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怪奇編
第四十三話 裏人
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「これが最適か?」
俺は自分の頭の中で考えた計画のシミュレーションを行い、最善と思われる計画を導き出した
それを中心に添えて他の者の意見も聞いておきたい
この場合、工作部隊になるから……協力者は民間から集めたほうが良いか?
だとしても、少し準備が必要だな
人を集めてからもう一度だけ会議をして、そこである程度決めるか
「だとしたら、もう少し自分で計画を練り上げておくか」
そう思って一人思索に入る
――――――――――――――――――――
数日後、いつも通り会議を開く
「城崎、あれから何か決まったの?僕はちょっと調べてみたけど全然分からなかったよ」
始まってすぐに神柱がそのようなことを言った
こいつも自主的に行動するようになってきたな
「ああ、俺なりに今回の作戦を考えてきた」
そのことを伝えると、伏原が少し驚いたけどような表情を見せた
「……どうした?何か有ったのか?」
「いや……僕も考えてたんだけど……まあ、そっちで何か考えてあるんならそれで良いよ」
こいつも考えていたのか
まあ、今回に限っては伏原に作戦立案を任せるのは不安要素が大きいから避けるがな
「なら軽く話すぞ。大枠は前の会議で言っていた内容と同じだ。まず担当からだ」
そう言って、俺はまず二人を指名する
「篠原、須斎お前たちは相手の動き探れ。簡易拠点を立てておくからそこを軸に色々と探ってもらう予定だ」
「あ、良かった。今回は僕は突入じゃないんだね」
そう篠原は言ってくるが、本来ならこいつは突入などの前線部隊には向かない
こいつの装備は索敵系統になるから本来は後方支援のサポート役として動かすのがベストだ
ただ、今までは俺達に有利になるように動いてくれるかが不安だったから前線で動かしていたに過ぎない
情報を偽られた時のダメージは大きいからな
だだ、ある程度任務をこなしている以上、この辺りで本来予定していた役を任せても良いだろう
「ああ、それがお前に向いているだろうしな」
そうして、他の役を担う者を指名していく
「そして伏原、今回お前は予備の役となる。何か作戦を考えていた様だったから先に伝えておくぞ」
伝えるが、伏原は思ったより驚いていないようだ
何となく予想していたのか?
「……わかつた。じゃあ、僕は変な事態に備えて準備しておけば良いってことだよね?」
そういう風に答えたところからもある程度こう言われることを予測していたと考えられる
「そして、問題となるのは突入組だ」
それを言うと、残りの者達の雰囲気が少し固まった
やはり少し気になっていたのか
「弘岡。悪いが、今回は壁役が必要無い任務となりそうだから、お前の出番は無いと思っておけ」
それを言うと、弘岡は頷いた
そして、神柱に向けて話す
「本来なら、お前も待機の予定だったんだが、少し変わった。これを着けておけ」
そう言って、独自回線で通信する端末を手渡す
「……えっと、これで何をするの?」
神柱は少し困惑した様子でそう言った
「今回はお前に別働隊として動いて貰おうと思ってな。これはその時の連絡用だ」
そう言って渡す
「お前に行って欲しい場所はここだ」
地図の一箇所を指差してそう付け加えた
その場所を見て、神柱はさらに疑問が増えたような顔をした
「何でこんなところに行くの?ここ、ただのバーだよ?」
「ただのバーな訳が無いだろう。事前に調べた結果、ここでは信者の中でも格が高いとされる者が集まる場所だ」
多くの宗教では修行を乗り越えたりある一定の貢献をしたり、と何か基準を置いて信者の間に上下関係を作る
それは【平和と鐘の教会】も例外では無い
この教会の場合は教義を他者にどの程度広めたか、つまり、『布教』に関する功績で格付けしているようだ
その為、教会の本元を潰してもそいつらと教祖さえ残っていれば復興遂げられる可能性がある
最悪の場合、教祖を殺してもそいつらが『教祖は復活する』ということを広めれば意味がないという可能性もある
だから、その布教担当の者を優先して潰しておかなければならない
その考えを神柱も含めてその場にいる者全員に伝えた
皆それぞれ考え出すが、神柱はノータイムで頷く
こいつの何も考えずに頷く癖はどうにかしないとな
「まあ、そういうことなら良いよ。そこの参加者を……どうすれば良いの?」
確かに、参加者への対処法は伝えていなかったな
「それはまだ考えている最中だ。当日までに決定して伝える」
神柱のその言葉に対し、俺はそうとだけ言った
そして、ここで言わなければならないことを大方言ったことになる
「これで俺から言うことは終わりだが……何か聞いておきたいことは有るか?」
そう聞くと、弘岡が挙手した
指名して、発言させる
「【平和と鐘の教会】への対処って言うけど、具体的に何が目的なの?教会を壊すこと?」
成程、確かに細かい目的は伝えていないな
最終的な目的は言えないから、ぼかして伝えるしか無いだろう
「俺が考えている今のところの目的は一つ、この組織と、仮に居るのだとしたら背後の支援団体の破壊だ」
居るんだろう?
お前達の所まですぐに辿り着いてやるから、待っていろ
そうしたら、あの日の報いを自分で受けるといい
俺はその決意を胸にして、会議を締めた
俺は自分の頭の中で考えた計画のシミュレーションを行い、最善と思われる計画を導き出した
それを中心に添えて他の者の意見も聞いておきたい
この場合、工作部隊になるから……協力者は民間から集めたほうが良いか?
だとしても、少し準備が必要だな
人を集めてからもう一度だけ会議をして、そこである程度決めるか
「だとしたら、もう少し自分で計画を練り上げておくか」
そう思って一人思索に入る
――――――――――――――――――――
数日後、いつも通り会議を開く
「城崎、あれから何か決まったの?僕はちょっと調べてみたけど全然分からなかったよ」
始まってすぐに神柱がそのようなことを言った
こいつも自主的に行動するようになってきたな
「ああ、俺なりに今回の作戦を考えてきた」
そのことを伝えると、伏原が少し驚いたけどような表情を見せた
「……どうした?何か有ったのか?」
「いや……僕も考えてたんだけど……まあ、そっちで何か考えてあるんならそれで良いよ」
こいつも考えていたのか
まあ、今回に限っては伏原に作戦立案を任せるのは不安要素が大きいから避けるがな
「なら軽く話すぞ。大枠は前の会議で言っていた内容と同じだ。まず担当からだ」
そう言って、俺はまず二人を指名する
「篠原、須斎お前たちは相手の動き探れ。簡易拠点を立てておくからそこを軸に色々と探ってもらう予定だ」
「あ、良かった。今回は僕は突入じゃないんだね」
そう篠原は言ってくるが、本来ならこいつは突入などの前線部隊には向かない
こいつの装備は索敵系統になるから本来は後方支援のサポート役として動かすのがベストだ
ただ、今までは俺達に有利になるように動いてくれるかが不安だったから前線で動かしていたに過ぎない
情報を偽られた時のダメージは大きいからな
だだ、ある程度任務をこなしている以上、この辺りで本来予定していた役を任せても良いだろう
「ああ、それがお前に向いているだろうしな」
そうして、他の役を担う者を指名していく
「そして伏原、今回お前は予備の役となる。何か作戦を考えていた様だったから先に伝えておくぞ」
伝えるが、伏原は思ったより驚いていないようだ
何となく予想していたのか?
「……わかつた。じゃあ、僕は変な事態に備えて準備しておけば良いってことだよね?」
そういう風に答えたところからもある程度こう言われることを予測していたと考えられる
「そして、問題となるのは突入組だ」
それを言うと、残りの者達の雰囲気が少し固まった
やはり少し気になっていたのか
「弘岡。悪いが、今回は壁役が必要無い任務となりそうだから、お前の出番は無いと思っておけ」
それを言うと、弘岡は頷いた
そして、神柱に向けて話す
「本来なら、お前も待機の予定だったんだが、少し変わった。これを着けておけ」
そう言って、独自回線で通信する端末を手渡す
「……えっと、これで何をするの?」
神柱は少し困惑した様子でそう言った
「今回はお前に別働隊として動いて貰おうと思ってな。これはその時の連絡用だ」
そう言って渡す
「お前に行って欲しい場所はここだ」
地図の一箇所を指差してそう付け加えた
その場所を見て、神柱はさらに疑問が増えたような顔をした
「何でこんなところに行くの?ここ、ただのバーだよ?」
「ただのバーな訳が無いだろう。事前に調べた結果、ここでは信者の中でも格が高いとされる者が集まる場所だ」
多くの宗教では修行を乗り越えたりある一定の貢献をしたり、と何か基準を置いて信者の間に上下関係を作る
それは【平和と鐘の教会】も例外では無い
この教会の場合は教義を他者にどの程度広めたか、つまり、『布教』に関する功績で格付けしているようだ
その為、教会の本元を潰してもそいつらと教祖さえ残っていれば復興遂げられる可能性がある
最悪の場合、教祖を殺してもそいつらが『教祖は復活する』ということを広めれば意味がないという可能性もある
だから、その布教担当の者を優先して潰しておかなければならない
その考えを神柱も含めてその場にいる者全員に伝えた
皆それぞれ考え出すが、神柱はノータイムで頷く
こいつの何も考えずに頷く癖はどうにかしないとな
「まあ、そういうことなら良いよ。そこの参加者を……どうすれば良いの?」
確かに、参加者への対処法は伝えていなかったな
「それはまだ考えている最中だ。当日までに決定して伝える」
神柱のその言葉に対し、俺はそうとだけ言った
そして、ここで言わなければならないことを大方言ったことになる
「これで俺から言うことは終わりだが……何か聞いておきたいことは有るか?」
そう聞くと、弘岡が挙手した
指名して、発言させる
「【平和と鐘の教会】への対処って言うけど、具体的に何が目的なの?教会を壊すこと?」
成程、確かに細かい目的は伝えていないな
最終的な目的は言えないから、ぼかして伝えるしか無いだろう
「俺が考えている今のところの目的は一つ、この組織と、仮に居るのだとしたら背後の支援団体の破壊だ」
居るんだろう?
お前達の所まですぐに辿り着いてやるから、待っていろ
そうしたら、あの日の報いを自分で受けるといい
俺はその決意を胸にして、会議を締めた
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