【完結】婚約破棄? 致しません!

水江 蓮

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ライディクト第1王子殿下の取り調べ

ライディクト第1王子殿下は、国王の前に座らされていた。
その場には重い空気が流れていた。

「ライディクトよ、お前は何がしたかったんだ!!?国際問題になるのだぞ!?我が国より大きな帝国に睨まれてしまってはこの国は終わりなんだぞ!?分かっているのか!?」

「いや、ちょっと待ってください父上。私も何がどうなっているのか分からないのです。私の婚約者はレティシア公爵令嬢ですよね?レティシア公爵令嬢と婚約破棄しなければマリアと婚約できませんよね?折角ならアズライト帝国の方にも祝ってもらおうと思って今日発表したのです。なのにアルバート皇太子殿下が婚約者だとか…え?マリアの婚約者がアルバート皇太子殿下ですか?」

「お前は馬鹿か!!いや、馬鹿だとは思っていたがここまでとは…。まず、マリアなどという娘はアルバート皇太子殿下とは全く関わりがない!アルバート皇太子殿下の婚約者はレティシア公爵令嬢だ!お前がレティシア公爵令嬢と婚約した事など1秒とも、1mmともない!!大体お前には婚約者などおらん!あぁ、何故そんな馬鹿な勘違いができるのだ!?その頭には何が詰まっているんだ!!」

「父上、頭には脳と言う体の大切な器官が詰まっているんですよ?知ら「そういう意味じゃない!!!」」

あまりにも話が通じないライディクト第1王子殿下を前にして国王陛下は頭を抱えてしまった。

これが我が国の王子だとは…信じたくない現実だ。
しかし、残念な事にこのバカは王族。

何度も説明したが、言語だけでは理解ができないようなので呆れた宰相閣下が紙に相関図を描いて説明をした。
相関図を見せ、宰相閣下と国王陛下が細かく説明するとやっと理解したライディクト第1王子殿下は今度は話が違うと騒ぎ始めた。

「私の婚約者はレティシア公爵令嬢だと聞きました!そして、私に相手にされない事を根に持ちマリアをイジメていると…あ、マリアはどこですか!?彼女は体も弱くて繊細な女の子なんです!!何処にいるんですか?」

「落ち着け。マリアという者はちゃんと王宮(地下牢)にいる。そしてお前と同じように話を(尋問官によって尋問)されている。だから、どこの誰にその話を聞いたのか教えてくれ。」

「そうなのですね!マリアは王宮(客室)にいるのですね。それなら安心です。誰に聞いたかですか?それはマリアですよ?マリアが涙ながらに私に伝えてきたのです!レティシア公爵令嬢が婚約者である私の寵愛を得られないから、マリアにいじめを行っていると!あぁ、マリア…大丈夫かな。」

もう、説明するのも面倒になった2人はとりあえずこの第1王子を貴族牢にて謹慎させると本人に伝え、それはおかしいと騒ぐ第1王子を騎士によって連れて行かせた。
部屋に残った2人はため息をついた。

「もうアイツは王族から籍を抜く。今すぐに処理を頼む。そしてうっかりアイツの子供ができないように処置をしてくれ。他の者たちの聴取をまとめてから詳しい処分を決めるがこの2つは決定だ。早急に頼む。残りの者たちの聴取が終わり次第また呼んでくれ。私はアルバート皇太子殿下と少し話をしてくる。よろしく頼む。」

そう言い残すと国王陛下はアルバート皇太子殿下が待つ部屋へと移動し始めた。

部屋に残った宰相閣下及び臣下達は、国王陛下からの指示に従いこの2つの処理を早急に行うため動き始めるのだった。
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