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怪奇編
第四十話 二兎
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自分の部屋に戻ってから、僕はエルサレムの歴史について調べ始めた
やっぱり、幾つもの宗教か混じり合っている位置だからか、昔から戦争が絶えないな
最近だとキリスト教内でもカトリックに加えて東方正教会が絡んできてよりややこしい事になってるみたいだけど
というか、そんな場所に色んな宗教の人が連れて来られているってことか……
間違いなく揉める……というか、既に戦争になっていてもおかしくないぞ
そして、今は揉めていなくても誰かが何か不用意なことを言ったらそれが引き金になりかねない
現地に行く前にNGワードとかはある程度知っておかないとね
僕の言葉が原因で戦争が起こったりしたら嫌だ
事前にしっかり準備してから向かわないと
「えっと……例えば複数神について話すことがタブーだったり、あとはこれも……」
三つも四つも宗教があるせいでタブーになることが多すぎる
重要度の低いものは無視して、本当にやっちゃったら不味いことだけ気をつけた方が良いかもね
じゃあ……イスラム、キリスト、ユダヤに共通するタブーをチェックしておいて……
うん。これだけ確認しておけば大丈夫でしょ
それと、神隠しについても調べておこう
何となくは知っているけど、細かく定義とか聞かれても答えられないしね~
そういう細かいこともしっかり知っておいたら、失踪者の捜索をするときに役に立つかもしれない
そうして、僕は少し神隠しについて調べ始めた
―――――――――――――――――――――
さて、僕の予定とは随分と違う方向に会議が進んじゃった訳だけど……
あの話を聞く限りは、今はそこらの宗教団体なんかに割いている時間は無いと思うな
正直、エルサレムの一件がかなり大きな出来事になりそうだから、そこ以外に注力したらエルサレムの方が失敗しちゃいそうなんだけど
「う~ん……提言しようかな……」
正直、それも有りな気がしてきた
会議の後で提言って、ちょっと場外乱闘な気もするけど今回はそれを使うのも有りじゃないかな?
一応城崎クンに話をしに行こう
それで僕の提言が受け入れられるなら構わないし、受け入れられないのならどういう目的で先に宗教団体の方を潰すのかだけ聞いておきたい
そして、部屋を出ると偶然城崎クンと出会った
「あれ?まだ居たんだ?」
ちなみに、僕は今までさっきの会議室の隣の部屋に居た
ここは防音設備がしっかりしているのか、結構静かで考え事をするのには丁度良いんだ
「ん?お前こそ、どうしてここに居る?」
そう聞かれたから、僕はこの部屋で考え事をしていたことを伝える
すると、城崎クンは少し考えてからそのまま歩いて行こうとした
「あ、ちょっと待って。一つ、聞いておきたいことが有るんたけど……何か、秘策とか有るの?無かったらちょっとこの件を片付けて則エルサレムっていうのは厳しくない?」
それを聞くと、城崎クンは顔をしかめてこう答える
「つまり、何が言いたい?勘違いを招く言い方は避けろ」
おっと、怒られちゃった
「つまり、今は宗教団体か聖地の調査かどっちかに集中した方が良いんじゃない?ってこと。僕としてはエルサレム一本の方がお勧めだけど、その辺は任せるよ」
そこの部分をちゃんと口に出して伝える
城崎クンは顎に手を当てて暫く考える
そして、そのことに対する答えを出した
「そうか……なら、宗教団体の方を片付けてから少し時間を置いてエルサレムだな」
分ける感じね
「まあ、それで良いと思うよ。僕の言いたかったことはそんな感じだし」
完璧にやりたい結果に誘導することは出来なかったけど、まあ及第点だろう
取り敢えず、こうしておけば高確率で僕が宗教団体の方に絡めるからね
最悪の事態は避けられる
「……?どうかしたか?」
「え?……いや、何でもないけど……」
……バレたかな?
いや、どちらにしても確信を持た無いままでは本格的な行動は起こせない筈だ
相手が一番ヤバい情報を得る前に行動を起こさないと
それと、ちゃんと千尋姉さんの口止めもしておかないとね
今現在一番バレやすいところだから、その対策はしておこう
じゃあ、やることも出来たし、城崎クンとはここでお別れといこう
「じゃ、僕はちょっとだけ用事が出来たから。今日はこの辺で」
「ああ。何か有るなら早めに言っておけよ」
何か有るなら、ね
―――――――――――――――――――――
城崎クンと別れてすぐに姉さんの所に行った
そこで口止めをしっかりしてから、今度は自分の部屋に向かう
そして、一人になってから少し考える
「色々なパターンを考慮に入れておかないとね……」
僕の目的を果たすためには出来るだけ一人で行動するのがベストだけど、ちょっと警戒されてるっぽいからそれは難しいかもしれない
だとしたら、次善策としては神柱クンや須斎クンみたいな城崎クンと直接の繋がりがある人以外と組むことかな……?
今からでもその辺の人が苦手なアピールをしていった方が良いのかな?
いや……それはそれで勢力内での不和を問題視されて左遷的なことになるかも……
「あ~……中々面倒だな……」
上手いこと回避する秘策みたいなのは無いかな……?
どうしようかと考えながらお風呂に入って、その日はゆっくりと考えることにした
やっぱり、幾つもの宗教か混じり合っている位置だからか、昔から戦争が絶えないな
最近だとキリスト教内でもカトリックに加えて東方正教会が絡んできてよりややこしい事になってるみたいだけど
というか、そんな場所に色んな宗教の人が連れて来られているってことか……
間違いなく揉める……というか、既に戦争になっていてもおかしくないぞ
そして、今は揉めていなくても誰かが何か不用意なことを言ったらそれが引き金になりかねない
現地に行く前にNGワードとかはある程度知っておかないとね
僕の言葉が原因で戦争が起こったりしたら嫌だ
事前にしっかり準備してから向かわないと
「えっと……例えば複数神について話すことがタブーだったり、あとはこれも……」
三つも四つも宗教があるせいでタブーになることが多すぎる
重要度の低いものは無視して、本当にやっちゃったら不味いことだけ気をつけた方が良いかもね
じゃあ……イスラム、キリスト、ユダヤに共通するタブーをチェックしておいて……
うん。これだけ確認しておけば大丈夫でしょ
それと、神隠しについても調べておこう
何となくは知っているけど、細かく定義とか聞かれても答えられないしね~
そういう細かいこともしっかり知っておいたら、失踪者の捜索をするときに役に立つかもしれない
そうして、僕は少し神隠しについて調べ始めた
―――――――――――――――――――――
さて、僕の予定とは随分と違う方向に会議が進んじゃった訳だけど……
あの話を聞く限りは、今はそこらの宗教団体なんかに割いている時間は無いと思うな
正直、エルサレムの一件がかなり大きな出来事になりそうだから、そこ以外に注力したらエルサレムの方が失敗しちゃいそうなんだけど
「う~ん……提言しようかな……」
正直、それも有りな気がしてきた
会議の後で提言って、ちょっと場外乱闘な気もするけど今回はそれを使うのも有りじゃないかな?
一応城崎クンに話をしに行こう
それで僕の提言が受け入れられるなら構わないし、受け入れられないのならどういう目的で先に宗教団体の方を潰すのかだけ聞いておきたい
そして、部屋を出ると偶然城崎クンと出会った
「あれ?まだ居たんだ?」
ちなみに、僕は今までさっきの会議室の隣の部屋に居た
ここは防音設備がしっかりしているのか、結構静かで考え事をするのには丁度良いんだ
「ん?お前こそ、どうしてここに居る?」
そう聞かれたから、僕はこの部屋で考え事をしていたことを伝える
すると、城崎クンは少し考えてからそのまま歩いて行こうとした
「あ、ちょっと待って。一つ、聞いておきたいことが有るんたけど……何か、秘策とか有るの?無かったらちょっとこの件を片付けて則エルサレムっていうのは厳しくない?」
それを聞くと、城崎クンは顔をしかめてこう答える
「つまり、何が言いたい?勘違いを招く言い方は避けろ」
おっと、怒られちゃった
「つまり、今は宗教団体か聖地の調査かどっちかに集中した方が良いんじゃない?ってこと。僕としてはエルサレム一本の方がお勧めだけど、その辺は任せるよ」
そこの部分をちゃんと口に出して伝える
城崎クンは顎に手を当てて暫く考える
そして、そのことに対する答えを出した
「そうか……なら、宗教団体の方を片付けてから少し時間を置いてエルサレムだな」
分ける感じね
「まあ、それで良いと思うよ。僕の言いたかったことはそんな感じだし」
完璧にやりたい結果に誘導することは出来なかったけど、まあ及第点だろう
取り敢えず、こうしておけば高確率で僕が宗教団体の方に絡めるからね
最悪の事態は避けられる
「……?どうかしたか?」
「え?……いや、何でもないけど……」
……バレたかな?
いや、どちらにしても確信を持た無いままでは本格的な行動は起こせない筈だ
相手が一番ヤバい情報を得る前に行動を起こさないと
それと、ちゃんと千尋姉さんの口止めもしておかないとね
今現在一番バレやすいところだから、その対策はしておこう
じゃあ、やることも出来たし、城崎クンとはここでお別れといこう
「じゃ、僕はちょっとだけ用事が出来たから。今日はこの辺で」
「ああ。何か有るなら早めに言っておけよ」
何か有るなら、ね
―――――――――――――――――――――
城崎クンと別れてすぐに姉さんの所に行った
そこで口止めをしっかりしてから、今度は自分の部屋に向かう
そして、一人になってから少し考える
「色々なパターンを考慮に入れておかないとね……」
僕の目的を果たすためには出来るだけ一人で行動するのがベストだけど、ちょっと警戒されてるっぽいからそれは難しいかもしれない
だとしたら、次善策としては神柱クンや須斎クンみたいな城崎クンと直接の繋がりがある人以外と組むことかな……?
今からでもその辺の人が苦手なアピールをしていった方が良いのかな?
いや……それはそれで勢力内での不和を問題視されて左遷的なことになるかも……
「あ~……中々面倒だな……」
上手いこと回避する秘策みたいなのは無いかな……?
どうしようかと考えながらお風呂に入って、その日はゆっくりと考えることにした
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