【完結】確かにモブ…私モブのはずなんです!

水江 蓮

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「まるでヒーローみたいじゃない!そんなに小さな時からライナー君は強かったのね!それにしても…変なおじさんって大丈夫だったの?」

王妃殿下が心配げに尋ねると、キャロラインは笑顔で頷いた。

「その後すぐに警備兵がやってきて彼らを拘束してくれたんです。だから大丈夫でした。警備兵が来てくれたお蔭で両親にも会えましたしね。でもその時ライナーにちゃんとお礼を言えなかったんです。名前も教えて貰ってませんでしたから…だからもう二度と会えないと思っていたんです。学園に入学する前は…。」

「ライナーは困っている人は助けるけど、それは当たり前って思っているもんね。わざわざ自分の名を語ったりしないよね。」

「そうなの!だから、私お母様がお茶会に参加する時について行ってそれとなく聞き出したりとかしてたの!でも見つからなくて諦めかけていたのよ…。婚約の打診も何件もきてたし、憧れの人を…初恋の相手を追い続けるのはそろそろ終わりかなってね?お父様と相談して今きている婚約の打診は学園生活になれるまでは断って欲しいって頼んだの。学園卒業までにはちゃんと心を決めるって約束してね。」

「そうしたら、カレシス伯爵子息が学園にいたって事ですか!?一目で分かったんですか!?7歳の頃からとなると結構成長していたと思いますが…。」

セレナが質問すると、キャロラインは笑顔で答えた。

「それがね!直ぐに分かったの!あの時助けてくれたのはライナーだって!でも急に話しかける訳にはいかなくて…でも気になるし…って感じでモヤモヤした気持ちで学園生活を送っていたわ。入学後直ぐにライナーに婚約者がいないことと、周りに女性の影がないかは確認したけどね?ライナーとの距離を縮められなくて困っていた時に、野営の班が一緒になって、これはチャンスだって思ったの!あの班決めには本当に感謝しているわ。あの班に入れてなかったら今の私はいないもの。」

「キャロラインの班ってミュリエル様も一緒でしたよね?ミュリエル様はキャロラインの気持ち知っていたんですか?」

「それが全然分からなかったの…キャロラインは気になる相手がいるってことしか教えてくれなかったんだよ?酷いよね?」

「それは…だってあの時教えてたらミュリエル絶対にニヤニヤしながら私とライナーの周りをうろつくだろうなって思ったから言わなかったの!私からちゃんと気持ちを伝えたかったの!」

うん。
間違いなく私はニヤニヤと二人を見ていただろう…。
さすがキャロライン…私の行動をよく理解している。

「ミュリエルちゃんは隠せなかったでしょうね?それで!?告白はキャロラインちゃんからしたの!?」

前のめりに尋ねる王妃殿下に少し引きながらキャロラインは答えた。

「はい。私から告白しました。ライナーの優しい所や少し不器用な所も含めて全部が好きだって。」

この言葉を聞いて私たちはきゃーっとお互い手を取りあってはしゃいだ。
皆好きだよね!恋バナ!
私も好きだ!
私たちは恥ずかしがるキャロラインに早く続きをと急かした。
キャロラインは顔を赤くしながらも続きを話し始めた。

「お父様にはライナーに再会して、婚約者がいないって分かった時に政略結婚するぐらいなら縁を切るって啖呵をきったのよ。それぐらい言っておかないとダメだと思ってね?ライナーには少しでも意識して貰えるようにって班行動の時にそれとなくアピールしたりしてたの。でも、ライナーはディメルクの世話が忙しそうでね…。このままじゃライナーを他の令嬢に取られるって思ったら、いても立ってもいられなくなって勢いで告白してたのよ…本当に恥ずかしい…。」

あぁ…ディメルクの世話今でもしているもんな…。
そりゃあなかなか前に進まないよね…。
うっかりしたらディメルクにとられかねないもんね…。

「それでカレシス伯爵子息は直ぐに受け入れてくれたんですか!?」

前のめりになるセレナを落ち着かせて、キャロラインは話をすすめた。

「ライナーは何度も本当に自分でいいのかって聞いてきたのよ!ライナーがいいって言っているのにね?本当にライナーって自分の良さを分かってないんだから!他の令嬢や子息達から慕われていることも気づいてなかったんだもん!本当に困った人よ!」

そう言って頬を膨らませるキャロライン。
あー可愛い…持ち帰っちゃダメだろうか?

ダメか…。
何故か私の気持ちが通じたエリーさんにダメだとこっそり言われた。
エリーさんエスパー!?

私がエリーさんに驚いている中、キャロラインの話しはライナーに気持ちを伝えてからの話しになった。
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