194 / 220
人類戦線編
第四十六話 開会宣言
しおりを挟む
「蒼井……」
ぐったりしている蒼井を前に私の口から言葉が漏れた
「蒼井は大丈夫なの?」
「うん。ここにテレポート?する前は普通に話していたし、単に疲れているだけだと思うよ。俺の考えた何となくの予想が正しければ、結構な時間水の中に漬かっていたことになるし」
何を考えているのか分からない口調で男はそう答えた
「そう……」
私は蒼井の方に向き直る
(ちゃんと……無事だった)
蒼井が生きていている
私にとってはそれだけでも十分に嬉しい
「それで、蒼井が漬かっていた状況について詳しく説明して。でも、できるだけ手短に」
「ええ~そんなに急がないとダメなの~?」
「早く。向こうの人達からの目線も少しずつ怪しいものになってきてる」
この緊急事態に知り合い数人で固まっているからか、他の人たちからの反応はあまり良くない
だから早いところ話を終わらせないと
「じゃあ簡潔に言うよ。でもその前に一つだけ確認させて」
「何?」
相手が少し真剣な目で質問してくる
「君とあの子との関係は?」
即答する
「幼馴染で親友。私にとっては蒼井が生きていることが生きる理由の一つ」
その答えを聞いて相手の男は少し驚いたような反応をする
ここまで即答するとは思っていなかったのだろうか?
「へぇ……成程……そういう感じね……まあ、頑張れよ!」
それだけ言って帰ろうとしたので私は呼び止める
「ちょっと、まだ蒼井が漬かっていた時の話を聞いていない。しれっと帰ろうとしないで」
「あ、そうか。忘れてた」
本当にその場で気が付いたような声を出して止まる
「その子ね、確か他の人達何人かと一緒に柱に繋がれてたんだよ。水の中で」
「何で?」
「さあ?そんなこと僕に聞かれても、って感じかな」
水の中で柱に繋がれてた……
少なくとも、私には蒼井がそんなことをされる理由は無いと思う
「取り敢えず、僕から話せる情報はここまで。カタナくんとこの子が知り合いだったみたいだから、もしカタナくんに会うことがあったら聞いてみるといいよ。っていうか、この子が目覚めた時に聞いてみたら?」
そう言いながら男は人が集まっている場所に走っていった
(カタナくん……誰だ?)
あの男の話を信じるとしたら、少なくとも蒼井の知り合いではあるはず……
「あ、あの……そろそろ私達も戻った方が良いんじゃ……」
「……それもそう。じゃあ早く戻る」
焦りのせいなのか少し変な口調になりながらも一緒に居た気弱な人の言葉に答えて皆のいる場所へ戻った
――――――――――――――――――――――――
「あ、エルサレムの本部と連絡とれたんですね」
「ああ、ここは電波は普通に通じるらしいからな」
俺は色んな国から来たと見られる人達が居る場所に戻ってきてからずっと周りの人と話し込んでいた
情報は有ればあるだけ良いからな
その収集にはしっかりと自分の中のリソースを割かねぇと
そのお陰でもうじきエルサレムの本部から飛行機が派遣されるということが分かった
「ってことは、帰れるんすかね?」
「多分そうなんじゃねぇかな?」
そう言って、目の前のおっさんは暇つぶしにかスマホを弄り始めた
「ん?」
どの言語かは分からないけど、おっさんが多分そんな感じのニュアンスの言葉を発する
「何かあったんすか?」
「いや……何か変な動画が投稿されてんだよ。お前も見るか?」
そう言って画面をこちらに向けてくる
そこには俺たちがさっきまで居た場所を映している動画があった
「いや……これ、ちょっと違うんじゃないっすか?こんな椅子がありそうな場所は思いつきませんよ」
俺の中で嫌な予感が膨れ上がってくる
(まさかとは思うけど……先月家に来た変な手紙にふざけて返事したのが関係してないよな……?)
不安が増えると普段なら杞憂だと即断できることも気になってくる
「……お、何か話してるみたいだぜ」
その言葉を聞いた少し後に画面から声が聞こえてきた
「皆さん。こんにちは。初めましての方は初めまして。そうでない方は自己紹介の間はごゆっくりして行って下さい」
その画面に写っている男には見覚えがあった
先月、俺の家に変な手紙が届いた
そこに書かれていたことはこうだ、『あなたも最高のゲームに参加しませんか?』
手紙に添えられていたパンフレットにはそのゲームの中身がリアルタイムで世界の滅亡を阻止するゲームだとかいう巫山戯た内容が書かれていた
そして、最後に入っていた封筒には『参加して頂いたらギフトコードを150US$分お付けします』と
普通に考えればこんな怪しいモンにサインなんかするはずがねぇ
話が非現実的すぎる
だが、数ヶ月前から非現実的なことが起こりすぎていたから欲しいモンの有った俺はサインしちまった
「さて、自己紹介も終わりましたし本題に入りましょう」
俺が考えている間に自己紹介は終わっていたらしい
「明日から私の指示でとあるモンスターを動かします。ゲーム参加者の皆さんはこそれを止めるなりなんなりして文明と社会の滅亡を防いで下さい」
「もしこれを倒せた方がいらっしゃったら、私の持っている最高の宝物をお渡ししましょう」
「ゲーム非参加者の方が倒した場合、残念ながら宝物の進呈は見送らせて頂きます」
「それでは皆さん、健闘をお祈りしています」
そこてま動画は終わった
ぐったりしている蒼井を前に私の口から言葉が漏れた
「蒼井は大丈夫なの?」
「うん。ここにテレポート?する前は普通に話していたし、単に疲れているだけだと思うよ。俺の考えた何となくの予想が正しければ、結構な時間水の中に漬かっていたことになるし」
何を考えているのか分からない口調で男はそう答えた
「そう……」
私は蒼井の方に向き直る
(ちゃんと……無事だった)
蒼井が生きていている
私にとってはそれだけでも十分に嬉しい
「それで、蒼井が漬かっていた状況について詳しく説明して。でも、できるだけ手短に」
「ええ~そんなに急がないとダメなの~?」
「早く。向こうの人達からの目線も少しずつ怪しいものになってきてる」
この緊急事態に知り合い数人で固まっているからか、他の人たちからの反応はあまり良くない
だから早いところ話を終わらせないと
「じゃあ簡潔に言うよ。でもその前に一つだけ確認させて」
「何?」
相手が少し真剣な目で質問してくる
「君とあの子との関係は?」
即答する
「幼馴染で親友。私にとっては蒼井が生きていることが生きる理由の一つ」
その答えを聞いて相手の男は少し驚いたような反応をする
ここまで即答するとは思っていなかったのだろうか?
「へぇ……成程……そういう感じね……まあ、頑張れよ!」
それだけ言って帰ろうとしたので私は呼び止める
「ちょっと、まだ蒼井が漬かっていた時の話を聞いていない。しれっと帰ろうとしないで」
「あ、そうか。忘れてた」
本当にその場で気が付いたような声を出して止まる
「その子ね、確か他の人達何人かと一緒に柱に繋がれてたんだよ。水の中で」
「何で?」
「さあ?そんなこと僕に聞かれても、って感じかな」
水の中で柱に繋がれてた……
少なくとも、私には蒼井がそんなことをされる理由は無いと思う
「取り敢えず、僕から話せる情報はここまで。カタナくんとこの子が知り合いだったみたいだから、もしカタナくんに会うことがあったら聞いてみるといいよ。っていうか、この子が目覚めた時に聞いてみたら?」
そう言いながら男は人が集まっている場所に走っていった
(カタナくん……誰だ?)
あの男の話を信じるとしたら、少なくとも蒼井の知り合いではあるはず……
「あ、あの……そろそろ私達も戻った方が良いんじゃ……」
「……それもそう。じゃあ早く戻る」
焦りのせいなのか少し変な口調になりながらも一緒に居た気弱な人の言葉に答えて皆のいる場所へ戻った
――――――――――――――――――――――――
「あ、エルサレムの本部と連絡とれたんですね」
「ああ、ここは電波は普通に通じるらしいからな」
俺は色んな国から来たと見られる人達が居る場所に戻ってきてからずっと周りの人と話し込んでいた
情報は有ればあるだけ良いからな
その収集にはしっかりと自分の中のリソースを割かねぇと
そのお陰でもうじきエルサレムの本部から飛行機が派遣されるということが分かった
「ってことは、帰れるんすかね?」
「多分そうなんじゃねぇかな?」
そう言って、目の前のおっさんは暇つぶしにかスマホを弄り始めた
「ん?」
どの言語かは分からないけど、おっさんが多分そんな感じのニュアンスの言葉を発する
「何かあったんすか?」
「いや……何か変な動画が投稿されてんだよ。お前も見るか?」
そう言って画面をこちらに向けてくる
そこには俺たちがさっきまで居た場所を映している動画があった
「いや……これ、ちょっと違うんじゃないっすか?こんな椅子がありそうな場所は思いつきませんよ」
俺の中で嫌な予感が膨れ上がってくる
(まさかとは思うけど……先月家に来た変な手紙にふざけて返事したのが関係してないよな……?)
不安が増えると普段なら杞憂だと即断できることも気になってくる
「……お、何か話してるみたいだぜ」
その言葉を聞いた少し後に画面から声が聞こえてきた
「皆さん。こんにちは。初めましての方は初めまして。そうでない方は自己紹介の間はごゆっくりして行って下さい」
その画面に写っている男には見覚えがあった
先月、俺の家に変な手紙が届いた
そこに書かれていたことはこうだ、『あなたも最高のゲームに参加しませんか?』
手紙に添えられていたパンフレットにはそのゲームの中身がリアルタイムで世界の滅亡を阻止するゲームだとかいう巫山戯た内容が書かれていた
そして、最後に入っていた封筒には『参加して頂いたらギフトコードを150US$分お付けします』と
普通に考えればこんな怪しいモンにサインなんかするはずがねぇ
話が非現実的すぎる
だが、数ヶ月前から非現実的なことが起こりすぎていたから欲しいモンの有った俺はサインしちまった
「さて、自己紹介も終わりましたし本題に入りましょう」
俺が考えている間に自己紹介は終わっていたらしい
「明日から私の指示でとあるモンスターを動かします。ゲーム参加者の皆さんはこそれを止めるなりなんなりして文明と社会の滅亡を防いで下さい」
「もしこれを倒せた方がいらっしゃったら、私の持っている最高の宝物をお渡ししましょう」
「ゲーム非参加者の方が倒した場合、残念ながら宝物の進呈は見送らせて頂きます」
「それでは皆さん、健闘をお祈りしています」
そこてま動画は終わった
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...
MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。
ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。
さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか?
そのほかに外伝も綴りました。
冤罪で辺境に幽閉された第4王子
satomi
ファンタジー
主人公・アンドリュート=ラルラは冤罪で辺境に幽閉されることになったわけだが…。
「辺境に幽閉とは、辺境で生きている人間を何だと思っているんだ!辺境は不要な人間を送る場所じゃない!」と、辺境伯は怒っているし当然のことだろう。元から辺境で暮している方々は決して不要な方ではないし、‘辺境に幽閉’というのはなんとも辺境に暮らしている方々にしてみれば、喧嘩売ってんの?となる。
辺境伯の娘さんと婚約という話だから辺境伯の主人公へのあたりも結構なものだけど、娘さんは美人だから万事OK。
同じアパートに住む年上未亡人美女は甘すぎる。
ピコサイクス
青春
大学生の翔太は、一人暮らしを始めたばかり。
真下の階に住むのは、落ち着いた色気と優しさを併せ持つ大人の女性・水無瀬紗夜。
引っ越しの挨拶で出会った瞬間、翔太は心を奪われてしまう。
偶然にもアルバイト先のスーパーで再会した彼女は、翔太をすぐに採用し、温かく仕事を教えてくれる存在だった。
ある日の仕事帰り、ふたりで過ごす時間が増えていき――そして気づけば紗夜の部屋でご飯をご馳走になるほど親密に。
優しくて穏やかで――その色気に触れるたび、翔太の心は揺れていく。
大人の女性と大学生、甘くちょっぴり刺激的な同居生活(?)がはじまる。
JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――
のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」
高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。
そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。
でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。
昼間は生徒会長、夜は…ご主人様?
しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。
「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」
手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。
なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。
怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。
だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって――
「…ほんとは、ずっと前から、私…」
ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。
恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる