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「いや…無理無理!もう出る!中身出ちゃう~!」
「ふふふっ。出ないから安心して?もう少し締められそうね~?」
「いや…もう十分締めたと思うよ…?」
「はいはい。息を吐いて!」
「ふーって、キツイ!!」
「はい!おしまい!これでより綺麗にドレスを着れるわね。一段階終わりよ。」
これ以上コルセット締められずにすんでほっとした。
「ねぇ、キャロライン…コルセットなしでドレス着れるようになったらいいと思わない?今度専用の下着作ろうと思うんだけど…。」
「それは確かにあったら嬉しいわね。でも今日は間に合わないんだから諦める事ね。結婚式が終わったら1回外して少しだけ休める時間あるからそれまで耐える事ね。さ、時間がないからドレスを着てヘアーメイクするわよ!あ、今日指輪の交換があるからその指輪外しておいてね?」
「あ、そうだった。私の印章になる指輪をはめることになるんだもんね。」
「そうそう。で、結局ミュリエルの印章に使われる花は何になったの?」
「スズランになったの!可愛い花に決まって良かった!」
「スズランか~、ミュリエルらしくていいかも!」
この国の女性王族の印章には花がデザインに組み込まれることになっている。
その人を表す花になる為慎重に選ばないといけない。
尚、王妃殿下は【マリーゴールド】だ。
王妃殿下らしくて素敵だと思う。
「そんな話をゆっくりしている場合じゃなかった!着替え!メイク!急がなきゃ!」
「キャロラインが聞いてきたんじゃない~!はい、着替えます!着替えます!急ぎます!」
その後ドタバタと急いで着替え、ヘアーメイクを済ませた。
無事に時間内に間に合ってよかったよ…。
キャロラインと一緒だとついつい違うことを話しちゃうもんね…。
危ない所だったよ…。
全ての準備が終わった頃、部屋にノックの音が響いた。
私が返事をすると、扉が開き入ってきたのは髪をオールバックにセットしたジークだった。
やっばい!
かっこいい!
この人が私の夫になるの!?
私大丈夫!?
横に立って大丈夫!?
暫く見つめていたら、ジークがくしゃっとした顔で微笑んだ。
「綺麗だ…。誰にも見せたくないくらい綺麗だ…。本当に俺の妻になってくれるのか…?」
そんなことをいうジークに対して私は笑顔で、
「それを言うなら私こそ本当にジークの嫁になっていいのかな?こんなにかっこいい人の横に立っていいのかな?」
「いいに決まっている!あぁ…今すぐ抱きしめたい!」
「はいはい。ジークライド王子殿下、ミュリエルが綺麗なのは分かりました。迎えに来られたのでしょう?さっさと連れて行ってください。」
キャロラインに促されるまま私とジークは二人で大聖堂へと向かった。
お互い「綺麗だ」とか「かっこいい」とか褒め合いながら笑顔で教会の入口まで歩いていった。
ここで1度ジークとは分かれることになる。
ジークと分かれ、私は入口で待ってくれていたお父様の手をとった。
「お父様、今まで育ててくれてありがとうございました。」
「あぁ…本当に成長したな…。あの日から長かったな…。」
涙ぐむお父様を見ると私も涙が出そうになった。
そんな私にお父様は、
「泣いたらせっかく綺麗にしてもらった化粧が落ちるぞ。」
といいながら肩をポンポンと叩いて慰めてくれた。
あぁーもう!
お父様大好き!
お父様本当に今までありがとう…。
…これからもよろしくお願いします…。
胃薬は定期的に送ります…。
教会の人から入場を促された私はお父様の手をとり教会の中へと歩き出すのだった。
「ふふふっ。出ないから安心して?もう少し締められそうね~?」
「いや…もう十分締めたと思うよ…?」
「はいはい。息を吐いて!」
「ふーって、キツイ!!」
「はい!おしまい!これでより綺麗にドレスを着れるわね。一段階終わりよ。」
これ以上コルセット締められずにすんでほっとした。
「ねぇ、キャロライン…コルセットなしでドレス着れるようになったらいいと思わない?今度専用の下着作ろうと思うんだけど…。」
「それは確かにあったら嬉しいわね。でも今日は間に合わないんだから諦める事ね。結婚式が終わったら1回外して少しだけ休める時間あるからそれまで耐える事ね。さ、時間がないからドレスを着てヘアーメイクするわよ!あ、今日指輪の交換があるからその指輪外しておいてね?」
「あ、そうだった。私の印章になる指輪をはめることになるんだもんね。」
「そうそう。で、結局ミュリエルの印章に使われる花は何になったの?」
「スズランになったの!可愛い花に決まって良かった!」
「スズランか~、ミュリエルらしくていいかも!」
この国の女性王族の印章には花がデザインに組み込まれることになっている。
その人を表す花になる為慎重に選ばないといけない。
尚、王妃殿下は【マリーゴールド】だ。
王妃殿下らしくて素敵だと思う。
「そんな話をゆっくりしている場合じゃなかった!着替え!メイク!急がなきゃ!」
「キャロラインが聞いてきたんじゃない~!はい、着替えます!着替えます!急ぎます!」
その後ドタバタと急いで着替え、ヘアーメイクを済ませた。
無事に時間内に間に合ってよかったよ…。
キャロラインと一緒だとついつい違うことを話しちゃうもんね…。
危ない所だったよ…。
全ての準備が終わった頃、部屋にノックの音が響いた。
私が返事をすると、扉が開き入ってきたのは髪をオールバックにセットしたジークだった。
やっばい!
かっこいい!
この人が私の夫になるの!?
私大丈夫!?
横に立って大丈夫!?
暫く見つめていたら、ジークがくしゃっとした顔で微笑んだ。
「綺麗だ…。誰にも見せたくないくらい綺麗だ…。本当に俺の妻になってくれるのか…?」
そんなことをいうジークに対して私は笑顔で、
「それを言うなら私こそ本当にジークの嫁になっていいのかな?こんなにかっこいい人の横に立っていいのかな?」
「いいに決まっている!あぁ…今すぐ抱きしめたい!」
「はいはい。ジークライド王子殿下、ミュリエルが綺麗なのは分かりました。迎えに来られたのでしょう?さっさと連れて行ってください。」
キャロラインに促されるまま私とジークは二人で大聖堂へと向かった。
お互い「綺麗だ」とか「かっこいい」とか褒め合いながら笑顔で教会の入口まで歩いていった。
ここで1度ジークとは分かれることになる。
ジークと分かれ、私は入口で待ってくれていたお父様の手をとった。
「お父様、今まで育ててくれてありがとうございました。」
「あぁ…本当に成長したな…。あの日から長かったな…。」
涙ぐむお父様を見ると私も涙が出そうになった。
そんな私にお父様は、
「泣いたらせっかく綺麗にしてもらった化粧が落ちるぞ。」
といいながら肩をポンポンと叩いて慰めてくれた。
あぁーもう!
お父様大好き!
お父様本当に今までありがとう…。
…これからもよろしくお願いします…。
胃薬は定期的に送ります…。
教会の人から入場を促された私はお父様の手をとり教会の中へと歩き出すのだった。
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