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人類戦線編
第四十七話 夢見る世界
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「ねぇ城崎、この動画見た?」
「何だ?今忙しいんだが……」
僕はそんなことを言う城崎に構わず画面を押し付けた
「これは……あの場所から撮っているのか?」
城崎がそう聴いてくる
「見た感じ……そうだね。あの後撮ったのかな?」
画面の中のライアンは少々分けの分からないことを話した後に自己紹介を始める
『初めまして。僕の名前はライアン・ドルク。この前エルサレムを攻撃したテロ組織を初めとして色んな組織を管理している人間です』
巫山戯たような話を続ける
『今回僕が君達に参加して欲しいのは――まあ、名前は思いついてないけど構わないでしょ――このゲームだ』
そう言って僕達に対して行った説明を動画の中でもう一度、僕達の時よりもも丁寧に行った
『という言う訳です。もしゲー厶参加者の皆さんの中から私の刺客を倒すことの出来る人が現れたら私の宝物を差し上げましょう』
その後に幾らか締めの言葉を喋ってから動画は終わった
動画が終わってすぐに僕は城崎に一つ尋ねておく
「この『宝物』ってさ……多分あの聖杯だよね?まあ、流石に本当にあげる気は無いだろうけど……」
僕が一応城崎にそう確認すると
「どうだろうな」
城崎は僕が不安になるような返事をした
「どうだろうな、って……まさか城崎、本当に渡すと思ってるの?!あの人の話を聞く限りだとかなり貴重なものみたいだけど……そんなもん流石に他人にあげないでしょ……」
僕はそう思っていたが、城崎の意見は違うみたいだ
「いや、あいつはやるぞ。特に、あいつの話を聞いた後だとその可能性が高く思える」
城崎は確信を持ってそう言ってきた
「う~ん……じゃあ、その方向性で考えるのかな?」
「とにかく、お前は一旦戻って休んでいろ。あのデカブツへの対策は俺が考えておく」
「りょーかい。じゃあ僕は寮に行って休んどくね」
――――――――――――――――――――――――
「……」
寮の自分の部屋に戻って、シャワーを浴びて
その後に部屋でゲームをしてからゆっくりと布団に入った
けど、寝れない
梁のことが頭から離れない
城崎から、そして復活させた本人から聞いてあの梁は偽物だということが分かっているのに、どこか諦めきれない自分がいる
(死んだ人を生き返らせるのは不可能だ)
もしかしたら、今後技術が発展したり装備の能力を存分に活かせる人が出てきて死んだ人の人格を復活させることが出来るようになるかもしれない
けど、それはあくまで死者と同じ記憶や人格を持った別の存在であり、死者本人を蘇らせた訳では無い
あの時の梁も同じだろう
僕の中にある記憶や僕の願いーもしかしたら城崎の願いも混じったのかもしれないけどーによって死んだ梁と同じ人格や記憶を持った人が新たに生まれた
だとしたら、あの人を石神梁と呼ぶのは間違っているのかもしれない
あの人は、梁じゃない
そこまで考えると、少し気分が落ち着いてきた
これなら、梁そっくりのあの人を殺すこともできるかもしれない
「……よし!これで大丈夫!」
幾らか気分が楽になったから、この先のことについて考えるとしよう
ライアンが言っていた【ゲーム】のことについてだ
文明の滅亡を回避すれば僕達の勝ちだとか言ってたけど、そもそもどうすれば『文明の滅亡を回避した』ことになるのかが分からない
さっき見た動画でもその詳しい基準みたいなのは話されていなかったし……
一応、話の流れから推測するに巨人を倒せば僕たちの勝ちにはなりそうだけど……
勝利条件をわざわざ『巨人を倒したら』とは別に設定している以上、多分だけど他にも勝利条件があると思うんだよね
例えばライアン本人を殺せばどうなるんだろう?
そうすればあの巨人は止まるのかな?
それとも、あの巨人を止めるのはライアンであっても無理で巨人本体を倒すしか止める方法は無いのかな
取り敢えず、本人に話を聞いてみないと何とも言えない
だからライアン本人と会って話がしたいんだけど……
問題はあの人が居るであろう例の変な空間に行く方法が見つからないことだ
僕は向こうの人から招かれたからあの場所に行くことが出来た
だから自発的に行く方法を知らないんだ
でも、城崎もそうなのかは分からない
仮に城崎が自発的にあの場所に来ていたんなら、その方法を使わせてもらうことで僕も一緒にその場所に行くことが出来るかもしれない
後で城崎に詳しく話を聞いてみよう
「じゃあ、あとはゆっくり眠るとしようか」
気が楽になったからか、思っていたよりも簡単に眠りにつくことが出来た
――――――――――――――――――――――――
「……さて、これで大体準備は終わったかな?」
僕は玉座に座って今の状況を確認していた
今のところ、ゲームの宣伝は予定していたとおりに進んでいる
この調子なら予定通り始められそうだ
僕が引き起こした『聖遺物の落下』という現象はインターネットの普及によって大きくなっていた個人の力を更に強めることとなった
そして、今から始めるゲームが終わった時には世界は完全に変わっているだろう
「大規模な【社会】の力が弱まって個々人の力が遥かに大きくなる時代。不安定かもしれないけど、きっと楽しくなるだろうなぁ」
期待に胸を膨らませながら、日本時間の午前五時を待った
「何だ?今忙しいんだが……」
僕はそんなことを言う城崎に構わず画面を押し付けた
「これは……あの場所から撮っているのか?」
城崎がそう聴いてくる
「見た感じ……そうだね。あの後撮ったのかな?」
画面の中のライアンは少々分けの分からないことを話した後に自己紹介を始める
『初めまして。僕の名前はライアン・ドルク。この前エルサレムを攻撃したテロ組織を初めとして色んな組織を管理している人間です』
巫山戯たような話を続ける
『今回僕が君達に参加して欲しいのは――まあ、名前は思いついてないけど構わないでしょ――このゲームだ』
そう言って僕達に対して行った説明を動画の中でもう一度、僕達の時よりもも丁寧に行った
『という言う訳です。もしゲー厶参加者の皆さんの中から私の刺客を倒すことの出来る人が現れたら私の宝物を差し上げましょう』
その後に幾らか締めの言葉を喋ってから動画は終わった
動画が終わってすぐに僕は城崎に一つ尋ねておく
「この『宝物』ってさ……多分あの聖杯だよね?まあ、流石に本当にあげる気は無いだろうけど……」
僕が一応城崎にそう確認すると
「どうだろうな」
城崎は僕が不安になるような返事をした
「どうだろうな、って……まさか城崎、本当に渡すと思ってるの?!あの人の話を聞く限りだとかなり貴重なものみたいだけど……そんなもん流石に他人にあげないでしょ……」
僕はそう思っていたが、城崎の意見は違うみたいだ
「いや、あいつはやるぞ。特に、あいつの話を聞いた後だとその可能性が高く思える」
城崎は確信を持ってそう言ってきた
「う~ん……じゃあ、その方向性で考えるのかな?」
「とにかく、お前は一旦戻って休んでいろ。あのデカブツへの対策は俺が考えておく」
「りょーかい。じゃあ僕は寮に行って休んどくね」
――――――――――――――――――――――――
「……」
寮の自分の部屋に戻って、シャワーを浴びて
その後に部屋でゲームをしてからゆっくりと布団に入った
けど、寝れない
梁のことが頭から離れない
城崎から、そして復活させた本人から聞いてあの梁は偽物だということが分かっているのに、どこか諦めきれない自分がいる
(死んだ人を生き返らせるのは不可能だ)
もしかしたら、今後技術が発展したり装備の能力を存分に活かせる人が出てきて死んだ人の人格を復活させることが出来るようになるかもしれない
けど、それはあくまで死者と同じ記憶や人格を持った別の存在であり、死者本人を蘇らせた訳では無い
あの時の梁も同じだろう
僕の中にある記憶や僕の願いーもしかしたら城崎の願いも混じったのかもしれないけどーによって死んだ梁と同じ人格や記憶を持った人が新たに生まれた
だとしたら、あの人を石神梁と呼ぶのは間違っているのかもしれない
あの人は、梁じゃない
そこまで考えると、少し気分が落ち着いてきた
これなら、梁そっくりのあの人を殺すこともできるかもしれない
「……よし!これで大丈夫!」
幾らか気分が楽になったから、この先のことについて考えるとしよう
ライアンが言っていた【ゲーム】のことについてだ
文明の滅亡を回避すれば僕達の勝ちだとか言ってたけど、そもそもどうすれば『文明の滅亡を回避した』ことになるのかが分からない
さっき見た動画でもその詳しい基準みたいなのは話されていなかったし……
一応、話の流れから推測するに巨人を倒せば僕たちの勝ちにはなりそうだけど……
勝利条件をわざわざ『巨人を倒したら』とは別に設定している以上、多分だけど他にも勝利条件があると思うんだよね
例えばライアン本人を殺せばどうなるんだろう?
そうすればあの巨人は止まるのかな?
それとも、あの巨人を止めるのはライアンであっても無理で巨人本体を倒すしか止める方法は無いのかな
取り敢えず、本人に話を聞いてみないと何とも言えない
だからライアン本人と会って話がしたいんだけど……
問題はあの人が居るであろう例の変な空間に行く方法が見つからないことだ
僕は向こうの人から招かれたからあの場所に行くことが出来た
だから自発的に行く方法を知らないんだ
でも、城崎もそうなのかは分からない
仮に城崎が自発的にあの場所に来ていたんなら、その方法を使わせてもらうことで僕も一緒にその場所に行くことが出来るかもしれない
後で城崎に詳しく話を聞いてみよう
「じゃあ、あとはゆっくり眠るとしようか」
気が楽になったからか、思っていたよりも簡単に眠りにつくことが出来た
――――――――――――――――――――――――
「……さて、これで大体準備は終わったかな?」
僕は玉座に座って今の状況を確認していた
今のところ、ゲームの宣伝は予定していたとおりに進んでいる
この調子なら予定通り始められそうだ
僕が引き起こした『聖遺物の落下』という現象はインターネットの普及によって大きくなっていた個人の力を更に強めることとなった
そして、今から始めるゲームが終わった時には世界は完全に変わっているだろう
「大規模な【社会】の力が弱まって個々人の力が遥かに大きくなる時代。不安定かもしれないけど、きっと楽しくなるだろうなぁ」
期待に胸を膨らませながら、日本時間の午前五時を待った
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