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怪奇編
第四十一話 休暇
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「よし!やっちゃダメなことは粗方学べたな!」
僕はネットで調べた『海外旅行に行くときはコレに気をつけろ!』というページのイスラエル編をざっと見てみた
そこでやっちゃいけないことは大体確認出来たから、後は現地で慎重に行動するだけだ
「じゃあ、次は……何をしよう?」
やることが無くなったな
普通にゲームでもしようかな?
でも、こんな大事な時期に暇してて良いものか……
暫く考えたけど、やっぱりゲームをすることにした
やることが無いならどっちにしろ同じだ
そう思って僕は自分のスマホを取り出す
そこには、官邸に乗り込む前からログインしていないことを示すゲーム画面が映し出されていた
「例のフレンド達は元気かな~っと」
調べてみると、二人ほど全然ログインしてない人が居た
……もしかしたら、もう居ないのかもしれないな
この人とか前にログインしてから数ヶ月入って無いし
やっぱりみんなこのゲームしてないのかな……
でも、割と普通にやってる人も居るんだよね
どういう感じなんだろう
この状況でもやっている人は大体皆廃人みたいなプレイ時間になってるな
現実逃避に使っているのかな……でも、今は一時期とは違って少しずつ公的機関が機能しだしているからちょっとはマシだと思うけど
それでもキツい人が多いのか
それとも、騒動初期に一日の時間の大部分をゲームに使っていたせいでそれが癖になっちゃったとか?
う~ん……可能性が幾つも有って今一決めきれないな……
まあ、考えるのが面倒臭いからメッセで聞いてみるか
一応メッセを送ってから、僕は早速イベントダンジョンに潜った
今日からこのゲームのサービス開始から三周年を記念するイベントが始まるんだっけ?
ガチャとかも有るみたいだけど、僕は課金をしないから大して関係ない
『石』も貯めずにゲットしたらすぐに使う派だからね
ステージをやり終えてメッセ欄を確認しても、誰も返信をくれていない
……やっぱり、廃人は他人に興味が無かったりするのかな?
自分の進行状況は気にするけど……みたいな人が多いんだろうか……?
それも廃人の特徴なのかな?
「……あ、石溜まった」
何だか分からないが、さっきのステージをクリアしたことで何かミッションをクリアしたことになったようだ
それで手に入れた石を使ってガチャを回してみるが、まともなアイテムが当たらない
「排出率絞りすぎだろ……多分ユーザー数減ってんだからもっと高レア出せよ……」
愚痴をこぼしながら、当たったアイテムのうち元から持っているものを素材に戻していく
結局、カスみたいな素材しか手に入らなかったので、イライラして不貞寝した
寝転んでいると、メッセージを受け取ったという通知が来る
「え!?まだ居る!?」
喜んだのか、ついスマホを落としてしまいそうになる
メッセージをくれたのは以前は僕とよく一緒にレイドなどに行ってくれていた人だ
そういえばこの人、学校の統一が終わってすぐ位にもログインしてたな
どんなメッセージかと思ってみてみると、向こうも僕が無事だったことに驚いているみたいだ
国内が色々と荒れていたから向こうも僕のことを心配してくれてたのかな?
……いや、別にそんなことは無いか
向こうとしてもちょっと気になった位だろう
まあ、過度な期待はせずにそっちも無事で良かったみたいなことを返しておこう
そうして、僕もメッセを返し、イベントダンジョンに再び潜り始めた
――――――――――――――――――――
今日は久しぶりに自分で彫刻を作ろうと思う
そういう意図で弘岡美優と書かれた自分の部屋を後にしたんだから
そうして、彫刻のできる美術室にまでやってきた
皆が装備と呼んでいるこれを手に入れてから、素手での彫刻が随分とやりやすくなった
手を硬くできるだけでなく、その硬度も細かく調整出来るからなのだろう
そのお陰で、同じ時間で一つの作品を作ろうとする時によりじっくりと組み上げることが出来るようになった
そのように思い返しながら、私は美術準備室に入った
そこで彫刻用の石を取り出し、すぐに美術室へと向かった
そして、美術室で早速作業に取り掛かる
指を硬化してまずは大雑把に削り取る
大雑把とは言っても、彫刻刀やのみで行うよりは随分と細かく削ることが出来る
そうして、大部分を削ったら、後は細かいところだ
太刀を取り出して丁寧に表面を削いでいく
そうやって削っている中、美術部員らしき人が入ってきたのが分かった
少しそちらを見ると、向こうはこちらを見てペコリと頭を下げる
だから、私も会釈し返して作業に戻った
ちなみに、今は美術部員と美術の先生から【好きなときに美術室を使っていい】という許可を貰っている
最初の方は不審がられていたけど、長期間に渡って作業をしている内に慣れたのか、最近は何も言わなくなっていた
「……よし」
作業がキリ良い所まで進んだので、少し水分補給をする
そこで、スマホに通知が来ていることに気が付く
「……ああ、あれか」
見てみると、それはゲームのフレンドからメッセが返されていたことを示すもののようだ
まあ、大したことでは無いだろうし、作業が全部終わってから確認するとしよう
そう考えて作業机に座り直すと、私は再び作業に没入していった
僕はネットで調べた『海外旅行に行くときはコレに気をつけろ!』というページのイスラエル編をざっと見てみた
そこでやっちゃいけないことは大体確認出来たから、後は現地で慎重に行動するだけだ
「じゃあ、次は……何をしよう?」
やることが無くなったな
普通にゲームでもしようかな?
でも、こんな大事な時期に暇してて良いものか……
暫く考えたけど、やっぱりゲームをすることにした
やることが無いならどっちにしろ同じだ
そう思って僕は自分のスマホを取り出す
そこには、官邸に乗り込む前からログインしていないことを示すゲーム画面が映し出されていた
「例のフレンド達は元気かな~っと」
調べてみると、二人ほど全然ログインしてない人が居た
……もしかしたら、もう居ないのかもしれないな
この人とか前にログインしてから数ヶ月入って無いし
やっぱりみんなこのゲームしてないのかな……
でも、割と普通にやってる人も居るんだよね
どういう感じなんだろう
この状況でもやっている人は大体皆廃人みたいなプレイ時間になってるな
現実逃避に使っているのかな……でも、今は一時期とは違って少しずつ公的機関が機能しだしているからちょっとはマシだと思うけど
それでもキツい人が多いのか
それとも、騒動初期に一日の時間の大部分をゲームに使っていたせいでそれが癖になっちゃったとか?
う~ん……可能性が幾つも有って今一決めきれないな……
まあ、考えるのが面倒臭いからメッセで聞いてみるか
一応メッセを送ってから、僕は早速イベントダンジョンに潜った
今日からこのゲームのサービス開始から三周年を記念するイベントが始まるんだっけ?
ガチャとかも有るみたいだけど、僕は課金をしないから大して関係ない
『石』も貯めずにゲットしたらすぐに使う派だからね
ステージをやり終えてメッセ欄を確認しても、誰も返信をくれていない
……やっぱり、廃人は他人に興味が無かったりするのかな?
自分の進行状況は気にするけど……みたいな人が多いんだろうか……?
それも廃人の特徴なのかな?
「……あ、石溜まった」
何だか分からないが、さっきのステージをクリアしたことで何かミッションをクリアしたことになったようだ
それで手に入れた石を使ってガチャを回してみるが、まともなアイテムが当たらない
「排出率絞りすぎだろ……多分ユーザー数減ってんだからもっと高レア出せよ……」
愚痴をこぼしながら、当たったアイテムのうち元から持っているものを素材に戻していく
結局、カスみたいな素材しか手に入らなかったので、イライラして不貞寝した
寝転んでいると、メッセージを受け取ったという通知が来る
「え!?まだ居る!?」
喜んだのか、ついスマホを落としてしまいそうになる
メッセージをくれたのは以前は僕とよく一緒にレイドなどに行ってくれていた人だ
そういえばこの人、学校の統一が終わってすぐ位にもログインしてたな
どんなメッセージかと思ってみてみると、向こうも僕が無事だったことに驚いているみたいだ
国内が色々と荒れていたから向こうも僕のことを心配してくれてたのかな?
……いや、別にそんなことは無いか
向こうとしてもちょっと気になった位だろう
まあ、過度な期待はせずにそっちも無事で良かったみたいなことを返しておこう
そうして、僕もメッセを返し、イベントダンジョンに再び潜り始めた
――――――――――――――――――――
今日は久しぶりに自分で彫刻を作ろうと思う
そういう意図で弘岡美優と書かれた自分の部屋を後にしたんだから
そうして、彫刻のできる美術室にまでやってきた
皆が装備と呼んでいるこれを手に入れてから、素手での彫刻が随分とやりやすくなった
手を硬くできるだけでなく、その硬度も細かく調整出来るからなのだろう
そのお陰で、同じ時間で一つの作品を作ろうとする時によりじっくりと組み上げることが出来るようになった
そのように思い返しながら、私は美術準備室に入った
そこで彫刻用の石を取り出し、すぐに美術室へと向かった
そして、美術室で早速作業に取り掛かる
指を硬化してまずは大雑把に削り取る
大雑把とは言っても、彫刻刀やのみで行うよりは随分と細かく削ることが出来る
そうして、大部分を削ったら、後は細かいところだ
太刀を取り出して丁寧に表面を削いでいく
そうやって削っている中、美術部員らしき人が入ってきたのが分かった
少しそちらを見ると、向こうはこちらを見てペコリと頭を下げる
だから、私も会釈し返して作業に戻った
ちなみに、今は美術部員と美術の先生から【好きなときに美術室を使っていい】という許可を貰っている
最初の方は不審がられていたけど、長期間に渡って作業をしている内に慣れたのか、最近は何も言わなくなっていた
「……よし」
作業がキリ良い所まで進んだので、少し水分補給をする
そこで、スマホに通知が来ていることに気が付く
「……ああ、あれか」
見てみると、それはゲームのフレンドからメッセが返されていたことを示すもののようだ
まあ、大したことでは無いだろうし、作業が全部終わってから確認するとしよう
そう考えて作業机に座り直すと、私は再び作業に没入していった
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