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スタンピート2
洞窟内に入るメンバーは、体力と魔力両方を温存する為に、自分達の進路を阻む魔物達だけを蹴散らしながら洞窟へと急いだ。
洞窟に入ると、そこには100匹ぐらいのスライムがいた。
「昨日より増えているな。この数のスライムとなると、1匹づつ倒すなんてめんどくさいな…。リアナ、頼めるか?」
「おっけ~。任せて!」
Sランクパーティで攻撃魔法を得意とするリアナさんが風魔法で一気にスライムを倒した。
倒されたスライムをよく見ると、全てのスライムが魔石やスライムの薬液などスライムから獲得出来るドロップ品を落としていることが確認できた。
「洞窟に1歩入った時点からダンジョンで間違いないな。ダンジョン内だとしたら、火属性の魔法もバンバン撃って大丈夫だ。この手前に残ったスライム達を一気に片付けて前に進むぞ!」
「「「「「了解」」」」」
そこにいる皆がそれぞれの方法でスライムを片付けていく。
私もスライムを倒しながら、一応後で調べるためにスライムのドロップ品を拾いアイテムボックスに収納することにした。
スライムが1匹も居なくなった時、斥候のガラムさんが下へと続く階段を見つけた。
ガイルさんがガラムさんに、罠などがないかを確認するよう指示した。
ガラムさんと両手剣使いのナナさんが確認する為に階段へと向かった。
スライムがいたこの場所には罠がない事が確認できていたので、ガラムさん達が戻るまで各々不自然な物がないかを確認することになった。
私はスライムのドロップ品を拾いながら地面を見ているとそこに檻のような物に囲まれている黒い水晶のような物があることに気がついた。
ガイルさんに声を掛け、ガイルさんに確認してもらうとこの黒い水晶もダンジョンの1部なのだろうとの返答だった。
他のダンジョンにもあるのかもしれないが、このような小さな物に気づくことないと。
私は妙にこの黒い水晶が気になり、光属性の魔法を当てたいとガイルさんに伝えた。
最初は渋っていたガイルさんだったが、ガラムさん達が戻ってからそれぞれ魔道具を起動した後ならいいとの返事を貰った。
あのマリア様が言っていた【光属性が必要】という言葉とこの黒い水晶に繋がりがあるような気がして堪らなかった。
しばらく皆で黒い水晶を見ていると、ガラムさんとナナさんが戻ってきた。
階段には罠はなく、この下の階にはゴブリンやオークがいる事が確認できた、ただそのゴブリンとオークは普段のゴブリンやオークと違い黒いオーラを纏っていたとの報告だった。
その報告を受けたガイルさんは、下の階からは常時魔道具を起動させたまま進む事にすると皆に伝えた。
そして、下に降りる前にこの黒い水晶に今から光属性の魔法をかけるので皆魔道具を起動させ戦闘態勢で待機するようにと指示をされた。
私は、皆が魔道具を起動したことを確認し黒い水晶に光属性の魔法をぶつける事にした。
といっても壊していいものか分からなかったので、【ディスペル(解呪)】をかける事にした。
【ディスペル】をかけた後、どうなったか水晶を見てみると、色が白色に変化していた。
しばらく皆臨戦態勢のまま待機しているとその白い球体の近くから少しづつ草が生えていき最後には広間全てに草木が生え、光が指すようになった。
その光景を見て、皆は息をのんだ。
呆然としていたら、一番に正気を取り戻したガイルさんが、
「おい…。このダンジョンの本当の姿は今のこの状態なんじゃないか?このダンジョンは呪われている…。この階だけではなく、下の階にもきっとこれと同じような水晶があるはずだ!各自戦闘と共にこの水晶を探せ見つけ次第レティシアに連絡、レティシアは同じように解呪を頼む。レティシア、魔力は大丈夫か?」
「はい!大丈夫です。私人一倍魔力ありますので。いざとなった時の魔力ポーションも持ってきていますのでご安心を!」
私がそう告げると、ガイルさんは頷き私の頭をぐしゃぐしゃと撫ぜた。
「よし、でわ下に降りるぞ。皆魔道具は起動したままだろうな?行くぞ!」
そう声をかけて下の階へと進んだのだった。
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
アルバートside
アルバートは、ライラロック王国の国王陛下と通信魔法で話をしていた。
今回使用しているのは新しく開発された相手の顔を見ながら通話できる新しい魔道具だ。
この魔道具はダンジョンに向かった冒険者たちにも数台貸し出されている。
その場に行けない代わりに、その場の状況を映像付きで伝えてもらう為だった。
そして愛するレティシアの無事を確認する為でもあった。
「先程、帝国でスタンピートが確認された。Bランク以上の冒険者が対応に向かった。こちらで対応しているが、どうしてもそちらに向かう魔物がいると思われる。こちらも魔物を深追いする訳にはいかないからな…。ライラロック王国に迷惑をかける事になるが、対応を願いたい。」
「いえ、こちらこそ魔道具の支給ありがとうございます。我が国も冒険者に緊急依頼を出します。今から依頼を出し、依頼を受けてくれる冒険者に光属性の魔道具を持たせなるべく早くノルト男爵領行ってもらうようにします。今ならまだ帝国のスタンピートの影響を受けた魔物達はノルト男爵領まで到達していないでしょう。急ぎ指示をします。連絡ありがとうございました。また何かあればこちらからも連絡させてもらいます。失礼致します。」
そう言って通信は切れた。
ライラロック王国の罪人達がどうなろうとアルバートはどうでも良かった。
ノルト男爵領以外には魔物達は行けないので、他の領地が危険に陥ることはない。
それに通常のスタンピート対応としても、自国を守り隣接する国に連絡するのは当たり前の事だった。
なので、罪人達を助ける為に動くつもりはスタンピートが本当に確認された今もない。
ただ、国として隣国への通常連絡を入れただけだった。
「あの男爵令嬢のいうことが本当に起きたか…。さて、あの女は自分の国を守れるのかな?見ものだな…。」
そう呟くとアルバートは、冒険者達に渡した通信機に連絡を入れるのだった。
洞窟に入ると、そこには100匹ぐらいのスライムがいた。
「昨日より増えているな。この数のスライムとなると、1匹づつ倒すなんてめんどくさいな…。リアナ、頼めるか?」
「おっけ~。任せて!」
Sランクパーティで攻撃魔法を得意とするリアナさんが風魔法で一気にスライムを倒した。
倒されたスライムをよく見ると、全てのスライムが魔石やスライムの薬液などスライムから獲得出来るドロップ品を落としていることが確認できた。
「洞窟に1歩入った時点からダンジョンで間違いないな。ダンジョン内だとしたら、火属性の魔法もバンバン撃って大丈夫だ。この手前に残ったスライム達を一気に片付けて前に進むぞ!」
「「「「「了解」」」」」
そこにいる皆がそれぞれの方法でスライムを片付けていく。
私もスライムを倒しながら、一応後で調べるためにスライムのドロップ品を拾いアイテムボックスに収納することにした。
スライムが1匹も居なくなった時、斥候のガラムさんが下へと続く階段を見つけた。
ガイルさんがガラムさんに、罠などがないかを確認するよう指示した。
ガラムさんと両手剣使いのナナさんが確認する為に階段へと向かった。
スライムがいたこの場所には罠がない事が確認できていたので、ガラムさん達が戻るまで各々不自然な物がないかを確認することになった。
私はスライムのドロップ品を拾いながら地面を見ているとそこに檻のような物に囲まれている黒い水晶のような物があることに気がついた。
ガイルさんに声を掛け、ガイルさんに確認してもらうとこの黒い水晶もダンジョンの1部なのだろうとの返答だった。
他のダンジョンにもあるのかもしれないが、このような小さな物に気づくことないと。
私は妙にこの黒い水晶が気になり、光属性の魔法を当てたいとガイルさんに伝えた。
最初は渋っていたガイルさんだったが、ガラムさん達が戻ってからそれぞれ魔道具を起動した後ならいいとの返事を貰った。
あのマリア様が言っていた【光属性が必要】という言葉とこの黒い水晶に繋がりがあるような気がして堪らなかった。
しばらく皆で黒い水晶を見ていると、ガラムさんとナナさんが戻ってきた。
階段には罠はなく、この下の階にはゴブリンやオークがいる事が確認できた、ただそのゴブリンとオークは普段のゴブリンやオークと違い黒いオーラを纏っていたとの報告だった。
その報告を受けたガイルさんは、下の階からは常時魔道具を起動させたまま進む事にすると皆に伝えた。
そして、下に降りる前にこの黒い水晶に今から光属性の魔法をかけるので皆魔道具を起動させ戦闘態勢で待機するようにと指示をされた。
私は、皆が魔道具を起動したことを確認し黒い水晶に光属性の魔法をぶつける事にした。
といっても壊していいものか分からなかったので、【ディスペル(解呪)】をかける事にした。
【ディスペル】をかけた後、どうなったか水晶を見てみると、色が白色に変化していた。
しばらく皆臨戦態勢のまま待機しているとその白い球体の近くから少しづつ草が生えていき最後には広間全てに草木が生え、光が指すようになった。
その光景を見て、皆は息をのんだ。
呆然としていたら、一番に正気を取り戻したガイルさんが、
「おい…。このダンジョンの本当の姿は今のこの状態なんじゃないか?このダンジョンは呪われている…。この階だけではなく、下の階にもきっとこれと同じような水晶があるはずだ!各自戦闘と共にこの水晶を探せ見つけ次第レティシアに連絡、レティシアは同じように解呪を頼む。レティシア、魔力は大丈夫か?」
「はい!大丈夫です。私人一倍魔力ありますので。いざとなった時の魔力ポーションも持ってきていますのでご安心を!」
私がそう告げると、ガイルさんは頷き私の頭をぐしゃぐしゃと撫ぜた。
「よし、でわ下に降りるぞ。皆魔道具は起動したままだろうな?行くぞ!」
そう声をかけて下の階へと進んだのだった。
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アルバートside
アルバートは、ライラロック王国の国王陛下と通信魔法で話をしていた。
今回使用しているのは新しく開発された相手の顔を見ながら通話できる新しい魔道具だ。
この魔道具はダンジョンに向かった冒険者たちにも数台貸し出されている。
その場に行けない代わりに、その場の状況を映像付きで伝えてもらう為だった。
そして愛するレティシアの無事を確認する為でもあった。
「先程、帝国でスタンピートが確認された。Bランク以上の冒険者が対応に向かった。こちらで対応しているが、どうしてもそちらに向かう魔物がいると思われる。こちらも魔物を深追いする訳にはいかないからな…。ライラロック王国に迷惑をかける事になるが、対応を願いたい。」
「いえ、こちらこそ魔道具の支給ありがとうございます。我が国も冒険者に緊急依頼を出します。今から依頼を出し、依頼を受けてくれる冒険者に光属性の魔道具を持たせなるべく早くノルト男爵領行ってもらうようにします。今ならまだ帝国のスタンピートの影響を受けた魔物達はノルト男爵領まで到達していないでしょう。急ぎ指示をします。連絡ありがとうございました。また何かあればこちらからも連絡させてもらいます。失礼致します。」
そう言って通信は切れた。
ライラロック王国の罪人達がどうなろうとアルバートはどうでも良かった。
ノルト男爵領以外には魔物達は行けないので、他の領地が危険に陥ることはない。
それに通常のスタンピート対応としても、自国を守り隣接する国に連絡するのは当たり前の事だった。
なので、罪人達を助ける為に動くつもりはスタンピートが本当に確認された今もない。
ただ、国として隣国への通常連絡を入れただけだった。
「あの男爵令嬢のいうことが本当に起きたか…。さて、あの女は自分の国を守れるのかな?見ものだな…。」
そう呟くとアルバートは、冒険者達に渡した通信機に連絡を入れるのだった。
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