ざまぁに怯える2人

水江 蓮

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ディアナside

「初めまして。ブロッシー公爵家長女のディアナです。よろしくお願いいたします。」

私がカーテシーをすると、

「顔を上げて。僕が君の婚約者のオリオンだよ。一応第1王子。よろしくね?」

そこにはゲームで見たあの完璧王子のミニチュア版がいた。
可愛い!!
こんな可愛い姿だったのね!!
私が悶えていると、オリオン殿下から座るように言われた。
私は椅子に座り、一呼吸置いた後本題に入ることにした。

「オリオン殿下、政略結婚とはいえ本当に私なんかで宜しいのでしょうか?オリオン殿下であれば他に沢山の候補がおられると思います。こんな私のような平々凡々な人間よりもっといい人がいると思いますよ?」

私が少し早口でそう伝えるとオリオン殿下は、ほう?っといい目を細められた。

「では、ディアナ嬢は誰がいいと思うんだ?」

「え?誰がって…それは誰なんでしょうね…?えーと、その…オリオン殿下が心から惹かれる相手がいいのではないでしょうか?」

「ふむ。ディアナ嬢は私の事が嫌いかい?」

「いえ!そんなことありません!ただ…私はこれと言って特技とかありませんし…?見た目も普通ですし?オリオン殿下のお心に止まるような存在ではないかと…。」

「まず、見た目が普通だとか平々凡々だとか言っているけど、君は可愛いよ?将来はきっと美人になる。僕が気に入るかを気にしているみたいだけど、僕は君が気に入ったよ?これからよろしくね?婚約者殿。」

そう言ってオリオン殿下はニヤリと笑った。
なんだか黒い笑顔な気がするんですけど…。
地雷踏んだ?
地雷踏んだのなら今すぐスパッと婚約破棄を!!

「どうしたの?そんなに怯えて…僕は君を取って食う訳じゃないよ?まぁ、将来は美味しくいただくと思うけどね?」

「ぴやっ!?私美味しくないですよ!?」

「大丈夫…絶対に美味しいから…安心して成長してね?」

私…追放ではなく食べられるの!?
そんなエンドあった!?
いや、なかった…私間違ったの!?
私がぐるぐる悩んでいると、オリオン殿下の方から笑い声が聞こえた。

「大丈夫だよ。僕は君が気に入ったんだ。心変わりしない。だから、君は私の婚約者としてこれから宜しくね?」

私はもう頷くことしか出来なかった。


…婚約破棄までの道のりは長いな…。
やっぱりゲーム通り学園の卒業パーティまでは婚約者のままになるのかな?
ゲームの強制力のせい?
今は引き下がるしかない…。

「分かりました。これからよろしくお願いいたします。もし、気が変わったら教えてくださ「変わらないと言ったよね?」…はい。よろしくお願いいたします。」

その日はこうして無事(?)お茶会は終わった。
…ゲームのオリオン殿下ってあんな感じだったかな?
まぁ、まだ子供だからかな?

こうして私の断罪回避計画は進み始めた。
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