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第一章
1 これが俺らの距離感だから
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ヴーヴーッ、ヴーヴーッ
部屋にスマホのアラームの音が鳴り響く。俺は素早く「解除」のボタンを押した。まあ…いつもの事ながら二度寝をするのだ。
今の時刻は六時半…。俺は「30分くらいなら寝れるよな、おやすみ」と独り言を呟いて寝てしまった。
「かける、なぁ、起きろよ、かける!」
耳に響いたその声に俺はゆっくりと瞼を開ける。
「あ?なんで輝が…?」
「なんでって…時間になってもかけるが来ないからだろ!」
「…?」
「今何時か知ってんのかよ…もう七時半超えてるぞ」
俺自身で思った。今すごい顔してるって。七時半なんて家を出ないと遅刻してしまう時間じゃねえか!
俺は焦って「今から用意するよ」なんて言葉を吐き捨てれば「もう用意してるよ!」って返ってくる。
…輝は俺のおかんか?
「お、遅れてすみません!!」
「さ~せん」
二人して教室に入った。もちろん遅刻したが一限目には間に合った。それだけでも奇跡だろう。
「…中条、もう高山なんて待つな。お前一人で来いよ。じゃねえとお前も遅刻するだろうが、高山は中条に甘えすぎなんだよ」
教師からそんな声が飛んでくる。まぁお察しの通り遅刻したことは今までに何十回とあるし、その度に輝も遅刻している。そらぁ教師達も輝が遅刻してくる事情を知ってるわけで。
「うっ…すみません…つい。」
なんていうか…可愛いな輝。その時はそんな思いが頭に過った。
「おい~、輝。別にもうかけるなんてほっとけよ!」
「そーだよ。」
クラスメイトからはそう言われてしまう。まあよ、俺が二度寝なんざしなきゃこんなこと言われないんだがよ。
「な、なんだろうね。ちっさいときからこうだったから…癖かな。」
なんて言いながら笑う輝。
「俺達はいつも一緒なんだよ。」
「迷惑かけてんだから少しは反省しろよ…。」
少し調子に乗ってそんなことを言えばクラスメイトには呆れられた。
でも、誰になんと言われようとこの距離感は変わらねえよ。
これが俺たちの距離感なんだからさ。
部屋にスマホのアラームの音が鳴り響く。俺は素早く「解除」のボタンを押した。まあ…いつもの事ながら二度寝をするのだ。
今の時刻は六時半…。俺は「30分くらいなら寝れるよな、おやすみ」と独り言を呟いて寝てしまった。
「かける、なぁ、起きろよ、かける!」
耳に響いたその声に俺はゆっくりと瞼を開ける。
「あ?なんで輝が…?」
「なんでって…時間になってもかけるが来ないからだろ!」
「…?」
「今何時か知ってんのかよ…もう七時半超えてるぞ」
俺自身で思った。今すごい顔してるって。七時半なんて家を出ないと遅刻してしまう時間じゃねえか!
俺は焦って「今から用意するよ」なんて言葉を吐き捨てれば「もう用意してるよ!」って返ってくる。
…輝は俺のおかんか?
「お、遅れてすみません!!」
「さ~せん」
二人して教室に入った。もちろん遅刻したが一限目には間に合った。それだけでも奇跡だろう。
「…中条、もう高山なんて待つな。お前一人で来いよ。じゃねえとお前も遅刻するだろうが、高山は中条に甘えすぎなんだよ」
教師からそんな声が飛んでくる。まぁお察しの通り遅刻したことは今までに何十回とあるし、その度に輝も遅刻している。そらぁ教師達も輝が遅刻してくる事情を知ってるわけで。
「うっ…すみません…つい。」
なんていうか…可愛いな輝。その時はそんな思いが頭に過った。
「おい~、輝。別にもうかけるなんてほっとけよ!」
「そーだよ。」
クラスメイトからはそう言われてしまう。まあよ、俺が二度寝なんざしなきゃこんなこと言われないんだがよ。
「な、なんだろうね。ちっさいときからこうだったから…癖かな。」
なんて言いながら笑う輝。
「俺達はいつも一緒なんだよ。」
「迷惑かけてんだから少しは反省しろよ…。」
少し調子に乗ってそんなことを言えばクラスメイトには呆れられた。
でも、誰になんと言われようとこの距離感は変わらねえよ。
これが俺たちの距離感なんだからさ。
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