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衛務院の遣い
扉を静かに開くと、最近一番明るい表情を見ることがすっかり減った二人がいた。皆の前では穏やかではあるが威厳の満ち溢れた姿ではあるが、今ではすっかりその姿勢も危うい。
「こんにちは陛下。ご機嫌はいかがですか。」
「良くはない。」
「そうですか……やはりあの件で?」
「まさかああなるとは思わなくてね……。対応に追われているの。」
頭に手をやりながら落ち込こんでいる様子の国王陛下。そして国王を心配しながらも自身も落ち込んでいる王配陛下。
この二人が悩んでいることは二人の息子のことと決まっているだろう。一体どうして賢王と呼ばれるこの王から突拍子もないあの人たちが生まれたのか甚だ疑問でしかない。神の思し召しは人では分からないことばかりだ。
「こちらでも現在ウィンノル王子の後は追っているのでご安心ください。けして悲劇になることはないように最善を尽くしております。」
フィルニース王国もハンリビス王国も治安は安定している。それはこの目の前の国王とハンリビス国王の両国がしっかり治めているからに他ならない。それでも不届き者は現れるし隣国に行くとなると舗装されていない山道だってある。危険はつきものだ。
「そちらばかりに任せる訳にもいかないので、こちらも護衛をを派遣している。だが誰にも告げずに行ったので体制自体整っていない。」
「とはいえあらかじめ察知していたのでしょう?とても早い決断ではありませんか。」
「……大分悩まされていたからな。それに衛務院から貰った知らせもある。」
「最高責任者からの通達とあれば無視できないでしょう。」
「その通りだな。」
国王は頭痛でもするのか眉間を揉んでつらそうにしている。
「それで、何用だ?」
「ああ……突発的にウィンノル王子が向かわれたことで急な人手が必要となりそちらに割かれてしまったので、こちらの業務が滞っておりますと。人手が少ないので代わり私が。」
「正式に抗議が来たか……申し訳ない。私の方も押さえてはいるが……。」
「ユース王子ですね。彼も困ったことです。」
「どうにも短絡的なところがあるから直ればいいと留学を許可したが無駄だったようだ。」
「むしろ随分と酷くなったように感じますが、彼は一体何をどうしてああなってしまったのでしょうね。お父上であられる国王陛下も王配陛下も素晴らしいお人柄であるというのに。」
「……それは嫌味か?」
「滅相もない。純粋な疑問ですよ。」
「よい……お前と私達の仲だからな。」
国王陛下は疲れた表情で深く座ってため息を零した。たとえ責められても仕方ないと思っているのかどこか悲しげだ。
「ところで……ここに来たのなら我々としても話を勧めたいところだが。」
「……再三申しておりますが、私には無理ですよ。立場もあります。」
「だが、もう無理だろう。せめてウィンノルは矯正できるのではと思ったが、もう……。」
「ウィンノル王子は本当にもう駄目なのですか?アレンシカ様にお任せすれば本人が駄目でも良き王配となれそうですが。王配教育に準ずる教育はなさっているでしょう。」
「ウィンノルにアレンシカを支えようという気概がない。そもそも醜聞も学園を中心に広まっている。」
「でもユース王子が許さないでしょう?」
「あれももう無理だ。清廉潔白でなければならぬ者が婚約者と揃いも揃って文書偽造などと。」
「そうですね……随分と多くやっていましたから。あのまま野放しにしていれば他国相手にもやりかねない。」
ユースはいつの間にか王宮内部でも横暴ではないかと疑惑の声も広がっている。優しげで王に似て穏やか、品行方正で何でも出来るので分かりづらいがここ最近は特に目立っており疑問視する者たちもいた。
何よりリリーベル公爵が王子たちから息子を遠ざけていることも大きい。
「矯正できるものならそうしていたさ、だがもう手遅れだ。ウィンノルもこうなってしまえばいつ問題を起こすか分からない。すでにもう隣国へ行こうとしている。」
急にアレンシカを取り戻そうとウィンノルが王宮を出ていったことは王宮でも激震が走った。誰にも告げずに王子がただひとりでだ。ユースもウィンノルを後押しし止めなかった。
一体どれだけの迷惑をかければ、済むのだろうか。
まさかどれ程の迷惑をかけても、アレンシカを取り戻してさえしまえば全てが丸く収まるというのか。
それが何を犠牲にして苦しめて、新たな問題を起こすのか分かっていなかったというのか。
国王も王配も知ったとき、目の前が真っ暗になった。まさかここまで自分たちの息子が愚かだと思わなかったのだ。その哀れで愚かな息子たちをまざまざと思い知ってしまった。
「本当に無理なんだ……もう。」
「国王陛下……。」
国王陛下はただ項垂れるしか出来ない。王配陛下は必死に背中をさする。
「…………分かりました。どうしてもという時になれば、お引き受けします。」
「……いいのか。」
「はい。ただ、私は万が一の時の為に教育を受けていたとはいえまだまだ未熟。様々な経験もユース王子にもウィンノル王子にも劣ります。だから充分に勉強させてくれませんか。」
「もちろん!無理を言ってしまったもの!」
王配陛下は手を握り嬉しそうにしている。国王陛下も顔を上げて僅かに見えた希望に喜んでいるようだ。
「でも今すぐという訳にもまいりませんよ。」
「全ての協力はもちろん惜しまん。何でもするさ。」
「ごめんなさい。貴方にも貴方の計画も人生もあったでしょう。それを全て壊してしまった。私達にも責任がある。」
「物心ついた時から覚悟はしておりました。」
「本当に、……本当にありがとう。」
いざとなれば頭を下げる勢いで二人は感謝をしている。それでも国王と王配としてどんなに申し訳なく思っていても簡単に頭を下げてはいけない立場だ。それでも感謝の念が溢れてくる。
「ですが……特にユース王子は認めないでしょうね。小さい頃から次期国王としての自覚がありましたから。」
「自覚があってもあの態度では自覚が無いも同じだ。」
「それでも、いざとなれば反乱だってなさるでしょう。どうするおつもりです?そうなればますますアレンシカ様にも危険が及びます。」
「アレンシカがいても元には戻らない……それが分かっていないのだ……。」
快い返事は貰えてもそれ以外は何も解決しておらず問題は山積みでげんなりする。
何よりとりあえずひとつはいい方向への道筋は決まったとはいえ、才覚があっても学園にもまだ通っていない身ではいくら問題行動を起こしていようともユース王子やウィンノル王子に比べれば知識は劣ってしまうことは身に染みていた。もしも本人たちが反省して自己を改めればすぐに退く気持ちではいる。あくまで国王と王配を安心させる為の言葉でしかない。
それでもひとつ解決すれば次の解決の糸口は見えてくる。
「まずはすぐにアレンシカとの婚約解消が急務だ。リリーベル家と繋がりがある限り何度でも足掻くだろう。」
「そうですね。文書偽造の件もありますから衛務院でも進めています。巻き込まれたならば正当に婚約破棄の理由事項となり得ます。もっと早く手続きを進められるでしょう。」
王族の婚約解消は貴族同士よりも手続きは多くどうしても長引くしかなかったが、これですぐにでも手続きが終わる。もっともユースは罪は認めないだろうがそれは親として国王も王配も許さない。
だが王家の醜聞になれば困ってしまう。慎重に進めなければいけないのは変わらない。
「王国の土地を管理しているリリーベル家の力があることがユース王子が大きな態度になる原因でもありますからこれで少しは懲りればいいんですが、これでもならないでしょう。それこそアレンシカ様を取り戻そうと躍起になることには変わりません。」
「衛務院にも協力を仰ぐことになるが……。」
「貴族の犯罪を察知し貴族を護衛することも仕事ですから。」
「すまない……お前はウィンノルよりも幼いというのに。」
「王家の役目ですから。気に病むことはありません。」
「貴方の婚約者にも迷惑をかけてしまって……。」
「お互いに理解して助け合っています。それに王族と婚姻する者として、覚悟はしてくれています。私には勿体ない人です。」
「ウィンノルにもお前のような気概があればな……。」
いつの間にか立派に成長している姿に国王と王配はますます自分の息子の不甲斐なさを感じた。
「お互いに慈しみあう二人を見て何も学ばなかったのはウィンノル王子の方です。気に病む必要はありませんよ国王陛下。」
「……今は正式な場ではないのだから、いい加減『伯父さん』と言ってはどうだ?」
「あいにく、真面目な話をしている時はきちんと線引きすることにしているのです。」
「お前はまた随分と真面目だな、ギリアーズ。」
「婚約者もよく褒めてくれる、私の長所ですよ伯父さん。」
「……仲が良くて何よりだ。」
王弟の息子、ギリアーズは伯父のその言葉に笑った。
「こんにちは陛下。ご機嫌はいかがですか。」
「良くはない。」
「そうですか……やはりあの件で?」
「まさかああなるとは思わなくてね……。対応に追われているの。」
頭に手をやりながら落ち込こんでいる様子の国王陛下。そして国王を心配しながらも自身も落ち込んでいる王配陛下。
この二人が悩んでいることは二人の息子のことと決まっているだろう。一体どうして賢王と呼ばれるこの王から突拍子もないあの人たちが生まれたのか甚だ疑問でしかない。神の思し召しは人では分からないことばかりだ。
「こちらでも現在ウィンノル王子の後は追っているのでご安心ください。けして悲劇になることはないように最善を尽くしております。」
フィルニース王国もハンリビス王国も治安は安定している。それはこの目の前の国王とハンリビス国王の両国がしっかり治めているからに他ならない。それでも不届き者は現れるし隣国に行くとなると舗装されていない山道だってある。危険はつきものだ。
「そちらばかりに任せる訳にもいかないので、こちらも護衛をを派遣している。だが誰にも告げずに行ったので体制自体整っていない。」
「とはいえあらかじめ察知していたのでしょう?とても早い決断ではありませんか。」
「……大分悩まされていたからな。それに衛務院から貰った知らせもある。」
「最高責任者からの通達とあれば無視できないでしょう。」
「その通りだな。」
国王は頭痛でもするのか眉間を揉んでつらそうにしている。
「それで、何用だ?」
「ああ……突発的にウィンノル王子が向かわれたことで急な人手が必要となりそちらに割かれてしまったので、こちらの業務が滞っておりますと。人手が少ないので代わり私が。」
「正式に抗議が来たか……申し訳ない。私の方も押さえてはいるが……。」
「ユース王子ですね。彼も困ったことです。」
「どうにも短絡的なところがあるから直ればいいと留学を許可したが無駄だったようだ。」
「むしろ随分と酷くなったように感じますが、彼は一体何をどうしてああなってしまったのでしょうね。お父上であられる国王陛下も王配陛下も素晴らしいお人柄であるというのに。」
「……それは嫌味か?」
「滅相もない。純粋な疑問ですよ。」
「よい……お前と私達の仲だからな。」
国王陛下は疲れた表情で深く座ってため息を零した。たとえ責められても仕方ないと思っているのかどこか悲しげだ。
「ところで……ここに来たのなら我々としても話を勧めたいところだが。」
「……再三申しておりますが、私には無理ですよ。立場もあります。」
「だが、もう無理だろう。せめてウィンノルは矯正できるのではと思ったが、もう……。」
「ウィンノル王子は本当にもう駄目なのですか?アレンシカ様にお任せすれば本人が駄目でも良き王配となれそうですが。王配教育に準ずる教育はなさっているでしょう。」
「ウィンノルにアレンシカを支えようという気概がない。そもそも醜聞も学園を中心に広まっている。」
「でもユース王子が許さないでしょう?」
「あれももう無理だ。清廉潔白でなければならぬ者が婚約者と揃いも揃って文書偽造などと。」
「そうですね……随分と多くやっていましたから。あのまま野放しにしていれば他国相手にもやりかねない。」
ユースはいつの間にか王宮内部でも横暴ではないかと疑惑の声も広がっている。優しげで王に似て穏やか、品行方正で何でも出来るので分かりづらいがここ最近は特に目立っており疑問視する者たちもいた。
何よりリリーベル公爵が王子たちから息子を遠ざけていることも大きい。
「矯正できるものならそうしていたさ、だがもう手遅れだ。ウィンノルもこうなってしまえばいつ問題を起こすか分からない。すでにもう隣国へ行こうとしている。」
急にアレンシカを取り戻そうとウィンノルが王宮を出ていったことは王宮でも激震が走った。誰にも告げずに王子がただひとりでだ。ユースもウィンノルを後押しし止めなかった。
一体どれだけの迷惑をかければ、済むのだろうか。
まさかどれ程の迷惑をかけても、アレンシカを取り戻してさえしまえば全てが丸く収まるというのか。
それが何を犠牲にして苦しめて、新たな問題を起こすのか分かっていなかったというのか。
国王も王配も知ったとき、目の前が真っ暗になった。まさかここまで自分たちの息子が愚かだと思わなかったのだ。その哀れで愚かな息子たちをまざまざと思い知ってしまった。
「本当に無理なんだ……もう。」
「国王陛下……。」
国王陛下はただ項垂れるしか出来ない。王配陛下は必死に背中をさする。
「…………分かりました。どうしてもという時になれば、お引き受けします。」
「……いいのか。」
「はい。ただ、私は万が一の時の為に教育を受けていたとはいえまだまだ未熟。様々な経験もユース王子にもウィンノル王子にも劣ります。だから充分に勉強させてくれませんか。」
「もちろん!無理を言ってしまったもの!」
王配陛下は手を握り嬉しそうにしている。国王陛下も顔を上げて僅かに見えた希望に喜んでいるようだ。
「でも今すぐという訳にもまいりませんよ。」
「全ての協力はもちろん惜しまん。何でもするさ。」
「ごめんなさい。貴方にも貴方の計画も人生もあったでしょう。それを全て壊してしまった。私達にも責任がある。」
「物心ついた時から覚悟はしておりました。」
「本当に、……本当にありがとう。」
いざとなれば頭を下げる勢いで二人は感謝をしている。それでも国王と王配としてどんなに申し訳なく思っていても簡単に頭を下げてはいけない立場だ。それでも感謝の念が溢れてくる。
「ですが……特にユース王子は認めないでしょうね。小さい頃から次期国王としての自覚がありましたから。」
「自覚があってもあの態度では自覚が無いも同じだ。」
「それでも、いざとなれば反乱だってなさるでしょう。どうするおつもりです?そうなればますますアレンシカ様にも危険が及びます。」
「アレンシカがいても元には戻らない……それが分かっていないのだ……。」
快い返事は貰えてもそれ以外は何も解決しておらず問題は山積みでげんなりする。
何よりとりあえずひとつはいい方向への道筋は決まったとはいえ、才覚があっても学園にもまだ通っていない身ではいくら問題行動を起こしていようともユース王子やウィンノル王子に比べれば知識は劣ってしまうことは身に染みていた。もしも本人たちが反省して自己を改めればすぐに退く気持ちではいる。あくまで国王と王配を安心させる為の言葉でしかない。
それでもひとつ解決すれば次の解決の糸口は見えてくる。
「まずはすぐにアレンシカとの婚約解消が急務だ。リリーベル家と繋がりがある限り何度でも足掻くだろう。」
「そうですね。文書偽造の件もありますから衛務院でも進めています。巻き込まれたならば正当に婚約破棄の理由事項となり得ます。もっと早く手続きを進められるでしょう。」
王族の婚約解消は貴族同士よりも手続きは多くどうしても長引くしかなかったが、これですぐにでも手続きが終わる。もっともユースは罪は認めないだろうがそれは親として国王も王配も許さない。
だが王家の醜聞になれば困ってしまう。慎重に進めなければいけないのは変わらない。
「王国の土地を管理しているリリーベル家の力があることがユース王子が大きな態度になる原因でもありますからこれで少しは懲りればいいんですが、これでもならないでしょう。それこそアレンシカ様を取り戻そうと躍起になることには変わりません。」
「衛務院にも協力を仰ぐことになるが……。」
「貴族の犯罪を察知し貴族を護衛することも仕事ですから。」
「すまない……お前はウィンノルよりも幼いというのに。」
「王家の役目ですから。気に病むことはありません。」
「貴方の婚約者にも迷惑をかけてしまって……。」
「お互いに理解して助け合っています。それに王族と婚姻する者として、覚悟はしてくれています。私には勿体ない人です。」
「ウィンノルにもお前のような気概があればな……。」
いつの間にか立派に成長している姿に国王と王配はますます自分の息子の不甲斐なさを感じた。
「お互いに慈しみあう二人を見て何も学ばなかったのはウィンノル王子の方です。気に病む必要はありませんよ国王陛下。」
「……今は正式な場ではないのだから、いい加減『伯父さん』と言ってはどうだ?」
「あいにく、真面目な話をしている時はきちんと線引きすることにしているのです。」
「お前はまた随分と真面目だな、ギリアーズ。」
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