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第一章 惑星クリスタにて
7・龍神たちの雑談
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1・
僕が机から顔を上げたところで、アレンデール様が訪ねてきた。
「カシミア様が、渡せなかったお土産を代わりに渡してと言うから持ってきた。ロックと半分こしろと」
アレンデール様の持ってきた小箱の中身は、チョコレート一粒ぐらいの大きさのフーセンガムが個装されたものが並んでいて、当たりくじ付きでもある駄菓子だった。
宇宙のお土産の普通はこれなのか違うのか考えている間に、ロックが鷲掴みで半分以上を持っていってしまった。
ロックを睨むアレンデール様から残りの入った箱ごと貰い、一粒選んでみた。
当たりが出た。でも、どこのお店で新しいのと交換してもらえるのか知らない。
はずればかり四つを同時に頬張るロックを眺めつつガムを噛んでいて、そのうちピンときた。
「ん? あれ? ああそういう事か!」
カシミア様は僕に、こういう形で重ねてヒントをくれたんだ。
僕が敵に遭わないと決めたのが、当たりという意味なんだろう。そうでなければ、さすがにこのお土産は不自然すぎる。
「アレンデール様。僕、カシミア様にお礼を言うのを忘れてしまいました。代わりに感謝を伝えておいていただけませんか? それともまだ、神殿におられますか?」
「いや、帰ったからこれを持ってきたんだ。それに私が先に伝えておいたし、考えるだけでも向こうに通じる。それで良いんだ」
「はい」
ポドールイの人って凄いと、改めて感じた。
アレンデール様は神官さんたちが彼の分のお茶を準備してしまったからか、椅子の一つに腰を下ろした。ロックがガムを頬張りすぎて咳き込んだのを冷たい視線で見ていてから、僕に真逆の笑顔をくれた。
「私も相談に乗るから、遠慮せず言ってくれ」
「はい。ありがとうございます。でももう解決しました」
「ノイエ君は、泣く泣く失恋を受け入れたんだ」
「そうだったのか……」
僕がごまかした後で、ロックが口を挟んだ。それでアレンデール様にとっても、僕は失恋したことになった。
もうこの話題は終わりとなったところで、ロックが名前について話し始めた。
「俺の名前は、本当はルル・ロックハートって言うんだ。でも女の子ぽいから、ロックで通してる」
「僕はノイエ…………リュートですね」
間が開いたことで、二人がドキドキした様子を見せた。
「ノイエ君、やっぱり記憶喪失は不便だな。もしかして、この星がバンハムーバの母星じゃないっていうのも忘れてたり?」
「えっ? じゃあなんで、ここに龍神の中央神殿が?」
「うわあ、重傷だなあ。クロフォード君サボってんじゃね?」
そこでアレンデール様が手を伸ばして、ロックの頬を思い切りつねった。
ロックが会話不可能になったところで、アレンデール様が教えてくれた。
実はこの星クリスタは、母星が所属するソーラーシステムの太陽が狂い星に住めなくなった時に、避難場所として発見されて開拓された準母星。
避難する時、当時の龍神の一人が始祖の力のコアをこちらに移動させたので、この星も同じように龍神を生み出す力を得た。
母星の太陽が元通りになった後、コアは再び母星に戻されたものの、力の片鱗はこの星に流れ続けた。
再び母星が使用できなくなった時の備えとして、新しいコアを設置して第二の故郷に整備したそうだ。
「なお、そんなことが可能だったのは、当時の龍神様がとても優れた龍神であり宇宙一に近い魔術師であったためだ。全ての龍神がコアを持ち運びできる訳ではないよ」
「そうなんですね。すると、その方は一番目の龍神様でしたか?」
「実はそのところは、何故かうやむやにされている。魔術師として大成したからか、神殿に所属しない野良の龍神だからだろう」
「野良って……龍神は全て神殿に所属しなくても良いんですか」
アレンデール様は、ため息をついた。
「所属するかどうかは、個人の自由だ。君の場合は、ご両親から了承を得た。それだけでここにいるんだが、今更いやとは言うまい?」
「言いません。普通の学生に戻っても、また倒れそうな気がしますから、ここで安静にしておきます」
あははと笑ってみると、アレンデール様と、自由になれたロックも笑い返してくれた。
アレンデール様は、もっと説明してくれた。
何故母星ではなく、僕ら三人がここにいるのか。
単純に二人の出身がここなのと、母星にはもう一人の龍神様が常駐で守護しているので、そちらに無理して行かなくても良いから。
そして僕はこの星で倒れたからいるし、こちらの星の方が人口が少なくてノビノビ成長できるから、子供にはお勧めという意味もあって暫定的な所属となったようだ。
この話が終わると、ロックが口を開いた。
「俺が拾われたのは十年前、アレンデール様が近くの町に出かけた時だった」
「え! ロック君は拾われたの? 捨て子なの?」
「傍にご両親が付き添っていたよ」
アレンデール様の呆れ口調で、僕はロックの話を真剣に聞き過ぎていると気づいた。これから割引きしよう。
「まあとにかく、俺の首根っこ掴んだ龍神様にさらわれて、四歳の時からここで暮らしてる。ノイエ君より十年も先輩だから、何でも聞いてくれ」
「うん。頼りにするよ」
と言ってから、いつの間にかタメ口になってると気づいた。ロックの親しみやすさのせいだろうか。
この口調に二人とも特別反応しないから、ロック相手の時はタメ口にしようと決めた。
「ノイエ君は、笑顔が素敵な美少年だな。可愛い後輩だよ、ホント」
「え?」
「でもさ、俺としては新しい龍神は包容力のある美人お姉さんが良かったんだよなあ。ムッチムチでピッチピチで、添い寝してくれるちょいエロお姉さん」
アレンデール様が席を立ってロックに手を伸ばしたものの、先に逃げ出したロックはベランダから飛び降り、笑い声を残してどこかに消えた。
アレンデール様が物凄く怒りながら帰って行ったんだけど、僕は心の中で涙を流し、それ分かるとシミジミ思っていた。
2・
お昼からは、クロフォードさんが集めてきてくれた小学校一年生から六年生の教科書の山を前にして、常識を一通り学ぶ努力を始めた。
今までみんなから教わった内容もあったものの、ほとんど知らないことばかり。
それが楽しくて、遅めのおやつの時間に休憩するまでは黙々と読書だけしていた。
ショートケーキみたいなお菓子は、日本のとほぼ変わらない。それによくよく思い出してみたら、野菜や植物の一部は、地球にあるものと同じ見た目と味をしている。
共通の文化が多い原因は、偶然と言うより思った以上にあちらの世界とこちらの世界の距離が近いからのような気がする。
もしくは僕みたいに前世の記憶がある向こうの人が転生してきたり、生きたまま移動してきたからかもしれない。
宇宙四万年の歴史を全部しらみつぶしには出来ないから、確実なことはいえないけれども。
これこそカシミア様に聞けば良いんだと思いつつ、彼からの贈り物、ガムの小箱に目をやった。
そして、傍に控えてくれているクロフォードさんにも目をやった。
クロフォードさんは僕がガムを一個あげるというと、恐縮しつつも受け取ってくれた。包み紙を見せてもらうと、当たりだった。
ガムは残り少ないものの、万能道具を入手出来た運命に心底感謝した。それにもてあそばれているところではあるものの。
少し考え込んでいると、すぐにガムをかみ終わったクロフォードさんが、真剣な様子で話しかけてきた。
「カシミア様からの伝言があるのですが、お聞きになりますか?」
「聞かせて下さい」
少しビクついたが、今の自分は正しいルートにいると思うので、もうそんなに怖くない。
「分岐点を構成するものの意味を理解するまで、分岐点の真上で存在し続けている、とのお言葉です」
「……」
正しいルートにまだ乗っていないということか。僕の言動のなにが問題で迷惑をかけるのかハッキリ気づくまでは、僕はとんでもない生涯を送る可能性を抱えたままなのか。
ノイエとして生きてと頼まれた時はもっと分かりやすくて悩まなくて良い人生だと思ってたのに、まさかこんなにねじくれたことになろうとは。
転生する前に分かっていたら、僕はここに来なかったかもしれない。
明らかに落ち込んだ僕の前で、クロフォードさんが突然に両膝を床につけた。
「ノイエ様、私は心から貴方を信じ、一生お仕えしていきます。前職はクリスタ所属バンハムーバ宇宙軍の福将軍の一人でしたので、軍勢が必要な場合はそうご命令下さい。個人的でも、即座に素晴らしい戦力を揃えてみせます!」
「いやいや、個人的な戦力は要りませんよ! 貴方の心意気は受け取りますが、僕は戦争なんてしませんからね! というか、なにと戦争を?」
「それは、聞くことが出来ませんでした」
クロフォードさんの真剣な返しに、これもカシミア様の伝言の一つと気づいた。
「あ……あの、カシミア様は貴方になんと言いましたか?」
「不確定な未来の一つでしかないものの、ノイエ様の身に危険がおよぶ状況となった場合、この私の選択如何で生死が決定するのだと。ですから私は、命をかけて貴方様の盾となります」
僕はしばらく、彼の真剣な眼差しを黙って受けた。
それから、忠誠を誓う彼の両手を取りギュッと握りしめた。
「ありがとうございます。その時はどうか、貴方の力をお貸し下さい」
秘密があることを心苦しく思いつつ、それでも僕は感謝して涙を流した。
僕が机から顔を上げたところで、アレンデール様が訪ねてきた。
「カシミア様が、渡せなかったお土産を代わりに渡してと言うから持ってきた。ロックと半分こしろと」
アレンデール様の持ってきた小箱の中身は、チョコレート一粒ぐらいの大きさのフーセンガムが個装されたものが並んでいて、当たりくじ付きでもある駄菓子だった。
宇宙のお土産の普通はこれなのか違うのか考えている間に、ロックが鷲掴みで半分以上を持っていってしまった。
ロックを睨むアレンデール様から残りの入った箱ごと貰い、一粒選んでみた。
当たりが出た。でも、どこのお店で新しいのと交換してもらえるのか知らない。
はずればかり四つを同時に頬張るロックを眺めつつガムを噛んでいて、そのうちピンときた。
「ん? あれ? ああそういう事か!」
カシミア様は僕に、こういう形で重ねてヒントをくれたんだ。
僕が敵に遭わないと決めたのが、当たりという意味なんだろう。そうでなければ、さすがにこのお土産は不自然すぎる。
「アレンデール様。僕、カシミア様にお礼を言うのを忘れてしまいました。代わりに感謝を伝えておいていただけませんか? それともまだ、神殿におられますか?」
「いや、帰ったからこれを持ってきたんだ。それに私が先に伝えておいたし、考えるだけでも向こうに通じる。それで良いんだ」
「はい」
ポドールイの人って凄いと、改めて感じた。
アレンデール様は神官さんたちが彼の分のお茶を準備してしまったからか、椅子の一つに腰を下ろした。ロックがガムを頬張りすぎて咳き込んだのを冷たい視線で見ていてから、僕に真逆の笑顔をくれた。
「私も相談に乗るから、遠慮せず言ってくれ」
「はい。ありがとうございます。でももう解決しました」
「ノイエ君は、泣く泣く失恋を受け入れたんだ」
「そうだったのか……」
僕がごまかした後で、ロックが口を挟んだ。それでアレンデール様にとっても、僕は失恋したことになった。
もうこの話題は終わりとなったところで、ロックが名前について話し始めた。
「俺の名前は、本当はルル・ロックハートって言うんだ。でも女の子ぽいから、ロックで通してる」
「僕はノイエ…………リュートですね」
間が開いたことで、二人がドキドキした様子を見せた。
「ノイエ君、やっぱり記憶喪失は不便だな。もしかして、この星がバンハムーバの母星じゃないっていうのも忘れてたり?」
「えっ? じゃあなんで、ここに龍神の中央神殿が?」
「うわあ、重傷だなあ。クロフォード君サボってんじゃね?」
そこでアレンデール様が手を伸ばして、ロックの頬を思い切りつねった。
ロックが会話不可能になったところで、アレンデール様が教えてくれた。
実はこの星クリスタは、母星が所属するソーラーシステムの太陽が狂い星に住めなくなった時に、避難場所として発見されて開拓された準母星。
避難する時、当時の龍神の一人が始祖の力のコアをこちらに移動させたので、この星も同じように龍神を生み出す力を得た。
母星の太陽が元通りになった後、コアは再び母星に戻されたものの、力の片鱗はこの星に流れ続けた。
再び母星が使用できなくなった時の備えとして、新しいコアを設置して第二の故郷に整備したそうだ。
「なお、そんなことが可能だったのは、当時の龍神様がとても優れた龍神であり宇宙一に近い魔術師であったためだ。全ての龍神がコアを持ち運びできる訳ではないよ」
「そうなんですね。すると、その方は一番目の龍神様でしたか?」
「実はそのところは、何故かうやむやにされている。魔術師として大成したからか、神殿に所属しない野良の龍神だからだろう」
「野良って……龍神は全て神殿に所属しなくても良いんですか」
アレンデール様は、ため息をついた。
「所属するかどうかは、個人の自由だ。君の場合は、ご両親から了承を得た。それだけでここにいるんだが、今更いやとは言うまい?」
「言いません。普通の学生に戻っても、また倒れそうな気がしますから、ここで安静にしておきます」
あははと笑ってみると、アレンデール様と、自由になれたロックも笑い返してくれた。
アレンデール様は、もっと説明してくれた。
何故母星ではなく、僕ら三人がここにいるのか。
単純に二人の出身がここなのと、母星にはもう一人の龍神様が常駐で守護しているので、そちらに無理して行かなくても良いから。
そして僕はこの星で倒れたからいるし、こちらの星の方が人口が少なくてノビノビ成長できるから、子供にはお勧めという意味もあって暫定的な所属となったようだ。
この話が終わると、ロックが口を開いた。
「俺が拾われたのは十年前、アレンデール様が近くの町に出かけた時だった」
「え! ロック君は拾われたの? 捨て子なの?」
「傍にご両親が付き添っていたよ」
アレンデール様の呆れ口調で、僕はロックの話を真剣に聞き過ぎていると気づいた。これから割引きしよう。
「まあとにかく、俺の首根っこ掴んだ龍神様にさらわれて、四歳の時からここで暮らしてる。ノイエ君より十年も先輩だから、何でも聞いてくれ」
「うん。頼りにするよ」
と言ってから、いつの間にかタメ口になってると気づいた。ロックの親しみやすさのせいだろうか。
この口調に二人とも特別反応しないから、ロック相手の時はタメ口にしようと決めた。
「ノイエ君は、笑顔が素敵な美少年だな。可愛い後輩だよ、ホント」
「え?」
「でもさ、俺としては新しい龍神は包容力のある美人お姉さんが良かったんだよなあ。ムッチムチでピッチピチで、添い寝してくれるちょいエロお姉さん」
アレンデール様が席を立ってロックに手を伸ばしたものの、先に逃げ出したロックはベランダから飛び降り、笑い声を残してどこかに消えた。
アレンデール様が物凄く怒りながら帰って行ったんだけど、僕は心の中で涙を流し、それ分かるとシミジミ思っていた。
2・
お昼からは、クロフォードさんが集めてきてくれた小学校一年生から六年生の教科書の山を前にして、常識を一通り学ぶ努力を始めた。
今までみんなから教わった内容もあったものの、ほとんど知らないことばかり。
それが楽しくて、遅めのおやつの時間に休憩するまでは黙々と読書だけしていた。
ショートケーキみたいなお菓子は、日本のとほぼ変わらない。それによくよく思い出してみたら、野菜や植物の一部は、地球にあるものと同じ見た目と味をしている。
共通の文化が多い原因は、偶然と言うより思った以上にあちらの世界とこちらの世界の距離が近いからのような気がする。
もしくは僕みたいに前世の記憶がある向こうの人が転生してきたり、生きたまま移動してきたからかもしれない。
宇宙四万年の歴史を全部しらみつぶしには出来ないから、確実なことはいえないけれども。
これこそカシミア様に聞けば良いんだと思いつつ、彼からの贈り物、ガムの小箱に目をやった。
そして、傍に控えてくれているクロフォードさんにも目をやった。
クロフォードさんは僕がガムを一個あげるというと、恐縮しつつも受け取ってくれた。包み紙を見せてもらうと、当たりだった。
ガムは残り少ないものの、万能道具を入手出来た運命に心底感謝した。それにもてあそばれているところではあるものの。
少し考え込んでいると、すぐにガムをかみ終わったクロフォードさんが、真剣な様子で話しかけてきた。
「カシミア様からの伝言があるのですが、お聞きになりますか?」
「聞かせて下さい」
少しビクついたが、今の自分は正しいルートにいると思うので、もうそんなに怖くない。
「分岐点を構成するものの意味を理解するまで、分岐点の真上で存在し続けている、とのお言葉です」
「……」
正しいルートにまだ乗っていないということか。僕の言動のなにが問題で迷惑をかけるのかハッキリ気づくまでは、僕はとんでもない生涯を送る可能性を抱えたままなのか。
ノイエとして生きてと頼まれた時はもっと分かりやすくて悩まなくて良い人生だと思ってたのに、まさかこんなにねじくれたことになろうとは。
転生する前に分かっていたら、僕はここに来なかったかもしれない。
明らかに落ち込んだ僕の前で、クロフォードさんが突然に両膝を床につけた。
「ノイエ様、私は心から貴方を信じ、一生お仕えしていきます。前職はクリスタ所属バンハムーバ宇宙軍の福将軍の一人でしたので、軍勢が必要な場合はそうご命令下さい。個人的でも、即座に素晴らしい戦力を揃えてみせます!」
「いやいや、個人的な戦力は要りませんよ! 貴方の心意気は受け取りますが、僕は戦争なんてしませんからね! というか、なにと戦争を?」
「それは、聞くことが出来ませんでした」
クロフォードさんの真剣な返しに、これもカシミア様の伝言の一つと気づいた。
「あ……あの、カシミア様は貴方になんと言いましたか?」
「不確定な未来の一つでしかないものの、ノイエ様の身に危険がおよぶ状況となった場合、この私の選択如何で生死が決定するのだと。ですから私は、命をかけて貴方様の盾となります」
僕はしばらく、彼の真剣な眼差しを黙って受けた。
それから、忠誠を誓う彼の両手を取りギュッと握りしめた。
「ありがとうございます。その時はどうか、貴方の力をお貸し下さい」
秘密があることを心苦しく思いつつ、それでも僕は感謝して涙を流した。
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