465 / 693
本編
音楽は呪いを解く
しおりを挟む円形野外ステージは、素晴らしく放送機材も整い、真新しい大画面も華々しく賑やかに、どーんと備え付けられて準備が出来ていた。
この場においてもトンテンカンテン、なんて事はもうなくて、最終調整の為に、スタッフがステージ前の撮影ブース、音響調整部屋、オーケストラピットには何にでも対応できる伴奏を請け負った楽隊の皆さんがスタンバイ。
「おいしょうもきて、やるのね!」
「本番と全く同じにやってみるんだって。外の画面には、映ってるの?今日みんなに知れちゃうんじゃない?」
ニリヤとネクターが、真っ白なお衣装に、リュンヌの月を表す丸い満月のボタン、エトワールの星のボタンで留められたローブ、腰くらいまでの短いものを、金の縁、ひらっとさせて。
ズボンも白、ゆったりとした裾までのフォルムは、物語の星の王子さまをイメージした、裾の広がったもの。
1人1人の一本の薔薇のために、これから王子達がこの国にかける手を愛しんで作られた、丁寧な仕事の品だ。
「皆、ワクワク準備中なんだ。外の画面には流れないけど、その手前で一応カメラワークの確認の画面とか、控えの画面には映るし、野外ステージだから多少音が漏れるって。でも、国歌を皆にも口ずさんでもらえたら嬉しいから、お祭りの準備らしく、賑やかに音も漏らして行こうって。」
オランネージュが、流石に次期王様、太陽の留めボタンの映えるローブはためかせて、立派な押し出し、キリッと場慣れした晴々しい顔で。
明日本番の出場者達も、音や楽器の確認にリハーサルに来ている。彼らは明日の本番には、ゆっくり他の出場者を観ていられないから、何なら今からお祭り気分で、座席の良い所に陣取って、聴く気満々だ。いや良いのかそれで、と思うが、お祭りである。中には緊張している者もいるが、楽しくやろうじゃない、って気分なのが、吟遊詩人達。
そして、貴族の音楽家達は、名誉がかかっている•••!最優秀賞じゃなくても、何とか他の賞にでも引っかからないかな•••!と手に汗握っている。
竜樹も明日であれば、プラチナチケットになるだろう最前列に座って、バーニー君とヴィフアートとゆったり足を伸ばして、すっかり聴く体勢。途中で他の準備会場を見に行くけれど、それでも長丁場なのだ、リラックスせねば。
「はーい、それでは殿下達、所定の位置にスタンバイして下さい。」
アシスタントディレクターが促して、王子達は、はーいと観客席のほど近い所に立った。客席の3方から、ゆっくり登場する演出である。
特別に国歌の時のみ、バラン王兄のピアノが、伴奏で付くので、今日ももう、オーケストラピットで準備万端、ポロリロラリロ♪と指鳴らししている。
「それでは通しでのリハーサル、始めまーす!では•••「ちょっと待って、待って止めてて!!」」
ワーワー!と喚きながら観客席の端っこに現れたのは、今日の警備担当者の1人、警備兵さんで、彼はほとほと困って、竜樹に助けを求めてきたのである。観客席の端っこからステージ前まで届くなんて、流石警備さん、何かで必要もあるからだろうか、低く、わっとした声は大きい。
ゆっくり来る彼は、後ろに、いかにも貴族の一団を連れている。偉そうな狸親父、とかではないので、貴族の見学ごり押し、なんかではないのだろうがーー。
目に留まるのは、車椅子に乗った男性。金に淡い桜色、メッシュも美しく、丁寧に緩く縛って流された髪。ほの紅く色付いた頬、肌はきめ細やかで白い。だが、目の下などは青く、どことなく窶れていて、そして眠っている。彫像のような、整った男らしくも麗しい顔立ちである。
意識がないから、車椅子の揺れに、ゆらゆらと首が揺れている。背もたれが垂直ではなくて、寝かせた形なので、大きな乳母車みたいとも言えようか。
それを押す男性は従者なのであろう、竜樹の元へ辿り着くと、一礼して下がった。
周りには、若い女性2人、そのうち1人は、ジャガイモ色の髪を短く切って剣を腰に差し、中々勇ましいキリッとした美人だ。もう1人は狸顔で可愛い系。
オランネージュ位の男の子1人が縋る瞳で竜樹を見ていて、そして、その親御さん位の歳の男女。
3王子がスタンバイ場所から、何だ何だ、と戻ってくる。ちょっとオランネージュは面白そうな顔をしている。
「あ、えーと、2度目まして、ギフトの竜樹です。マーブル伯爵家の、えーと、お名前、ご当主の、ヘリオトロープ様でらっしゃったかしら。それと奥様のミモザ様。お子さんはコリブリ君かな。えーとあと•••。」
竜樹が膨大な貴族の名前の中から、多分神様特典の、人の名前と顔、特に子供を忘れない、という能力を使ってデータを呼び出していると、途中遮って、がばり!!
「お仕事中、また、歌の競演会のリハーサルと外部を入れない大事な予行の最中に、失礼申し上げます!名前を覚えていて下さり、恐縮でございます、マーブル伯爵家のヘリオトロープでございます!」
最上礼をして、心配そうな顔の壮年の男性、コリブリ君のお父さんが挨拶をした。
「どうしましたか。えーと、何かご事情でも?」
見た事のない、車椅子の青年をチラリする。こんな所に、不自由な彼を連れてくるのだから、きっと理由があるのだろう。それが正当なものか、的外れなものかは分からないが、貴族の顔合わせで会った時のヘリオトロープは、確かそんな変な人ではないって記憶があるから、どうだろうか。
「はい•••はい。いかにも事情がございます。」
しょんぼりしたヘリオトロープに。
キリッとした、青緑色の、いかにもハチドリ色の髪のちんまい、丸眼鏡のコリブリ君が、竜樹を見上げて必死で言い募る。
「神託が、あったんです!!」
「しんたく?」
はい!と揺れる青緑色の瞳を、眼鏡のガラス越しに竜樹の目に合わせて。
「ミュジーク神様からの、神託が、ぼくにありました•••!今日ここに、お父様お母様と、タイラスお兄様と、婚約者候補のポムドゥテールお姉様と、ジャスミン様を連れて、竜樹様と会えって•••!そうすれば、タイラスお兄様のご病気が、何とかなる、って!!」
はし、と竜樹の手を、熱く握るコリブリ君なのであるが。
え。
流石に竜樹でも、意識のない、何の病気かも分からない、その、タイラスお兄様を治すのは、きっと、その。
でも、必死なのであろう、コリブリ君の手を握り返してやって、腰を屈める。
「神様案件で嘘はつけないんだものね。ミュジーク神様から、コリブリ君に神託があったの?」
「しんたく、あった?」
「安心して話しなよ、竜樹聞いてくれるよ。」
「私たちも相談乗るよ!」
3王子も、同じ年頃の、縋るコリブリ君には同情を禁じ得ないのであろう、口々に添えた。
それに勇気を得たコリブリ君は、ほっ、と息を吐くと。
「はい•••ぼく嘘なんかつきません!神託ありました!ぼくが、ギターを弾いていたら、音で繋がったからウチの様子が良く見えたって。これは、竜樹にやらせよう!って頭に声が。」
お~い、ミュジーク神様よ。
やらせよう、って、あのね。何でもは出来ないんだよ、スマホだって。
パッ ひらりん。
半目になった竜樹の顔の横に、花が咲く。黄金の黄色、小さな花々の一塊がひと枝。くるくるくる、ぽとり、はっし!
ニリヤが落ちる前に床寸前でキャッチ!
ああ、本当に、神様案件だ、こりゃ。
ぶるるる。
スマホが震えて、取り出せば、画面がカッと光って。
麗しいバックミュージックも高らかに、水平になったスマホ画面から、ミュジーク神様、半分顕現。たなびく羽衣、音に跳ねるようなウェーブの髪は蜂蜜色。タレっとした甘いお顔だけれど甘すぎない、相反する、しゅっとした目尻が色っぽい神様である。
『神託をよく聞いて、ここまで来たね、コリブリ。褒めちゃおう。きっと君のお兄様は、元気になって目を覚ますよ。』
ニコニコ。
いやニコニコじゃないんですって、ミュジーク神様!!
「竜樹です、ミュジーク神様。いつもありがとうございます。あの、あのですね、流石に俺のスマホでもですね、こちらの車椅子の•••。」
うん、うん。
微笑みながら鷹揚に頷くミュジーク神様であるが、皆まで言うなと、手で制して。
『大丈夫、竜樹、治るんだって。このタイラス青年の病は、病にあらず。眠りながら衰えてゆく、っていう、呪いなんだよ。』
呪い•••!
あれ、じゃあ、ミュジーク神様が呪いを解いてくれるのかな?
『うんうん。そうそう。でもね、何の対価もなしに、神が皆に優しくしちゃったら、何か人の生活が狂うでしょう。まあ、対価を求める神ってのも、世知辛いんだけどもさ。そこには、何かしらの、やりとりが必要じゃない?って私も思ったんでね。』
あれ、でも、竜樹の手で、呪いが解けた事があったのでは。あの、エルフの大浴場でのことだ。
オランネージュが、ふんむ?とお口に指を当てて思ったが、きっと神はそんな事はお見通しなのであろう。
『竜樹が呪い、解けるんじゃ?って思っただろう?今回のは、一度解いても、すぐまた呪われる。元凶を何とかしないと、取り除かれない呪いなんだよね。呪いだけでなく、人間関係の、感情の絡みを解かないと。はっきり言うと、ここにいる内の誰かが、タイラスを呪っている。』
「それはポムドゥテール様ですわ!きっと、そうに違いありません!私が彼に選ばれたから、逆恨みして!私がタイラス様の看病をして、皆様に認められて、さぞかし当てが外れたでしょう!私がタイラス様を諦めるとでも思いましたか!!残念でしたわね!!」
唾の飛ぶ勢いで叫ぶ、ハンカチを手に涙を潤ませた、多分ジャスミン様が、よよよ、とタイラスに縋り付く。
ポムドゥテール様は、チロリと涼しい目でそれを見て、無言だ。
あれ。だけど、コリブリ君も、何だか冷ややかな目をして、ジャスミン様を見ているじゃん。
「ジャスミン様。ミュジーク神様のお話が済んでいません!」ビシリ。
竜樹の手を、ムギュり、と強く握って、その手は、ぽっかぽかに熱い。興奮しているのだ。
『そうそう。ありがとうコリブリ。誰が呪っているか、それを私の口から言って裁くのは、美しくないねえ。人の問題は、極力人が解決せねば。とはいえね、私も、ギターを弾く、悲しみのコリブリの曲が、何とも沁みたから、応えてあげたくってさ。』
「はい。えーと、ミュジーク神様が関わる、ってことは、何かしら音楽が関係するのですよね?」
竜樹が考え考え言えば、パチン!と指パッチンと共にバックミュージックが、ジャラリン♪と鳴った。
『分かっているじゃ~ん竜樹ぃ。明日の、この音楽の祭典、歌の競演会で、1番かどうかとはまた別に、きっと素晴らしい歌声を聴かせてくれた者がいたら、タイラスの呪いは解けるだろう。今は狡猾に呪い返しを回避している、策を練った呪った者なんだけれど、身代わりなんかをすっ飛ばして、その当事者に呪いが直接突き刺さり返るよう、音楽を対価に私がサポートするよ。そうすれば、誰が呪っていたか、何で呪っていたか、はっきりして、今後の対策が取れるでしょ。』
ニコニコニコニコ。
「そして、歌の競演会は益々盛り上がる、って事ですね•••?」
竜樹がタハリと観念して言えば。
ウフフ!
『竜樹、分かってるぅ!あ、そこにニュース隊いるでしょ、撮影してるよね、これ、テレビで流してね!明日は良い日になりそうだ!私も楽しみ!ムフ。まさかタイラス達が明日、この場所に来ないなんて事はないように、竜樹がこの後彼らを王宮まで、連れて行ってね!明日こちらに直行でね!犯人は逃れられませ~ん!』
サーっと顔色を青くするジャスミン様。あの、いや。語るに落ちるというか。
「分かりました。」
竜樹も、うんうん、頷く。
「盛り上がるならば、この呪い騒動、引き受けるにやぶさかではありません!竜樹が責任を持って、コリブリ君ちと婚約者候補のお2人を、明日この会場にお連れしましょう!」
何か結果は見えてるっぽいが、茶番も本気でやってこそ。
『むふふ。頼んだよ!ではでは明日、より一層音楽で盛り上がっていこう、皆!吟遊詩人の君たち、音楽家の者達、嗚呼、私の使徒達よ!明日は懸命に歌を聴かせておくれね!尚、これは呪いを解いてもいいかな、素敵だな!って私が思った歌には、私からその者へ、全ての歌が終わって審査の時に、祝福を降らせようね。何がある訳ではないけど、きっと、一生、幸福に音楽で食べていける運が付くよ!』
うお、お、おお~っ!!!!
シャンシャンシャン♪
待機してた吟遊詩人達や、音楽家達が、手に持った鈴を誰かが鳴らしながら応と感嘆の叫びを!
悪い事は出来ないものだ。
出来ないのだ。
出来ない、のだよ?
「ポムドゥテール様が、きっと、きっと、逆恨みして•••!」
はふ、はふ、しているジャスミン嬢には、うん、これからちょっぴり話を聞こうかな。タイラス様のお母様、ミモザ様が、目を見開いて、え、え、まさか、そんな、と言って、真っ直ぐにミュージック神様を見つめているポムドゥテール様と、はふはふしているジャスミン様を見比べている。
キリリとしたポムドゥテール様は、すっと剣を抜くと、それを両手で捧げて腰を折り、跪く。恭しく。
「ミュージック神様、小さき私どもに、温かいご配慮いただき、ありがとうございます。私どもは王宮で今夜、話し合う事が出来、本番の明日、粛々と、呪いの解除を待ち、神聖な歌を浴び、ミュジーク神様に感謝を捧げたいと思います。このような機会を設けていただき、タイラス、彼の呪いも対処出来ます事、本当に有り難く思います!!」
ハッとして、コリブリ君一家も跪く。
「「「ありがとう存じます!!」」」
ああ~ジャスミン様は、ペタンと腰が抜けちゃってるよ。
『うんうん、何でもないよ。美しい乙女に音楽、恋の鞘当てに音楽、素晴らしいね。では明日ね。竜樹よろしく~!』
ジャラリリン♪
最後まで美しく音を鳴らして、ミュジーク神様はスマホからの半分顕現を解いてお戻りになった。
『ミュジーク神、何やってんだー!』
ランセ神様からのメッセージが、神々の庭に呟かれたのは、言うまでもなく。
91
あなたにおすすめの小説
家族転生 ~父、勇者 母、大魔導師 兄、宰相 姉、公爵夫人 弟、S級暗殺者 妹、宮廷薬師 ……俺、門番~
北条新九郎
ファンタジー
三好家は一家揃って全滅し、そして一家揃って異世界転生を果たしていた。
父は勇者として、母は大魔導師として異世界で名声を博し、現地人の期待に応えて魔王討伐に旅立つ。またその子供たちも兄は宰相、姉は公爵夫人、弟はS級暗殺者、妹は宮廷薬師として異世界を謳歌していた。
ただ、三好家第三子の神太郎だけは異世界において冴えない立場だった。
彼の職業は………………ただの門番である。
そして、そんな彼の目的はスローライフを送りつつ、異世界ハーレムを作ることだった。
ブックマーク・評価、宜しくお願いします。
異世界ママ、今日も元気に無双中!
チャチャ
ファンタジー
> 地球で5人の子どもを育てていた明るく元気な主婦・春子。
ある日、建設現場の事故で命を落としたと思ったら――なんと剣と魔法の異世界に転生!?
目が覚めたら村の片隅、魔法も戦闘知識もゼロ……でも家事スキルは超一流!
「洗濯魔法? お掃除召喚? いえいえ、ただの生活の知恵です!」
おせっかい上等! お節介で世界を変える異世界ママ、今日も笑顔で大奮闘!
魔法も剣もぶっ飛ばせ♪ ほんわかテンポの“無双系ほんわかファンタジー”開幕!
五十一歳、森の中で家族を作る ~異世界で始める職人ライフ~
よっしぃ
ファンタジー
【ホットランキング1位達成!皆さまのおかげです】
多くの応援、本当にありがとうございます!
職人一筋、五十一歳――現場に出て働き続けた工務店の親方・昭雄(アキオ)は、作業中の地震に巻き込まれ、目覚めたらそこは見知らぬ森の中だった。
持ち物は、現場仕事で鍛えた知恵と経験、そして人や自然を不思議と「調和」させる力だけ。
偶然助けたのは、戦火に追われた五人の子供たち。
「この子たちを見捨てられるか」――そうして始まった、ゼロからの異世界スローライフ。
草木で屋根を組み、石でかまどを作り、土器を焼く。やがて薬師のエルフや、獣人の少女、訳ありの元王女たちも仲間に加わり、アキオの暮らしは「町」と呼べるほどに広がっていく。
頼れる父であり、愛される夫であり、誰かのために動ける男――
年齢なんて関係ない。
五十路の職人が“家族”と共に未来を切り拓く、愛と癒しの異世界共同体ファンタジー!
うちの孫知りませんか?! 召喚された孫を追いかけ異世界転移。ばぁばとじぃじと探偵さんのスローライフ。
かの
ファンタジー
孫の雷人(14歳)からテレパシーを受け取った光江(ばぁば64歳)。誘拐されたと思っていた雷人は異世界に召喚されていた。康夫(じぃじ66歳)と柏木(探偵534歳)⁈ をお供に従え、異世界へ転移。料理自慢のばぁばのスキルは胃袋を掴む事だけ。そしてじぃじのスキルは有り余る財力だけ。そんなばぁばとじぃじが、異世界で繰り広げるほのぼのスローライフ。
ばぁばとじぃじは無事異世界で孫の雷人に会えるのか⁈
【㊗️受賞!】神のミスで転生したけど、幼児化しちゃった!〜もふもふと一緒に、異世界ライフを楽しもう!〜
一ノ蔵(いちのくら)
ファンタジー
※第18回ファンタジー小説大賞にて、奨励賞を受賞しました!投票して頂いた皆様には、感謝申し上げますm(_ _)m
✩物語は、ゆっくり進みます。冒険より、日常に重きありの異世界ライフです。
【あらすじ】
神のミスにより、異世界転生が決まったミオ。調子に乗って、スキルを欲張り過ぎた結果、幼児化してしまった!
そんなハプニングがありつつも、ミオは、大好きな異世界で送る第二の人生に、希望いっぱい!
事故のお詫びに遣わされた、守護獣神のジョウとともに、ミオは異世界ライフを楽しみます!
カクヨム(吉野 ひな)にて、先行投稿しています。
追放された悪役令嬢はシングルマザー
ララ
恋愛
神様の手違いで死んでしまった主人公。第二の人生を幸せに生きてほしいと言われ転生するも何と転生先は悪役令嬢。
断罪回避に奮闘するも失敗。
国外追放先で国王の子を孕んでいることに気がつく。
この子は私の子よ!守ってみせるわ。
1人、子を育てる決心をする。
そんな彼女を暖かく見守る人たち。彼女を愛するもの。
さまざまな思惑が蠢く中彼女の掴み取る未来はいかに‥‥
ーーーー
完結確約 9話完結です。
短編のくくりですが10000字ちょっとで少し短いです。
「キヅイセ。」 ~気づいたら異世界にいた。おまけに目の前にはATMがあった。異世界転移、通算一万人目の冒険者~
あめの みかな
ファンタジー
秋月レンジ。高校2年生。
彼は気づいたら異世界にいた。
その世界は、彼が元いた世界とのゲート開通から100周年を迎え、彼は通算一万人目の冒険者だった。
科学ではなく魔法が発達した、もうひとつの地球を舞台に、秋月レンジとふたりの巫女ステラ・リヴァイアサンとピノア・カーバンクルの冒険が今始まる。
異世界に転移したら、孤児院でごはん係になりました
雪月夜狐
ファンタジー
ある日突然、異世界に転移してしまったユウ。
気がつけば、そこは辺境にある小さな孤児院だった。
剣も魔法も使えないユウにできるのは、
子供たちのごはんを作り、洗濯をして、寝かしつけをすることだけ。
……のはずが、なぜか料理や家事といった
日常のことだけが、やたらとうまくいく。
無口な男の子、甘えん坊の女の子、元気いっぱいな年長組。
個性豊かな子供たちに囲まれて、
ユウは孤児院の「ごはん係」として、毎日を過ごしていく。
やがて、かつてこの孤児院で育った冒険者や商人たちも顔を出し、
孤児院は少しずつ、人が集まる場所になっていく。
戦わない、争わない。
ただ、ごはんを作って、今日をちゃんと暮らすだけ。
ほんわか天然な世話係と子供たちの日常を描く、
やさしい異世界孤児院ファンタジー。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる