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第一章
2 クラスメイトの馴れ初め
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何やかんやあって今日一日が終わろうとしていた。
「かける!今日カラオケ行かね?」
友人の上杉真守(ウエスギマモル)に声をかけられた。俺は迷わず「今日は輝と帰る約束してるからさ。」と返事をした。上杉は「あ~輝な。お前らほんと仲いいよな。」と少し笑みを含めて言ってきた。これくらい友人として普通なんじゃね~の?と思いながらも言葉にはせず笑顔だけで終わらせた。
「輝、帰ろうぜ。」
そうは言ったが輝は何か忙しそうだ。ああ、輝は今日日直だったから日誌書いてんのか~と思いながら輝の前の席に座った。
「かける?どうかした?」
そう声をかけられたのも無理はない。無意識に俺は輝の顔を眺めていた。別に深い意味は無い。ただこいつまつ毛なげえな~とか相変わらず成長しない幼い顔立ちだな~とかなんかそんなことを思っていただけで。
「僕の顔に何かついてる?」
不安そうにこちらを見てくる。身長差があるため必然的に上目遣いになる。
「いや?お前かわいいな。」
何を思ったか気付けば声に出していた。輝は「おかしなの」とかいいながら笑ってた。輝は今の発言を特に気にしていない様子だった。なんでかは分からないが少しムカついた。
「かける、お待たせ!やっと書き終わったよ~。」
「おっし、帰るか。」
帰り道、輝からこんな話を聞いた。クラスメイトの本地明(ホンチアキラ)と横田賢治(ヨコダケンジ)が付き合い始めたという話だ。男子校ゆえ仲が良すぎる男子は沢山いたが、はっきりと宣言しているやつらは少ない。俺は特になんとも思わなかった。同性同士とか、キモイとか。ただ素直に好きなやつと結ばれて羨ましいな。そんなふうに思っただけだった。
なんでも、その二人は俺らと同じく幼馴染だそうで、気付いたら一緒にいて、これからも一緒にいたいと思ったそうだ。別に恋人なんかにならなくたって俺は輝と一生一緒にいるつもりなんだけどな~と思った。まぁ、アイツらは好き好き同士なんだろう。おめでたいことには変わらない。明日学校で祝福の言葉でもかけてやろうか。
「ね!凄いよね、羨ましいな。」
「輝、お前…好きなやつでもいんの?」
輝は二人のことをすごく羨ましがってた。いや、二人の関係を羨ましがってたのか…。まあいい、だとしてもまるで自分の事のように喜んでいた。まさか、こいつにも既に恋人がいるのか?なんてことも考えてしまった。
「い、いないよ!!!」
そう大声で言われてしまったが輝と何年一緒にいると思ってんだよ…。その顔は嘘ついてる時の顔だな。「そうか。」とは返したものの俺はパニクっていた。(は?は??輝…好きなやついんの??誰だよ…)そんなことで頭がいっぱいになる。
それ以外にも話したはずだが何も覚えていない。輝には好きな奴がいる。このことが頭の九割をしめていたのだ。…?あれ、なんで俺こんなにモヤモヤしてんの?ん?てか輝に好きな奴がいても俺には関係なくね?いや、応援はするがよ。
「かける!ばいばい!」
その言葉に肩がビクッとする。あ、ああ、もう家に着いたのか。いつもの帰り道が何故かとても短く感じた。
なんか変な気持ちだわ。ずっとモヤモヤするっていうか…。あんな話聞くんじゃなかったな。
クラスメイトの馴れ初めなんて。
「かける!今日カラオケ行かね?」
友人の上杉真守(ウエスギマモル)に声をかけられた。俺は迷わず「今日は輝と帰る約束してるからさ。」と返事をした。上杉は「あ~輝な。お前らほんと仲いいよな。」と少し笑みを含めて言ってきた。これくらい友人として普通なんじゃね~の?と思いながらも言葉にはせず笑顔だけで終わらせた。
「輝、帰ろうぜ。」
そうは言ったが輝は何か忙しそうだ。ああ、輝は今日日直だったから日誌書いてんのか~と思いながら輝の前の席に座った。
「かける?どうかした?」
そう声をかけられたのも無理はない。無意識に俺は輝の顔を眺めていた。別に深い意味は無い。ただこいつまつ毛なげえな~とか相変わらず成長しない幼い顔立ちだな~とかなんかそんなことを思っていただけで。
「僕の顔に何かついてる?」
不安そうにこちらを見てくる。身長差があるため必然的に上目遣いになる。
「いや?お前かわいいな。」
何を思ったか気付けば声に出していた。輝は「おかしなの」とかいいながら笑ってた。輝は今の発言を特に気にしていない様子だった。なんでかは分からないが少しムカついた。
「かける、お待たせ!やっと書き終わったよ~。」
「おっし、帰るか。」
帰り道、輝からこんな話を聞いた。クラスメイトの本地明(ホンチアキラ)と横田賢治(ヨコダケンジ)が付き合い始めたという話だ。男子校ゆえ仲が良すぎる男子は沢山いたが、はっきりと宣言しているやつらは少ない。俺は特になんとも思わなかった。同性同士とか、キモイとか。ただ素直に好きなやつと結ばれて羨ましいな。そんなふうに思っただけだった。
なんでも、その二人は俺らと同じく幼馴染だそうで、気付いたら一緒にいて、これからも一緒にいたいと思ったそうだ。別に恋人なんかにならなくたって俺は輝と一生一緒にいるつもりなんだけどな~と思った。まぁ、アイツらは好き好き同士なんだろう。おめでたいことには変わらない。明日学校で祝福の言葉でもかけてやろうか。
「ね!凄いよね、羨ましいな。」
「輝、お前…好きなやつでもいんの?」
輝は二人のことをすごく羨ましがってた。いや、二人の関係を羨ましがってたのか…。まあいい、だとしてもまるで自分の事のように喜んでいた。まさか、こいつにも既に恋人がいるのか?なんてことも考えてしまった。
「い、いないよ!!!」
そう大声で言われてしまったが輝と何年一緒にいると思ってんだよ…。その顔は嘘ついてる時の顔だな。「そうか。」とは返したものの俺はパニクっていた。(は?は??輝…好きなやついんの??誰だよ…)そんなことで頭がいっぱいになる。
それ以外にも話したはずだが何も覚えていない。輝には好きな奴がいる。このことが頭の九割をしめていたのだ。…?あれ、なんで俺こんなにモヤモヤしてんの?ん?てか輝に好きな奴がいても俺には関係なくね?いや、応援はするがよ。
「かける!ばいばい!」
その言葉に肩がビクッとする。あ、ああ、もう家に着いたのか。いつもの帰り道が何故かとても短く感じた。
なんか変な気持ちだわ。ずっとモヤモヤするっていうか…。あんな話聞くんじゃなかったな。
クラスメイトの馴れ初めなんて。
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