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男子高校生とデートしました その2
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映画館のあるショッピングモールまで来た俺達は土日という事もあって人混みの多さに驚いた。暇つぶしに色々見て周りたいと思っていたが涼君の体のことを考えるとそれは避けた方が良さそうだ。
今の時刻は11時半、映画は13時からとまだ時間がある。
「涼君お腹空いてる?少し早いけど先にお昼ご飯食べに行こうか」
「うん、そうだね」
ショッピングモールの人の多さに涼君が少し不安そうな顔をしてるのがわかる。
「なんかあった時は俺がいるから、体調悪くなったら我慢せずにすぐ言うこと。約束な」
「うん」
不安そうな顔の涼君の頭を軽くぽんとしてあげた。
ひとまず近くにあった定食屋さんに入ることにし、それぞれ頼みたいものを注文した。
「近くにあったからここにしちゃったけど良かったか?あんま若い子が入るような店じゃなかったよな…」
「あははっ、ほんとに健人さんは優しいよね。俺確かに貧血持ちだったり人混み酔いやすかったりするけど今は全然元気だからね?そんな繊細に扱わなくていいよ、男だし。それに俺定食好きだよ」
「…あ、そっか。そうだよな、それなら良かった」
確かに涼君に対して俺は考え方が少し過保護すぎたかもしれない。
「健人さんは誰に対してもそんな風にお人好しで優しいんだろうなぁ」
「別に優しくないし、普通だろ普通」
「えー、普通の人は人助けのために午前休とったりしないよー?」
「いや、それはだってあんな状態で放っておけないだろ」
えーと口を尖らせながら、ほぼ指が隠れてる袖を顔にあてて両手で頬杖をついてる涼君が真剣な目でじっと俺の目を見つめてきた。
「俺だからだったら、嬉しいな」
「なっ…おじさんをからかうなよ」
恥ずかしくなって視線を逸らすとふふっと笑う涼君にやっぱりからかわれたんだなと思った。話してるとご飯が運ばれてきた。
ご飯を大盛りにしてる涼君の定食を見て、こんな綺麗な顔立ちをしてるけど育ち盛りの男の子なんだなと思った。
「なに俺のこと見てるの?」
ニコニコして聞いてくる涼君に、見てない見てないと手で払って俺もご飯に集中した。
「ふー食った食った」
「もう、お礼なんだから俺に払わせてよ」
「お子様は大人に奢られてれば良いんだよ」
定食屋を後にし、お手洗いでトイレを済ませた俺達は映画館に向かうことにした。
「そういえば今日ってなんの映画見るの?」
「えー、これなんだけど…」
いい歳して恥ずかしいが俺は昔から戦隊ヒーローが好きだった。この歳になってくると中々一緒に見に行ってくれる人もおらず、当たり前だけど彼女がいてもこれに誘ったりはできなかった。
別に1人で見に行けないわけではないが周りが親子連れの中俺1人はなんか気はずかしかった。
「涼君こんなのつまんないよな、子供っぽくてすま…え?」
涼君を見るとキラキラした目でポスターを見ていた。
「俺もこれ毎週見てる!俺ブルーが好きなんだ!これ劇場版もう始まってたんだ、見に来れて嬉しいなぁ」
予想外の反応に俺は驚いたが嬉しさも込み上げてきた。
飲み物を購入して座席に着いて辺りを見渡すとやはり周りは親子連ればかりだった。しばらくすると暗くなり本編前の映画宣伝が始まった。
すると突然俺の腕が横から涼君に引っ張られ、そのまま涼君の方へ身体が少し流れてしまったところで俺の頬になにか柔らかいものがちゅっと音をたてて触れた。動揺して涼君を見ると涼君はこっちを向いてニコっと笑った。
「さっきお子様ってバカにした仕返し」
と小声で涼君は言って俺の腕を離した。
俺は今、頬にキスをされた。
もう一度涼君の方を見ると視線は完全に映画に戻っていてこちらを見ることはなかった。本編が始まったがあまり映画の内容が頭に入ってこなかった。
「あー面白かった!また次も見に行きたいな。ね、健人さん!」
「え、あ、そうだな!また見に来ような!」
頬にキスされたのが衝撃的すぎてあまり内容が入ってこなかったが涼君が楽しそうでよかった。
「時間はまだ15時だし、これからどうするか」
「あそうだ、俺健人さんの家行ってみたいんだけど」
「え」
わかってやってるのか上目遣いでダメ?と首を傾げて聞いてくる涼君に俺はノーとは言えなかった。
今の時刻は11時半、映画は13時からとまだ時間がある。
「涼君お腹空いてる?少し早いけど先にお昼ご飯食べに行こうか」
「うん、そうだね」
ショッピングモールの人の多さに涼君が少し不安そうな顔をしてるのがわかる。
「なんかあった時は俺がいるから、体調悪くなったら我慢せずにすぐ言うこと。約束な」
「うん」
不安そうな顔の涼君の頭を軽くぽんとしてあげた。
ひとまず近くにあった定食屋さんに入ることにし、それぞれ頼みたいものを注文した。
「近くにあったからここにしちゃったけど良かったか?あんま若い子が入るような店じゃなかったよな…」
「あははっ、ほんとに健人さんは優しいよね。俺確かに貧血持ちだったり人混み酔いやすかったりするけど今は全然元気だからね?そんな繊細に扱わなくていいよ、男だし。それに俺定食好きだよ」
「…あ、そっか。そうだよな、それなら良かった」
確かに涼君に対して俺は考え方が少し過保護すぎたかもしれない。
「健人さんは誰に対してもそんな風にお人好しで優しいんだろうなぁ」
「別に優しくないし、普通だろ普通」
「えー、普通の人は人助けのために午前休とったりしないよー?」
「いや、それはだってあんな状態で放っておけないだろ」
えーと口を尖らせながら、ほぼ指が隠れてる袖を顔にあてて両手で頬杖をついてる涼君が真剣な目でじっと俺の目を見つめてきた。
「俺だからだったら、嬉しいな」
「なっ…おじさんをからかうなよ」
恥ずかしくなって視線を逸らすとふふっと笑う涼君にやっぱりからかわれたんだなと思った。話してるとご飯が運ばれてきた。
ご飯を大盛りにしてる涼君の定食を見て、こんな綺麗な顔立ちをしてるけど育ち盛りの男の子なんだなと思った。
「なに俺のこと見てるの?」
ニコニコして聞いてくる涼君に、見てない見てないと手で払って俺もご飯に集中した。
「ふー食った食った」
「もう、お礼なんだから俺に払わせてよ」
「お子様は大人に奢られてれば良いんだよ」
定食屋を後にし、お手洗いでトイレを済ませた俺達は映画館に向かうことにした。
「そういえば今日ってなんの映画見るの?」
「えー、これなんだけど…」
いい歳して恥ずかしいが俺は昔から戦隊ヒーローが好きだった。この歳になってくると中々一緒に見に行ってくれる人もおらず、当たり前だけど彼女がいてもこれに誘ったりはできなかった。
別に1人で見に行けないわけではないが周りが親子連れの中俺1人はなんか気はずかしかった。
「涼君こんなのつまんないよな、子供っぽくてすま…え?」
涼君を見るとキラキラした目でポスターを見ていた。
「俺もこれ毎週見てる!俺ブルーが好きなんだ!これ劇場版もう始まってたんだ、見に来れて嬉しいなぁ」
予想外の反応に俺は驚いたが嬉しさも込み上げてきた。
飲み物を購入して座席に着いて辺りを見渡すとやはり周りは親子連ればかりだった。しばらくすると暗くなり本編前の映画宣伝が始まった。
すると突然俺の腕が横から涼君に引っ張られ、そのまま涼君の方へ身体が少し流れてしまったところで俺の頬になにか柔らかいものがちゅっと音をたてて触れた。動揺して涼君を見ると涼君はこっちを向いてニコっと笑った。
「さっきお子様ってバカにした仕返し」
と小声で涼君は言って俺の腕を離した。
俺は今、頬にキスをされた。
もう一度涼君の方を見ると視線は完全に映画に戻っていてこちらを見ることはなかった。本編が始まったがあまり映画の内容が頭に入ってこなかった。
「あー面白かった!また次も見に行きたいな。ね、健人さん!」
「え、あ、そうだな!また見に来ような!」
頬にキスされたのが衝撃的すぎてあまり内容が入ってこなかったが涼君が楽しそうでよかった。
「時間はまだ15時だし、これからどうするか」
「あそうだ、俺健人さんの家行ってみたいんだけど」
「え」
わかってやってるのか上目遣いでダメ?と首を傾げて聞いてくる涼君に俺はノーとは言えなかった。
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