人類戦線

さむほーん

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人類戦線編

第二十七話 探索

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「な、なるほど……そういう方針で……」

「うん。良いと思うだろ?」

三人で話していった結果、丁度良さそうな案が出てきた

「じゃあ、これで行きましょう。その為にも、僕達は一旦離れておきますね」

そう言ってブルブルちゃんを連れて少し遠くに行く

「あの、本当に私達は安全なのでしょうか?正直、先程のあの人の行動を見ると心配しか無いのですが……」

「まあ、そう思うのも分かりますよ。でも、今回は一度信じてみましょう」

そう言った後、あることに気付く

「あれ?そういえば結構普通に話せてますね」

この人、こんなにハキハキ喋れては居なかった気がする

「あ、私、一回話してみて相性が良い人なら結構楽に話せるんですよ。あなた達は……その、高慢な感じじゃなかったので」

へえ……

「人見知りって感じなのかな?」

だとしたら、これからは普通に話すことは出来そうだ

「そろそろ準備できたよー!」

遠くの方からそんな声が聞こえてくる

「お願いします!」

そう返した後、二人で耳を塞いで暫く待つ

すると、爆風と轟音が一緒になって僕達二人を殴ってきた

(おお!凄いな!)

さっき見た時も思ったけど、この人の身体能力は人間、というか体長二メートル前後の生物が持っていて良いものじゃない

その殆どが装備のおかげだろうけど、そうだとしたら身体能力の上がり方が異次元過ぎる

まあでも、僕は今まで肉体を強化するタイプの装備を見たことが無かったからな……

もしかしたら強化系はこれくらい強化するのが普通なのかもしれない

「……これで一旦落ち着きましたかね」

爆風が弱まり、普通に歩けるようになったところで僕はそう言う

(爆風って津波みたいな感じで第二波とか有るのかな……?)

無かったらこのまま安全さんのところに行けばいいと思うんだけど

「何かこの方法でいけそう!もう一回やっとくね!」

安全さんが遠くの方でそう言っているのが聞こえる

「らしいですよ。ってことは、僕達はまだここに居た方が良さ

その瞬間に、再び爆風が起こる

(ちょっと!通達から行動までの時間が短過ぎない!?)

まだ爆風に備えてなかったから危うく吹き飛ばされそうになる

「……ありがとうございます」

ブルブルちゃんが抱えてくれたから何とかなったみたいだね

「本当に……見るも無惨なことになってます……」

「そうですね……」

ブルブルちゃんが言った言葉に僕も賛成する

政府関係者を招くホテルなだけあって、さっき見たときは結構綺麗だったんだけどな

その面影は完全に消え去った

「怒られるだろうけど……脱出するためには仕方無いか」

ブルブルちゃんも頷いてくれた

「よし!じゃあ本格的に探していこうか!」

安全さんがそう言って近付いてきた

僕たち二人は少し後退る

「……あれ?何で?」

「そりゃああんなの見せられたら警戒もしますよ……」

「ちょっと……い、一旦落ちっ、落ち着いてからお願いします」

僕達三人がさっきみたいな距離感に戻るには十数分を要した

――――――――――――――――――――――――

「いや~……中々見つからないな。もう一回壊しとくか?」

「そうしたら探す場所が増えて余計に分からなくなりますよ。取り敢えず今探せる範囲を全部探し切ってからにしましょう」

あれ~?結構良い提案をしたと思うんだけど……

カタナくん(変な刀を持っている子)に却下されちまった

「いや~でもさ、もう二十分くらい探してるけど一切気配が無ぇぞ?これはもう次の手掛かりを求めて一発かました方が良いだろ」

二十分です。こういうのは時間が掛かるものなんですよ」

そういう物なのか……

「あ……これ、そうじゃないんですか?」

ブルブルちゃん(カタナくんがこの子のことをそう呼んでるところを目にしたから俺もそう呼んでる)が肉片を取り出して俺達に見せてくる

「うわ……肉片じゃねぇか。こんなもんよく素手で掴めるな……」

俺は少しブルブルちゃんに引きながらも肉片をじっくりと観察する

「どうする?壊しとくか?」

俺はなにか変なものがあると先に壊しておく派だからな

「……そうですね。今は詳しく調べる時間がありませんし、この時点で壊しておくのもアリかと」

そう言われたから僕はすぐに肉片を千切った

「……もっと完全に壊した方が良いのか?」

千切った後にそう呟く

「あ、それは大丈夫です。僕がちゃんと焼いておきますんで」

カタナくんはそう言って自分の刀を千切れた肉片に押し当てた

肉が焼ける臭いがして、その肉片は黒く変色していく

「へぇ……そんなことも出来るのか」

「まあ、何回も使ってると色んな使い道を思い付くようになるんですよ」

そして、カタナくんは焼きカスとなった肉片を自身の持っているゴミ袋の中に放り込んだ

「えっと……特に変化は無ぇ、か?」

この肉片が今起こっているループにとって重要なものだったとしたら、それを焼いた時点で何か変化が起きると思っていたが

何も無さそうだな

「……こういうの、他にも有るんですかね?」

「……多分、有るんじゃね??」

一つってことは無いだろ

「じゃあ、またこんなのやるんですかね?」

「多分そうだぞ」

まあ、精神的にはキツいかもしんないけど頑張るしかねぇな

「ほら、あいつまた新しいの見つけたらしいぜ」

俺達はブルブルちゃんの元へと向かった
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