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トパゾライト公爵家の客間に通された私は、公爵家の皆様を前に緊張していた。
何とか挨拶をした私に対して、公爵夫人が、
「緊張しなくていいわよ~!それにしてもやっぱり綺麗なカーテシーね!よくあの家でそこまでの礼儀作法を身につけられたわね?」
そうですよね…。
あの家族の中で何でってなりますよね…。
私もそう思います…。
私は苦笑しながら、
「家庭教師の方に教わりました。お父様がお姉様に一流の家庭教師を雇ってくださったのですがそれを譲って頂いて…それも2人も…。なので全ての教科について2人の教師から教わっております。」
「あら?ハッキリと言っていいのよ?押し付けられたって!この辺はもう王家が調べあげていることよ!私は一番に王妃様から聞いたのよ!だからその勢いで養子に欲しいって声をあげちゃった!」
公爵夫人はイタズラ成功とでもいいそうな雰囲気で爆弾発言をし、フフフっと笑われている…。
なんだって!?
王妃様が確かにちょーーーっと調べたって言ってたけど…。
ドレスとかだけでなく、家庭教師の事まで知られているとは…。
お姉様、なんかよく分からないけど…どんまい…。
私が何も言えずに苦笑していると公爵様が、
「そんなに緊張しなくても大丈夫だよ。カルサイト侯爵家の内情はほぼ知っている。君が自分でメイドを雇っていることも、コックやメイドの仕事をしている事がある事も…。君は何も悪いことをしていない。君が生きていく為に行動したことだろう?君に罪はない!罪があるのは君の家族達だ!さて、単刀直入に言う。今回の養子の件だが、是非前向きに考えて欲しい。君の未来を守る為にもね。養子に入ってくれるなら、その時は君が大切に思っているメイドやコック等の使用人を公爵家に連れてきていい。その方が君も安心するだろう?養子になったからと言って政略結婚しろとかは言わない。君がやりたいように、生きたいように生きればいい。私達はその後ろ盾になりたいだけだからね?後ろ盾であり、親子として…君が今まで過ごせなかった家族の時間を過ごして欲しいんだ。私達は娘が欲しかったんだからね?」
「そうだよ。俺なんて母様が妊娠する度に妹が産まれるように願っていたのに…弟ばかり産まれてさ…できれば俺の妹になって欲しい!お兄様…いや?お兄ちゃんって呼んでほしい!」
「それを言うなら俺も」
「そうだ!兄ばかりなんて暑苦しいだけなんだから!」
次々と歓迎の声を掛けてくれる公爵家の皆様とその姿を見て微笑まれている使用人達…。
私はつい嬉しくなって泣いてしまった。
「あらあら…誰が泣かせたのかしら?大丈夫?もう何も怖いことなんてないのよ?うちの息子が怖いなら追い出すわよ?」
そう言いながら公爵夫人はハンカチで私の涙を拭いてくれた。
「大丈夫です。本当に皆様ありがとうございます。使用人の事まで考えてくださりありがとうございます。私の養子の件と使用人の件お願いしてもいいですか?…でも、彼らを引き抜いたらカルサイト家から何か言われませんか?」
「よし!言質とった!養子決定だ!部屋をアンリ好みに用意しよう!」
「寮生活は続けたいんでしょ?週末は帰ってきてね?私とショッピングよ!」
「お父様!急いで書類を準備しますよ!さっさとあの家との縁を切らせましょう!」
公爵家の皆の動きに私が呆然としていると、
「大丈夫だよ。何も心配しなくていい。私に任せておけば全て上手くいく。あの侯爵はまともに書類を読まずに証印を押す傾向があるからな…バレずに全て終わらせることができるよ?コックやメイドは内情を調べるために公爵家の者を潜り込ませる予定だから心配しなくていい。さぁ、今日はお祝いだ!夕飯を食べたら寮まで送っていこう。寮には連絡しておくからゆっくり過ごすといい。私は先に国王陛下に連絡してくるから、また夕飯時にね!」
そう言い残して公爵様は颯爽と部屋を後にした。
なんだか、あっという間に私養子に入ることになりました…。
凄いスピードで色々ついていけない私です…。
こんなことあるんですね…。
何とか挨拶をした私に対して、公爵夫人が、
「緊張しなくていいわよ~!それにしてもやっぱり綺麗なカーテシーね!よくあの家でそこまでの礼儀作法を身につけられたわね?」
そうですよね…。
あの家族の中で何でってなりますよね…。
私もそう思います…。
私は苦笑しながら、
「家庭教師の方に教わりました。お父様がお姉様に一流の家庭教師を雇ってくださったのですがそれを譲って頂いて…それも2人も…。なので全ての教科について2人の教師から教わっております。」
「あら?ハッキリと言っていいのよ?押し付けられたって!この辺はもう王家が調べあげていることよ!私は一番に王妃様から聞いたのよ!だからその勢いで養子に欲しいって声をあげちゃった!」
公爵夫人はイタズラ成功とでもいいそうな雰囲気で爆弾発言をし、フフフっと笑われている…。
なんだって!?
王妃様が確かにちょーーーっと調べたって言ってたけど…。
ドレスとかだけでなく、家庭教師の事まで知られているとは…。
お姉様、なんかよく分からないけど…どんまい…。
私が何も言えずに苦笑していると公爵様が、
「そんなに緊張しなくても大丈夫だよ。カルサイト侯爵家の内情はほぼ知っている。君が自分でメイドを雇っていることも、コックやメイドの仕事をしている事がある事も…。君は何も悪いことをしていない。君が生きていく為に行動したことだろう?君に罪はない!罪があるのは君の家族達だ!さて、単刀直入に言う。今回の養子の件だが、是非前向きに考えて欲しい。君の未来を守る為にもね。養子に入ってくれるなら、その時は君が大切に思っているメイドやコック等の使用人を公爵家に連れてきていい。その方が君も安心するだろう?養子になったからと言って政略結婚しろとかは言わない。君がやりたいように、生きたいように生きればいい。私達はその後ろ盾になりたいだけだからね?後ろ盾であり、親子として…君が今まで過ごせなかった家族の時間を過ごして欲しいんだ。私達は娘が欲しかったんだからね?」
「そうだよ。俺なんて母様が妊娠する度に妹が産まれるように願っていたのに…弟ばかり産まれてさ…できれば俺の妹になって欲しい!お兄様…いや?お兄ちゃんって呼んでほしい!」
「それを言うなら俺も」
「そうだ!兄ばかりなんて暑苦しいだけなんだから!」
次々と歓迎の声を掛けてくれる公爵家の皆様とその姿を見て微笑まれている使用人達…。
私はつい嬉しくなって泣いてしまった。
「あらあら…誰が泣かせたのかしら?大丈夫?もう何も怖いことなんてないのよ?うちの息子が怖いなら追い出すわよ?」
そう言いながら公爵夫人はハンカチで私の涙を拭いてくれた。
「大丈夫です。本当に皆様ありがとうございます。使用人の事まで考えてくださりありがとうございます。私の養子の件と使用人の件お願いしてもいいですか?…でも、彼らを引き抜いたらカルサイト家から何か言われませんか?」
「よし!言質とった!養子決定だ!部屋をアンリ好みに用意しよう!」
「寮生活は続けたいんでしょ?週末は帰ってきてね?私とショッピングよ!」
「お父様!急いで書類を準備しますよ!さっさとあの家との縁を切らせましょう!」
公爵家の皆の動きに私が呆然としていると、
「大丈夫だよ。何も心配しなくていい。私に任せておけば全て上手くいく。あの侯爵はまともに書類を読まずに証印を押す傾向があるからな…バレずに全て終わらせることができるよ?コックやメイドは内情を調べるために公爵家の者を潜り込ませる予定だから心配しなくていい。さぁ、今日はお祝いだ!夕飯を食べたら寮まで送っていこう。寮には連絡しておくからゆっくり過ごすといい。私は先に国王陛下に連絡してくるから、また夕飯時にね!」
そう言い残して公爵様は颯爽と部屋を後にした。
なんだか、あっという間に私養子に入ることになりました…。
凄いスピードで色々ついていけない私です…。
こんなことあるんですね…。
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