リアルの世界に飽きたので「play games 」でkingになる

yotu.S

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manager

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 「今日もまたblue rabbitがTopか」
 「ここ2週間ずっとですよ」
 「もう、こうなったらkingはblue rabbitになるかもしれませんね」
 「でも、所詮ただのアプリ上の結果。リアル対面では分かりません」
 「まぁ、まず…」
 「あぁ、あと1週間、1週間後に我々の計画を実行。みな、それで相違無いな」
 「無論。構わない」
 「僕らも、異論無いでーす」
 「決まりだな」
 管理人、manager達の定例会議は3日に一度執り行われる。
 その会議内容はkingの予想やgameをより面白く、そしてよりplayerのログイン率とゲームのプレイ率を高める方法などなど…
 playerからkingを見つける…目指してもらう為にはどうすれば最善かを話し合っている。
 そして、その管理者達をまとめているのがgamemasterのPell Jだ。
 「blue rabbitには、是非ともkingとして長になってもらいたいものだ」
 「あの子のplayskillは過去のplayerのskillを遥かに越えるものがある。相応しいと云えば相応しいが…」
 「何か、問題が?」
 「いや。何でも無い」

 player達の間でも、blue rabbitは有名playerだ。突如として現れ、当時のTop10達に挑戦しては無敗を誇っている。今では、世界ランキング1位。どんなゲームでも、殆どと云っていいほど、必ずTopの座に就いている、年齢、性別共に不明のplayerだ。
 だが、凪兎にとってTopになる事に特別こだわっている訳ではない。ただ飽きたリアル世界への暇潰しに過ぎなかった。

 〘掲示板〙
 
『本日のTopplayer
 上位5名は

 1,blue rabbit
 2,Lang load
 3,strobe Z
 4,Pumpkins
 5,武ROCKERS

 以上です。
 おめでとうございます』

  〘Chat〙

 《ギャリヴァリー》『今日のNo,1もblue rabbit!!』
 《Fifty》『Top3までは顔ぶれ変わんねーのなw』
 《♡Lang様♡》『Lang load様♡!!かっこよかったです!!』
 《海馬teacher》『blue rabbitとチャレンジャーのリプレイ見たけどやっぱblue rabbit強ェェ!』
 《マトリョーシカ》『どんな?』
 《海馬teacher》『チャレンジャーに打たせる空きが無い』
 《ギャリヴァリー》『序盤の方は寧ろチャレンジャーが有利だった』
 《call open》『でも中盤から焦り出てたな』
 《ぺろちゃんキャンディー》『そうそう!終盤なんてblue rabbit余裕そうだった!カッコいい~』
 《海馬teacher》『チャレンジャーは序盤に飛ばし過ぎて中盤に何も出来なくなったんだよ。でもこれは、blue rabbitのやり方。潜在的に相手を誘導してる感じ』
 《ぺろちゃんキャンディー》『何それ何それ!blue rabbitってお医者さんなの!?』
 《マトリョーシカ》『何でそんな発想になるんだよ。医者だったらTopに上り詰める程ゲームする時間無いだろ。仮に大学院生だったとしても勉強で手一杯じゃない?』
 《milk》『じゃあ、blue rabbitって、何者なんだろ…?』

 「しがない不登校児ってとこかな」
 Chat中はblue rabbitの話題でいっぱいだ。
 blue rabbitの正体、勝負方法その他はTop5についてが上位Chatに出ている。
 「こいつらの予想、的外れでちょっと笑える。…そんな訳無ぇーのに」
 ただのゲーヲタ。ただの不登校児。ただの引きこもり。
 play games が面白そうだったから。ただ単に暇潰しにログインしたに過ぎなくても、他のplayer達にとって現在のTop5の存在、特にblue rabbitのplayskillは目が離せない物だった。
blue rabbitに留まらず、Lang loadやstrobe Zも下位player達やビギナーにとっては手の届かない存在だった。

 「本日の定例会議はこれにて終了だ」
 「blue rabbit…なぁ」
 「どうかした?」
 「いいや、何でも無い」
 「解散だ。速く散れ」

 定例会議の終了後、最後までログインしていたplayerも、全員居なくなっていた。
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