ざまぁに怯える2人

水江 蓮

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カリンside

記憶を取り戻した日から私は真剣に勉強に励むようになった。
確か小説では、貴族社会に慣れていない奔放な少女に男性達は興味を惹かれる…が始まりだった。

ということは、私が貴族らしい振る舞いを身につけておけば気にも止められない可能性が高いと考えられる。
以前の私は確かに男爵令嬢なのに、木に登ったり、畑を耕したりと色々してきた。
いや、今もしている。
けれど、学園に入る前に下位貴族としての最低限の知識と礼節を知るべきだ。
私はお父様に家庭教師を付けてくれるよう懇願した。
今まで拒否してきた私が急に家庭教師をつけて欲しいと願ったので、お父様は驚いていたが快く快諾してくれた。
お父様も心配していたようでやっとその気になってくれたんだな!と喜んでくれた。
ただ小説の自称ヒロインになりたくないからだなんて…口が裂けても言えない…。

こうして私に家庭教師がついた。

ハッキリ言って本当は勉強なんてしたくない。
でも、ざまあされるのは嫌だ…。
それに家族に迷惑をかけたくない。

貴族としての知識は幅広く何度も投げ出したくなった。
私が習っているのは下位貴族の知識や礼節なので高位貴族はもっと大変なのだとか…。
高位貴族じゃなくて本当に良かった…。
これ以上の授業なんて無理だ。

なんだかんだあったが何とか最低限の知識を身につけた私は入学式の日を迎えた。

小説の世界では自称ヒロインがどう動いて王子達を味方に付けたのか詳しくは書かれていなかった。
しかし、王子を含めヒロインが落としたメンバーは覚えている。

私は王子やその近くにいる子息には近寄らない!

そう心に決め学園に足を踏み入れたのだった。
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