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第830話
さて、こいつの処理はどうすればいいか?
まずは撃たせないようにするというのは無理とまでは行かないが、あまり現実的ではない。
あの狂った誘導性能の所為で適当に撃ってもこちらに飛んでくる以上、射撃姿勢を崩した所で意味がないからだ。
なら、どうするべきか?
あまり余裕もない事もあってヨシナリとポンポンはシンプルな作戦で行く事にしたのだ。
敵機はレールキャノンを発射。 狙いはヨシナリだが、即座にポンポンが射線に割り込んで盾で防ぐ。
旋回で彼女を迂回してアトルムとクルックスを連射。 敵機は機体を左右に振って躱す。
速いのもそうだが、アトルムとクルックスで躱す以上は耐弾性能はそこまで高くない可能性がある。
次に注目したいのはあの銃だ。 長物なので振り回すには不向きである関係で急な旋回はしないという挙動に制限があるのもそうだが、ヨシナリが気になったのは装弾数だった。
弾の大きさから何十発も入らない。
エネルギー供給用のケーブルのような物がいくつも機体に伸びており、ジェネレーターに直結させている事はシックスセンスで視ればよく分かる。
弾に関しては大きなマガジンが二つ刺さっており、交換している様子も見て取れた。
――分かり辛いな。
片方が切れた段階で交換しているのか、交互に使っているのかは不明だが、マガジンチェンジのタイミングが掴み辛い。 ヨシナリの感覚的に一つにつき五発前後と見ていた。
合計で十発だ。 バースト射撃を使ってこない点から銃、もしくは機体に負担がかかる関係で連発は出来ない。
恐らくは銃だろう。
ジェネシスフレームはピンキリあるが、既存フレームに比べると堅牢な造りだ。
本体に合わせた設計なのだろうが、それでもあの超威力を発揮するには負担が大きいといった所か。
アトルムとクルックスの弾が切れた所でポンポンが前に出て銃撃しつつ加速。
真上を取りに行く。 合わせてヨシナリは高度を落として地上を這うように突っ込む。
敵機は上か下かで僅かに迷うような素振りを見せたが、ヨシナリに狙いを付ける。
誘導を示すラインを観測。 狙いはホロスコープの胸部――コックピット部分。
発射。 弾体は引かれたラインを綺麗になぞるとヨシナリに向けて飛来。
敵機が引き金を引く頃にはヨシナリは既にイラを抜いて防御姿勢。 直撃。
衝撃で機体が流されるがエネルギーウイングと推力偏向ノズル全てを使い強引に姿勢を制御。
発射の隙を突いてポンポンが真上からグレネードランチャーを発射。
敵機が躱すと同時に着弾、爆発。 加速して爆発の範囲から逃れようとするところを先回りし、イラで斬りかかる。
下手に振り回した所で当たる訳がない以上は最適なのは加速を利用した刺突だ。
入るか?それぐらいのタイミングだったが、不意に敵機の上半身から力が抜ける。
倒れ込むように上体が流れイラの切っ先を躱し、レールキャノンを右腕で保持したまま左でナイフを抜いて一閃。
――読んでんだよ!
ニャーコをやった時点で接近された時の備えがあるのは読めていた。
そもそもこの手の強敵が弱点を簡単に突かせてくれるとは最初から思っていない。
だから、ヨシナリは更にその裏をかく。 両足のクレイモアを起爆。
無数のベアリング弾が敵機に襲いかかるが、敵機はフィールドを展開して無視。
斥力フィールド。 発射に合わせてカウンターで当てて来た。
タカミムスビもやっていたフィールドを用いたパリィだ。 こんな事もできるのか!?
「悪いナ! それも想定内だゾ!」
そう、それも読んでいた。 手札は可能な限り隠しておき、最大限に効果を発揮する時に切る。
タカミムスビ相手に散々やられた手だ。 ポンポンが盾を構えたまま背後からシールドチャージ。
敵機は推進装置をオフ。
僅かに浮遊していた機体が落下するがそれよりも速くレールキャノンの引き金を引く。
「は?」
思わず声が漏れる。 何故なら敵機は銃の反動で大きく吹き飛んだからだ。
それにより距離が大きく離れる。 いや、それは問題ではない。
問題はヨシナリとポンポンが固まっている事にある。 レールキャノンのエネルギーが充填。
普段よりも上昇量が多い。 バースト射撃だ。
即座にポンポンが射線に割り込んで防御姿勢。 発射。
「ぐ、おっもいナぁ!」
インパクトの瞬間に推進装置を噴かして当たりに行く事で姿勢が崩れるのを防ぐ。
――が、一発目は耐え切り、二発目で姿勢が崩れ、三発目で耐え切れずに吹き飛ばされる。
姿勢制御を試みているが、地面に墜落。
流石にポンポンの防御力でもあれを防ぎきるのは無理だったようだ。
だが、発射まで間隔がある以上、付け入る隙はある。
肉薄しつつアトルムとクルックスでバースト射撃。
緩急を付けた動きで左右に振って躱す。
「ホバーでここまで躱すのかよ」
上手い。 こっちの狙いをよく見ている上、反応もかなり良い。
あの悪魔型ほどではないが、狙ったら即座に躱しに行く辺り視野が広い。
そうなると点で捉えるのは諦めた方がいいと判断してばら撒きに切り替えたのだがかなり大きな動きで回避している所からお見通しのようだ。
――だったら手数で押し切ってやる。
レールキャノンにかなり出力を割り振ってるんだろうが。
防御させてしまえば少なくともバースト射撃は出来ない。
敵機は流石に躱しきれなくなってフィールドで防御しながら頭部と背面のレドームを排除。
指揮を執る事を放棄したようだ。 それを見て内心で良しと拳を握る。
これでミサイルに関してはどうにかなりそうだったからだ。
上がどうにかなれば――敵機が弾かれたように後退。 弾体が通り過ぎる。
「ようやくミサイルが途切れたぜ! 待たせたなぁ、騎兵隊の登場だぜ!」
そうなるとマルメル達の手が空く。
鬱陶しいとレールキャノンを向けるがそれよりも速くレーザーが大地を薙ぎ払う。
アリスとまんまるだ。
「思った以上に減衰が酷いわ。 なるべく近くで撃たないと焼き切れないか」
「ニャーコの仇は取らせて貰いますぅ……」
上空ではカカラとアドルファスがベリアル達の方へと向かっていくのが見える。
前にやられた事もあって自分の手で仕留めたいのだろう。
「挟むわ。 合わせなさい」
「うっす!」
マルメルがリトル・クロコダイルで制圧射撃を行いながらアリスが同期してレーザーで敵機を薙ぐように刈り取りに行く。 回避先にまんまるがプラズマグレネードで爆撃。
敵機はお返しとばかりにレールキャノンを発射するが、ポンポンが射線に割りこんで防御。
――行ける。
手応えを感じたヨシナリは機体を加速させた。
まずは撃たせないようにするというのは無理とまでは行かないが、あまり現実的ではない。
あの狂った誘導性能の所為で適当に撃ってもこちらに飛んでくる以上、射撃姿勢を崩した所で意味がないからだ。
なら、どうするべきか?
あまり余裕もない事もあってヨシナリとポンポンはシンプルな作戦で行く事にしたのだ。
敵機はレールキャノンを発射。 狙いはヨシナリだが、即座にポンポンが射線に割り込んで盾で防ぐ。
旋回で彼女を迂回してアトルムとクルックスを連射。 敵機は機体を左右に振って躱す。
速いのもそうだが、アトルムとクルックスで躱す以上は耐弾性能はそこまで高くない可能性がある。
次に注目したいのはあの銃だ。 長物なので振り回すには不向きである関係で急な旋回はしないという挙動に制限があるのもそうだが、ヨシナリが気になったのは装弾数だった。
弾の大きさから何十発も入らない。
エネルギー供給用のケーブルのような物がいくつも機体に伸びており、ジェネレーターに直結させている事はシックスセンスで視ればよく分かる。
弾に関しては大きなマガジンが二つ刺さっており、交換している様子も見て取れた。
――分かり辛いな。
片方が切れた段階で交換しているのか、交互に使っているのかは不明だが、マガジンチェンジのタイミングが掴み辛い。 ヨシナリの感覚的に一つにつき五発前後と見ていた。
合計で十発だ。 バースト射撃を使ってこない点から銃、もしくは機体に負担がかかる関係で連発は出来ない。
恐らくは銃だろう。
ジェネシスフレームはピンキリあるが、既存フレームに比べると堅牢な造りだ。
本体に合わせた設計なのだろうが、それでもあの超威力を発揮するには負担が大きいといった所か。
アトルムとクルックスの弾が切れた所でポンポンが前に出て銃撃しつつ加速。
真上を取りに行く。 合わせてヨシナリは高度を落として地上を這うように突っ込む。
敵機は上か下かで僅かに迷うような素振りを見せたが、ヨシナリに狙いを付ける。
誘導を示すラインを観測。 狙いはホロスコープの胸部――コックピット部分。
発射。 弾体は引かれたラインを綺麗になぞるとヨシナリに向けて飛来。
敵機が引き金を引く頃にはヨシナリは既にイラを抜いて防御姿勢。 直撃。
衝撃で機体が流されるがエネルギーウイングと推力偏向ノズル全てを使い強引に姿勢を制御。
発射の隙を突いてポンポンが真上からグレネードランチャーを発射。
敵機が躱すと同時に着弾、爆発。 加速して爆発の範囲から逃れようとするところを先回りし、イラで斬りかかる。
下手に振り回した所で当たる訳がない以上は最適なのは加速を利用した刺突だ。
入るか?それぐらいのタイミングだったが、不意に敵機の上半身から力が抜ける。
倒れ込むように上体が流れイラの切っ先を躱し、レールキャノンを右腕で保持したまま左でナイフを抜いて一閃。
――読んでんだよ!
ニャーコをやった時点で接近された時の備えがあるのは読めていた。
そもそもこの手の強敵が弱点を簡単に突かせてくれるとは最初から思っていない。
だから、ヨシナリは更にその裏をかく。 両足のクレイモアを起爆。
無数のベアリング弾が敵機に襲いかかるが、敵機はフィールドを展開して無視。
斥力フィールド。 発射に合わせてカウンターで当てて来た。
タカミムスビもやっていたフィールドを用いたパリィだ。 こんな事もできるのか!?
「悪いナ! それも想定内だゾ!」
そう、それも読んでいた。 手札は可能な限り隠しておき、最大限に効果を発揮する時に切る。
タカミムスビ相手に散々やられた手だ。 ポンポンが盾を構えたまま背後からシールドチャージ。
敵機は推進装置をオフ。
僅かに浮遊していた機体が落下するがそれよりも速くレールキャノンの引き金を引く。
「は?」
思わず声が漏れる。 何故なら敵機は銃の反動で大きく吹き飛んだからだ。
それにより距離が大きく離れる。 いや、それは問題ではない。
問題はヨシナリとポンポンが固まっている事にある。 レールキャノンのエネルギーが充填。
普段よりも上昇量が多い。 バースト射撃だ。
即座にポンポンが射線に割り込んで防御姿勢。 発射。
「ぐ、おっもいナぁ!」
インパクトの瞬間に推進装置を噴かして当たりに行く事で姿勢が崩れるのを防ぐ。
――が、一発目は耐え切り、二発目で姿勢が崩れ、三発目で耐え切れずに吹き飛ばされる。
姿勢制御を試みているが、地面に墜落。
流石にポンポンの防御力でもあれを防ぎきるのは無理だったようだ。
だが、発射まで間隔がある以上、付け入る隙はある。
肉薄しつつアトルムとクルックスでバースト射撃。
緩急を付けた動きで左右に振って躱す。
「ホバーでここまで躱すのかよ」
上手い。 こっちの狙いをよく見ている上、反応もかなり良い。
あの悪魔型ほどではないが、狙ったら即座に躱しに行く辺り視野が広い。
そうなると点で捉えるのは諦めた方がいいと判断してばら撒きに切り替えたのだがかなり大きな動きで回避している所からお見通しのようだ。
――だったら手数で押し切ってやる。
レールキャノンにかなり出力を割り振ってるんだろうが。
防御させてしまえば少なくともバースト射撃は出来ない。
敵機は流石に躱しきれなくなってフィールドで防御しながら頭部と背面のレドームを排除。
指揮を執る事を放棄したようだ。 それを見て内心で良しと拳を握る。
これでミサイルに関してはどうにかなりそうだったからだ。
上がどうにかなれば――敵機が弾かれたように後退。 弾体が通り過ぎる。
「ようやくミサイルが途切れたぜ! 待たせたなぁ、騎兵隊の登場だぜ!」
そうなるとマルメル達の手が空く。
鬱陶しいとレールキャノンを向けるがそれよりも速くレーザーが大地を薙ぎ払う。
アリスとまんまるだ。
「思った以上に減衰が酷いわ。 なるべく近くで撃たないと焼き切れないか」
「ニャーコの仇は取らせて貰いますぅ……」
上空ではカカラとアドルファスがベリアル達の方へと向かっていくのが見える。
前にやられた事もあって自分の手で仕留めたいのだろう。
「挟むわ。 合わせなさい」
「うっす!」
マルメルがリトル・クロコダイルで制圧射撃を行いながらアリスが同期してレーザーで敵機を薙ぐように刈り取りに行く。 回避先にまんまるがプラズマグレネードで爆撃。
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