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怪奇編
第三十八話 聖人
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「城崎さん。我々はまだそのようなことをするとは聞いていませんが」
官僚の内の一人がそう言った
気のせいか、少し焦っているように思える
というか、その辺の偉い人にも話してなかったんだ。城崎
「ああ、俺以外に話すのは今回が初めてとなる」
官僚の人達はそれを聞いて少し落ち着いた
もしかしたら、知らないことよりも聞いたことを忘れていたかもしれない、っていうことの方が怖いのかもね
そっちだったら責任を問われそうだし
「じゃあ、誰か案は有るか?」
城崎が聞いてみるが、特に意見を上げる人は居ない
これが議題を秘密にしたまま会議をするデメリットだね
皆議題について事前に考えることが出来ないから、アイデアが浮かぶまでにかなりの時間が掛かってしまう
暫く考えていくと須斎が何かを思いついたように言葉を発する
「なあ……その宗教の教義って見せてもらうことは出来るか?」
「教義か?今は持っていないが、一応は覚えている。ただ、正確かどうかは自信がないからまあ後で話したいが……何か思いついたのか?」
城崎がそう答えた
というか、須斎、もう思いついてたんだ
早いんだね……まだ三分くらいしか経ってないよ……
「ああ。例えば、偽の教義を広めることで教祖に弱体化系統の能力を持たせる……というのはどうだろう?と思ってな」
「偽の教義か……」
少し考え出す
その間に伏原さんがこう言った
「確かに、一般人相手に広めることなら出来るだろうけど、既に自分たちの教義を信じ込んでいる教徒相手に偽の教義を広めるって……滅茶苦茶難易度高いよ?」
あ、そっか
僕も聞いた時は良い考えだと思ったんだけどな……
そう聞くと難しそうに聞こえるな
でも、障壁がそれだけならその宗教団体が使っているネットワークに侵入して教祖のアカウントを乗っ取る、みたいな感じにすれば……
以外となんとかなる……かも?
僕はそのことを皆に話した
「聞く限りは良い考え」
弘岡としてはこの話に賛成してくれるみたいだ
「う~ん……確かに言葉だけ聞くと出来そうだけど、そもそもその宗教団体――取り敢えず、超能教とでも呼ぼうか――の信者がどうやって連絡を取り合って居るのかが分からないから、どうしようも無くない?」
伏原さん的にはやっぱり難しい、と
まあ、確かにそう言われると僕も具体的なやり方は思い付いていないからなんとも言えない
「でも、会議ってその見つけ方に関する意見とかを考えるものじゃないんですか?」
予め全部分かっている場合は会議なんてする必要は無い
だから、今から考えるべきじゃないのかな?
「……まあ、それもそうだね」
一応は納得してくれているみたいだ
「じゃあ、今からはその方法を考える会議ってことで……城崎も、それで大丈夫?」
さっきから何も言っていなかった城崎に話を聞く
「ああ、一先ずはその方向で考えた方が良さそうだな」
城崎は考え事をやめた様子でそう答えた
一体何を考えていたんだろう?
後で周りの人達に聞くことがどんどん増えていっちゃうな……
ちゃんと聞く時間あるかな……?
「それでは、ここからは俺が仕切らせてもらう。具体的に相手のシステムに潜入する方法なんだが……実はある程度目星がついている」
あれ?目星がついているんだ
じゃあ思っていたよりもずっと早く行動が起こせるかもね
「じゃあ、今のうちにどういった情報をどういう方法で広めるのかを考えておこうか」
「方法?それは今さっき決まったんじゃないの?」
伏原さんがそう聞いてくるのに対して僕はこう答えた
「いや……まあ本命の方法は有るけど一応予備のの方法も考えておいた方が良いのかな……って」
ヤバい……適当に言ってた……
それを言ってもまだあまり納得してくれていなさそうだったけど、伏原さんはどうやら納得してくれたみたいだ
「うん……成程。それもそうか」
そうして、僕たちは暫くお互いの考えを出し合った
―――――――――――――――――――――
「よし。こんなところで良いだろうな。じゃあ、各自帰ってくれ」
会議の終了が言い渡されてそれぞれがバラバラに帰っていった
そんな中、僕は一人残って城崎と向かい合う
「……?何だ?何か有るのか?」
「いや、ちょっと聞きたいことが有って……」
そう言いながら、少しだけ眼球を動かして周りを見る
すると、城崎も気づいてくれたのか周りの人達に帰って各自の職務を行うように言った
「それで、何だ?人払いまでさせて何を聞くつもりだ?」
「いや……まあ、そこまで大したことでは無いんだけど……さっき、何を考えてたのかな……って」
城崎は、少し呆気に取られたような表情をしてからこう言った
「何だ……その程度のことか……宗教における洗脳の方法がどのようなものなのかを少し知りたくなってな」
洗脳の方法を知りたい……?
どういう感じで使うんだろう……?
「ま、そういうことなら大丈夫だよ」
ちょっとその技術の使い所が気にならない訳じゃ無いけど
それに、僕には他にもやることが有るしね
「じゃあ、僕はこれで。聞きたかったことはそれだけだから」
そう言って、僕は城崎の居る部屋を去った
その足で、千尋さんの所に向かう
そして、すぐに捕まえてこう言った
「所長?ちょっと聞いておきたいことが有るんですが……」
官僚の内の一人がそう言った
気のせいか、少し焦っているように思える
というか、その辺の偉い人にも話してなかったんだ。城崎
「ああ、俺以外に話すのは今回が初めてとなる」
官僚の人達はそれを聞いて少し落ち着いた
もしかしたら、知らないことよりも聞いたことを忘れていたかもしれない、っていうことの方が怖いのかもね
そっちだったら責任を問われそうだし
「じゃあ、誰か案は有るか?」
城崎が聞いてみるが、特に意見を上げる人は居ない
これが議題を秘密にしたまま会議をするデメリットだね
皆議題について事前に考えることが出来ないから、アイデアが浮かぶまでにかなりの時間が掛かってしまう
暫く考えていくと須斎が何かを思いついたように言葉を発する
「なあ……その宗教の教義って見せてもらうことは出来るか?」
「教義か?今は持っていないが、一応は覚えている。ただ、正確かどうかは自信がないからまあ後で話したいが……何か思いついたのか?」
城崎がそう答えた
というか、須斎、もう思いついてたんだ
早いんだね……まだ三分くらいしか経ってないよ……
「ああ。例えば、偽の教義を広めることで教祖に弱体化系統の能力を持たせる……というのはどうだろう?と思ってな」
「偽の教義か……」
少し考え出す
その間に伏原さんがこう言った
「確かに、一般人相手に広めることなら出来るだろうけど、既に自分たちの教義を信じ込んでいる教徒相手に偽の教義を広めるって……滅茶苦茶難易度高いよ?」
あ、そっか
僕も聞いた時は良い考えだと思ったんだけどな……
そう聞くと難しそうに聞こえるな
でも、障壁がそれだけならその宗教団体が使っているネットワークに侵入して教祖のアカウントを乗っ取る、みたいな感じにすれば……
以外となんとかなる……かも?
僕はそのことを皆に話した
「聞く限りは良い考え」
弘岡としてはこの話に賛成してくれるみたいだ
「う~ん……確かに言葉だけ聞くと出来そうだけど、そもそもその宗教団体――取り敢えず、超能教とでも呼ぼうか――の信者がどうやって連絡を取り合って居るのかが分からないから、どうしようも無くない?」
伏原さん的にはやっぱり難しい、と
まあ、確かにそう言われると僕も具体的なやり方は思い付いていないからなんとも言えない
「でも、会議ってその見つけ方に関する意見とかを考えるものじゃないんですか?」
予め全部分かっている場合は会議なんてする必要は無い
だから、今から考えるべきじゃないのかな?
「……まあ、それもそうだね」
一応は納得してくれているみたいだ
「じゃあ、今からはその方法を考える会議ってことで……城崎も、それで大丈夫?」
さっきから何も言っていなかった城崎に話を聞く
「ああ、一先ずはその方向で考えた方が良さそうだな」
城崎は考え事をやめた様子でそう答えた
一体何を考えていたんだろう?
後で周りの人達に聞くことがどんどん増えていっちゃうな……
ちゃんと聞く時間あるかな……?
「それでは、ここからは俺が仕切らせてもらう。具体的に相手のシステムに潜入する方法なんだが……実はある程度目星がついている」
あれ?目星がついているんだ
じゃあ思っていたよりもずっと早く行動が起こせるかもね
「じゃあ、今のうちにどういった情報をどういう方法で広めるのかを考えておこうか」
「方法?それは今さっき決まったんじゃないの?」
伏原さんがそう聞いてくるのに対して僕はこう答えた
「いや……まあ本命の方法は有るけど一応予備のの方法も考えておいた方が良いのかな……って」
ヤバい……適当に言ってた……
それを言ってもまだあまり納得してくれていなさそうだったけど、伏原さんはどうやら納得してくれたみたいだ
「うん……成程。それもそうか」
そうして、僕たちは暫くお互いの考えを出し合った
―――――――――――――――――――――
「よし。こんなところで良いだろうな。じゃあ、各自帰ってくれ」
会議の終了が言い渡されてそれぞれがバラバラに帰っていった
そんな中、僕は一人残って城崎と向かい合う
「……?何だ?何か有るのか?」
「いや、ちょっと聞きたいことが有って……」
そう言いながら、少しだけ眼球を動かして周りを見る
すると、城崎も気づいてくれたのか周りの人達に帰って各自の職務を行うように言った
「それで、何だ?人払いまでさせて何を聞くつもりだ?」
「いや……まあ、そこまで大したことでは無いんだけど……さっき、何を考えてたのかな……って」
城崎は、少し呆気に取られたような表情をしてからこう言った
「何だ……その程度のことか……宗教における洗脳の方法がどのようなものなのかを少し知りたくなってな」
洗脳の方法を知りたい……?
どういう感じで使うんだろう……?
「ま、そういうことなら大丈夫だよ」
ちょっとその技術の使い所が気にならない訳じゃ無いけど
それに、僕には他にもやることが有るしね
「じゃあ、僕はこれで。聞きたかったことはそれだけだから」
そう言って、僕は城崎の居る部屋を去った
その足で、千尋さんの所に向かう
そして、すぐに捕まえてこう言った
「所長?ちょっと聞いておきたいことが有るんですが……」
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