【完結】婚約破棄? 致しません!

水江 蓮

文字の大きさ
10 / 42

レティシア10歳 仲良し4人組とのお茶会

しおりを挟む
「レティシア様は、相変わらずお美しいですわ。婚約者様に愛されているからかしら?」

アメリア様がふふふっと笑われます。
私は顔が熱くなるのをパタパタ扇ぎながら、

「アメリア様!からかわないでください。もう。それより、皆様は最近どう過ごされていらっしゃったの?私、アズライト帝国とライラロック王国を行ったり来たりしていて…なかなかお会い出来なかったので…」

「婚約者様との時間も大切ですが、私達とも少しは遊んでくださいませ。」

そう言って、サシャ様は少し頬を膨らませました。
可愛い!!!

「なるべく時間を作りますわ!ごめんなさい。今日皆様と会えて嬉しいです!…そろそろ口調を崩しましょ?もうここからはタメ口で!」

私がそう言うと皆が笑いだしました。

「いいわ!もう少し淑女のお茶会ごっこしても良かったけれど、この4人組だと長く持たないものね。そうそう、レティシアは、この国の王子が婚約者探ししているって聞いた?」

「ん?知らないわ。マイナは声がかかったの?」

私が尋ねるとマイナは首を横に振り、

「私みたいな子爵家には話はこないわよ。公爵家、侯爵家に声をかけているみたいよ。まぁ、レティシアには婚約者がいるから声かからないか…。」


「それが、婚約者がいても送ってきているみたいよ?お茶会の招待状。何回かお茶会開いているようだけど、なかなか決まらないらしいわ。気に入った令嬢が見つかったら、婚約者がいても王命で破棄させて王子と婚約させる気みたいよ?」

婚約者がいても王命で!?
これは両親に確認しなければ…。

「政略結婚ならまだしも、恋愛で婚約した人達が引き裂かれるなんて酷いことをするのね。私も1度両親に確認するわ!アル様と引き裂かれるなんて想像するだけで…」

うっかり想像してしまったせいで涙がポロポロと出てきてしまった。

「あー!!レティシア泣かないで!今まで一度もお茶会に参加していないんでしょ?きっとご両親が対応してくださっているのよ!大丈夫よ!それにそんなに心配ならアルバート様に連絡するといいわ!アルバート様もきっと対策をとってくださるはずよ?それに今回の婚約者探しは王妃様が王子の為と独断で行われているようなの。だから、国王陛下の許可なく決定するものではないわ。国王陛下は、双方の両親の許可なく王命を出したりされる人ではないわ。それに、本当に王命を出されるのか…それすら疑問なのよ。だって、婚約者になりたいって言っている令嬢いるんだもの。」

「え?なりたい方おられるの?その人じゃダメなの?」

そう尋ねると、

「グレートス公爵家のリリア様を筆頭に公爵家から2人、侯爵家から2人の4人が名乗り出ているの。でもなかなか1人に決まらないから、名乗り出てない令嬢も呼びだしたりしているみたいよ?後ろ盾が欲しいって話なら、確かにローゼリア公爵家が一番いい後ろ盾だけど、レティシアの婚約を壊してまで得てもいいはずがないわ。それにグレートス公爵家でも後ろ盾としては十分大丈夫だもの。ここでレティシアの婚約を潰して恨みを買うぐらいなら、リリア様にしておけばいいのよ。」

アメリアはため息をつきながら続けた

「これでもし伯爵家でもいいなんて言われたら困るから、私は今婚約者を探しているのよ。だって、公爵家や侯爵家を蹴って伯爵家の令嬢を選んだなんてなったら、どんな目に合うか分からないもの。まぁ、私が選ばれるなんて思わないけれど、今伯爵家のご令嬢達は皆必死で婚約者探しをしているのよ。だから、誰かいいご子息がいたら是非紹介してほしいの!!皆協力して!」

「「「分かったわ!アメリアの為にね!」」」

「ねえ、アメリア。もしそれがアズライト帝国でもいいのかしら?ライラロック王国の方はお兄様に聞いてみるけれど、もしアズライト帝国でもいいってことならアル様にも聞いてみ「アズライト帝国でもいいわ!私ちゃんと3ヶ国語マスターしているし問題ない。少しでも希望を多く持ちたいの!お願い!」あ、分かったわ。まだアル様に聞いたわけじゃないから期待しないで待ってて。お兄様にもちゃんときいてみるし。」

相当アメリアは追い込まれている模様。
これは早急に確認しなければ…。

この後は他愛のない話をしてお茶会は無事に終了した。

帰り際にアメリアは婚約者探しについて再度念押ししてきた。
婚約者がいても潰すと言われてたけれど…まぁ、まずは婚約者のいない人からお茶会開いていくことになるはずだものね。
少しでもアメリアが心穏やかに過ごせるように、お茶会終了後私は早速アル様に手紙を書いたのだった。
しおりを挟む
感想 18

あなたにおすすめの小説

婚約破棄を本当にありがとう

あんど もあ
ファンタジー
ラブラブな婚約者のパトリシアとラルフ。そんなパトリシアに、隣国の王立高等学院に留学しないかとのお誘いが。「私、もうこの国の王立学園を卒業してますよ?」「高等学園にはブライト博士がいるわよ」「行きます!」 当然、ラルフも付いて行くのだが、そこでパトリシアは王太子の婚約者と思われて……。

『婚約破棄された令嬢ですが、王国は私抜きでは立てなかったようですね』

鷹 綾
恋愛
「愛しているのは彼女だ」 王太子ロネスにそう告げられ、婚約を破棄された侯爵令嬢エルゼリア・クローヴェル。 感情をぶつけることも、復讐を誓うこともなく、 彼女はただ――王宮を去った。 しかしその直後から、王国は静かに崩れ始める。 外交は滞り、判断は遅れ、市場は揺れ、 かつて「問題なく回っていた」はずの政務が、次々と行き詰まっていった。 一方、エルゼリアは帝国で新たな立場を得ていた。 帝国宰相ハインリヒ・ヴォルフの隣で、 彼女は再び“判断する側”として歩み始める。 やがて明らかになるのは、 王国が失ったのは「婚約者」ではなく、 判断を引き継ぐ仕組みそのものだったという事実。 謝罪も、復縁も、感情的なざまあもない。 それでも―― 選ばれ、認められ、引き継がれていくのは、誰なのか。 これは、 捨てられた令嬢が声を荒げることなく、 世界のほうが彼女を必要としてしまった物語。

妹の初恋は私の婚約者

あんど もあ
ファンタジー
卒業パーティーで、第一王子から婚約破棄を宣言されたカミーユ。王子が選んだのは、カミーユの妹ジョフロアだった。だが、ジョフロアには王子との婚約が許されない秘密があった。

神託の聖女様~偽義妹を置き去りにすることにしました

青の雀
恋愛
半年前に両親を亡くした公爵令嬢のバレンシアは、相続権を王位から認められ、晴れて公爵位を叙勲されることになった。 それから半年後、突如現れた義妹と称する女に王太子殿下との婚約まで奪われることになったため、怒りに任せて家出をするはずが、公爵家の使用人もろとも家を出ることに……。

教養が足りない、ですって

たくわん
恋愛
侯爵令嬢エリーゼは、公爵家の長男アレクシスとの婚約披露宴で突然婚約破棄される。理由は「教養が足りず、公爵夫人として恥ずかしい」。社交界の人々の嘲笑の中、エリーゼは静かに会場を去る。

[完結]だってあなたが望んだことでしょう?

青空一夏
恋愛
マールバラ王国には王家の血をひくオルグレーン公爵家の二人の姉妹がいる。幼いころから、妹マデリーンは姉アンジェリーナのドレスにわざとジュースをこぼして汚したり、意地悪をされたと嘘をついて両親に小言を言わせて楽しんでいた。 アンジェリーナの生真面目な性格をけなし、勤勉で努力家な姉を本の虫とからかう。妹は金髪碧眼の愛らしい容姿。天使のような無邪気な微笑みで親を味方につけるのが得意だった。姉は栗色の髪と緑の瞳で一見すると妹よりは派手ではないが清楚で繊細な美しさをもち、知性あふれる美貌だ。 やがて、マールバラ王国の王太子妃に二人が候補にあがり、天使のような愛らしい自分がふさわしいと、妹は自分がなると主張。しかし、膨大な王太子妃教育に我慢ができず、姉に代わってと頼むのだがーー

【完結】この運命を受け入れましょうか

なか
恋愛
「君のようは妃は必要ない。ここで廃妃を宣言する」  自らの夫であるルーク陛下の言葉。  それに対して、ヴィオラ・カトレアは余裕に満ちた微笑みで答える。   「承知しました。受け入れましょう」  ヴィオラにはもう、ルークへの愛など残ってすらいない。  彼女が王妃として支えてきた献身の中で、平民生まれのリアという女性に入れ込んだルーク。  みっともなく、情けない彼に対して恋情など抱く事すら不快だ。  だが聖女の素養を持つリアを、ルークは寵愛する。  そして貴族達も、莫大な益を生み出す聖女を妃に仕立てるため……ヴィオラへと無実の罪を被せた。  あっけなく信じるルークに呆れつつも、ヴィオラに不安はなかった。  これからの顛末も、打開策も全て知っているからだ。  前世の記憶を持ち、ここが物語の世界だと知るヴィオラは……悲運な運命を受け入れて彼らに意趣返す。  ふりかかる不幸を全て覆して、幸せな人生を歩むため。     ◇◇◇◇◇  設定は甘め。  不安のない、さっくり読める物語を目指してます。  良ければ読んでくだされば、嬉しいです。

婚約破棄されたその後は、何も起きない日々でした

ふわふわ
恋愛
婚約破棄―― それは、多くの令嬢にとって人生を揺るがす一大事件。 けれど彼女は、泣き叫ぶことも、復讐に走ることもなかった。 「……では、私は日常に戻ります」 派手なざまぁも、劇的な逆転劇もない。 彼女が選んだのは、線を引き、基準を守り、同じ判断を繰り返すこと。 王宮では改革が進み、領地では生活が整えられていく。 誰かが声高に称えられることもなく、 誰かが悪役として裁かれることもない。 それでも―― 混乱は起きず、争いは減り、 人々は「明日も今日と同じである」ことを疑わなくなっていく。 選ばない勇気。 変えない決断。 名を残さず、英雄にならない覚悟。 これは、 婚約破棄をきっかけに 静かに日常を守り続けた一人の令嬢と、 その周囲が“当たり前”を取り戻していく物語。 派手ではない。 けれど、確かに強い。 ――それでも、日常は続く。

処理中です...