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本編
情報屋、検証、終了!
しおりを挟む広場のモニタースペースは、撤収がいつでも出来るよう、アシスタントが片付けられるものから片している。既に今は4時に。お仕事を検証し終えた子供達は、続々と広場に戻ってきて。
ここまでだよ、と3時の懐中時計がジリリと鳴った時。
『チーム王子』は、ぷらぷら帰り寄り道お土産買い食いで、あ、と皆して時計を持ってたネクターのポッケを注目した。ゴソゴソ出して、チン、と竜頭を押して止め、カメラも寄って、鳴ったから帰ろ帰ろと、肉の串を最後グイッと頬張り、ゴミ箱に良い子にゴミを捨て。街の人々に手を振りながら、一角ロバのロプ、ラプ、ネプも名残惜しく引き車貸し屋に返して。ブヒヒン、とすりすり、3ロバも別れを惜しんでくれ。
「ししょう~!いっぱい、じょうほう、うれた!」
ニコニコと帰ってきた。
『チームジェム』は、アイリスのお茶屋『葉の雫』を出て、しばらくしたらジリリリリ。結局お金使い果たしちゃったな、なんて言いながら、それでも満足げに戻って来たけれど。
「ただいまー。」
「帰って来たよー!」
むっふっふっふ、と立ちはだかるは、竜樹の筆頭護衛たる王弟マルサ。
「良く帰ってきたな、チームジェム。最後の一働きだぞ、街の危ない奴らについて、まるっとぜ~んぶ、知ってる事をこのマルサに話すと、今なら金貨3枚あげちゃうぜ。」
ニンニンと腕組みをし、早々にとっ捕まって、柔らかに、情報を吐け!吐くのだ!された。
「まじ!?」「気前いい!」「売った!」「こんな近くにお客さんが。」
『チームエルフ』は、イーヴのお店『酔い処イーヴ』で、今後のお店、のんある居酒屋経営について。活発に美しいエルフ達と、意見を交わしている所で時計のベルが鳴った。
「あ、困った。情報料全く誰からも、もらえてない。」
ロテュス王子が、はた、と口元に手を当てて、ふむ、と考えて。
「イーヴさん?」
振り返る。
「!は、はい!!な、なによ?」
美形のエルフに囲まれて、これからの事を目を白黒、何とか飲み込んだイーヴは。
「お店を一新するための情報、私たちから買ったって事にしません?今なら銅貨1枚で売っちゃう。ね、ね、1枚で良いから。」
ロテュス王子のぶっ込み提案に、何だな、アムーレのお金強請りより、随分謙虚だな、と嫌な風に慣れていたので。
「な、なんかお金いるのね?良いわよ、お店のことが、全くの夢だったにしたって、こんないい気持ちにさせてくれたんだから、銀貨1枚払います。」
きっぷのいいところを見せて、ふっくらしたお胸からお財布、ぎゅむと生温かい銀貨を出し。チームエルフに、わぁ!と歓声、囲まれてあたふたした。
「少しだけど、稼げました~!」
うふっ、と。転移でさっくり帰ってきて、だから帰還も他のどこのチームより一番に早かったのだが、ひゅいん、パラパラ、と竜樹達のいる場所に降り立って。
頬をポッポと、竜樹にするりと抱きつき、ぎゅーむぎゅーむとした相変わらずの。いやいや、今までより、もっと嬉しそうで親密なロテュス王子に、他のエルフ弟妹達はニコニコ。
「ロテュス兄様を頼むわよ?」
ウィエ王女の笑顔の睨み上げに、竜樹が、ウンウン、と神妙に頷いて、ルムトンとステューが悔しがるという様式美がまた、展開された。
ちなみにウィエ王女ちゃんは、ステューとお食事してくれるそうです。
『チーム女子』は、丁度、商店街のお買い得情報もほぼ伝え終えて、貼っていたお得内容の紙も外して、木箱にまったり座ってお喋りしていてベルが鳴った。律儀に鳴ってから帰り支度である。
満足のいく結果に、最初潤んだ涙のマテリアも、意気揚々。お母さんカメラマンのブリュムも、ここまでの娘の奮闘を無事、カメラに収めて、ほくほくと帰ってきた。
そしてエルフのロテュス王子とくっついてチーム女子を迎えた竜樹に。
「竜樹様!カメラとは、何て素敵なものなんでしょう!あらゆるものを、映像に写し取って、はい、と手のひらに差し出す事ができる。私、カメラが欲しいです、売って下さい!」と興奮して告げた。
まあまあ、えーと購入先はですね、とタカラに詳細を聞いている竜樹を他所に、女の子達は。ルムトンとステューに。
「ステュー隊長!ルムトン副隊長!」
「皆に向けて、商店街でお客さんを呼び込んで話す時の話し方、教えてくれてありがとう、ございました!」
「とってもたすかりました!」
「やっぱり上手よね、ルムトン副隊長。真似っこしてみたの、私。」
「わ、私もやったのよ。」
と囲んで、キャアっと華々しく沸いたので、デレデレニコニコしたぽんぽこルムトンと、ウンウンと頷くステューがそこにあった。
『チーム貴族と荒野へ向かう者達』は、エルフの次に早く広場へ帰ってきたが。
やり遂げて、そして仲良しに微笑み合うその様子は、落ち着いて誇らしげ、曇りの一点もなかった。
迎える竜樹やルムトン、テレビクルーやスタッフ達も、お帰りお帰り!良くやったね!と温かく彼らを迎えた。
カメラマンをやったリオン夫人も感慨深げに、重かったカメラをよいしょと持ち直して、良くやったね、エフォール。と口パクで称えた。
さて皆が集まった所でまた本番。
本日のまとめである。
ルムトン副隊長とステュー隊長が、さあさあ、これで今日最後だからね、疲れたけど気合い入れていこう、がんばろ!と子供達に声をかけ、「はーい!」と元気なお返事。
3、2、1、キュー!
「はーい子供達、検証を終えて皆帰ってきました~わーわわわわぁ~!」
「良くやったね!頑張りました。」
ルムトン副隊長とステュー隊長が囃せば、エェへへ、と照れ笑いの子供達。それぞれに良い顔をしている。
情報屋の本日の講師、モルトゥも、うんうんと、何だか穏やかな顔である。
「では、今日の感想をチームごとに聞いていこう。皆、情報屋やってみて、どうだった?難しかったり、困ったり、面白かったりした事あった?お金は稼げましたか?」
『チーム王子』
「中々、情報屋で稼ぐのも難しいって事が、わかった。」
「広場で立って聞いてても、全然うまくいかなかったよね。」
「ニリヤが泣いちゃったりもしたし。」
「もうげんきだよ。ぼくも、いんたびゅ、がんばった!」
「ね!新聞社に行ったんだよね!」
「結果的に、お土産も買えて、お肉の串やポテトも食べられました!」
「すてきな出会いもあった•••。」
ポポッ。
「そうだぞ!羨ましいじゃん!余裕の買い食い!」
「俺たちにお土産はないのかよ~!」
ルムトンとステューに、ふりふり身体を捩られて突っ込まれ、にへへと笑う王子達であった。
モルトゥの評価は。
「王子達だけあって、情報の取り扱いについて、その危険も含めて考えられた上で。変に怯えたり、流されずに利用できたところが、良かったと思う。情報屋になるのはお勧めしないが、これからも立派に情報を扱っていけるだろう。」
高評価で、顔見合わせ、ハイタッチ!の王子達。
『チームジェム』
「久しぶりに街を歩いたけど、俺たち役に立ってたんだな、って分かって良かったな。」
「ウン。アイリス達に引き継ぎも出来そうだしね。」
えっ、と驚くオランネージュは放っておいて。
「布屋のプティフールも助かったし、何か竜樹とーさが織物会館とか言って、うまいことできそうなのも、良かった。」
「街の情報あつかうのは、得意だけど、情報屋、ってまでは出来なかったかも。」
「すごく走ったり動いたりして、疲れました。情報屋って、体力も要るんだね。」
最後のは片足が不自由なネフレである。全く全くお疲れ様である。
「カッコよかったよ!チームジェム!」
「街の何でも屋さんだったね!」
ルムトンとステューは褒め称え。
情報屋モルトゥの評価は。
「情報屋とは言えないかもしれないが、必要な情報を、鮮やかに入手して、お金に変える実践が出来ていた。今回のチームの中で、一番、雑多な情報に敏感に取り組んで、親しんでいたのは、このチームだったかもな。なかなかの健闘だった、と言っておく。」
『チームエルフ』
「何だか、あまり皆さん情報は教えてくれなかったな~。」
「情報を入手するって、難しいですね。」
「ナンパ、ばっかし。」
「最後、銀貨1枚稼げたから、良かったわ!」
ルムトンとステューより。
「ウィエ王女ちゃんとお食事が出来るなら、何でも良いです。」
「ナンパの皆と同じ事になってんじゃん、ステュー。まぁ、美しさは罪だったね。それでも、イーヴのお姉さんと、良いお話しが出来て、万々歳だったんじゃないでしょうか。」
「エルフってスゲェな、って思ったよね。ヒモのいる酒場の女主人を、こんな短時間で、幸せに導いちゃうんだもんね。」
「幸せの押し売り、どんどんやってって欲しいですねぇ。」
モルトゥからは。
「エルフは美しさで目立ち過ぎて、最初からハンデがあったけど、最後には何とか情報料が貰えた所は、評価したい。というか、店一軒まるっとエルフの世話にしてる、ってどうなんだ。情報料貰うより、これから月々の給料が、あの人数のエルフ達で貰える、ってスゲェんだぞ。どれだけ売り上げあげる気なんだよ!」
『チーム女子』
「食材の情報あつめるの、とっても楽しかったわ!」
「マテリア様、すごく嬉しそうだった!」
「最初、情報を説明しても、あんまり聞いてもらえなくて、大きい声で、面白く、ポンポン!て風にリズムでお話しするとかコツがあるんだなあ、って初めて知ったわ。」
「情報屋さんて、何でも出来なきゃなのよね。集める、交渉する、伝える。頭使うわ。」
「このシエルにかかれば、難しい情報屋でも、何とかなるってものだったわよ!」
「街中の情報、知れて、人の役にも立って、楽しかったなぁ。」
ルムトンとステューより。
「街中で話すの、最後の方は結構サマになってたよ!」
「もう、もう、ってジリジリしちゃったよな。見てらんなくて、最初。」
「それでも、どんどんやれるようになってった。女の子達も、お仕事、充分に活躍できるな、って俺は思ったね。」
「女の子ならではの、細やかな情報収集があったしね!」
モルトゥより。
「最初は苦戦したが、俺の見本を、あんな風に少し変えて工夫して、面白く楽しく情報屋やれたのは良かったと思う。結構稼げてたし、女の子達が可愛くて一生懸命なのに、お金払っちまう、って所もあるにしろ、それも含めて情報ってやつだから。有利に働いて今後も期待できると思う。俺の仕事が奪われそうだな、何か。お手柔らかにな。」
お仕事検証、確かに頑張った、のもあるし。女の子には、モルトゥだって何となく優しくしちゃう、ってもんである。
『チーム貴族と荒野へ向かう者達』
「情報、自分達がお話して思ったりを伝えたけど、お役に立てたなら良かったな、って思った!」
「お悩み相談、いっぱいだったね。」
「皆、何かに悩んでるんだなあ。」
「中には、今日の夕飯何にしたら良いと思う?なんてのもあったね!」
「そういう、小さな悩みや、大きな悩みまで、色々あって、何とか対処していくのが、その道筋が、とても大事だって思ったよね。」
「またやりたいです!」
「ミゼおばあちゃまとお話出来て、助けられたのも、嬉しかった。」
感嘆するルムトンとステューより。
「チーム荒野は、スゲェよ。何か俺、考えさせられちゃった。」
「愛しい世界って、ほんとだね。俺たちも、嫌な事だってあるけど、今までやってきたことを、全部嫌いになんて、なれないし。」
「今まで知り合ってきた人たちがいて、その出会いも、貴重で嬉しい事だったな、って、しみじみ思ったよね。」
「素敵な振り返りを、ありがとうチーム荒野!」
モルトゥより。
「一番効率よく情報をやり取り出来てたのは、このチームだと思う。出会いとかって、俺、ケッて思うけど、やっぱ、いや、いいか•••。その、俺だって生まれてきて、嬉しかった記憶がない訳じゃないし、その、クソッ、小っ恥ずかしいな。まあ、何か、このチームに、悩みを相談しちまいたくなる気持ちは、何か分かるよ。あと、歌で集客してたのは、良いアイデアだと思う。ちょっと羨ましいくらいだ、あの歌声。」
総評として、モルトゥが、咳払いをしつつ。
「全体として、子供達皆、情報屋頑張ってお金を稼ぐ事が出来たと思う。俺、検証するは良いけど、最初からちゃんとお金をもらう事が出来るだなんて、思ってなかった。侮ってたな。情報屋って、工夫すればするほど面白い、どんな風にでもやれる仕事なんだけど、今日はそれを、ちょっとだけ伝えられた、いや、結構伝えられたと思う。子供達、良く頑張ったな。その、がんばった。うん。まあ、俺だって褒める事はある。」
ルムトンがすかさず纏め。
「という事ですけれどもね。今日は情報屋モルトゥさんに、講師になって教えてもらいました。ありがとうございました!皆、拍手~!!」
わー!パチパチパチ!!!
照れ臭そうに頭を掻くモルトゥに、皆で惜しみない拍手を。
「情報屋、面白い、難しい、複雑な仕事だったよね。」
「ウンウン、ステュー。本日のお仕事検証は、これでお終い。お仕事No.001、情報屋、検証、終了~!!!」
ぱっ
ひら ひらひら。
両手を上げたルムトンとステューが、驚いて目をパッチリ。
子供達の目の前、人数分、青い可愛らしい花が、ひらひらぱらりと降ってきて。
「かみさまの、おはな!」
「今日のは、青いね!」
わぁ、と拾う子供達。
竜樹がニリヤの手元の花を覗き込んで。
「これ、知ってる。花畑に行った事があるんだ。ネモフィラ、ってお花に似てる。」
花言葉は、可憐、どこでも成功、あなたを許す、である。
ぶるるらる
竜樹がメッセージグループ、神々の庭をチェックする。
ランセ
『竜樹、良くやったね。お仕事検証、まずは情報屋をやってくれるなんて。この情報神、ランセから、喜びとお礼のお花だよ。』
竜樹
「ありがとうございます!見てて下さったんですね。子供達、がんばりました。」
ランセ
『見てた見てた。子供達、よくがんばった。人は、神々のお花を、大事にしてくれてるみたいだね?この情報屋の検証の記念に、子供達に1人1輪ずつ、お花をあげてみたよ。保存して、取っておけるんだろう?いつでもこの、ネモフィラの花を見て、どこでも成功できるように、これからも情報と仲良く、上手く付き合っていってね。』
竜樹
「ありがとうございます!ランセ神様!子供達も喜びます!」
ランセ
『テレビ局にも、情報の発信地って事で、出演者や、地道にスタッフやってくれてる人たちの分全部とはいかないけど、1輪。飾ってくれたら、そして情報について、常に思い、考えて、良く伝えてくれたら嬉しいな。』
竜樹
「はい!確かに承ります。テレビ局に飾りますね。」
ランセ
『頼んだよ!今日は良い日だ!とっても嬉しい。皆に祝福を!ではね!』
竜樹
「はい!ランセ神様!祝福とお導き、ありがたく!」
いいねを5000貰えた。
ご祝儀いいねである。
ほほほええええ!
驚き恐れ多くも有り難く。
大人達がワッと沸き、子供達はニコニコ、お花を抱きしめる。今日のがんばりを、きっと皆、忘れない。
タカラが、お花、萎れない内に保存ケースを用意しますから、一旦この時止め鞄に入れさせて下さいな、と回収する。
はーい!!と元気よくお返事の子供達は、それぞれ鞄に寄り集まって入れていくと、検証しゅうりょう~!しゅくふく、してもらった!と嬉しそう。
お花を手にした子供達の映像で締めくくられた『アンファン!お仕事検証中!』。
第一回は、特番扱いで3時間ぶち抜き放送、編集をあっという間に済ませて、3日後には放送された。
夜9時。放送を終えたばかり、月明かり。今は、サーっと砂嵐、終えたテレビは、ふつんと切れて、ただ静かな夜が戻ってきた。
その番組をじっと見た、荷運び達。モルトゥのいた荷車通りの、フロンの家の前、皆のテレビ広場では。
フロンの父ちゃん、ジュイエが、木箱に座り、焦茶髪に額の縛り布の端をたらんと垂らし、ガックリと項垂れていた。
「モルトゥ、ただボーっとしてるだけに見えて、あんな工夫で仕事してたんだ•••。」
初めて知った。
テール親分も、腕組み、ううんと唸る。
「俺たち、大分誤解してたな、情報屋の仕事。」
他の荷運び達も。
「そういや、モルトゥのお父ちゃんが亡くなっても、変わらず生活していけてたんだもんな。ちゃんと稼いでたんだよな。」
「俺たち、随分、ちゃんとしろとか、貶してきた、んだよなぁ。」
シロクマ獣人の子供、デュランの友達フロンは、新聞寮に遊びに行っているから、その前後、モルトゥの思った事も知っている。
「モルトゥは、荷運びの父ちゃん達じゃあ、たくさん食べるデュランをやしなえない、って。おもったんだって。ほかのこたちも、ぜったいに、ごはんをたべさせないときは、なかったって。ムチしたのはいけなかったけど、モルトゥなりに、がんばってたみたい。」
おれたちの、荷車通りの、おやのいないこどもたちを、やしないたくて。
「今は、たつきさまと、神さまに、ダメ!されたから、ムチしないし、これからたつきさまのタメにはたらくんだし、父ちゃんたちも、ごめんねしたら?」
今まで、ひどい事言って、ごめん、って。
明日は荷運び達の商会の、立ち上げ日である。制服も配り、荷運び達の、引越しや大きな商会などからの案件の運送と、一般からの荷物の運送の担当分けや実験も経て、華々しく始動する予定の前夜。
彼らには、心にしこりが、ちょこっと出来たようである。
侍従で、荷運び達の仕事に寄与する情報を持ってきては、披露し意気を高めていたユミディテは、ふふふ、と笑った。
身体一本やりな荷運び達が、伝票を確認する練習で、どれだけ頭を使うのが大変か知った後。荷物を運ぶ工夫はそれぞれで持っていたけれど、壊れ物を大事に運ぶノウハウ、割れ物のシールを貼ること、荒れていない道のルート、共有すべき事柄を集めて広め勉強してきたからこそ、自分達のやり方以外の者に、今、思いが至る事が出来たのだろう。
それは、彼らの成長なのである。
「さあ、さあ!明日は商会の始まり日、お披露目初荷のお祝いですよ!モルトゥさんには、今度会った時、皆でごめんなさいしましょう!誰にも分かってもらえなかった、そんな気持ちが、彼を鞭、持たせたのかもしれないですね。でも•••まだ、間に合うでしょう?」
彼は、竜樹様の元にいるのだから。
「そして、きっと、これから幸せになるのですもの。」
さあっ、と荷運び達の頬に、朱がさす。そうだな、そうだ。
「竜樹様が付いてるんだから、モルトゥは大丈夫なんだ。」
「今度会った時、言おうよ。」
「言おう、言おう!」
俺たちが、間違ってたって。
情報屋、大事な仕事だって。
モルトゥに、助けられてたんだって。ありがとう、って。
決まれば荷運び達の心は、しっかと固い。
おー!と雄叫び、次の日、荷運びの式典に付いてったモルトゥが。荷運び達にぐしゃぐしゃにされながら謝られて、何だ何だよ!と照れ照れになるのを、ユミディテはまだ見ていなくても、充分に分かっていたのである。
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