【完結】確かにモブ…私モブのはずなんです!

水江 蓮

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ジークライド王子殿下と分かれ私はヒロインの所向かった。
途中にいる魔物を討伐して向かうので少し時間がかかってしまったが、彼女の声は聞こえるから生きているのは間違いない。
そう簡単に死にそうでもないしね?

何とか彼女の所へつくと、彼女は私を見て悲鳴をあげた。
本当に失礼なやつだ。
多少魔物の返り血を浴びてはいるが、助けにきた人に対する態度じゃない。
まぁ、いつも失礼な奴だけどね。

「確かドラノーラ男爵令嬢でしたね?ここから移動していただきます。ここにいては魔物の討伐をしている者たちの迷惑になります。」

私が淡々と彼女に告げると彼女は私の方を睨んできた。

「貴女はそうやってジークライド王子殿下と私を引き離そうとしているのね!?あんたなんてモブなんだから相手にされないわよ!」

分かっているよ!
モブって事は!
今はそれどころじゃないんだって!
何故今ここでジークライド王子殿下に近づこうとしている!
命の危険だよ?
君死んじゃうよ?
いや死なさないけど…。

「モブが何だか知りませんが本当に邪魔なんです。光属性の魔法で傷を癒したいと思われているのでしたら、キャロラインが今救護班として動いているので、そちらに混ざってください。」

「はぁ?そこにジークライド王子殿下はいるの?エドは?コーナは?私は全員を一度に癒すのよ?私は選ばれしヒロインなのよ?」

あ~もうこれ面倒臭いな…。
クロリス公爵子息やロドリゲス侯爵子息が何処にいるかなんてしらないよ。
てか、ヒロインさんよ…君まだヒールも出来ないらしいじゃない。
本当に入学してから今まで何してたんだ?

ここでその事を問う訳にはいかないので、私は再度説得を試みる事にした。

「今お名前を挙げられた方が何処にいるかは存じません。しかしここは戦場です。戦えない貴女がここにいてははっきり言って邪魔なんです。」

「邪魔!?なんですって!?貴女モブなんだ…ぐは…」

地団駄を踏んで文句を言っていたヒロインに向かって角うさぎの死骸が飛んできた。
飛んできた方向をみるとそこにはライナーがいた。

「あ、悪いうっかり魔物そっちに投げちまった。」

ライナーはうっかりと言ってるけど絶対わざと当てたよね?
ライナーさん?
さっきから目を合わせないね?
わざとやったね?

「な、なんてことするの!?私の服に血が…」

「はいはい。ここにいるともっと血まみれになるよ。そこの茂みに隠れている令嬢と一緒に早く教師達がいる場所まで下がりなよ。」

ディメルクの言葉を聞いた私はそっと茂みに目を向けるてみると、そこには悪役令嬢が座り込んでいた。

あ、悪役令嬢さんはのここにいたのね?
今回あまり目立たないからちょっと心配してたんだよ?
無事で何より。

「血塗れにならないように守ってくれればいいだけじゃない!それに最前線で戦っている人を私は回復させます!」

「わ、私も最前線で戦いますわ!」

悪役令嬢が火球を繰り出そうとしていたので、私は彼女の頭の上から水をかけた。
こっち向いてキレてきたけど、何故森の中で火属性使おうとした?
被害増すんですが?

「ここは私達だけで十分です。ドラノーラ男爵令嬢の回復魔術は未熟ですし、オラジオール公爵令嬢の火球はへなちょこな上に森の中で使うのに適しておりません。速やかに撤退してください。従わない場合は自己責任という事で私達は助けませんのでご理解ください。ミュリエル行くぞ!」

メガネをかけたジークライド王子殿下がそう指示をだしたので、私は彼女達の説得を諦め魔物討伐に混ざることにした。

「私の力不足で彼女達を説得できなかった…ごめん。」

私が謝るとライナーが、

「あれは無理だろ?俺なんて魔物の死骸ぶん投げちまった。」

そう言って声に出して笑った。
確かに…私よりライナーの方が悪質だ。

「そうそう。それに自分が戦えるっていうなら、あの縦ロールさんがピンクさんを守るだろうし?それに縦ロールさんが怪我したらピンクさんが治療できるし?WinWinじゃない?」

ディメルク…縦ロールさんとピンクさんって…。
ディメルクの付けたあだ名に対して魔物を目の前にしているのに私達は大笑いしてしまった。
大丈夫、これぐらい少し気が抜けた方が戦いやすい。

「それじゃあ、あの縦ロールさんとピンクさんが叫んだりへなちょこ魔法を当てたせいで怒っている魔物の討伐と行きますか!魔物に出会いしだい各個撃破で。ただ深追いしなくていい。この訓練で使っている場所にいる魔物のみの討伐とする!」

ジークの声掛けと共に私達は了解と返事をして魔物へと攻撃を仕掛けたのだった。

縦ロールさんとピンクさんは、わたしたちの流れ弾に当たらないように逃げてくださいね~?
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