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一章
#01
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人類は新物質『エクリプス』の発見から飛躍的に発展していった。他の物質と結合するのではなく、他の物質の特性を喰らうように自分の性質にする。その性質から侵蝕───エクリプスと名付けられた。
その性質はエネルギー問題にも希望の光を当てることになり、侵蝕された物質や元素は同じ質量ながら倍以上のエネルギーを生み出すことができたのだ。この物質はそれだけでは留まらず、人体に投与することで寿命を長期的に伸ばすことができることが分かった。人類の悲願であった実質的な不老不死の到達───人類は更なる発展をしていこうとしていた。
そんなある日、世界は破壊された。世界をまた高く包み込んだ青白い光によって地上は焼き尽くされた。それを辛うじて生き残った人々が上空を崇めるとソレ神はいた。上空には四体の天使のような見た目をした巨大地球外生命体が襲来した。それはまるで神の領域に到達しようとした罪深き人類を滅ぼしに来たように……
◁▶︎◁▶︎◁▶︎◁▶︎◁▶︎ ※ ◁▶︎◁▶︎◁▶︎◁▶︎◁▶︎
「我々、人類は襲来した地球外生命体のことを『神兵』と総称し、対抗するために組織『NOVA』を創設した。そして、神兵の滅ぼすことのできる兵器『エクリプシオン』を作り上げたのだ!今日に至るまで抵抗を続けている。諸君らは過酷な訓練をよくぞ乗り越え、15歳を迎えた。我々は正式に諸君らを同志として認めよう!」
高貴なマントを羽織り、胸には数多くの勲章をつけた恰幅のよい軍人が声高らかに下にいる少年少女らに式辞を送る。言い終わると同時に円形のドームを埋め尽くす兵士たちが一斉に立ち上がった。
「そして……その命尽きるまで神を殲滅するのだぁぁぁぁぁ!!!」
豪華絢爛な会場の天井が解放された。雲一つない晴天の空に平和の象徴である白い鳩が放たれる。その場にいるすべての人が飛んでいく平和に向かい敬礼を行う。それは今だ終わらない戦争を終わらせるために、いずれ帰ってくる平和に勝利を祈った。壮大なるファンファーレと共に狂乱怒涛の入隊式は幕を閉じた。
◁▶︎◁▶︎◁▶︎◁▶︎◁▶︎ ※ ◁▶︎◁▶︎◁▶︎◁▶︎◁▶︎
入隊式を終えた少年少女たちは基地に帰るために大型の長方形の乗り物でエクリプスと合体した電流の流れるレールをゴンドラのように移動する高速移動装置『アーク』に乗り込んだ。それが都市に血管のように張り巡らされていることで自由に行き来することができる。アークに揺られる少年少女らは入隊式の周りの雰囲気に圧倒され、息すら忘れるほどの緊張からようやく解放されたことによりどこか表情も柔らかくなっていた。
「お前達、これで正式に兵士だ。遠くから見ていたが本当に立派だったぞ!!」
「まじでマジで!!俺サマ、かっこよかったでしょ!!」
「はいはい、シュートはすぐ調子乗らないの」
同席していた司令官が話し始めると元気一杯の少年 シュートが興奮冷めやらぬ様子で自画自賛を始めた。隣にいた少女 アレッサがあきれた様子が落ち着くよう頭にチョップした。その向かいでは弱々しそうな少女 シェリルが弱音を漏らしていた。
「わ、私達……だ、大丈夫でしょうか……心配です」
「大丈夫だろ、まだ分からないけどさ。まぁ、一緒に頑張っていこうぜ!」
「ホークさん……ありがとうございます!」
向かいに座っていた頼りがいのある少年 ホークが気さくにシェリルを励ました。そんな和やかだった車内は少年の一言によって険悪な空気が流れ始めた。
「全く……入隊式が終わって兵士になったというのに、まだ訓練生気分ですか?同じ部隊であることが恥ずかしいですね。こんな人たちに背中など任せられませんよ」
「それでは貴方はもう兵士であるとでも言いたいのですか?孤高の天才を演じるのは結構ですが……パートナーとして恥ずかしいので辞めて頂けませんか、ウルフさん?」
浮かれている彼らを罵倒するように嘲笑ったのは席には座らず立っていた少年 ウルフだった。それに反撃するようにブロンズの髪を靡かせる少女 リサが、ウルフを流し目で睨みつけると皮肉を言った。予想もしていなかった反撃にウルフは苦虫を噛み潰したような顔を浮かべた。
「ウルフ、リサ。それくらいにしてくれないか?確かに気のゆるみは戦場では命取りになるかもしれない。だが、今はそうじゃない。それに喜びや悲しみも言い合えるのが仲間じゃないか?」
車内の険悪な空気を断ち切ったのは容姿端麗な少年 レイト。その腕には部隊長の証である腕章を身につけている少年は、決して怒るわけでもなく冷静にその場を収めた。言い争いをしていたリサはレイトに謝罪をしたが、ウルフは納得しているような様子ではなかったが椅子に深く座りこんで黙り込んだ。
「申し訳ありません、レイト様。お見苦しい所を……」
「ぶつかり合うことも時には必要な時もあると思うよ。そうですよね、司令官」
「その通りだ。自分たちの意見を言い合うことも時には必要だ。だが、連携の乱れは死につながることも忘れるな。これからは命を預けあう仲間になったのだからな」
───本当に仲間?私はそこに居られるのだろうか……
「この仲間たちとこれからの修羅場を一緒に生き抜いていくことになる。その中でもパートナーは最も重要だ。信頼し合わなければ諸君らのエクリプシオンは動かない。君たちは人類の希望だ。そのことを忘れるな!!」
司令官が話していると自然と目線は集まり、何時しかその目は真剣な眼差しへと変わっていた。浮ついた様子はなく、人類の為に戦うという使命感に溢れていた。司令官の話が終わると一同の力強い返事が車内の空気を震わせた。それと同時に基地に到着したようで、緑が溢れる森の先に研究所と洋館が見えた。ドアが開くと同時に新鮮な空気が車内に入り込んだ。興奮が冷めていないシュートが一番に外へ出ていった。
「アレッサ!洋館まで競争だぜー!」
「あーホント、話聞いてたのかな……もう、待ちなさいよぉぉ!」
勢いよく走り出していったシュートを追いかけるようにアレッサも洋館へ走っていった。
司令官は先にある研究所に用があるというと呆れながらもアークで行ってしまった。それぞれのパートナーと一緒に帰っていく中、その場に残されたのはレイトと会話の中に一度も入らず、唯一返事を返さなかった少女だった。
「それでは、俺たちも帰ろうか、ユイ」
「ごめんなさい。私は森に寄っていくから……」
「それなら俺も一緒に───」
「今は!?一人になりたいの……」
幸薄そうな顔をしている少女 ユイが咄嗟に出た大きな声にレイトも驚いた顔をした。ユイの額には尋常ではない汗が浮かび、息苦しそうに見えた。心臓を握りしめ、体調が良いとは思えなかった。
「さっきも話していなかったし、体調が悪いそうに見えるよ。メディカル室で診てもらった方がいい」
「気にしないでいいから。少し休めばよくなるから先に行って……」
そう言い残すとユイは森の方へ走って行った。
ユイは何かに耐えるように唇を血が滲むほどの力で噛みしめていた。残されたレイトは髪を掻きむしると整えられていた髪は乱れ、握られている拳には血管が浮き出ていた。歯ぎしりをしながらゆっくりと基地に向かって行く。その二人の上を機体輸送機が轟音を鳴らしながら飛び去っていった。
その性質はエネルギー問題にも希望の光を当てることになり、侵蝕された物質や元素は同じ質量ながら倍以上のエネルギーを生み出すことができたのだ。この物質はそれだけでは留まらず、人体に投与することで寿命を長期的に伸ばすことができることが分かった。人類の悲願であった実質的な不老不死の到達───人類は更なる発展をしていこうとしていた。
そんなある日、世界は破壊された。世界をまた高く包み込んだ青白い光によって地上は焼き尽くされた。それを辛うじて生き残った人々が上空を崇めるとソレ神はいた。上空には四体の天使のような見た目をした巨大地球外生命体が襲来した。それはまるで神の領域に到達しようとした罪深き人類を滅ぼしに来たように……
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高貴なマントを羽織り、胸には数多くの勲章をつけた恰幅のよい軍人が声高らかに下にいる少年少女らに式辞を送る。言い終わると同時に円形のドームを埋め尽くす兵士たちが一斉に立ち上がった。
「そして……その命尽きるまで神を殲滅するのだぁぁぁぁぁ!!!」
豪華絢爛な会場の天井が解放された。雲一つない晴天の空に平和の象徴である白い鳩が放たれる。その場にいるすべての人が飛んでいく平和に向かい敬礼を行う。それは今だ終わらない戦争を終わらせるために、いずれ帰ってくる平和に勝利を祈った。壮大なるファンファーレと共に狂乱怒涛の入隊式は幕を閉じた。
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入隊式を終えた少年少女たちは基地に帰るために大型の長方形の乗り物でエクリプスと合体した電流の流れるレールをゴンドラのように移動する高速移動装置『アーク』に乗り込んだ。それが都市に血管のように張り巡らされていることで自由に行き来することができる。アークに揺られる少年少女らは入隊式の周りの雰囲気に圧倒され、息すら忘れるほどの緊張からようやく解放されたことによりどこか表情も柔らかくなっていた。
「お前達、これで正式に兵士だ。遠くから見ていたが本当に立派だったぞ!!」
「まじでマジで!!俺サマ、かっこよかったでしょ!!」
「はいはい、シュートはすぐ調子乗らないの」
同席していた司令官が話し始めると元気一杯の少年 シュートが興奮冷めやらぬ様子で自画自賛を始めた。隣にいた少女 アレッサがあきれた様子が落ち着くよう頭にチョップした。その向かいでは弱々しそうな少女 シェリルが弱音を漏らしていた。
「わ、私達……だ、大丈夫でしょうか……心配です」
「大丈夫だろ、まだ分からないけどさ。まぁ、一緒に頑張っていこうぜ!」
「ホークさん……ありがとうございます!」
向かいに座っていた頼りがいのある少年 ホークが気さくにシェリルを励ました。そんな和やかだった車内は少年の一言によって険悪な空気が流れ始めた。
「全く……入隊式が終わって兵士になったというのに、まだ訓練生気分ですか?同じ部隊であることが恥ずかしいですね。こんな人たちに背中など任せられませんよ」
「それでは貴方はもう兵士であるとでも言いたいのですか?孤高の天才を演じるのは結構ですが……パートナーとして恥ずかしいので辞めて頂けませんか、ウルフさん?」
浮かれている彼らを罵倒するように嘲笑ったのは席には座らず立っていた少年 ウルフだった。それに反撃するようにブロンズの髪を靡かせる少女 リサが、ウルフを流し目で睨みつけると皮肉を言った。予想もしていなかった反撃にウルフは苦虫を噛み潰したような顔を浮かべた。
「ウルフ、リサ。それくらいにしてくれないか?確かに気のゆるみは戦場では命取りになるかもしれない。だが、今はそうじゃない。それに喜びや悲しみも言い合えるのが仲間じゃないか?」
車内の険悪な空気を断ち切ったのは容姿端麗な少年 レイト。その腕には部隊長の証である腕章を身につけている少年は、決して怒るわけでもなく冷静にその場を収めた。言い争いをしていたリサはレイトに謝罪をしたが、ウルフは納得しているような様子ではなかったが椅子に深く座りこんで黙り込んだ。
「申し訳ありません、レイト様。お見苦しい所を……」
「ぶつかり合うことも時には必要な時もあると思うよ。そうですよね、司令官」
「その通りだ。自分たちの意見を言い合うことも時には必要だ。だが、連携の乱れは死につながることも忘れるな。これからは命を預けあう仲間になったのだからな」
───本当に仲間?私はそこに居られるのだろうか……
「この仲間たちとこれからの修羅場を一緒に生き抜いていくことになる。その中でもパートナーは最も重要だ。信頼し合わなければ諸君らのエクリプシオンは動かない。君たちは人類の希望だ。そのことを忘れるな!!」
司令官が話していると自然と目線は集まり、何時しかその目は真剣な眼差しへと変わっていた。浮ついた様子はなく、人類の為に戦うという使命感に溢れていた。司令官の話が終わると一同の力強い返事が車内の空気を震わせた。それと同時に基地に到着したようで、緑が溢れる森の先に研究所と洋館が見えた。ドアが開くと同時に新鮮な空気が車内に入り込んだ。興奮が冷めていないシュートが一番に外へ出ていった。
「アレッサ!洋館まで競争だぜー!」
「あーホント、話聞いてたのかな……もう、待ちなさいよぉぉ!」
勢いよく走り出していったシュートを追いかけるようにアレッサも洋館へ走っていった。
司令官は先にある研究所に用があるというと呆れながらもアークで行ってしまった。それぞれのパートナーと一緒に帰っていく中、その場に残されたのはレイトと会話の中に一度も入らず、唯一返事を返さなかった少女だった。
「それでは、俺たちも帰ろうか、ユイ」
「ごめんなさい。私は森に寄っていくから……」
「それなら俺も一緒に───」
「今は!?一人になりたいの……」
幸薄そうな顔をしている少女 ユイが咄嗟に出た大きな声にレイトも驚いた顔をした。ユイの額には尋常ではない汗が浮かび、息苦しそうに見えた。心臓を握りしめ、体調が良いとは思えなかった。
「さっきも話していなかったし、体調が悪いそうに見えるよ。メディカル室で診てもらった方がいい」
「気にしないでいいから。少し休めばよくなるから先に行って……」
そう言い残すとユイは森の方へ走って行った。
ユイは何かに耐えるように唇を血が滲むほどの力で噛みしめていた。残されたレイトは髪を掻きむしると整えられていた髪は乱れ、握られている拳には血管が浮き出ていた。歯ぎしりをしながらゆっくりと基地に向かって行く。その二人の上を機体輸送機が轟音を鳴らしながら飛び去っていった。
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