【完結】確かにモブ…私モブのはずなんです!

水江 蓮

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王都にある1番大きな教会で私たちの結婚式は行われる。


開かれたドアの向こうにジークが立っているのが見える。
静謐な空間の中私はお父様と一歩一歩慎重に、ジークの元へと歩いていった。
賓客達の拍手の中私はジークの立っている場所までたどり着いた。

「ジークライド王子殿下、これからもミュリエルをよろしくお願いします。」

お父様はそうジークに伝えて私をジークに託した。

「勿論です。これからもよろしくお願いします。お義父様。」

そう言ってジークは私の手をとった。

「行こうか。ミュリエル。」

その言葉に大きく頷き、私はジークと共に祭壇まで進んだ。
祭壇には大司教が立っていた。
その前まで歩いた私たちは1度手を離し、指定された位置に立った。

「これよりアレクサンドライド王国ジークライド・アレクサンドライト殿下とミュリエル・エドバンシー様の婚姻の儀を執り行います。」

大司教の声が大聖堂全体に響き渡った。

遂に結婚式が始まる。
私はこれから行われ結婚式の作法について頭をフル回転させて気合いを入れて挑むのだった。

この後行わなければならないことを必死で考えていた為、大司教様の有難いお言葉は一切頭に入ってこなかった。
大司教様すみません。
でも私いっぱいいっぱいなんです!

有難いお言葉が終わり、私たちの誓いの儀婚姻届へのサイン、そして指輪の交換の時がきた。

指輪の交換と言っても私たちは国王陛下から下賜される指輪型の印章をお互いの指に付ける形になる。
この印章は大切なものだから無くさない良いように気をつけなければ…そんな事を考えていると手が震えてなかなか上手くジークに指輪をはめられなかった。
ジークはあっさりと私の指にはめられたのに…何故だ!?
やはり場数の問題か!?
手が震えている私に気づいたジークは小声で「ゆっくりでいいから落ち着いて」と言ってくれた。
本当にこんな時にしっかりできないなんて…申し訳ない…。
キャロラインの手を使って練習してたんだけどな…。
やっぱり賓客の前だと緊張しちゃうな…。
何とかジークに指輪をはめられてホッとしていると、

「それでは誓いの口づけを」

という大司教の声が聞こえてきた。

そうだった!!
次は誓いのキスだ!
こんな大勢の前で!?
想像していたけど、実際本番になると緊張するし照れるしで大混乱だよ!

内心慌てる私にジークは微笑みながら、私のベールを上げた。

「私の大切なミュリエル、これからよろしくね?」

そう言うとジークは私の唇にそっと口付けを落とした。

あー、もうなんでこうかっこいいかなー!?
この後もされるがままに私の結婚式は終わった。

大聖堂に集まっていた賓客達に結婚を認めてもらい、私は正式に王太子妃となったのだった。
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