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人類戦線編
第九話 演習
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「イスラエルの軍備の中心地であるセドット・ミハ空軍基地へようこそ。本日の軍事演習は三十分後に始める予定ですので、それまで少々お待ち下さい」
空軍基地に来たら、多分そんな感じのことを英語で言われた
良かった……現地で使われる言語が分からなかったからどうやって受け答えをしようかと心配がだったんだ
でも、英語を使えるなら学校で習った範囲でどうにかなりそうだ
「では、まずはこちらの部門での演習をご覧下さい」
そうして、飛行場の内の一つ案内された
そこで訓練らしきものを見るんだけど、勿論来客が居る時に実際に機関銃等は撃たないからただ飛行機が飛んでいるのを見るだけになってしまう
何か特別な飛び方をしているのかもしれないけど、素人目には分からない
でも周りの人が驚いているんだし、きっと凄い飛び方をしているんだろう
僕もそれっぽい反応をして周りに馴染むとしよう
でも、軍事を知らない素人が出来る反応なんて限られているし、もし間違えて玄人っぽい反応になってしまった時に周りの人から何か質問されるかもしれないから、明らかに素人っぽい反応を……
その結果、僕はただ声を伸ばすことくらいしか出来なかった
そんなに本気で見る気が無いように見えるかもしれないけど、これが僕の限界なんだ
その辺りは勘弁してほしい
「それでは、次の訓練場へお越しください」
そうして、この基地内を移動する為に用意したと見られるバスに乗り込むよう、手で示される
やっぱり基地は広いから、歩いて移動するのは無理があるみたいだ
そして、僕は十三番目に乗り込んだ
隣に何処かヨーロッパ系の雰囲気を出す偉そうな人が座っているけど、誰なのか分からない
僕の護衛対象は僕の右隣に座っていて、その人は左隣に座っている
本来は護衛である僕は見学ができないんだけど、他の人が護衛を無理やりつれてきたみたいで、それが原因でなし崩しになったみたいだ
だから、バスの中には僕以外にも何人か護衛に見える人達が居る
その人たちは軍人のような見た目をしていたり、全身を覆うようなコートを着て、外見が全く分からない人だったりした
こんな人達がよく不審者として扱われなかったな……僕が担当者だったら纏めて立入禁止にしそうな人達だぞ……
まあ、色んな国から沢山の人が来る場所だから、担当者の人もそういうのには慣れているのかもしれないけど……
でも、僕がこれからどんな環境で生活していったとしてもこんな人達に慣れることは無いと思うんだけどな……
左斜前の人とかさっきからずっと椅子を噛んでるし、その一つ前に座っている人は椅子を引っ張り続けている
あの人達の他にも見るからにおかしい行動をしている人は沢山居るけど、一々言葉にして認識することは僕の精神衛生上良く無さそうだから止めておこう
でも、こんなに変な人が多いのは何でだろう?
やっぱり激動の時代を生き抜くことが出来るのは変人だけなのかな?
そういう風に考えていると、バスが出発した
周りでは偉い人同士で何やら話し合っているみたいだね
僕が出せる情報も得られる情報も知れてるから僕はそういうのには参加しないけど
というか、よくよく考えたら護衛だから参加しないのは当たり前か
「では、こちらをご覧下さい」
それにしても、周りの人は皆凄いな……
通訳の人が居ないのに話を理解していルみたいだ
国際社会で生きていく為にはやっぱり英語力が……って何だアレ?
みんな耳にイヤホンつけてるみたいだけど……あれが翻訳機みたいな役割を果たしてるのかな?
だから皆苦もなく話しているのか……
僕も欲しかったけど、そもそも護衛にそんなものを渡してくれるものなのか……
まあ、無いものは無いとして諦めて外の演習でも見るか
ここはどうやらヘリコプター系の軍用機が飛ぶための場所らしい
低空飛行はしていないから結構遠くに居るな……
双眼鏡もなしに……見える
あれ?こんなに遠くにある物を見れるんだっけ……?
ああ、もしかすると視力が上がったからかもしれないな
「えっと……あれは……」
奥の方で飛んでいるヘリコプターをもっと見ようと身を乗り出す
すると、その拍子で隣の偉そうな人にぶつかってしまう
「あ!すみません!」
「いえ、お気になさらず」
丁度良いし、これを機にこの人と話しておこうかな?
「どうも……初めまして。僕は日本から来た人の護衛なんですけど……場所、変わります?」
まずはそう提案してみる
すると、相手は賛成したようで席から立って自分の席を手で示した
僕が移れってことかな?
相手に動くよう指示するのはこっちを見下してるようにも思えるけど……
その辺は文化の違いだと思っておこう
わざわざ深掘りする意味もないし
そして、僕が隣の席に移ったら相手の人も僕の居た席に座り、日本から来た偉い人と話し始めた
それをチラリと見たあと、僕は窓の外に視線を移す
そこでは、誰も見ていないのに空を飛んでいるヘリがあった
(何か……見てて悲しくなるな)
これじゃあ見学会じゃなくてただのフリー対談会じゃないか
「え?はい……はい……分かりました」
少し虚しい光景を見ていると、バスに居る司会役の人が少し焦った声を出す
「申し訳ありません。緊急事態が発生した為、引き返させて頂きます」
空軍基地に来たら、多分そんな感じのことを英語で言われた
良かった……現地で使われる言語が分からなかったからどうやって受け答えをしようかと心配がだったんだ
でも、英語を使えるなら学校で習った範囲でどうにかなりそうだ
「では、まずはこちらの部門での演習をご覧下さい」
そうして、飛行場の内の一つ案内された
そこで訓練らしきものを見るんだけど、勿論来客が居る時に実際に機関銃等は撃たないからただ飛行機が飛んでいるのを見るだけになってしまう
何か特別な飛び方をしているのかもしれないけど、素人目には分からない
でも周りの人が驚いているんだし、きっと凄い飛び方をしているんだろう
僕もそれっぽい反応をして周りに馴染むとしよう
でも、軍事を知らない素人が出来る反応なんて限られているし、もし間違えて玄人っぽい反応になってしまった時に周りの人から何か質問されるかもしれないから、明らかに素人っぽい反応を……
その結果、僕はただ声を伸ばすことくらいしか出来なかった
そんなに本気で見る気が無いように見えるかもしれないけど、これが僕の限界なんだ
その辺りは勘弁してほしい
「それでは、次の訓練場へお越しください」
そうして、この基地内を移動する為に用意したと見られるバスに乗り込むよう、手で示される
やっぱり基地は広いから、歩いて移動するのは無理があるみたいだ
そして、僕は十三番目に乗り込んだ
隣に何処かヨーロッパ系の雰囲気を出す偉そうな人が座っているけど、誰なのか分からない
僕の護衛対象は僕の右隣に座っていて、その人は左隣に座っている
本来は護衛である僕は見学ができないんだけど、他の人が護衛を無理やりつれてきたみたいで、それが原因でなし崩しになったみたいだ
だから、バスの中には僕以外にも何人か護衛に見える人達が居る
その人たちは軍人のような見た目をしていたり、全身を覆うようなコートを着て、外見が全く分からない人だったりした
こんな人達がよく不審者として扱われなかったな……僕が担当者だったら纏めて立入禁止にしそうな人達だぞ……
まあ、色んな国から沢山の人が来る場所だから、担当者の人もそういうのには慣れているのかもしれないけど……
でも、僕がこれからどんな環境で生活していったとしてもこんな人達に慣れることは無いと思うんだけどな……
左斜前の人とかさっきからずっと椅子を噛んでるし、その一つ前に座っている人は椅子を引っ張り続けている
あの人達の他にも見るからにおかしい行動をしている人は沢山居るけど、一々言葉にして認識することは僕の精神衛生上良く無さそうだから止めておこう
でも、こんなに変な人が多いのは何でだろう?
やっぱり激動の時代を生き抜くことが出来るのは変人だけなのかな?
そういう風に考えていると、バスが出発した
周りでは偉い人同士で何やら話し合っているみたいだね
僕が出せる情報も得られる情報も知れてるから僕はそういうのには参加しないけど
というか、よくよく考えたら護衛だから参加しないのは当たり前か
「では、こちらをご覧下さい」
それにしても、周りの人は皆凄いな……
通訳の人が居ないのに話を理解していルみたいだ
国際社会で生きていく為にはやっぱり英語力が……って何だアレ?
みんな耳にイヤホンつけてるみたいだけど……あれが翻訳機みたいな役割を果たしてるのかな?
だから皆苦もなく話しているのか……
僕も欲しかったけど、そもそも護衛にそんなものを渡してくれるものなのか……
まあ、無いものは無いとして諦めて外の演習でも見るか
ここはどうやらヘリコプター系の軍用機が飛ぶための場所らしい
低空飛行はしていないから結構遠くに居るな……
双眼鏡もなしに……見える
あれ?こんなに遠くにある物を見れるんだっけ……?
ああ、もしかすると視力が上がったからかもしれないな
「えっと……あれは……」
奥の方で飛んでいるヘリコプターをもっと見ようと身を乗り出す
すると、その拍子で隣の偉そうな人にぶつかってしまう
「あ!すみません!」
「いえ、お気になさらず」
丁度良いし、これを機にこの人と話しておこうかな?
「どうも……初めまして。僕は日本から来た人の護衛なんですけど……場所、変わります?」
まずはそう提案してみる
すると、相手は賛成したようで席から立って自分の席を手で示した
僕が移れってことかな?
相手に動くよう指示するのはこっちを見下してるようにも思えるけど……
その辺は文化の違いだと思っておこう
わざわざ深掘りする意味もないし
そして、僕が隣の席に移ったら相手の人も僕の居た席に座り、日本から来た偉い人と話し始めた
それをチラリと見たあと、僕は窓の外に視線を移す
そこでは、誰も見ていないのに空を飛んでいるヘリがあった
(何か……見てて悲しくなるな)
これじゃあ見学会じゃなくてただのフリー対談会じゃないか
「え?はい……はい……分かりました」
少し虚しい光景を見ていると、バスに居る司会役の人が少し焦った声を出す
「申し訳ありません。緊急事態が発生した為、引き返させて頂きます」
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