【完結】婚約破棄? 致しません!

水江 蓮

文字の大きさ
4 / 42

教会

しおりを挟む
やって来ました!
教会!

馬車は少し揺れたけれど、酔わなかった。
前世は乗り物酔いが酷かったから少しビクビクしてたんだけれど、大丈夫で一安心!
これで移動も安心だ!

教会は月に1度魔力鑑定の日があるそうです。
昔は年に1度だったらしいけど、その日に鑑定受けられなかったら、次は来年…また受けられなかったら再来年…と中々受けられない人が多数でたので制度が変わったのだとか。
1年に1度だと確かに人も混雑するし大変だっただろうな…。

さてさて、魔力鑑定で何をするのかと言うと水晶玉の上に手をのせるだけらしい。
手をのせたら水晶玉が光って魔力量や属性などが分かるらしい。
なお、この鑑定個人情報が保護されるらしい。
大体これぐらいの魔力量で適正の属性はこんな感じですよ~ってのが教会の人が確認出来る範囲。
それより詳しく見るのは自分だけらしい。
【ステータスオープン】と言うと目の前に自分の魔力量や属性、スキルが自分だけに見えるように表示されるらしい。

この鑑定の儀式を受けなければ言っても見えないらしい。
水晶玉…原理が分からないけど凄いな…。

ステータスオープンって言えば、よく息子がゲームで言っていたのを思い出した。
レベリングを手伝ってと言われてよく一緒にゲームしてたな…。
ちょっと懐かしくなってしまったけれど、今世では自分のステータスが見れるなんてワクワクする!

ソワソワしていたら、お父様に頭をポンポンされ微笑まれた。
うん。
お父様はイケオジ!
いや…オジには見えない気もするけれど…。

教会は身分関係なく順番に並んで順番を待つ。
公爵家といっても、教会…神の前では平等なのだ。
まぁ、ある程度忖度はあるみたいだけれど…。

キョロキョロソワソワしながら待っていたら、鑑定を受けた後の少女が大きな声で叫んでいた。

「ありえない!私ヒロインなのよ!?こんなはずじゃないわ!きっと悪役令嬢が手を回しているのだわ!ちょっとやり直しさせなさい!!」

ピンク髪の少女が凄い剣幕で司祭様に詰め寄っている。

ヒロイン?
悪役令嬢?
なんだそれ?

私が首を傾げると、お父様が、

「たまにああいう子がいるらしいんだよ。なんなんだろうね?」

お父様と私は頭を傾げます。
本当になんなんだろう?
そんなこんなで悩んでいると、順番がきて水晶玉のある部屋に通されます。
個室になっていて、お父様と私だけが入室しドアを閉めます。
少しの情報でも漏れないように徹底した完備がされているらしい。
うん。個人情報大切。

司祭様に促され私が水晶玉に手を置くと、水晶玉は金色に光り輝きました。

少し目を見開いた司祭様が手を下ろしていいですよといって下さったので手をそっと離します。

お父様を見るとお父様も驚いた様子。

ん?
何かダメだったのかな?
そう不安になっているとお父様が私の頭を撫でながら、

「レティシアの魔力量はかなり多いみたいだよ。詳しくは自分の部屋でステータスを確認してみたらいい。ステータスを見て気になることがあれば聞いてくれれば教えるよ。さて、こうなったら魔法の先生は少し考えてから依頼しなければならないな…。レティシアは何も心配しなくていいんだよ。あとは任せておいて。」

お父様と司祭様は謎のアイコンタクトをされてますが、気にしません。
5歳の私には多分教えて貰えないだろうし。

さて、これで鑑定は終了。
お家でステータス確認しましょう!

部屋から出て馬車に向かっていると、ピンク髪の少女はまだ何やら叫んでいるのが遠くに見えた。

何が気に入らなかったのかよく分からないけど、他人のことよりまずは私のステータス!

ルンルン気分で馬車に乗りさっさと帰宅します。

さて、私のステータスはどうなっているのかな?
しおりを挟む
感想 18

あなたにおすすめの小説

『婚約破棄された令嬢ですが、王国は私抜きでは立てなかったようですね』

鷹 綾
恋愛
「愛しているのは彼女だ」 王太子ロネスにそう告げられ、婚約を破棄された侯爵令嬢エルゼリア・クローヴェル。 感情をぶつけることも、復讐を誓うこともなく、 彼女はただ――王宮を去った。 しかしその直後から、王国は静かに崩れ始める。 外交は滞り、判断は遅れ、市場は揺れ、 かつて「問題なく回っていた」はずの政務が、次々と行き詰まっていった。 一方、エルゼリアは帝国で新たな立場を得ていた。 帝国宰相ハインリヒ・ヴォルフの隣で、 彼女は再び“判断する側”として歩み始める。 やがて明らかになるのは、 王国が失ったのは「婚約者」ではなく、 判断を引き継ぐ仕組みそのものだったという事実。 謝罪も、復縁も、感情的なざまあもない。 それでも―― 選ばれ、認められ、引き継がれていくのは、誰なのか。 これは、 捨てられた令嬢が声を荒げることなく、 世界のほうが彼女を必要としてしまった物語。

婚約破棄を本当にありがとう

あんど もあ
ファンタジー
ラブラブな婚約者のパトリシアとラルフ。そんなパトリシアに、隣国の王立高等学院に留学しないかとのお誘いが。「私、もうこの国の王立学園を卒業してますよ?」「高等学園にはブライト博士がいるわよ」「行きます!」 当然、ラルフも付いて行くのだが、そこでパトリシアは王太子の婚約者と思われて……。

妹の初恋は私の婚約者

あんど もあ
ファンタジー
卒業パーティーで、第一王子から婚約破棄を宣言されたカミーユ。王子が選んだのは、カミーユの妹ジョフロアだった。だが、ジョフロアには王子との婚約が許されない秘密があった。

神託の聖女様~偽義妹を置き去りにすることにしました

青の雀
恋愛
半年前に両親を亡くした公爵令嬢のバレンシアは、相続権を王位から認められ、晴れて公爵位を叙勲されることになった。 それから半年後、突如現れた義妹と称する女に王太子殿下との婚約まで奪われることになったため、怒りに任せて家出をするはずが、公爵家の使用人もろとも家を出ることに……。

教養が足りない、ですって

たくわん
恋愛
侯爵令嬢エリーゼは、公爵家の長男アレクシスとの婚約披露宴で突然婚約破棄される。理由は「教養が足りず、公爵夫人として恥ずかしい」。社交界の人々の嘲笑の中、エリーゼは静かに会場を去る。

[完結]だってあなたが望んだことでしょう?

青空一夏
恋愛
マールバラ王国には王家の血をひくオルグレーン公爵家の二人の姉妹がいる。幼いころから、妹マデリーンは姉アンジェリーナのドレスにわざとジュースをこぼして汚したり、意地悪をされたと嘘をついて両親に小言を言わせて楽しんでいた。 アンジェリーナの生真面目な性格をけなし、勤勉で努力家な姉を本の虫とからかう。妹は金髪碧眼の愛らしい容姿。天使のような無邪気な微笑みで親を味方につけるのが得意だった。姉は栗色の髪と緑の瞳で一見すると妹よりは派手ではないが清楚で繊細な美しさをもち、知性あふれる美貌だ。 やがて、マールバラ王国の王太子妃に二人が候補にあがり、天使のような愛らしい自分がふさわしいと、妹は自分がなると主張。しかし、膨大な王太子妃教育に我慢ができず、姉に代わってと頼むのだがーー

【完結】この運命を受け入れましょうか

なか
恋愛
「君のようは妃は必要ない。ここで廃妃を宣言する」  自らの夫であるルーク陛下の言葉。  それに対して、ヴィオラ・カトレアは余裕に満ちた微笑みで答える。   「承知しました。受け入れましょう」  ヴィオラにはもう、ルークへの愛など残ってすらいない。  彼女が王妃として支えてきた献身の中で、平民生まれのリアという女性に入れ込んだルーク。  みっともなく、情けない彼に対して恋情など抱く事すら不快だ。  だが聖女の素養を持つリアを、ルークは寵愛する。  そして貴族達も、莫大な益を生み出す聖女を妃に仕立てるため……ヴィオラへと無実の罪を被せた。  あっけなく信じるルークに呆れつつも、ヴィオラに不安はなかった。  これからの顛末も、打開策も全て知っているからだ。  前世の記憶を持ち、ここが物語の世界だと知るヴィオラは……悲運な運命を受け入れて彼らに意趣返す。  ふりかかる不幸を全て覆して、幸せな人生を歩むため。     ◇◇◇◇◇  設定は甘め。  不安のない、さっくり読める物語を目指してます。  良ければ読んでくだされば、嬉しいです。

婚約破棄されたその後は、何も起きない日々でした

ふわふわ
恋愛
婚約破棄―― それは、多くの令嬢にとって人生を揺るがす一大事件。 けれど彼女は、泣き叫ぶことも、復讐に走ることもなかった。 「……では、私は日常に戻ります」 派手なざまぁも、劇的な逆転劇もない。 彼女が選んだのは、線を引き、基準を守り、同じ判断を繰り返すこと。 王宮では改革が進み、領地では生活が整えられていく。 誰かが声高に称えられることもなく、 誰かが悪役として裁かれることもない。 それでも―― 混乱は起きず、争いは減り、 人々は「明日も今日と同じである」ことを疑わなくなっていく。 選ばない勇気。 変えない決断。 名を残さず、英雄にならない覚悟。 これは、 婚約破棄をきっかけに 静かに日常を守り続けた一人の令嬢と、 その周囲が“当たり前”を取り戻していく物語。 派手ではない。 けれど、確かに強い。 ――それでも、日常は続く。

処理中です...