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本編
13日 ハルサ王様とお話し昼食
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「全く驚いたよ。転移の魔法陣、あるのは知っていたが、我が国に導入しよう、とは全く思わなかった!本当にそれができれば、どの国も、輸出にも輸入にも助かり、国の隅々まで物流が行き渡り、経済も活発化するだろう。国を渡っての交流、会議もやりやすいし。」
確かに、行き来が容易になる分、注意すべき事はある。また、変化や打撃を受ける業種もあろうが•••。いや、逆に手軽に遠くに泊まりに行ける、とも言えるのだよな。
物事は、やりよう。
ハルサ王が、ソフト麺をフォークでクルリと巻いて、モグッとする。美味しかったらしく、ニン!と笑顔が頂けた。
周りで、ハルサ王についてきた魂達が、キラキラしている。
また、その隣で、マルグリット王妃が、幸せそうに上品に、ちゅるりモグモグしつつ、ニリヤのお口を拭いてあげている。
ソフト麺の五目ラーメン、美味しいよね。
「打撃を受けるのは、それだけじゃなくて、教会の俺の息子、シェルシェ地方の、トリコが教えてくれたんですけど。」
『道があるお陰で、獣達が街や村まで来ないんだって。転移ばっかりになったら、道がなくなって、危険じゃないの?』
道があり、人が通り、獣を狩り、ここは人のテリトリーだと示す。魔法陣ばかりになったら、人が住む場所が、点と点で隔てられ、その間を獣達と森が埋める事となる。もし万が一、魔法陣が使えなくなったら。そして魔法陣が使えない、その利用料が払えない、貧しかったりする者などがいたら。襲われた時に、野道で逃げられない、閉ざされる、などは起こさせては、ならない。
「ふむ。ふむ。それは重大な情報だな。ありがとう、トリコ。確かに、今までの飛びトカゲ便や運送業などを、衰退させないようにしつつ、新しく便利な魔法陣を使いたいものよ。」
トリコは、ふす!と照れて鼻息を荒くし、赤くなって。シェルシェ地方の教会の今日のお昼、鳥肉をゴロゴロと一口大にした照り焼き丼を、モグモグした。
「子供達が、話し合って色々案を出してくれて、俺も口を挟ませてもらって、一応の案は出たんですが。」
竜樹が、皆の意見をまとめて書いたメモを取り出して、読み上げる。
竜樹の世界の郵便局でも、速達や、書留、内容証明郵便などは、普通に上乗せして料金がかかった。宅配便だって、遠ければ遠いほど。
魔法陣の維持メンテナンスなどにも、お金がかかるのだから、高すぎない範囲で、特別料金をとった方が良いだろう。
「飛びトカゲ便は、ミラン情報によると、今いっぱいいっぱいに頑張っているらしくて、これ以上荷物が増えたら、扱いきれなくなる予測がでてきてます。飛びトカゲも生き物だから、増やそうって言ってもそんなにすぐに増やせないし。新しい運送の方法があるなら、是非とも!と、郵便局代表からも、依頼されました。まだ転移の魔法陣の話はしてないんですが、とりあえず飛びトカゲを凄く繁殖して増やしたりなどは、程よくブレーキかけてもらっています。」
飛びトカゲ余り、などになったら、可哀想だ。
「料金で差をつけるのは、良いだろうね。」
ハルサ王も頷く。
「料金のかからない、使う人を限った、特殊な転移魔法陣も作ったらと思っています。えーと、例えば、実験的に、教会同士を繋げれば、俺が子供達皆に会いやすいし、各教会で貰いすぎたおいもをお裾分けしたり、だとか~。」
一応、ぶっ込んでみる竜樹である。
「は、はい!実験は必要ですから!」
チリが、麺を飲み込み、ワワッと加わる。
「勿論、魔法陣の運営は、国営として、決めた所にしか作らせず、乱用は避けたいです。商人が、便利だからと、あっちもこっちも自分に便利なように作る、なんていうのは慎重に、ここに作ってくれと陳情されましょうが、許可には審査を。お金になるかならないかだけでなく判断し、国を民を潤すように、と。」
何でも実現バーニー君が、そこは言っておかないと、と口を出す。
「そして、この案を、エルフに助けを求めている事も含めて、国民にテレビで発表しておくべきです。皆に、心構えが出来ますから。」
「うむ、そこなのだよな。エルフ、エルフかぁ。あ~、現実化したいが、エルフなぁ~。」
肩を落とすハルサ王に、マルグリット王妃が心配気だ。
しかし、うむ!と立ち直って。
「分かった。この発案、今夜各国の王達をテレビ電話で呼んで、話し合ってみよう。おぼん中だから、どこも落ち着いて過ごしている所だろう。エルフの森があるマルミット王国と、大人のエルフが何故か、わんさかいる、ジュヴールの国にも、揺さぶりをかけてみるか。」
決断した。
「竜樹殿にも、よろしかったら、ご協力願うかもしれません。エルフは子供好きなので、子供を沢山抱えた竜樹殿には、親しみを覚えるかもしれないし。」
「勿論、協力します。」
ぽむ、と胸を叩く竜樹である。
そして、教会で実験をするなら、ファヴール教皇にも言っておかないと。ハルサ王が、重々しく言って、ニヤ、と笑う。
「その時は、是非に私も、試させてもらいたい!」
ハルサ王様、本当に、やっていいの?教会繋げちゃうよ?わーい!
「わーい!きょうかいの、みんなと、あそべる?」
ニリヤがばんざーいして、喜ぶ。
ネクターは、「仲良くなれるかな。」とモジモジしつつ、他の教会のテレビ電話をチラチラ見て。
オランネージュは、お出かけ旅が出来るかなぁ、とニンマリした。
子供達の皆が、繋がりそうな教会に、きゃわ!と頬赤らめ喜んでいる所で、テレビ電話を一旦切って、また夜ね~、するのだった。
確かに、行き来が容易になる分、注意すべき事はある。また、変化や打撃を受ける業種もあろうが•••。いや、逆に手軽に遠くに泊まりに行ける、とも言えるのだよな。
物事は、やりよう。
ハルサ王が、ソフト麺をフォークでクルリと巻いて、モグッとする。美味しかったらしく、ニン!と笑顔が頂けた。
周りで、ハルサ王についてきた魂達が、キラキラしている。
また、その隣で、マルグリット王妃が、幸せそうに上品に、ちゅるりモグモグしつつ、ニリヤのお口を拭いてあげている。
ソフト麺の五目ラーメン、美味しいよね。
「打撃を受けるのは、それだけじゃなくて、教会の俺の息子、シェルシェ地方の、トリコが教えてくれたんですけど。」
『道があるお陰で、獣達が街や村まで来ないんだって。転移ばっかりになったら、道がなくなって、危険じゃないの?』
道があり、人が通り、獣を狩り、ここは人のテリトリーだと示す。魔法陣ばかりになったら、人が住む場所が、点と点で隔てられ、その間を獣達と森が埋める事となる。もし万が一、魔法陣が使えなくなったら。そして魔法陣が使えない、その利用料が払えない、貧しかったりする者などがいたら。襲われた時に、野道で逃げられない、閉ざされる、などは起こさせては、ならない。
「ふむ。ふむ。それは重大な情報だな。ありがとう、トリコ。確かに、今までの飛びトカゲ便や運送業などを、衰退させないようにしつつ、新しく便利な魔法陣を使いたいものよ。」
トリコは、ふす!と照れて鼻息を荒くし、赤くなって。シェルシェ地方の教会の今日のお昼、鳥肉をゴロゴロと一口大にした照り焼き丼を、モグモグした。
「子供達が、話し合って色々案を出してくれて、俺も口を挟ませてもらって、一応の案は出たんですが。」
竜樹が、皆の意見をまとめて書いたメモを取り出して、読み上げる。
竜樹の世界の郵便局でも、速達や、書留、内容証明郵便などは、普通に上乗せして料金がかかった。宅配便だって、遠ければ遠いほど。
魔法陣の維持メンテナンスなどにも、お金がかかるのだから、高すぎない範囲で、特別料金をとった方が良いだろう。
「飛びトカゲ便は、ミラン情報によると、今いっぱいいっぱいに頑張っているらしくて、これ以上荷物が増えたら、扱いきれなくなる予測がでてきてます。飛びトカゲも生き物だから、増やそうって言ってもそんなにすぐに増やせないし。新しい運送の方法があるなら、是非とも!と、郵便局代表からも、依頼されました。まだ転移の魔法陣の話はしてないんですが、とりあえず飛びトカゲを凄く繁殖して増やしたりなどは、程よくブレーキかけてもらっています。」
飛びトカゲ余り、などになったら、可哀想だ。
「料金で差をつけるのは、良いだろうね。」
ハルサ王も頷く。
「料金のかからない、使う人を限った、特殊な転移魔法陣も作ったらと思っています。えーと、例えば、実験的に、教会同士を繋げれば、俺が子供達皆に会いやすいし、各教会で貰いすぎたおいもをお裾分けしたり、だとか~。」
一応、ぶっ込んでみる竜樹である。
「は、はい!実験は必要ですから!」
チリが、麺を飲み込み、ワワッと加わる。
「勿論、魔法陣の運営は、国営として、決めた所にしか作らせず、乱用は避けたいです。商人が、便利だからと、あっちもこっちも自分に便利なように作る、なんていうのは慎重に、ここに作ってくれと陳情されましょうが、許可には審査を。お金になるかならないかだけでなく判断し、国を民を潤すように、と。」
何でも実現バーニー君が、そこは言っておかないと、と口を出す。
「そして、この案を、エルフに助けを求めている事も含めて、国民にテレビで発表しておくべきです。皆に、心構えが出来ますから。」
「うむ、そこなのだよな。エルフ、エルフかぁ。あ~、現実化したいが、エルフなぁ~。」
肩を落とすハルサ王に、マルグリット王妃が心配気だ。
しかし、うむ!と立ち直って。
「分かった。この発案、今夜各国の王達をテレビ電話で呼んで、話し合ってみよう。おぼん中だから、どこも落ち着いて過ごしている所だろう。エルフの森があるマルミット王国と、大人のエルフが何故か、わんさかいる、ジュヴールの国にも、揺さぶりをかけてみるか。」
決断した。
「竜樹殿にも、よろしかったら、ご協力願うかもしれません。エルフは子供好きなので、子供を沢山抱えた竜樹殿には、親しみを覚えるかもしれないし。」
「勿論、協力します。」
ぽむ、と胸を叩く竜樹である。
そして、教会で実験をするなら、ファヴール教皇にも言っておかないと。ハルサ王が、重々しく言って、ニヤ、と笑う。
「その時は、是非に私も、試させてもらいたい!」
ハルサ王様、本当に、やっていいの?教会繋げちゃうよ?わーい!
「わーい!きょうかいの、みんなと、あそべる?」
ニリヤがばんざーいして、喜ぶ。
ネクターは、「仲良くなれるかな。」とモジモジしつつ、他の教会のテレビ電話をチラチラ見て。
オランネージュは、お出かけ旅が出来るかなぁ、とニンマリした。
子供達の皆が、繋がりそうな教会に、きゃわ!と頬赤らめ喜んでいる所で、テレビ電話を一旦切って、また夜ね~、するのだった。
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