【完結】確かにモブ…私モブのはずなんです!

水江 蓮

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テストにはもちろん魔法学の実技もある。
という事で本日は実技の訓練をしましょう!
エドワード様とのイベントは不発だったけれど、キリアン様とのイベントが発生する可能性があるからね。

キリアン・ナサイト公爵の次男でありこの学園の医務室で働いている、このゲームにおいて唯一の年上枠だ。
長い銀髪を軽く結んでいるお色気タイプである。
彼は煩いのが嫌いなのだが、常に令嬢にまとわりつかれている。
本当にご愁傷さまです。
そんな彼が何故魔術の訓練所にいるのかと言うと、怪我人が多くて医務室では対応できなくなったからである。
なので、テストが終わるまで彼は訓練所の端に用意されたテントで仕事をする事になったのだ。
ちょっとした怪我でもすぐに治して欲しいと令嬢がやってくるからね…いつ見ても忙しそうだ。
あれは、令嬢達がわざと怪我して治療を口実に会いに行っている気がするけれど…触らぬ神に祟りなしという事で私は見て見ぬふりを続けることにする。

さて、今回の魔術のテストは魔力操作だ。
魔力をしっかりとコントロールできていないと後々自分の身を危険に晒すことになるので、基礎であり最重要課題なのだ。
コントロールをどうやってするのかというと、自分の得意な属性魔法を魔法板の周りをクルクルと回るように飛ばすのだ。
最低ラインが2周。それ以上は加点されていく形になる。
私は分かりやすいように水魔法でクルクルと回している。
何周回ったかもう覚えていないけれどまだこの調子でいけそうだ。
スピードでも上げてみようかな?そう思った時、

「キャッ!」

と言う声が聞こえた。
振り返ると光の玉がこっちに向かって飛んできている、危険を感じた私は咄嗟に対魔術結界を展開した。
光の玉は私の結界に弾かれて音もなく消滅した。
私の結界により魔法による怪我人は出なかったが驚いて転んだ人が多数見られた。
誰だよ…人に向かって魔法飛ばしたの…ってアンタかい!!
ヒロイン!!
転けちゃった~てへっじゃないわ!!
危ないじゃないか!
魔法飛ばす前に消せ!
ヒロインは、膝を怪我したとキリアンの元へ行くがそこで他の先生に捕まった。
他の治療師による治療もそこそこに他の先生から叱られる叱られる。
ヒロインよ…君はヒロインに向いていないんじゃないかな?
転生した記憶があるならちゃんと思い出してよ!
キリアンは他の生徒の魔法が暴発したのを庇ってくれるはずだったんだよ!
ほら、今あそこで起きた暴発ね?
対処は私がついでにしちゃいましたけども…。

場所と誰のイベントかということしか覚えていないのか!?

あのヒロインだときっと攻略は進まないだろう。
せっかく特等席で見られると思ったのに…本当にがっかりだよ。

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