【完結】確かにモブ…私モブのはずなんです!

水江 蓮

文字の大きさ
161 / 172

159

しおりを挟む
「そ、それは…。」

ガタガタ震えるフィルフォード公爵。
本当にバカ…。

「ここには賓客が沢山いる。このような場であのような騒ぎを起こしたんだ、処罰は覚悟しておくように。この場にいるものに宣言する。今後私は我が妃ミュリエル意外と踊ることはない!以前にも伝えたが、私愛しているのはミュリエルだけだ。側妃も妾もいらない!二度と卑怯な手を使うな!フィルフォード公爵は今後についての話がある。控室で娘と共に待つように。」

その宣言とともにフィルフォード公爵は広間から外に連れていかれた。
フィルフォード公爵が去った広間でジークは再度口を開いた。

「この様な騒ぎに巻き込んでしまい申し訳ありません。まだパーティーは続きますのでどうか楽しんで頂けると幸いです。さて、今日の為に用意してもらった魔道具の披露をさせていただきたく思います。ディメルク!」

そう声を掛けると、ローストビーフを食べていたディメルクが慌ててこちらに向かって歩いてきた。

…あの騒ぎの中食べていたんだね…。
流石ディメルク…。

「それでは、この度はご結婚おめでとうございます。以前私が作った魔道具を王太子妃が気に入ってくださったとのことをジークライド王太子にお聞きましたので、その魔道具を改良しました。本日この場で披露させていただきます。皆さま庭のほうをご覧ください。」

そう言うと広間の皆に外を見るように促し、ディメルクは魔道具のスイッチを押した。
その瞬間、空には花火が光輝き、花火の火は白いバラの花びらに…。
ここまではキャロラインの結婚式の時とほぼ同じだ。
でもこの先は違った。
地面に落ちるはずのバラの花びらが一か所に集まり大きな花束に変わったのだった。
目の前で起こった現象に驚いていたら、その花束をディメルクがジークに渡した。

何が起こっているの?
私が興味深々でその花束を見ているとジークは膝をつき、

「永遠にミュリエル君だけを大切にするとここに誓う。」

そう言って私に花束を差し出した。

涙が溢れそうになるのを我慢しながら、受け取るとその花束が光り輝きブレスレットへと変化した。
本当に何がどう考えたらこんな魔道具ができたんだ?

驚いてジークをみるとジークは口に指をあててアイコンタクトを送ってきた。

ここでは魔道具の内容は話せないって事か…。
後で聞いてみよう。

この魔道具に驚いたのは私だけではなく、他国の賓客も興味深々だった。

これはディメルクまた忙しくなるだろうな…。
楽しそうだからいいけどね?

なんだかんだ問題も起こったが、何とか無事に結婚披露パーティーは終わったのだった。
しおりを挟む
感想 126

あなたにおすすめの小説

【完結】乙女ゲーム開始前に消える病弱モブ令嬢に転生しました

佐倉穂波
恋愛
 転生したルイシャは、自分が若くして死んでしまう乙女ゲームのモブ令嬢で事を知る。  確かに、まともに起き上がることすら困難なこの体は、いつ死んでもおかしくない状態だった。 (そんな……死にたくないっ!)  乙女ゲームの記憶が正しければ、あと数年で死んでしまうルイシャは、「生きる」ために努力することにした。 2023.9.3 投稿分の改稿終了。 2023.9.4 表紙を作ってみました。 2023.9.15 完結。 2023.9.23 後日談を投稿しました。

大根令嬢の雑学無双、王弟殿下を添えて。~ 前世を思い出したので、許婚をほったらかして人助けしまくります!!

古森真朝
恋愛
気弱な伯爵令嬢のカレンは、自分勝手な婚約者レナートに振り回されていた。耐え続けていたある日、舞踏会で何者かに突き飛ばされ、階段から落ちてしまう。 その傷が元で儚く……なるかと思いきや。衝撃で前世を思い出したカレンは一転、かの『ド根性大根』みたいな超・ポジティブ人間になっていた。 『モラハラ婚約者の思惑なんぞ知るか!! 今度こそ好きなことやって、目いっぱい幸せに長生きするんだから!!!』 昔ひたすら読書に耽って身に着けた『雑学』を武器に、うっかり採れ過ぎた作物や、開墾しようとすると不幸に見舞われる土地、不治の病にかかった王族、等々の問題をどんどん解決。 領地の内外で心強い友人が出来たり、いつの間にかものすごく有名になっていたり、何かと協力してくれる王弟ヴィクトルから好意を寄せられたり(注:気付いてない)する中、温かい家族と共に仕事に励んでいく。 一方、前世から因縁のある人々もまた、こちらに転生していて――

うっかり結婚を承諾したら……。

翠月 瑠々奈
恋愛
「結婚しようよ」 なんて軽い言葉で誘われて、承諾することに。 相手は女避けにちょうどいいみたいだし、私は煩わしいことからの解放される。 白い結婚になるなら、思う存分魔導の勉強ができると喜んだものの……。 実際は思った感じではなくて──?

「わざわざ始まるまでまたないで、今のうちに手を打ったってよくない?」

イチイ アキラ
恋愛
アスター公爵令嬢エステルは、夢をみる。それは先を映す夢。 ある日、夢をみた。 この国の未来を。 それをアルフレッド王太子に相談する。彼女を愛して止まない婚約者に。 彼は言う。 愛する君とぼくの国のためなら、未来を変えるのも仕方なくない?

悪役令嬢に転生したので地味令嬢に変装したら、婚約者が離れてくれないのですが。

槙村まき
恋愛
 スマホ向け乙女ゲーム『時戻りの少女~ささやかな日々をあなたと共に~』の悪役令嬢、リシェリア・オゼリエに転生した主人公は、処刑される未来を変えるために地味に地味で地味な令嬢に変装して生きていくことを決意した。  それなのに学園に入学しても婚約者である王太子ルーカスは付きまとってくるし、ゲームのヒロインからはなぜか「私の代わりにヒロインになって!」とお願いされるし……。  挙句の果てには、ある日隠れていた図書室で、ルーカスに唇を奪われてしまう。  そんな感じで悪役令嬢がヤンデレ気味な王子から逃げようとしながらも、ヒロインと共に攻略対象者たちを助ける? 話になるはず……! 第二章以降は、11時と23時に更新予定です。 他サイトにも掲載しています。 よろしくお願いします。 25.4.25 HOTランキング(女性向け)四位、ありがとうございます!

婚約破棄された悪役令嬢の心の声が面白かったので求婚してみた

夕景あき
恋愛
人の心の声が聞こえるカイルは、孤独の闇に閉じこもっていた。唯一の救いは、心の声まで真摯で温かい異母兄、第一王子の存在だけだった。 そんなカイルが、外交(婚約者探し)という名目で三国交流会へ向かうと、目の前で隣国の第二王子による公開婚約破棄が発生する。 婚約破棄された令嬢グレースは、表情一つ変えない高潔な令嬢。しかし、カイルがその心の声を聞き取ると、思いも寄らない内容が聞こえてきたのだった。

5年経っても軽率に故郷に戻っては駄目!

158
恋愛
伯爵令嬢であるオリビアは、この世界が前世でやった乙女ゲームの世界であることに気づく。このまま学園に入学してしまうと、死亡エンドの可能性があるため学園に入学する前に家出することにした。婚約者もさらっとスルーして、早や5年。結局誰ルートを主人公は選んだのかしらと軽率にも故郷に舞い戻ってしまい・・・ 2話完結を目指してます!

ストーカー婚約者でしたが、転生者だったので経歴を身綺麗にしておく

犬野きらり
恋愛
リディア・ガルドニ(14)、本日誕生日で転生者として気付きました。私がつい先程までやっていた行動…それは、自分の婚約者に対して重い愛ではなく、ストーカー行為。 「絶対駄目ーー」 と前世の私が気づかせてくれ、そもそも何故こんな男にこだわっていたのかと目が覚めました。 何の物語かも乙女ゲームの中の人になったのかもわかりませんが、私の黒歴史は証拠隠滅、慰謝料ガッポリ、新たな出会い新たな人生に進みます。 募集 婿入り希望者 対象外は、嫡男、後継者、王族 目指せハッピーエンド(?)!! 全23話で完結です。 この作品を気に留めて下さりありがとうございます。感謝を込めて、その後(直後)2話追加しました。25話になりました。

処理中です...