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第1章 MAXコーヒーが繋いだ奇跡
第3話 2度ある事は15年越しで3度あった、しかし相手を認識するには時が経ち過ぎていた。
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「あ、どうも。」
「デャ、デュモーンニヂバー」
(ど、どうもこんにちは。)
真人は軽く挨拶を、友紀は挨拶のつもりのオン○ゥル語を。
平成ライダー後半組には通じないのだが…どもってしまった結果のオンド○ル語であった。
(な、なに言っちゃってるの私。)
友紀、心の声である。
目線は互いのMAXコーヒー。
暑いが友紀の心の中は既に滝汗が流れていた。
「あ、ど、どどどうも、こんにちは。」
(よし、言えた。)
「珍しいですね、今はマッ缶とかで呼ばれる事が多いのに、チバラギコーヒーで呼ぶなんて。」
真人は残りのコーヒーを飲みほした。
「そ、そうですね。子供の頃は茨城だったので当たり前のようにありましたが…今ではコンビニでも置いてあるので。つい懐かしいなって。」
2人とも年齢と共に糖分を気にしているので、最近ではブラックを飲む方が多い。
仕事と周囲の結婚事情で心身疲れて甘いもの、もしくはスカッとする炭酸でも欲しいと思ったところで、目に入った懐かしい文字に惹かれた。
それが偶然二人ともで、偶然同じ公園にいて、偶然ベンチに座って飲んで、偶然懐かしいフレーズを口にした。
「そうだったんですね。普段ブラックなんですが、懐かしいものを見つけたので久しぶりに飲んでみようかと思って。」
差し当たりのないやり取り、同じ商品を飲んでたってだけなので会話が続くはずもない。
世の中、MAXコーヒーのように甘くない。
30歳まで独身でいる二人に会話は結構ハードルが高かった。
友紀も残りのコーヒーを飲み終わっていた。
「あ、じゃぁ私失礼しますね。」
販売機横のごみ箱へ歩いていく横と後ろ姿に何故か懐かしさを感じた真人。
「あ、はい。それではまた…」
また?またってなんだ。
どこかで会える予感でもするというのか?
それともまた会いたいとどこかで思ったのか?
それ以上は考えず、販売機とは反対のゴミ箱へと歩き出す。
(また?またって何?というか、何かあの人懐かしい感じが…)
缶を捨てて振り返るとベンチに真人の姿はなく、反対側にあるごみ箱に空き缶を捨て去っていく姿が見えた。
2度ある事は3度あるの3度目だったのだが、二人とも妙に懐かしいという感覚を感じただけで、ただ人生の一時を交差したにすぎなかった。
童顔とはいえ15歳と30歳では面影はあっても別人であるということである。
「デャ、デュモーンニヂバー」
(ど、どうもこんにちは。)
真人は軽く挨拶を、友紀は挨拶のつもりのオン○ゥル語を。
平成ライダー後半組には通じないのだが…どもってしまった結果のオンド○ル語であった。
(な、なに言っちゃってるの私。)
友紀、心の声である。
目線は互いのMAXコーヒー。
暑いが友紀の心の中は既に滝汗が流れていた。
「あ、ど、どどどうも、こんにちは。」
(よし、言えた。)
「珍しいですね、今はマッ缶とかで呼ばれる事が多いのに、チバラギコーヒーで呼ぶなんて。」
真人は残りのコーヒーを飲みほした。
「そ、そうですね。子供の頃は茨城だったので当たり前のようにありましたが…今ではコンビニでも置いてあるので。つい懐かしいなって。」
2人とも年齢と共に糖分を気にしているので、最近ではブラックを飲む方が多い。
仕事と周囲の結婚事情で心身疲れて甘いもの、もしくはスカッとする炭酸でも欲しいと思ったところで、目に入った懐かしい文字に惹かれた。
それが偶然二人ともで、偶然同じ公園にいて、偶然ベンチに座って飲んで、偶然懐かしいフレーズを口にした。
「そうだったんですね。普段ブラックなんですが、懐かしいものを見つけたので久しぶりに飲んでみようかと思って。」
差し当たりのないやり取り、同じ商品を飲んでたってだけなので会話が続くはずもない。
世の中、MAXコーヒーのように甘くない。
30歳まで独身でいる二人に会話は結構ハードルが高かった。
友紀も残りのコーヒーを飲み終わっていた。
「あ、じゃぁ私失礼しますね。」
販売機横のごみ箱へ歩いていく横と後ろ姿に何故か懐かしさを感じた真人。
「あ、はい。それではまた…」
また?またってなんだ。
どこかで会える予感でもするというのか?
それともまた会いたいとどこかで思ったのか?
それ以上は考えず、販売機とは反対のゴミ箱へと歩き出す。
(また?またって何?というか、何かあの人懐かしい感じが…)
缶を捨てて振り返るとベンチに真人の姿はなく、反対側にあるごみ箱に空き缶を捨て去っていく姿が見えた。
2度ある事は3度あるの3度目だったのだが、二人とも妙に懐かしいという感覚を感じただけで、ただ人生の一時を交差したにすぎなかった。
童顔とはいえ15歳と30歳では面影はあっても別人であるということである。
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