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人類戦線編
第四十五話 被置去者
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「ねぇ城崎、何であのゲームを受け入れたの?僕は正直城崎がああいうのをやるとは思ってなかったんだけど」
気が付いたら東京の官邸前に居た僕たちはすぐさま官邸内に転がり込んだ
その後すぐに僕は城崎にこう聞いた
「あの状況であいつの提案するゲームとやらを断った場合、あいつがどう動くかの予想が全く出来なくなるからだ」
城崎は歩きながらこう答える
「でもさ、僕等がゲームに参加したとしてもライアンって人が自身の言った通りに動くとは限らないじゃん。結局予想出来なく無い?」
そう、城崎の言葉は相手が相手自身の言葉通りに動くことを前提としている
普段の城崎ならそうは考えないと思うんだけど……
「それは相手がハッタリをかます可能性がある場合に限る。あの場合、相手は間違いなく本気だった。ああいうタイプの人間はやると言ったことは本当にやる」
城崎は確信を持ってそう言った
う~ん……一応城崎なりには何か考えがあるのか
だとしたらそれで良いのかもしれないけど……
そう思って歩いている間に執務室の前まで来た
「そういえばさ、城崎はここに来て何をやるつもりだったの?」
僕は城崎にそう聞いてみる
「まずはあいつが言っていたゲームとやらの準備だ。お前が須斎を回収したタイミングやあの柱が消えたタイミング等を考えると、弘岡たち二人を初めとしたあの場に居る人間を出来るだけ早くここまで連れてこなくてはならない」
そう言って城崎は机においてある電話を掴んだ
「それ、何?いや、電話だろうってことは分かるけど……中々最近は見ないデザイだね……」
僕がそう言うと、城崎は答える
「これはいわゆるホットラインというやつだ。アメリカとロシア間で繋げられているものとは仕組みは違うが、それでも連絡用としては十分に使える」
そう喋りながら電話を操作して、僕には何語かわからない言語で話し始める
(……この間、僕は何をすれば良いんだろう?)
そう思いながらもただ城崎が話し終えるのを待つ
その間に執務室の内装を見ていると、あることに気が付いた
(……やっぱり、梁の写真とかは置いてないのか)
城崎がライアンの前で話した内容から何となく分かっていたけど、城崎にとっては梁のことはもう既に終わったことなんだね
だとしたら、僕だけがあの日のことを引き摺っている……ってことになるのかな?
そんなことを考えながら暗い気持ちになっていると、城崎が電話を終えている
「あ、話は終わったんだ」
僕は考え事を止めて城崎にそう聞いた
「ああ、これで明日の夕方には須斎と弘岡が帰ってくるはずだ」
ん?帰ってくるはず?
そういえば弘岡や須斎、後安全さん達はまだあの空間の中に居はずだ
じゃあ戻ってこれないんじゃないだろうか……?
僕はそのことを城崎に伝えた
「そうか……それは失念していたな……」
城崎もそのことは完全に忘れていたみたいで、面食らったような顔をしていた
「あいつが開放していることを祈るしか無いか……」
「そうだね。神頼みみたいなことになるけど」
僕たちはそうやって待っていることしか出来なかった
――――――――――――――――――――――――
「あれ?ここ、何処だ?」
俺は通称安全さん、本名レンタ・ランゲル
今日はお友達(仮)二人と一緒に新天地(テロリストの拠点)に遊びに来てんだよな
そしたら何か変な空間の中に居て、そこで敵さんに襲われたからそのお友達の内一人と一緒に逃げ出した
そしたらそのお友達のそのまたお友達と出会ったんだよ
そんでその人を護衛している間にお友達に近くを見回りに行ってもらった
それからその友達、カタナくんは帰ってきていない
何かあったのかなと思っていたら、気が付いたらこんな場所に居た
今起こったことをありのまま話すとこんな感じになる……な
「ってか、カタナくんは本当にどこに行ったんだろうな?」
多分そのあたりのことも含めて作戦室に報告しないといけないだろうから、その情報も確保しておきたいんだけど……
まあでも、その前にまずは今俺たちがどこにいるか、の確認からだよな
「見た感じ、少なくとも中東ではありそうだけど……」
日差しの強さや乾燥の度合いから見てもエルサレムから大きく移動した感じはない
ってかここ、まだイスラエル中部じゃねぇのか?
そう思って周りを見ていると、何十人かの人間が固まって話しているのを見つける
あの辺の奴らから情報を聞き出してみるか……
「おーい、ちょっと良いか?」
俺は英語でそう話しかける
その場にいた奴らの大部分はこちらを向いた
その中に、俺の知っている顔があった
「ってブルブルちゃんじゃん。ここに居たんだ」
「あっ、はい、そ、そうでしゅ……」
何にビビっているのかは分からないけど、そんな風に震えた声で答えてくれた
しかし、知り合いが居るならこの集団に溶け込むのもそこまで難しくないかもしれないな
俺は早速今までの状況を話し始めた
「あ、そうだったんですね……大変ですね……私はあの後変な人と出会って今も一緒に行動してますけど」
「へぇ……そうなのか……」
そこで俺はあることを伝え忘れているのに気が付いた
「そういえばさ、俺あのカタナくんの知り合いっぽい人に出会ったんだよ。ブルブルちゃんも会いにこない?その……出会った変な人、ってのも連れてきていいからさ!」
気が付いたら東京の官邸前に居た僕たちはすぐさま官邸内に転がり込んだ
その後すぐに僕は城崎にこう聞いた
「あの状況であいつの提案するゲームとやらを断った場合、あいつがどう動くかの予想が全く出来なくなるからだ」
城崎は歩きながらこう答える
「でもさ、僕等がゲームに参加したとしてもライアンって人が自身の言った通りに動くとは限らないじゃん。結局予想出来なく無い?」
そう、城崎の言葉は相手が相手自身の言葉通りに動くことを前提としている
普段の城崎ならそうは考えないと思うんだけど……
「それは相手がハッタリをかます可能性がある場合に限る。あの場合、相手は間違いなく本気だった。ああいうタイプの人間はやると言ったことは本当にやる」
城崎は確信を持ってそう言った
う~ん……一応城崎なりには何か考えがあるのか
だとしたらそれで良いのかもしれないけど……
そう思って歩いている間に執務室の前まで来た
「そういえばさ、城崎はここに来て何をやるつもりだったの?」
僕は城崎にそう聞いてみる
「まずはあいつが言っていたゲームとやらの準備だ。お前が須斎を回収したタイミングやあの柱が消えたタイミング等を考えると、弘岡たち二人を初めとしたあの場に居る人間を出来るだけ早くここまで連れてこなくてはならない」
そう言って城崎は机においてある電話を掴んだ
「それ、何?いや、電話だろうってことは分かるけど……中々最近は見ないデザイだね……」
僕がそう言うと、城崎は答える
「これはいわゆるホットラインというやつだ。アメリカとロシア間で繋げられているものとは仕組みは違うが、それでも連絡用としては十分に使える」
そう喋りながら電話を操作して、僕には何語かわからない言語で話し始める
(……この間、僕は何をすれば良いんだろう?)
そう思いながらもただ城崎が話し終えるのを待つ
その間に執務室の内装を見ていると、あることに気が付いた
(……やっぱり、梁の写真とかは置いてないのか)
城崎がライアンの前で話した内容から何となく分かっていたけど、城崎にとっては梁のことはもう既に終わったことなんだね
だとしたら、僕だけがあの日のことを引き摺っている……ってことになるのかな?
そんなことを考えながら暗い気持ちになっていると、城崎が電話を終えている
「あ、話は終わったんだ」
僕は考え事を止めて城崎にそう聞いた
「ああ、これで明日の夕方には須斎と弘岡が帰ってくるはずだ」
ん?帰ってくるはず?
そういえば弘岡や須斎、後安全さん達はまだあの空間の中に居はずだ
じゃあ戻ってこれないんじゃないだろうか……?
僕はそのことを城崎に伝えた
「そうか……それは失念していたな……」
城崎もそのことは完全に忘れていたみたいで、面食らったような顔をしていた
「あいつが開放していることを祈るしか無いか……」
「そうだね。神頼みみたいなことになるけど」
僕たちはそうやって待っていることしか出来なかった
――――――――――――――――――――――――
「あれ?ここ、何処だ?」
俺は通称安全さん、本名レンタ・ランゲル
今日はお友達(仮)二人と一緒に新天地(テロリストの拠点)に遊びに来てんだよな
そしたら何か変な空間の中に居て、そこで敵さんに襲われたからそのお友達の内一人と一緒に逃げ出した
そしたらそのお友達のそのまたお友達と出会ったんだよ
そんでその人を護衛している間にお友達に近くを見回りに行ってもらった
それからその友達、カタナくんは帰ってきていない
何かあったのかなと思っていたら、気が付いたらこんな場所に居た
今起こったことをありのまま話すとこんな感じになる……な
「ってか、カタナくんは本当にどこに行ったんだろうな?」
多分そのあたりのことも含めて作戦室に報告しないといけないだろうから、その情報も確保しておきたいんだけど……
まあでも、その前にまずは今俺たちがどこにいるか、の確認からだよな
「見た感じ、少なくとも中東ではありそうだけど……」
日差しの強さや乾燥の度合いから見てもエルサレムから大きく移動した感じはない
ってかここ、まだイスラエル中部じゃねぇのか?
そう思って周りを見ていると、何十人かの人間が固まって話しているのを見つける
あの辺の奴らから情報を聞き出してみるか……
「おーい、ちょっと良いか?」
俺は英語でそう話しかける
その場にいた奴らの大部分はこちらを向いた
その中に、俺の知っている顔があった
「ってブルブルちゃんじゃん。ここに居たんだ」
「あっ、はい、そ、そうでしゅ……」
何にビビっているのかは分からないけど、そんな風に震えた声で答えてくれた
しかし、知り合いが居るならこの集団に溶け込むのもそこまで難しくないかもしれないな
俺は早速今までの状況を話し始めた
「あ、そうだったんですね……大変ですね……私はあの後変な人と出会って今も一緒に行動してますけど」
「へぇ……そうなのか……」
そこで俺はあることを伝え忘れているのに気が付いた
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