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「何してくれてますの?!仮にも乙女の寝室というか寝顔を至近距離で眺めるなんて変態ですの?!」



    左右の頬を手の形ビンタで真っ赤にしたアルフレッドを1人掛けソファーに文字通り縛り付け、ユーナは身支度もそこそこに取って返して叱りつけ今に至る。



「変態なんてとんでもない!可愛い奥さんの寝顔を見れるのは夫の特権だろう?昨夜1度公爵家に戻ったけど直ぐに戻ってきたのに愛しの奥様は初夜も無く眠っていた僕の気持ちが分かるかい?」



「しょ…」「だからせめて寝顔くらいと思って添い寝を試みて、義父上に止められたから渋々目覚めまで眺めている許可を貰ったのに…」



おとうさまー!!!?またですのー?!



(今度こそ良い相手だから大丈夫!by父)



なんかお父様の幻聴がした気がします…



そもそも一応結婚したとはいえ娘の心配をですね…………………!!



(大丈夫、アルフレッドは大丈夫、だいじょうぶ、だいじょ……by父)



おとうさまー!!!!?わざとね、それわざとなのね?!というかお父様何処にいるの?!



「義父上ならまた今日も朝から出掛けてるよ。後僕はユーナが気になるかもしれない彼らその後の話をするのに待ってたんだよ」



と、今まで黙っていたアルフレッドが私の全力でもって施した拘束をあっさり解いて私の横に移動してきた。



「もう向こうの家に何かあったの?早すぎない??」



「ユーナがそれ言う?君が婚約して昨日の白紙まで2月掛かってないからね?」



「そうね?うっかりしてたわ」



ふふっとお互いに笑い合い、アルフレッドに続きを促す。



「結論だけ言うと家出した。」



「はぁ?!」



あのクズ男はただでは起きない様だ…
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