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アズライト帝国にて
帝国に戻ったアルバードとレティシアは官僚達だけではなく、冒険者ギルドも交えて話し合っていた。
「間引きはしていたが、やはりスタンピートは起こるんだな。」
「はい。数日前より魔物の量が増えてきております。何処から溢れ出しているのか現在捜査しておりますが、魔物が多いため困難を極めています。」
「冒険者ランクB以上に緊急依頼を出そう。なるべく多くの冒険者を集め力を貸してもらうことにする。騎士達も派遣するが彼らには、村の近くを守るように指示する。村が安全だとは言え、魔物が近くまで来るのを見ると恐怖だろうからな。」
キビキビと指示を出していくアル様に私は声をかけた。
「アル様、冒険者ランクB以上の緊急依頼私も受けさせて頂きます。」
レティシアの言葉に周りはざわめいた。
「私の冒険者ランクはAです。今回の依頼を受けることができます。私は民を守りたいのです。それに私なら魔道具やあ他の冒険者の為の食材や予備の武器、ポーションなども一人で沢山運ぶ事ができます。ここにいても私は役に立ちません。私自身が出来る事、冒険者として今回の件の役に立ちたいと思っております。なので、どうか許可をお願いします。」
「レティ、それを言うなら私もランクSだから依頼を受けることができることになる。」
「えぇ、分かっています。アル様が受けることができることも…しかしアル様にはここに残ってライラロック王国とのやり取りやその他の指示をして貰わなければなりません。それが出来るのはアル様、貴方だけです。信じてください。私は必ず貴方の元に戻ってきます。結婚式だってあるんですからね?」
私がそう言うと、アル様は目に手を当ててしばらく考え込まれた。
数分経った頃、
「分かった。そういえば君は昔から、守られるだけのお姫様ではいたくないって言っていたね。個人の感情としてはここにいて欲しいが、帝国の民の為を思うと君に出向いて貰う方がいい。君が運んでくれるというなら、荷馬車は冒険者と君を運ぶ分があったら足りるね。これだけは守ってくれるね?絶対に無事に帰ってくる。それだけは絶対守るように!」
アル様の言葉に頷き礼を言うと、私は部屋を退出した。
アル様にしか出来ないことがある。
私はそれを支えたい。助けたい。
スタンピートに対して本当は怖いという気持ちがある。
でも、ここで何もしない私でいたくはない!
急いで着替えを済ませ、アイテムボックスに武器等をしまう為倉庫に向かっていると、誰かに肩を叩かれた。
振り向いて確認すると見慣れた人達が立っていた。
「そんなに緊張しないでよ~私たちも一緒に行くんだから!レティシアの料理が食べられるなら私たちいつも以上に頑張れるよ!」
「そうそう、レティシア一人で戦うんじゃないんだぜ?一人で背負い込むなよ!俺達学園からの仲だろ?いや俺達まだレティシアよりも強くはないけどな…でもここにいる皆が君を助ける。助け合えば大丈夫だ。そうだろう?」
「待て待て、若者達だけに頼る訳ないだろう?この俺達Sランクパーティも参加するんだ。気を張りすぎるな。」
そこには、冒険者になりたての時から身分に関係なく仲良くしてくれた冒険者達、同じ学び舎で学び冒険者として今は活躍している友人達、そして冒険者としての森の歩き方や野営の仕方を教えてくれた先輩冒険者達…皆がここに駆けつけてきてくれていた。
あぁ、もう大丈夫だ。
私と皆がいればこの帝国は守る事ができるそう心の奥から思えるようになった。
私は、深く深呼吸をした後、
「そうですよね!私一人じゃない!皆がいてくれるんだもんね!料理?任せて!美味しい物を作るから!その分の働きを楽しみにしているね!」
私は笑顔で皆に答えた。
楽しみにしている結婚式が半年後にはあるんだ。
この件早く終わらせないと!
私は自分の頬を叩き改めて気合いをいれるのだった。
「間引きはしていたが、やはりスタンピートは起こるんだな。」
「はい。数日前より魔物の量が増えてきております。何処から溢れ出しているのか現在捜査しておりますが、魔物が多いため困難を極めています。」
「冒険者ランクB以上に緊急依頼を出そう。なるべく多くの冒険者を集め力を貸してもらうことにする。騎士達も派遣するが彼らには、村の近くを守るように指示する。村が安全だとは言え、魔物が近くまで来るのを見ると恐怖だろうからな。」
キビキビと指示を出していくアル様に私は声をかけた。
「アル様、冒険者ランクB以上の緊急依頼私も受けさせて頂きます。」
レティシアの言葉に周りはざわめいた。
「私の冒険者ランクはAです。今回の依頼を受けることができます。私は民を守りたいのです。それに私なら魔道具やあ他の冒険者の為の食材や予備の武器、ポーションなども一人で沢山運ぶ事ができます。ここにいても私は役に立ちません。私自身が出来る事、冒険者として今回の件の役に立ちたいと思っております。なので、どうか許可をお願いします。」
「レティ、それを言うなら私もランクSだから依頼を受けることができることになる。」
「えぇ、分かっています。アル様が受けることができることも…しかしアル様にはここに残ってライラロック王国とのやり取りやその他の指示をして貰わなければなりません。それが出来るのはアル様、貴方だけです。信じてください。私は必ず貴方の元に戻ってきます。結婚式だってあるんですからね?」
私がそう言うと、アル様は目に手を当ててしばらく考え込まれた。
数分経った頃、
「分かった。そういえば君は昔から、守られるだけのお姫様ではいたくないって言っていたね。個人の感情としてはここにいて欲しいが、帝国の民の為を思うと君に出向いて貰う方がいい。君が運んでくれるというなら、荷馬車は冒険者と君を運ぶ分があったら足りるね。これだけは守ってくれるね?絶対に無事に帰ってくる。それだけは絶対守るように!」
アル様の言葉に頷き礼を言うと、私は部屋を退出した。
アル様にしか出来ないことがある。
私はそれを支えたい。助けたい。
スタンピートに対して本当は怖いという気持ちがある。
でも、ここで何もしない私でいたくはない!
急いで着替えを済ませ、アイテムボックスに武器等をしまう為倉庫に向かっていると、誰かに肩を叩かれた。
振り向いて確認すると見慣れた人達が立っていた。
「そんなに緊張しないでよ~私たちも一緒に行くんだから!レティシアの料理が食べられるなら私たちいつも以上に頑張れるよ!」
「そうそう、レティシア一人で戦うんじゃないんだぜ?一人で背負い込むなよ!俺達学園からの仲だろ?いや俺達まだレティシアよりも強くはないけどな…でもここにいる皆が君を助ける。助け合えば大丈夫だ。そうだろう?」
「待て待て、若者達だけに頼る訳ないだろう?この俺達Sランクパーティも参加するんだ。気を張りすぎるな。」
そこには、冒険者になりたての時から身分に関係なく仲良くしてくれた冒険者達、同じ学び舎で学び冒険者として今は活躍している友人達、そして冒険者としての森の歩き方や野営の仕方を教えてくれた先輩冒険者達…皆がここに駆けつけてきてくれていた。
あぁ、もう大丈夫だ。
私と皆がいればこの帝国は守る事ができるそう心の奥から思えるようになった。
私は、深く深呼吸をした後、
「そうですよね!私一人じゃない!皆がいてくれるんだもんね!料理?任せて!美味しい物を作るから!その分の働きを楽しみにしているね!」
私は笑顔で皆に答えた。
楽しみにしている結婚式が半年後にはあるんだ。
この件早く終わらせないと!
私は自分の頬を叩き改めて気合いをいれるのだった。
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