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マリアの取り調べ(尋問)
ジメジメした地下牢の一室。
そこに、マリア・ノルト男爵令嬢は座らされていた。
「ちょっと、どういう事よ!ここはどこよ!私はヒロインよ!?こんな事していいと思っているの!?」
マリアはキャンキャン叫ぶが、誰もそれを気にも止めず冷ややかな声で騎士が話しかける。
「何のヒロインか知らないが、まずこちらの質問に応えろ。ローゼリア公爵令嬢にイジメられたと言っていたがどういう事だ?」
「さっき広間でも言ったじゃない!ライの婚約者であるローゼリア公爵令嬢は私がライの寵愛を受けていることが気に入らず、イジメてくるのよ!」
ライってもしかしてライディクト第1王子殿下の事か?
愛称で呼ぶ間柄なのか?
そう思いながらも冷静に話を続ける。
「お前は直接ローゼリア公爵令嬢に会ったことがあるのか?」
「は?ないわよ!でも絶対にあの女がイジメるの!そう決まっているの!」
ローゼリア公爵令嬢をあの女呼ばわりするとは、本当に命知らずのようだ。
それにしても、そう決まっていると言われても…この場にいる騎士達は理解することができず困惑するしかなかった。
「ローゼリア公爵令嬢はまず第1王子殿下と婚約されていない。」
「嘘よ!だってライの婚約者はあの女って決まっていたもの!」
「だから、何で決まっていると思うんだ?」
「もう、わからず屋ね!!いい?この世界は乙女ゲームの世界なの!!私はヒロインであの女が悪役令嬢!心優しい私は色んな攻略キャラを攻略してラブラブ生活を送るのよ!」
なんだ?
オトメゲーム?
悪役令嬢?
攻略キャラ
言っている意味がさっぱり分からないが、騎士はひとまず紙に聞きたままの事を記入していく。
「攻略キャラってなんだ?そしてラブラブ生活?何を言っているんだ?」
「だーかーら!私は心優しいから皆から愛されるの!でもその中でも私と恋人のようになれるのは特別な攻略キャラだけなのよ!ライにダル、ユーイ、ハイム全員攻略キャラよ!私の傍にいたでしょ!あ、アルバート様は今から私が攻略するキャラになるわ。でもなんで今ここに現れるの?バグ?」
騎士たちは、少し怖く感じた。
つまりこの女は第1王子殿下だけではなく、殿下の側近候補であった騎士団長子息、大司教子息、次期宰相候補とも恋仲だと言うのか?
それに何故この男爵令嬢1人に対して高位の子息達が恋仲となるのだ?
今でさえ4人と多いのにまだアルバート皇太子殿下までその中に入れるなんて…この女は何を考えているんだ?
「バグが何か知らないが、まずローゼリア公爵令嬢はライラロック王国の学園には通われていない。なのでお前をイジメる事は不可能だ。そして、アルバート皇太子殿下はローゼリア公爵令嬢と半年後に結婚式を挙げる。今回の夜会は2人をお祝いするせきでもあったんだよ。だから、アルバート皇太子殿下がここにいるのは当たり前なんだ。彼の結婚を祝う予定だったんだからな!」
それを聞いたマリアは飛び上がり騎士に向かって食ってかかった。
「そんなのありえないわ!だってアルバート様は私と結婚するって決まっているんだもの!あの女が学園に通っていない?サボっていたってこと?あー、じゃあ取り巻きに私を虐めさせていたって事?本当に最低な女。アルバート様の結婚を祝うなんてそんなのバグよ!この世界は私のモノだって決まっているのに!あ、あの女が学園に通わなかったからこのバグが起きたのね…今すぐ修正するわ!ここから出しなさい!!」
鬼気迫る勢いのマリアの足を蹴り転ばすと、今度は手だけではなく身体を椅子に縛り付けた。
「もう、バグだとかそういうのはいいから今から聞くことをちゃんと応えろ?答えなかったら…どうなるか分かっているな?」
騎士が剣に少し手をかけると、マリアは青い顔でコクコクと人形のように頷いた。
そして、その後スタンピートの場所や規模、なぜ知っているのか?
ローゼリア公爵令嬢の属性を何故知っているのかなど、事細かく確認していった。
その全てがオトメゲームとやらによって決まっていると言う男爵令嬢。
これ以上の情報は得られないと把握した騎士たちは1度引き上げる事にした。
この報告書を渡した所で、何か分かるのか…騎士達は首を傾げながら言われた通りに国王陛下に提出すべく執務室に向かうのだった。
そこに、マリア・ノルト男爵令嬢は座らされていた。
「ちょっと、どういう事よ!ここはどこよ!私はヒロインよ!?こんな事していいと思っているの!?」
マリアはキャンキャン叫ぶが、誰もそれを気にも止めず冷ややかな声で騎士が話しかける。
「何のヒロインか知らないが、まずこちらの質問に応えろ。ローゼリア公爵令嬢にイジメられたと言っていたがどういう事だ?」
「さっき広間でも言ったじゃない!ライの婚約者であるローゼリア公爵令嬢は私がライの寵愛を受けていることが気に入らず、イジメてくるのよ!」
ライってもしかしてライディクト第1王子殿下の事か?
愛称で呼ぶ間柄なのか?
そう思いながらも冷静に話を続ける。
「お前は直接ローゼリア公爵令嬢に会ったことがあるのか?」
「は?ないわよ!でも絶対にあの女がイジメるの!そう決まっているの!」
ローゼリア公爵令嬢をあの女呼ばわりするとは、本当に命知らずのようだ。
それにしても、そう決まっていると言われても…この場にいる騎士達は理解することができず困惑するしかなかった。
「ローゼリア公爵令嬢はまず第1王子殿下と婚約されていない。」
「嘘よ!だってライの婚約者はあの女って決まっていたもの!」
「だから、何で決まっていると思うんだ?」
「もう、わからず屋ね!!いい?この世界は乙女ゲームの世界なの!!私はヒロインであの女が悪役令嬢!心優しい私は色んな攻略キャラを攻略してラブラブ生活を送るのよ!」
なんだ?
オトメゲーム?
悪役令嬢?
攻略キャラ
言っている意味がさっぱり分からないが、騎士はひとまず紙に聞きたままの事を記入していく。
「攻略キャラってなんだ?そしてラブラブ生活?何を言っているんだ?」
「だーかーら!私は心優しいから皆から愛されるの!でもその中でも私と恋人のようになれるのは特別な攻略キャラだけなのよ!ライにダル、ユーイ、ハイム全員攻略キャラよ!私の傍にいたでしょ!あ、アルバート様は今から私が攻略するキャラになるわ。でもなんで今ここに現れるの?バグ?」
騎士たちは、少し怖く感じた。
つまりこの女は第1王子殿下だけではなく、殿下の側近候補であった騎士団長子息、大司教子息、次期宰相候補とも恋仲だと言うのか?
それに何故この男爵令嬢1人に対して高位の子息達が恋仲となるのだ?
今でさえ4人と多いのにまだアルバート皇太子殿下までその中に入れるなんて…この女は何を考えているんだ?
「バグが何か知らないが、まずローゼリア公爵令嬢はライラロック王国の学園には通われていない。なのでお前をイジメる事は不可能だ。そして、アルバート皇太子殿下はローゼリア公爵令嬢と半年後に結婚式を挙げる。今回の夜会は2人をお祝いするせきでもあったんだよ。だから、アルバート皇太子殿下がここにいるのは当たり前なんだ。彼の結婚を祝う予定だったんだからな!」
それを聞いたマリアは飛び上がり騎士に向かって食ってかかった。
「そんなのありえないわ!だってアルバート様は私と結婚するって決まっているんだもの!あの女が学園に通っていない?サボっていたってこと?あー、じゃあ取り巻きに私を虐めさせていたって事?本当に最低な女。アルバート様の結婚を祝うなんてそんなのバグよ!この世界は私のモノだって決まっているのに!あ、あの女が学園に通わなかったからこのバグが起きたのね…今すぐ修正するわ!ここから出しなさい!!」
鬼気迫る勢いのマリアの足を蹴り転ばすと、今度は手だけではなく身体を椅子に縛り付けた。
「もう、バグだとかそういうのはいいから今から聞くことをちゃんと応えろ?答えなかったら…どうなるか分かっているな?」
騎士が剣に少し手をかけると、マリアは青い顔でコクコクと人形のように頷いた。
そして、その後スタンピートの場所や規模、なぜ知っているのか?
ローゼリア公爵令嬢の属性を何故知っているのかなど、事細かく確認していった。
その全てがオトメゲームとやらによって決まっていると言う男爵令嬢。
これ以上の情報は得られないと把握した騎士たちは1度引き上げる事にした。
この報告書を渡した所で、何か分かるのか…騎士達は首を傾げながら言われた通りに国王陛下に提出すべく執務室に向かうのだった。
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