人類戦線

さむほーん

文字の大きさ
104 / 220
怪奇編

第十一話 交信

しおりを挟む
「はい……はい、そちらの方で対応して頂けると助かります……はい。ありがとうございました」

となりで研究員が何かと話している

さっきから現れている変な奴らと話せるのだろうか

もしそうじゃないなら、一人で虚空に向かっていることになるな~~

それは異常者だな~

「ねぇ、何と話してるの~?」

話しかけると、口元に手を当てられた

あれ?しゃべっちゃダメなのかな~

じゃあ、ちょっと待っとこうか……

すると、電話がかかってきた

「あ、神やんじゃん」

電話を取って、話す

「神や~ん。どしたの~?」

「あ、もしもし。取り敢えずこっちは食い止めたよ~。そっちはどんな感じ~?助けに行ったほうが良い感じ~?」

……喋り方がイライラするな~

でも、言うとギスギスしそうだからな~~

「大丈夫そうだよ~。でも、不安だから一応来てほしいな~~」

不安、って言っても今襲ってきている敵が怖いんじゃない

むしろ、内部を知り尽くした人に反旗を翻されるというのが一番怖い

「だから、出来るだけ早く戻ってきてね~」

特に、今虚空に向かって話しかけてる人

この人が霊交信出来るなんて聞いていない

まだ何か爪を隠していたらその時に対処できるよう、少し戦力を集めておきたい

(ここには草木が生えてないから芳枝ちゃんの靴が使えないんだよね~)

だから、いざという時私は戦えない

だから早く来て欲しいな~……

「はい、来たよ」

「早」

言ってから十秒くらいしか経ってないんだけど……

神やんの高速移動についても後で聞いとこ~っと

「それで、不安とか言ってだけど、何かあるの?」

お、早速聞いてきたか

「いや、特に無いよ。何となくそう思っただけ」

目で後で話そうということを伝える

……反応が薄いけど、伝わってるのかな~?

「じゃあ、ちょっとそこで待機ね~。私は
ちょっとやることがあるから」

そう言って、部屋から出ていった

「あ、神やんはこの部屋の前を守っててね~」

「え?この部屋の中じゃなくて?」

……鈍いなぁ

「いやいや、それよりも部屋の中に敵を入れないのが優先でしょ~」

そう言って、部屋の前に行くように示す

ちゃんと意味は取ってよ……

……よし、外に向かったね

「じゃあ~私も行ってくるね~」

外に出て、神やんを捕まえる

「ちょっと良い?」

「うん、これならあんまり不自然じゃないでしょ?」

あ、ちゃんと意図は伝わっていたようだ

良かった~

てっきり神やんが絶望的に空気が読めない人なのかと思った

「それで、何なの?不安なことって」

よし、道の角を越えた

ここなら人があまり来ないから喋っても誰かに聞かれることはない

「うん……実は……ある研究員と神やんの知っている装備の種類についてなんだけど~」

「装備の種類?」

神やんが不思議そうに答える

「そんなのあるの?そもそも、装備って一つ一つ違うものだと思うんだけど……」

「一つ一つ違う、って言っても、ちょっとくらい法則性とか無いの~?」

流石にちょっとくらいは情報を貰わないとこっちも色々と判断できないんだけどな~

「法則性……心なしか、性格に似ているのが多い……かな?」

性格に似ている……か

「それって~……どういうこと?」

性格に似た装備というのかいまいちわからないな~

「なんと言うか……『この人、〇〇してそうだな』って思ったら、大体そういうことが出来る装備を持ってる、とかかな?」

へぇ……

「装備って、人格と関係あるのかな~?」

「かもね~。だとしたら、城崎はかなり征服欲が強いってことになるのかな~?」

あ、そっか

支配だからそういうことになるのか~

それはそうと、結局あの話している研究員の装備が実在しているのかどうかが分からないままになっちゃったな~

一度も見せてもらったこと無いからなおさら信憑性が弱い

私は神やんとちがって人間観察が上手いわけでも無いからその辺は良くわからないな~

「でも、なんで急にそんなことが気になるの?何か不安なことが有るんじゃ無かったっけ?」

あれ……もしかして、やっぱり気付いて無い?

「えっとさ……一応聞くけど、今回君を呼んだのはあの研究員が怖いからだからね」

「……研究員?」

あ、ダメだ

これは分かってない

「えっとね……さっき変な方向を向いて話してた研究員がいたでしょ?」

頷いているってことは、理解しているんだね

「だから、それについて色々と情報が欲しかったんだよ~。その関連で、装備の情報が欲しかったって訳~」

「へぇ。そうなんだ」

相槌が適当な気がするな~

すると、神やんも私が不機嫌なことを感じ取ったのか態度を変えてきた

「あ、それなら僕がこれまで出会ってきた人の性格と装備の効果について、知ってる範囲で話そうか?」

「教えて!」

あ……急に大声を出したせいで驚かせちゃつたみたい

「あ……ごめんね。でも、出来るだけ教えて」

驚きからは開放されたらしく、神やんはゆっくりと今まで見たことのある装備について話し始めた

――――――――――――――――――――

「……やはり、私でも分かるが異変が発生している。かなり有名なものでも、だ」

『そうか。助かった。後はこちらで確認しておく』

「わかった。じゃあ、また」

電話を切り、体を学校の方に向ける

「……さて、帰るか」
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...

MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。 ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。 さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか? そのほかに外伝も綴りました。

夫婦交換

山田森湖
恋愛
好奇心から始まった一週間の“夫婦交換”。そこで出会った新鮮なときめき

同じアパートに住む年上未亡人美女は甘すぎる。

ピコサイクス
青春
大学生の翔太は、一人暮らしを始めたばかり。 真下の階に住むのは、落ち着いた色気と優しさを併せ持つ大人の女性・水無瀬紗夜。 引っ越しの挨拶で出会った瞬間、翔太は心を奪われてしまう。 偶然にもアルバイト先のスーパーで再会した彼女は、翔太をすぐに採用し、温かく仕事を教えてくれる存在だった。 ある日の仕事帰り、ふたりで過ごす時間が増えていき――そして気づけば紗夜の部屋でご飯をご馳走になるほど親密に。 優しくて穏やかで――その色気に触れるたび、翔太の心は揺れていく。 大人の女性と大学生、甘くちょっぴり刺激的な同居生活(?)がはじまる。

JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――

のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」 高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。 そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。 でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。 昼間は生徒会長、夜は…ご主人様? しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。 「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」 手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。 なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。 怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。 だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって―― 「…ほんとは、ずっと前から、私…」 ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。 恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。

冤罪で辺境に幽閉された第4王子

satomi
ファンタジー
主人公・アンドリュート=ラルラは冤罪で辺境に幽閉されることになったわけだが…。 「辺境に幽閉とは、辺境で生きている人間を何だと思っているんだ!辺境は不要な人間を送る場所じゃない!」と、辺境伯は怒っているし当然のことだろう。元から辺境で暮している方々は決して不要な方ではないし、‘辺境に幽閉’というのはなんとも辺境に暮らしている方々にしてみれば、喧嘩売ってんの?となる。 辺境伯の娘さんと婚約という話だから辺境伯の主人公へのあたりも結構なものだけど、娘さんは美人だから万事OK。

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。

三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎ 長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!? しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。 ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。 といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。 とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない! フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!

処理中です...