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楽赴
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「僕をここへ……?」
「はい。」
ライトン伯爵はしっかりとアレンシカを見て話しており真剣に話している。そこに嘘偽りは感じられない。皆がアレンシカをまるで逃がすかのようにここへ旅立たせたこともありそれは事実なのだろう。
「私はこの件を引き受けるにあたってある程度は事情は聞かされております。もしかすると王家に……厳密に言えば王子殿下から睨まれてしまうかもしれないと。」
「僕が第二王子の婚約者だからですね。」
「はい。しかしそれは承知で引き受けております。」
「そうまでして何故……。」
「それでも返しきれないほどの恩があるからです。」
ライトン伯爵からすれば厄介なことに違いないことをまるで当然のように引き受けている。それはアレンシカからすれば想像しきれないものだが、それでも公爵の息子。事情は推察できるにあたる。
「この話はまた後ほど時間があれば。話を戻しますと、どうやら公爵様の想定ではアレンシカ様の身柄が拘束されてしまう危険があると……。」
「それは、どういう……?」
「アレンシカ様は……その、はっきりと言ってしまえば、……軟禁、されてしまうかもしれないと。」
「なるほど。」
「それ以上の事情はさすがに公爵家と王家との事情、こちらが首を突っ込んでは逆に公爵家のご迷惑になってしまいます。秘匿事項もあるでしょうから聞き出すことはいたしませんでした。私どもには想像も出来ませんがもしかしたらアレンシカ様には何か思い当たる節があるかもしれません。」
「……配慮感謝いたします。」
話を聞いてアレンシカにすぐ浮かんだことといえば本来のこれからの予定のことだった。日数的にもとっくに学園は夏休みに入っている。本来なら今頃王子やフィラルに連れられ共にあの沢山の手紙の分だけパーティーに出て社交界を渡り歩く予定だったはずだ。王家とリリーベル公爵家の繋がりを見せ、正式に第二王子殿下と婚姻をするのはアレンシカなのだと面通しをしていたはずだった。あのぎっしり詰まった日程ではもしかしたらろくに家に帰ることは出来ず、あのフィラルの気合の入りようから考えればその間は王宮の一室に住まわされることもあるかもしれない。「軟禁」とはそのことなのだろうか。だがそれにしては事が大きくあまりにこっそりと行動している。
「ここにいる間、リリーベル家と連絡はとれますか?」
「いいえ。連絡は取ることがないようにと公爵様から聞いております。私も公爵様とアレンシカ様のことに関しての連絡をすることは禁止と。あくまで土地や仕事に関してのみと。もちろん緊急時は別ですが。」
「そうですか。」
「突然現れた私のような者からの話では信用性に欠けるとは思いますが。」
「いえ、ライトン伯爵はしっかりしている方ですし、父からの紹介ですから信用できる方だと思います。それにその話だけでも事態は大体理解できました。」
つまり手紙から行き先を辿られたり手がかりを残すことがないようにしたいということ。それは公爵家はこの事態を重くみていることを意味する。詳しく話を聞けないままここに来たこともあって公爵家に手紙を出したい思いもあるが、もし送って自分ではなくシークス伯爵家や領地に何か不利益が起こってはならないとアレンシカは手紙を送りたいという気持ちをなくした。
「そういえば、ライトン伯爵はどうして御者のふりをしてわざわざ迎えに来たのですか?他の者に任せることも出来たはずです。」
「シークス伯爵として、公爵様にはしっかり挨拶をと思いまして。それに領地周辺の土地なら私も把握しておりますし、こう見えて身体も鍛えております。安全にこちらにお越しいただく為にも私自ら参りました。実は私の他にも護衛が数人荷馬車を見ていたんですよ。」
「そうだったんですか。気づきませんでした。」
「長い間狭い荷馬車の中にいたので当然でしょう。不自由にさせてしまい申し訳ありませんでした。」
「意外と快適に過ごしていたので気にしないでください。」
申し訳なさそうにするライトン伯爵には飛び地領で少し不便な分自然に身についた筋肉が服の上からでも把握できる。筋骨隆々なタイプではないがこの地の山々のおかげでしっかりとしていた。あまり筋肉がつかないアレンシカには少し羨ましくもある。
だがそれだけではないだろう。ライトン伯爵が表立って動くよりは、やはり身近な側近や使用人のみで動いたほうがまだ王家に注目される可能性も低く、また公爵家との繋がりも分かりにくくなり安全さは高まるはず。領主が動けばそれだけ注目される。それでもライトン伯爵自ら迎えに来たということはリスクと引き換えにしても、その方が確実にこの領地に連れて来られるということではないだろうか。例えば。
(領地周辺なら分かると言っていた……ということはライトン伯爵か限られた者のみが使える通路があるかもしれない。お父様は仕事柄分かるでしょうが、おそらくシーラ侯爵以外の外部には教えられない、この領地の秘匿事項。)
アレンシカはさっとその推察をしたが、あくまで公爵家の子息であるだけで役職がある訳でもない自分がそういった領地の事情を口に出してもいけないと考えて特にその話は深堀りせずに他に必要な話をすることにした。
「ああ、ひとつ聞き忘れていました。ここにはいつまでいればいいのでしょう。学園もありますし、長くいてこちらにご迷惑をおかけする訳にはいきません。それに王国内である以上見つかるリスクもあるのでやはりこの地への危険も生じる可能性もあります。」
「詳しくまだ分かりませんがその時には何かの方法でご連絡が来ると仰っていました。不明瞭で申し訳ありません。」
「ライトン伯爵が謝る必要はありません。迷惑をかけているのに事情を話せないこちらのせいですから。」
「本当に申し訳ありません。ですができればここでは羽を伸ばして滞在していただけたら嬉しいです。」
「……いいんですか?こちらに迷惑をかけているのに僕がそんな気持ちでは……。」
「この地はいいところですのでそうしていただけると代行領主としても嬉しいです。ここはとても良いところですので。」
ライトン伯爵はにこりと笑った。アレンシカには悟らせることはないがどこか苦労の滲んだ雰囲気を感じていた。それは本当なら背負う必要のない苦労で公爵家の人間として申し訳なかった。
「安全が確認されましたら、外出していただいても構いませんし、領内なら自由になさってください。ずっと部屋にいては気分も滅入ってしまうでしょう、外には自然も沢山あって気分もリフレッシュできます。アレンシカ様は植物がお好きとお聞きしたのでもし気に入っていただけたら嬉しいです。それに人は多くはないですが町もあるんですよ。長閑で人も優しくていい所です。もちろん護衛はつけさせていただきますが町を楽しんでいただいても構いません。」
「はい、ぜひ。」
先程とはうって代わり明るく楽しげに話している。それだけでもライトン伯爵はこの飛び地領がとても好きなのだと伺い知れた。
「アレンシカ様にはご不便をおかけすると思いますが、暫くはここを拠点にお休みになられていただけたら幸いです。公爵家のお屋敷とは比べものにならないとは思いますが、もちろん不自由のないように最大限おもてなしさせていただきます。」
「こちらが迷惑をかけている立場だというのに。……何から何までありがとうございます、ライトン伯爵。」
「めっそうもありません。後でここに滞在される間のアレンシカ様のお付きにお部屋を案内させます。」
「ありがとうございます。楽しみです。」
不思議と楽しそうに笑うライトン伯爵につられてアレンシカも笑みを零した。思えば最近はあまり休める時間はなかったような気がする。もちろん護衛はいるが護衛はこちらが話しかけたり良くないことをしない限り干渉はしないので実質ひとりのようなものだ。アレンシカが領地を楽しむことをライトン伯爵も望んでいるなら、降って湧いたこの休暇を気をつけながらひとり楽しんでみようかという気持ちになってきた。窓の外を見れば雄大な大自然が広がっていてアレンシカは思いがけず手に入れた自由の予感にワクワクした。
「はい。」
ライトン伯爵はしっかりとアレンシカを見て話しており真剣に話している。そこに嘘偽りは感じられない。皆がアレンシカをまるで逃がすかのようにここへ旅立たせたこともありそれは事実なのだろう。
「私はこの件を引き受けるにあたってある程度は事情は聞かされております。もしかすると王家に……厳密に言えば王子殿下から睨まれてしまうかもしれないと。」
「僕が第二王子の婚約者だからですね。」
「はい。しかしそれは承知で引き受けております。」
「そうまでして何故……。」
「それでも返しきれないほどの恩があるからです。」
ライトン伯爵からすれば厄介なことに違いないことをまるで当然のように引き受けている。それはアレンシカからすれば想像しきれないものだが、それでも公爵の息子。事情は推察できるにあたる。
「この話はまた後ほど時間があれば。話を戻しますと、どうやら公爵様の想定ではアレンシカ様の身柄が拘束されてしまう危険があると……。」
「それは、どういう……?」
「アレンシカ様は……その、はっきりと言ってしまえば、……軟禁、されてしまうかもしれないと。」
「なるほど。」
「それ以上の事情はさすがに公爵家と王家との事情、こちらが首を突っ込んでは逆に公爵家のご迷惑になってしまいます。秘匿事項もあるでしょうから聞き出すことはいたしませんでした。私どもには想像も出来ませんがもしかしたらアレンシカ様には何か思い当たる節があるかもしれません。」
「……配慮感謝いたします。」
話を聞いてアレンシカにすぐ浮かんだことといえば本来のこれからの予定のことだった。日数的にもとっくに学園は夏休みに入っている。本来なら今頃王子やフィラルに連れられ共にあの沢山の手紙の分だけパーティーに出て社交界を渡り歩く予定だったはずだ。王家とリリーベル公爵家の繋がりを見せ、正式に第二王子殿下と婚姻をするのはアレンシカなのだと面通しをしていたはずだった。あのぎっしり詰まった日程ではもしかしたらろくに家に帰ることは出来ず、あのフィラルの気合の入りようから考えればその間は王宮の一室に住まわされることもあるかもしれない。「軟禁」とはそのことなのだろうか。だがそれにしては事が大きくあまりにこっそりと行動している。
「ここにいる間、リリーベル家と連絡はとれますか?」
「いいえ。連絡は取ることがないようにと公爵様から聞いております。私も公爵様とアレンシカ様のことに関しての連絡をすることは禁止と。あくまで土地や仕事に関してのみと。もちろん緊急時は別ですが。」
「そうですか。」
「突然現れた私のような者からの話では信用性に欠けるとは思いますが。」
「いえ、ライトン伯爵はしっかりしている方ですし、父からの紹介ですから信用できる方だと思います。それにその話だけでも事態は大体理解できました。」
つまり手紙から行き先を辿られたり手がかりを残すことがないようにしたいということ。それは公爵家はこの事態を重くみていることを意味する。詳しく話を聞けないままここに来たこともあって公爵家に手紙を出したい思いもあるが、もし送って自分ではなくシークス伯爵家や領地に何か不利益が起こってはならないとアレンシカは手紙を送りたいという気持ちをなくした。
「そういえば、ライトン伯爵はどうして御者のふりをしてわざわざ迎えに来たのですか?他の者に任せることも出来たはずです。」
「シークス伯爵として、公爵様にはしっかり挨拶をと思いまして。それに領地周辺の土地なら私も把握しておりますし、こう見えて身体も鍛えております。安全にこちらにお越しいただく為にも私自ら参りました。実は私の他にも護衛が数人荷馬車を見ていたんですよ。」
「そうだったんですか。気づきませんでした。」
「長い間狭い荷馬車の中にいたので当然でしょう。不自由にさせてしまい申し訳ありませんでした。」
「意外と快適に過ごしていたので気にしないでください。」
申し訳なさそうにするライトン伯爵には飛び地領で少し不便な分自然に身についた筋肉が服の上からでも把握できる。筋骨隆々なタイプではないがこの地の山々のおかげでしっかりとしていた。あまり筋肉がつかないアレンシカには少し羨ましくもある。
だがそれだけではないだろう。ライトン伯爵が表立って動くよりは、やはり身近な側近や使用人のみで動いたほうがまだ王家に注目される可能性も低く、また公爵家との繋がりも分かりにくくなり安全さは高まるはず。領主が動けばそれだけ注目される。それでもライトン伯爵自ら迎えに来たということはリスクと引き換えにしても、その方が確実にこの領地に連れて来られるということではないだろうか。例えば。
(領地周辺なら分かると言っていた……ということはライトン伯爵か限られた者のみが使える通路があるかもしれない。お父様は仕事柄分かるでしょうが、おそらくシーラ侯爵以外の外部には教えられない、この領地の秘匿事項。)
アレンシカはさっとその推察をしたが、あくまで公爵家の子息であるだけで役職がある訳でもない自分がそういった領地の事情を口に出してもいけないと考えて特にその話は深堀りせずに他に必要な話をすることにした。
「ああ、ひとつ聞き忘れていました。ここにはいつまでいればいいのでしょう。学園もありますし、長くいてこちらにご迷惑をおかけする訳にはいきません。それに王国内である以上見つかるリスクもあるのでやはりこの地への危険も生じる可能性もあります。」
「詳しくまだ分かりませんがその時には何かの方法でご連絡が来ると仰っていました。不明瞭で申し訳ありません。」
「ライトン伯爵が謝る必要はありません。迷惑をかけているのに事情を話せないこちらのせいですから。」
「本当に申し訳ありません。ですができればここでは羽を伸ばして滞在していただけたら嬉しいです。」
「……いいんですか?こちらに迷惑をかけているのに僕がそんな気持ちでは……。」
「この地はいいところですのでそうしていただけると代行領主としても嬉しいです。ここはとても良いところですので。」
ライトン伯爵はにこりと笑った。アレンシカには悟らせることはないがどこか苦労の滲んだ雰囲気を感じていた。それは本当なら背負う必要のない苦労で公爵家の人間として申し訳なかった。
「安全が確認されましたら、外出していただいても構いませんし、領内なら自由になさってください。ずっと部屋にいては気分も滅入ってしまうでしょう、外には自然も沢山あって気分もリフレッシュできます。アレンシカ様は植物がお好きとお聞きしたのでもし気に入っていただけたら嬉しいです。それに人は多くはないですが町もあるんですよ。長閑で人も優しくていい所です。もちろん護衛はつけさせていただきますが町を楽しんでいただいても構いません。」
「はい、ぜひ。」
先程とはうって代わり明るく楽しげに話している。それだけでもライトン伯爵はこの飛び地領がとても好きなのだと伺い知れた。
「アレンシカ様にはご不便をおかけすると思いますが、暫くはここを拠点にお休みになられていただけたら幸いです。公爵家のお屋敷とは比べものにならないとは思いますが、もちろん不自由のないように最大限おもてなしさせていただきます。」
「こちらが迷惑をかけている立場だというのに。……何から何までありがとうございます、ライトン伯爵。」
「めっそうもありません。後でここに滞在される間のアレンシカ様のお付きにお部屋を案内させます。」
「ありがとうございます。楽しみです。」
不思議と楽しそうに笑うライトン伯爵につられてアレンシカも笑みを零した。思えば最近はあまり休める時間はなかったような気がする。もちろん護衛はいるが護衛はこちらが話しかけたり良くないことをしない限り干渉はしないので実質ひとりのようなものだ。アレンシカが領地を楽しむことをライトン伯爵も望んでいるなら、降って湧いたこの休暇を気をつけながらひとり楽しんでみようかという気持ちになってきた。窓の外を見れば雄大な大自然が広がっていてアレンシカは思いがけず手に入れた自由の予感にワクワクした。
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