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第二章 学生魔王
7・再会
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1・
この期に及んでどうしてか中央神殿に行くことを渋る父は、なにか分からない物の入った鞄を大事に持ち歩いている。
それについて質問はせず、ポドールイの王とその連れではなくて、カシミア様の息子の神官に面会する知り合いというスタンスで中央神殿隣の居住区に向かった。
門はないが、玄関の前にはきらびやかな白銀の鎧を身につけた神殿兵が二名立っていて、余計なものは一人も入れない気迫を見せている。
どう話しだそうかと思いつつ近づくと、神殿兵の方から声をかけてきた。
「ポドールイの方々ですね。連絡は頂いています。玄関から入り、ロビーでお待ちを」
シーマ様が面会に行くことを連絡しておいてくれると言っていたので、王の格好じゃないのにそう取られてしまったのだろうか。
言われるままに玄関から中に入り、ロビーで立ち止まった。
するとすぐ、廊下の奥から神殿の神官服を着た少年が一人やって来た。
「お久しぶりです! ……えーと、ノアさん?」
生まれて初めて会う筈の、金髪のゆるふわカールが可愛い少年は、疑問形で僕の名を呼んだ。
「は……初めまして?」
僕はそう返したものの、この笑顔が眩しい少年とはどこかで会ったような気がする。
アリアナと会った時も似たような感覚がした。しかしそれは、同族であり家族である事実が引き合った結果に感じる。
この少年は、肉体ではなく魂が懐かしんでいるように感じる。とても不思議な感覚だ。
「カシミアの息子だろ?」
父がこっそり呟くと、少年はニッコリ笑った。
「父がお世話になっております。私はホルンと言います。父共々、どうぞよろしくお願いいたします」
「こちらこそ」
礼儀正しいホルンは朝の太陽のような清々しい明るさを振りまきつつ、僕らを案内して廊下の奥に向かった。
まずロック様が会いたがっているというので、彼の待っている部屋に行くという。
歩きながら聞いて驚いたのは、ホルンが既に高校を卒業した十九歳で、今年の春に神官デビューしていたということ。
代々神官を務める家系の母がいるとのことで、祖父が働くこの中央神殿に口利きがあって入れたという。
「私はそうして、ここで暮らせるようになりました。私の夢が一つ叶いました。でもあと一つは未だに叶いません」
「それは……」
ウフフと笑うホルンを見て、よく分かった。まだ父であるカシミア様に会った事がないようだ。
思わず自分の父を睨んでしまったけれど、確かカシミア様はクリスタに入れない筈だ。それで会えないというのなら、納得出来る。
父の小声の言い訳は、廊下の途中で大声にかき消された。
「ノア! やっと遊びに来てくれたんだな! 今まで散々誘ったのに、おそれおおいって断ってばっかりだったもんな!」
廊下を勢いよく走ってくるロック様に身構えた僕の前に、剣は持ち込めなかったアリアナがかばって入った。
そのまた前に父が出て、後生大事に抱えていた鞄の中身を取り出して突き出した。
「そ、それは!」
ロック様が驚き、寸前で立ち止まった。
「五百年前に発行された、宇宙化け物ランキングカードバトルのスターターデッキ、しかもゴールド初版だ!」
「なんと!」
僕もアリアナも一言も意味が分からないんだけど、大人二人はそれの売り買いの話で白熱し始めた。
ホルンがそっと僕の上着を引っ張ったから、父がおとりになってくれたと分かった。とりあえずロック様には会った事になったし。
父に感謝しつつ、次にアレンデール様の私室に向かった。
アレンデール様の病状は、すでに国民が知るところ。
徐々に体が弱まり、星に流れる龍神の力を扱えなくなる。
最後には眠るように亡くなってしまう、死にいたる病。これは、龍神が寿命を迎えて旅立つ時の典型的な特徴。
彼はもうすぐ亡くなる。
みんなそれを知っているけれど、誰も悲しんだりはしない。最後の瞬間まで、龍神様には自分たちの笑顔を見せたいから。
そういう事になっているからか、静かな神殿の雰囲気は暖かくて穏やかだ。
星のエネルギー下降が龍神様のせいだとしたら、その周辺がこれほど落ち着いている筈がない。
シーマ様の懸念は、一つ払拭されたかもしれない。
その仮定を確信に変えるために、僕はアリアナと共にアレンデール様の私室に入った。
ベッドで横になっているかと思ったら、寝間着を着ているのが不自然なだけで、普通にソファー座ってなにかの雑誌を読んでいた。
「やあ、ノア君。君はすっかり大人になったね。幼い頃に会ったことを、憶えているかい?」
「はい。私が拾われてすぐ、ポドールイ人と判明した時にお会いしましたね」
「憶えていてくれて嬉しいよ。そちらの女性は妹さんと聞いた。初めまして」
「は、初めまして」
アリアナはさすがに緊張したようで、それだけ答えて頬を赤くした。
僕らは勧められるまま、アレンデール様の差し向かいにあるソファーに座った。
傍で良く観察してみても、アレンデール様の力が以前見た時よりも弱まっている事以外は、全く問題のないように思えた。外見も、以前の写真や映像と比べたら少し疲れ気味としか思えないほど。
僕は素直に、ここに何をしに来たのか説明をした。星のエネルギー下降を生み出す原因が龍神様その人かどうか、確認しに来たと。
アレンデール様はそれを聞いて、知っていたようで頷いた。
「先に、シーマに宇宙通信で説明を受けた。私は弱まり、いつ旅立ってもおかしくない状態だが、まだ頭は動く。ロックとウルフィールには教えていない」
「ロック様は、その、相変わらずですからね」
「まあ、そうだな」
アレンデール様は、一瞬だけくすりと笑った。
「私は……君の先代を自分の都合で追いやったというのに、それでも訪ねてもらえて嬉しいと思う。全く、我ながら都合のいい男だ。人は死に際になると、何でも良くなってくるようだ」
「まだ、旅立つには早いです。貴方様はもっと長生きできます」
「ありがとう。でも、こうして普通に起き出せるようになったのも、カシミアの言葉があったからだ」
アレンデール様は視線を床にやり、懐かしむ表情を見せた。
「私には、友人が少ない。龍神としての立場がそうさせる。けれど、幾らかは存在していた。そのうちの一人はとても良い子で、いつも私に家族のような笑みをくれた。私は息子のように思い、日々の成長をとても楽しく見守っていた」
アレンデール様の目から不意に涙がこぼれ落ち、彼はそれを手で拭った。
聞いている僕の胸まで、締め付けられるような感覚がする。
「しかし……いなくなってしまった。私はそれを後悔している。けれど同じ状況になれば、また彼を見送るだろう。それが、私の龍神としての生き方だ」
他の者が手を汚さずに良かったと強く思っているのが、こちらに伝わってくる。
彼が体調を崩されたという二十年ほど前、何が起こったか知らないし読み取れない。ただ、血のにおいがする。その記憶が、彼の寿命を大幅に縮めた。
僕は同情すべきだろうか、と悩んだ。経験が少なすぎて投げかけるべき言葉が見つからない。
きっと、そう戸惑っているのがバレたのだろう。アレンデール様は気遣い無用という意味で一瞬で笑顔になり、楽しげな様子を見せた。
「一年ほど前、君は即位しただろう? その時、私はとても体調が悪かった。もう二度と会えないのも嫌で、カシミアがクリスタに入るのを許可した。そうしたら彼は、伝言だけ置いて私に会いに来なかった。内容を聞くのを止そうかと思ったぐらい、がっかりした」
アレンデール様の口から、遠慮のないため息が漏れた。
「でもその伝言は、私の気力を思う存分回復させた。それで、今こうして座っていられるんだ」
「回復されて本当に良かったです」
「しかし……君にも聞いていいだろうか? 案内役に付けたホルンは、龍神だと思うか?」
アレンデール様は、ホルンが待機している廊下の方をチラリと見た。
僕は素直に驚いた。
「いえ、龍神とは思いません。力の強い存在ではありますが、それはカシミア様の息子としてのポドールイの血がそう思わせる原因かと」
僕の台詞で、空気が凍った。
ん? と思ってアレンデール様の様子をうかがうと、笑顔なのに妖気が漏れていた。
「あいつ……後で殴る……」
カシミア様がどういった伝言をしたのか知らないまま、僕とアリアナは退散した。
この期に及んでどうしてか中央神殿に行くことを渋る父は、なにか分からない物の入った鞄を大事に持ち歩いている。
それについて質問はせず、ポドールイの王とその連れではなくて、カシミア様の息子の神官に面会する知り合いというスタンスで中央神殿隣の居住区に向かった。
門はないが、玄関の前にはきらびやかな白銀の鎧を身につけた神殿兵が二名立っていて、余計なものは一人も入れない気迫を見せている。
どう話しだそうかと思いつつ近づくと、神殿兵の方から声をかけてきた。
「ポドールイの方々ですね。連絡は頂いています。玄関から入り、ロビーでお待ちを」
シーマ様が面会に行くことを連絡しておいてくれると言っていたので、王の格好じゃないのにそう取られてしまったのだろうか。
言われるままに玄関から中に入り、ロビーで立ち止まった。
するとすぐ、廊下の奥から神殿の神官服を着た少年が一人やって来た。
「お久しぶりです! ……えーと、ノアさん?」
生まれて初めて会う筈の、金髪のゆるふわカールが可愛い少年は、疑問形で僕の名を呼んだ。
「は……初めまして?」
僕はそう返したものの、この笑顔が眩しい少年とはどこかで会ったような気がする。
アリアナと会った時も似たような感覚がした。しかしそれは、同族であり家族である事実が引き合った結果に感じる。
この少年は、肉体ではなく魂が懐かしんでいるように感じる。とても不思議な感覚だ。
「カシミアの息子だろ?」
父がこっそり呟くと、少年はニッコリ笑った。
「父がお世話になっております。私はホルンと言います。父共々、どうぞよろしくお願いいたします」
「こちらこそ」
礼儀正しいホルンは朝の太陽のような清々しい明るさを振りまきつつ、僕らを案内して廊下の奥に向かった。
まずロック様が会いたがっているというので、彼の待っている部屋に行くという。
歩きながら聞いて驚いたのは、ホルンが既に高校を卒業した十九歳で、今年の春に神官デビューしていたということ。
代々神官を務める家系の母がいるとのことで、祖父が働くこの中央神殿に口利きがあって入れたという。
「私はそうして、ここで暮らせるようになりました。私の夢が一つ叶いました。でもあと一つは未だに叶いません」
「それは……」
ウフフと笑うホルンを見て、よく分かった。まだ父であるカシミア様に会った事がないようだ。
思わず自分の父を睨んでしまったけれど、確かカシミア様はクリスタに入れない筈だ。それで会えないというのなら、納得出来る。
父の小声の言い訳は、廊下の途中で大声にかき消された。
「ノア! やっと遊びに来てくれたんだな! 今まで散々誘ったのに、おそれおおいって断ってばっかりだったもんな!」
廊下を勢いよく走ってくるロック様に身構えた僕の前に、剣は持ち込めなかったアリアナがかばって入った。
そのまた前に父が出て、後生大事に抱えていた鞄の中身を取り出して突き出した。
「そ、それは!」
ロック様が驚き、寸前で立ち止まった。
「五百年前に発行された、宇宙化け物ランキングカードバトルのスターターデッキ、しかもゴールド初版だ!」
「なんと!」
僕もアリアナも一言も意味が分からないんだけど、大人二人はそれの売り買いの話で白熱し始めた。
ホルンがそっと僕の上着を引っ張ったから、父がおとりになってくれたと分かった。とりあえずロック様には会った事になったし。
父に感謝しつつ、次にアレンデール様の私室に向かった。
アレンデール様の病状は、すでに国民が知るところ。
徐々に体が弱まり、星に流れる龍神の力を扱えなくなる。
最後には眠るように亡くなってしまう、死にいたる病。これは、龍神が寿命を迎えて旅立つ時の典型的な特徴。
彼はもうすぐ亡くなる。
みんなそれを知っているけれど、誰も悲しんだりはしない。最後の瞬間まで、龍神様には自分たちの笑顔を見せたいから。
そういう事になっているからか、静かな神殿の雰囲気は暖かくて穏やかだ。
星のエネルギー下降が龍神様のせいだとしたら、その周辺がこれほど落ち着いている筈がない。
シーマ様の懸念は、一つ払拭されたかもしれない。
その仮定を確信に変えるために、僕はアリアナと共にアレンデール様の私室に入った。
ベッドで横になっているかと思ったら、寝間着を着ているのが不自然なだけで、普通にソファー座ってなにかの雑誌を読んでいた。
「やあ、ノア君。君はすっかり大人になったね。幼い頃に会ったことを、憶えているかい?」
「はい。私が拾われてすぐ、ポドールイ人と判明した時にお会いしましたね」
「憶えていてくれて嬉しいよ。そちらの女性は妹さんと聞いた。初めまして」
「は、初めまして」
アリアナはさすがに緊張したようで、それだけ答えて頬を赤くした。
僕らは勧められるまま、アレンデール様の差し向かいにあるソファーに座った。
傍で良く観察してみても、アレンデール様の力が以前見た時よりも弱まっている事以外は、全く問題のないように思えた。外見も、以前の写真や映像と比べたら少し疲れ気味としか思えないほど。
僕は素直に、ここに何をしに来たのか説明をした。星のエネルギー下降を生み出す原因が龍神様その人かどうか、確認しに来たと。
アレンデール様はそれを聞いて、知っていたようで頷いた。
「先に、シーマに宇宙通信で説明を受けた。私は弱まり、いつ旅立ってもおかしくない状態だが、まだ頭は動く。ロックとウルフィールには教えていない」
「ロック様は、その、相変わらずですからね」
「まあ、そうだな」
アレンデール様は、一瞬だけくすりと笑った。
「私は……君の先代を自分の都合で追いやったというのに、それでも訪ねてもらえて嬉しいと思う。全く、我ながら都合のいい男だ。人は死に際になると、何でも良くなってくるようだ」
「まだ、旅立つには早いです。貴方様はもっと長生きできます」
「ありがとう。でも、こうして普通に起き出せるようになったのも、カシミアの言葉があったからだ」
アレンデール様は視線を床にやり、懐かしむ表情を見せた。
「私には、友人が少ない。龍神としての立場がそうさせる。けれど、幾らかは存在していた。そのうちの一人はとても良い子で、いつも私に家族のような笑みをくれた。私は息子のように思い、日々の成長をとても楽しく見守っていた」
アレンデール様の目から不意に涙がこぼれ落ち、彼はそれを手で拭った。
聞いている僕の胸まで、締め付けられるような感覚がする。
「しかし……いなくなってしまった。私はそれを後悔している。けれど同じ状況になれば、また彼を見送るだろう。それが、私の龍神としての生き方だ」
他の者が手を汚さずに良かったと強く思っているのが、こちらに伝わってくる。
彼が体調を崩されたという二十年ほど前、何が起こったか知らないし読み取れない。ただ、血のにおいがする。その記憶が、彼の寿命を大幅に縮めた。
僕は同情すべきだろうか、と悩んだ。経験が少なすぎて投げかけるべき言葉が見つからない。
きっと、そう戸惑っているのがバレたのだろう。アレンデール様は気遣い無用という意味で一瞬で笑顔になり、楽しげな様子を見せた。
「一年ほど前、君は即位しただろう? その時、私はとても体調が悪かった。もう二度と会えないのも嫌で、カシミアがクリスタに入るのを許可した。そうしたら彼は、伝言だけ置いて私に会いに来なかった。内容を聞くのを止そうかと思ったぐらい、がっかりした」
アレンデール様の口から、遠慮のないため息が漏れた。
「でもその伝言は、私の気力を思う存分回復させた。それで、今こうして座っていられるんだ」
「回復されて本当に良かったです」
「しかし……君にも聞いていいだろうか? 案内役に付けたホルンは、龍神だと思うか?」
アレンデール様は、ホルンが待機している廊下の方をチラリと見た。
僕は素直に驚いた。
「いえ、龍神とは思いません。力の強い存在ではありますが、それはカシミア様の息子としてのポドールイの血がそう思わせる原因かと」
僕の台詞で、空気が凍った。
ん? と思ってアレンデール様の様子をうかがうと、笑顔なのに妖気が漏れていた。
「あいつ……後で殴る……」
カシミア様がどういった伝言をしたのか知らないまま、僕とアリアナは退散した。
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