34 / 81
34
しおりを挟む
トパゾライト公爵家の客間に通された私は、公爵家の皆様を前に緊張していた。
何とか挨拶をした私に対して、公爵夫人が、
「緊張しなくていいわよ~!それにしてもやっぱり綺麗なカーテシーね!よくあの家でそこまでの礼儀作法を身につけられたわね?」
そうですよね…。
あの家族の中で何でってなりますよね…。
私もそう思います…。
私は苦笑しながら、
「家庭教師の方に教わりました。お父様がお姉様に一流の家庭教師を雇ってくださったのですがそれを譲って頂いて…それも2人も…。なので全ての教科について2人の教師から教わっております。」
「あら?ハッキリと言っていいのよ?押し付けられたって!この辺はもう王家が調べあげていることよ!私は一番に王妃様から聞いたのよ!だからその勢いで養子に欲しいって声をあげちゃった!」
公爵夫人はイタズラ成功とでもいいそうな雰囲気で爆弾発言をし、フフフっと笑われている…。
なんだって!?
王妃様が確かにちょーーーっと調べたって言ってたけど…。
ドレスとかだけでなく、家庭教師の事まで知られているとは…。
お姉様、なんかよく分からないけど…どんまい…。
私が何も言えずに苦笑していると公爵様が、
「そんなに緊張しなくても大丈夫だよ。カルサイト侯爵家の内情はほぼ知っている。君が自分でメイドを雇っていることも、コックやメイドの仕事をしている事がある事も…。君は何も悪いことをしていない。君が生きていく為に行動したことだろう?君に罪はない!罪があるのは君の家族達だ!さて、単刀直入に言う。今回の養子の件だが、是非前向きに考えて欲しい。君の未来を守る為にもね。養子に入ってくれるなら、その時は君が大切に思っているメイドやコック等の使用人を公爵家に連れてきていい。その方が君も安心するだろう?養子になったからと言って政略結婚しろとかは言わない。君がやりたいように、生きたいように生きればいい。私達はその後ろ盾になりたいだけだからね?後ろ盾であり、親子として…君が今まで過ごせなかった家族の時間を過ごして欲しいんだ。私達は娘が欲しかったんだからね?」
「そうだよ。俺なんて母様が妊娠する度に妹が産まれるように願っていたのに…弟ばかり産まれてさ…できれば俺の妹になって欲しい!お兄様…いや?お兄ちゃんって呼んでほしい!」
「それを言うなら俺も」
「そうだ!兄ばかりなんて暑苦しいだけなんだから!」
次々と歓迎の声を掛けてくれる公爵家の皆様とその姿を見て微笑まれている使用人達…。
私はつい嬉しくなって泣いてしまった。
「あらあら…誰が泣かせたのかしら?大丈夫?もう何も怖いことなんてないのよ?うちの息子が怖いなら追い出すわよ?」
そう言いながら公爵夫人はハンカチで私の涙を拭いてくれた。
「大丈夫です。本当に皆様ありがとうございます。使用人の事まで考えてくださりありがとうございます。私の養子の件と使用人の件お願いしてもいいですか?…でも、彼らを引き抜いたらカルサイト家から何か言われませんか?」
「よし!言質とった!養子決定だ!部屋をアンリ好みに用意しよう!」
「寮生活は続けたいんでしょ?週末は帰ってきてね?私とショッピングよ!」
「お父様!急いで書類を準備しますよ!さっさとあの家との縁を切らせましょう!」
公爵家の皆の動きに私が呆然としていると、
「大丈夫だよ。何も心配しなくていい。私に任せておけば全て上手くいく。あの侯爵はまともに書類を読まずに証印を押す傾向があるからな…バレずに全て終わらせることができるよ?コックやメイドは内情を調べるために公爵家の者を潜り込ませる予定だから心配しなくていい。さぁ、今日はお祝いだ!夕飯を食べたら寮まで送っていこう。寮には連絡しておくからゆっくり過ごすといい。私は先に国王陛下に連絡してくるから、また夕飯時にね!」
そう言い残して公爵様は颯爽と部屋を後にした。
なんだか、あっという間に私養子に入ることになりました…。
凄いスピードで色々ついていけない私です…。
こんなことあるんですね…。
何とか挨拶をした私に対して、公爵夫人が、
「緊張しなくていいわよ~!それにしてもやっぱり綺麗なカーテシーね!よくあの家でそこまでの礼儀作法を身につけられたわね?」
そうですよね…。
あの家族の中で何でってなりますよね…。
私もそう思います…。
私は苦笑しながら、
「家庭教師の方に教わりました。お父様がお姉様に一流の家庭教師を雇ってくださったのですがそれを譲って頂いて…それも2人も…。なので全ての教科について2人の教師から教わっております。」
「あら?ハッキリと言っていいのよ?押し付けられたって!この辺はもう王家が調べあげていることよ!私は一番に王妃様から聞いたのよ!だからその勢いで養子に欲しいって声をあげちゃった!」
公爵夫人はイタズラ成功とでもいいそうな雰囲気で爆弾発言をし、フフフっと笑われている…。
なんだって!?
王妃様が確かにちょーーーっと調べたって言ってたけど…。
ドレスとかだけでなく、家庭教師の事まで知られているとは…。
お姉様、なんかよく分からないけど…どんまい…。
私が何も言えずに苦笑していると公爵様が、
「そんなに緊張しなくても大丈夫だよ。カルサイト侯爵家の内情はほぼ知っている。君が自分でメイドを雇っていることも、コックやメイドの仕事をしている事がある事も…。君は何も悪いことをしていない。君が生きていく為に行動したことだろう?君に罪はない!罪があるのは君の家族達だ!さて、単刀直入に言う。今回の養子の件だが、是非前向きに考えて欲しい。君の未来を守る為にもね。養子に入ってくれるなら、その時は君が大切に思っているメイドやコック等の使用人を公爵家に連れてきていい。その方が君も安心するだろう?養子になったからと言って政略結婚しろとかは言わない。君がやりたいように、生きたいように生きればいい。私達はその後ろ盾になりたいだけだからね?後ろ盾であり、親子として…君が今まで過ごせなかった家族の時間を過ごして欲しいんだ。私達は娘が欲しかったんだからね?」
「そうだよ。俺なんて母様が妊娠する度に妹が産まれるように願っていたのに…弟ばかり産まれてさ…できれば俺の妹になって欲しい!お兄様…いや?お兄ちゃんって呼んでほしい!」
「それを言うなら俺も」
「そうだ!兄ばかりなんて暑苦しいだけなんだから!」
次々と歓迎の声を掛けてくれる公爵家の皆様とその姿を見て微笑まれている使用人達…。
私はつい嬉しくなって泣いてしまった。
「あらあら…誰が泣かせたのかしら?大丈夫?もう何も怖いことなんてないのよ?うちの息子が怖いなら追い出すわよ?」
そう言いながら公爵夫人はハンカチで私の涙を拭いてくれた。
「大丈夫です。本当に皆様ありがとうございます。使用人の事まで考えてくださりありがとうございます。私の養子の件と使用人の件お願いしてもいいですか?…でも、彼らを引き抜いたらカルサイト家から何か言われませんか?」
「よし!言質とった!養子決定だ!部屋をアンリ好みに用意しよう!」
「寮生活は続けたいんでしょ?週末は帰ってきてね?私とショッピングよ!」
「お父様!急いで書類を準備しますよ!さっさとあの家との縁を切らせましょう!」
公爵家の皆の動きに私が呆然としていると、
「大丈夫だよ。何も心配しなくていい。私に任せておけば全て上手くいく。あの侯爵はまともに書類を読まずに証印を押す傾向があるからな…バレずに全て終わらせることができるよ?コックやメイドは内情を調べるために公爵家の者を潜り込ませる予定だから心配しなくていい。さぁ、今日はお祝いだ!夕飯を食べたら寮まで送っていこう。寮には連絡しておくからゆっくり過ごすといい。私は先に国王陛下に連絡してくるから、また夕飯時にね!」
そう言い残して公爵様は颯爽と部屋を後にした。
なんだか、あっという間に私養子に入ることになりました…。
凄いスピードで色々ついていけない私です…。
こんなことあるんですね…。
762
あなたにおすすめの小説
奪う人たちは放っておいて私はお菓子を焼きます
タマ マコト
ファンタジー
伯爵家の次女クラリス・フォン・ブランディエは、姉ヴィオレッタと常に比較され、「控えめでいなさい」と言われ続けて育った。やがて姉の縁談を機に、母ベアトリスの価値観の中では自分が永遠に“引き立て役”でしかないと悟ったクラリスは、父が遺した領都の家を頼りに自ら家を出る。
領都の端でひとり焼き菓子を焼き始めた彼女は、午後の光が差す小さな店『午後の窓』を開く。そこへ、紅茶の香りに異様に敏感な謎の青年が現れる。名も素性も明かさぬまま、ただ菓子の味を静かに言い当てる彼との出会いが、クラリスの新しい人生をゆっくりと動かし始める。
奪い合う世界から離れ、比較されない場所で生きると決めた少女の、静かな再出発の物語。
悪役令嬢発溺愛幼女着
みおな
ファンタジー
「違います!わたくしは、フローラさんをいじめてなどいません!」
わたくしの声がホールに響いたけれど、誰もわたくしに手を差し伸べて下さることはなかった。
響いたのは、婚約者である王太子殿下の冷たい声。
わたくしに差し伸べられたのは、騎士団長のご子息がわたくしを強く床に押し付ける腕。
冷ややかな周囲のご令嬢ご令息の冷笑。
どうして。
誰もわたくしを信じてくれないまま、わたくしは冷たい牢の中で命を落とした。
わたくしがお父様に疎まれている?いいえ、目に入れても痛くない程溺愛されております。
織り子
ファンタジー
王国貴族院の卒業記念パーティーの場で、大公家の令嬢ルクレツィア・アーヴェントは王太子エドワードから突然の婚約破棄を告げられる。
父であるアーヴェント大公に疎まれている――
噂を知った王太子は、彼女を公衆の面前で侮辱する。
侯爵家の婚約者
やまだごんた
恋愛
侯爵家の嫡男カインは、自分を見向きもしない母に、なんとか認められようと努力を続ける。
7歳の誕生日を王宮で祝ってもらっていたが、自分以外の子供を可愛がる母の姿をみて、魔力を暴走させる。
その場の全員が死を覚悟したその時、1人の少女ジルダがカインの魔力を吸収して救ってくれた。
カインが魔力を暴走させないよう、王はカインとジルダを婚約させ、定期的な魔力吸収を命じる。
家族から冷たくされていたジルダに、カインは母から愛されない自分の寂しさを重ね、よき婚約者になろうと努力する。
だが、母が死に際に枕元にジルダを呼んだのを知り、ジルダもまた自分を裏切ったのだと絶望する。
17歳になった2人は、翌年の結婚を控えていたが、関係は歪なままだった。
そんな中、カインは仕事中に魔獣に攻撃され、死にかけていたところを救ってくれたイレリアという美しい少女と出会い、心を通わせていく。
全86話+番外編の予定
レイブン領の面倒姫
庭にハニワ
ファンタジー
兄の学院卒業にかこつけて、初めて王都に行きました。
初対面の人に、いきなり婚約破棄されました。
私はまだ婚約などしていないのですが、ね。
あなた方、いったい何なんですか?
初投稿です。
ヨロシクお願い致します~。
「わざわざ始まるまでまたないで、今のうちに手を打ったってよくない?」
イチイ アキラ
恋愛
アスター公爵令嬢エステルは、夢をみる。それは先を映す夢。
ある日、夢をみた。
この国の未来を。
それをアルフレッド王太子に相談する。彼女を愛して止まない婚約者に。
彼は言う。
愛する君とぼくの国のためなら、未来を変えるのも仕方なくない?
【完結済】悪役令嬢の妹様
紫
ファンタジー
星守 真珠深(ほしもり ますみ)は社畜お局様街道をひた走る日本人女性。
そんな彼女が現在嵌っているのが『マジカルナイト・ミラクルドリーム』というベタな乙女ゲームに悪役令嬢として登場するアイシア・フォン・ラステリノーア公爵令嬢。
ぶっちゃけて言うと、ヒロイン、攻略対象共にどちらかと言えば嫌悪感しかない。しかし、何とかアイシアの断罪回避ルートはないものかと、探しに探してとうとう全ルート開き終えたのだが、全ては無駄な努力に終わってしまった。
やり場のない気持ちを抱え、気分転換にコンビニに行こうとしたら、気づけば悪楽令嬢アイシアの妹として転生していた。
―――アイシアお姉様は私が守る!
最推し悪役令嬢、アイシアお姉様の断罪回避転生ライフを今ここに開始する!
※長編版をご希望下さり、本当にありがとうございます<(_ _)>
既に書き終えた物な為、激しく拙いですが特に手直し他はしていません。
∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽
※小説家になろう様、カクヨム様にも掲載させていただいています。
※作者創作の世界観です。史実等とは合致しない部分、異なる部分が多数あります。
※この物語はフィクションです。実在の人物・団体等とは一切関係がありません。
※実際に用いられる事のない表現や造語が出てきますが、御容赦ください。
※リアル都合等により不定期、且つまったり進行となっております。
※上記同理由で、予告等なしに更新停滞する事もあります。
※まだまだ至らなかったり稚拙だったりしますが、生暖かくお許しいただければ幸いです。
※御都合主義がそこかしに顔出しします。設定が掌ドリルにならないように気を付けていますが、もし大ボケしてたらお許しください。
※誤字脱字等々、標準てんこ盛り搭載となっている作者です。気づけば適宜修正等していきます…御迷惑おかけしますが、お許しください。
留学してたら、愚昧がやらかした件。
庭にハニワ
ファンタジー
バカだアホだ、と思っちゃいたが、本当に愚かしい妹。老害と化した祖父母に甘やかし放題されて、聖女気取りで日々暮らしてるらしい。どうしてくれよう……。
R−15は基本です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる