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男子高校生がずぶ濡れでした その2
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時刻は20時になろうとしている。
夕飯を作り終えた俺は今、最大の難所にぶち当たっている。
そう、俺のベッドですやすやと寝息をたてながら可愛い顔で寝ている涼君を起こさなければならない。こんなに気持ち良さそうに寝てる涼君を起こすのは心苦しいと思ったが、時間も時間だし心を鬼にして俺は涼君を起こすことにした。
「涼君起きて、夕飯できたから食べよう」
「ん…」
一瞬動いたと思ったが全然起きる気配がなかった。
「涼君?もう外も雨止んでるよー」
「ん…まだねむぃ…」
どうしたものかと考えた俺はしばらくして良いことを思いついた。
「ふっふっふーこれなら起きるだろ。その名も冷え冷え氷作戦だ」
俺はビニール袋に氷と水をいれ、布団の隙間から涼君の首元をめがけて超冷え冷えの氷袋を当てた。
ピトッ
「っ!?!!?!!」
涼君が声にならない声をあげながら起き上がった。普段わりと大人しめな涼君の新鮮なリアクションに俺は面白すぎて腹を抱えて笑った。
「ちょ、酷いよ健人さん!こんな荒業で起こす人だとは思わなかったよ」
「ぶふっ、ごめんごめん、涼君全然起きないから」
むーっと口をへの字にする涼君が可愛かったので頭をポンポンとして俺は夕飯を食べようと言った。
「凄い美味しそう!いただきます」
「別にこれくらい大した料理じゃないって。いただきます」
嬉しそうに美味しそうにもぐもぐ食べる涼君の姿を見て人のために作る料理も悪くないなと思った。
「ご馳走様でした」
「ごちそーさん」
夕飯も食べ終え、時間を見るともうすぐ21時になろうとしていた。
「げっ、もうこんな時間じゃん!家まで送るわ」
「平気だよ、さっき健人さんがお風呂入ってる時に親に友達の家で雨宿りさせてもらってるから遅くなるって連絡した」
「んー、じゃあせめて駅まで送るわ」
急いで家を出る準備をし、俺達は駅までの道のりを歩いた。
「また健人さんに迷惑かけちゃった…」
「別に大したことしてないし、たかが3回お世話しただけで迷惑だなんて大袈裟だぞ」
「…。4回目だよ」
涼君が口を開いたタイミングで俺達の横を大きい音をたてたバイクが走り去っていった。
「え、今なんか言った?」
「…ううん、なんでもない。おりゃ」
「わ!手冷た!」
「さっきの仕返し、俺末端冷え性なんだよね」
涼君が少し寂しそうな顔をした気がしたが、すぐにいつものテンションに戻ったのであまり気には止めなかった。涼君の冷たい手が俺の首元に付けられ変な声を出してしまった。
そして話しながら歩いているとあっという間に駅に着いてしまった。
「日曜日、洋服返しに行ってもいい?」
「え?いやそんな急いでないしいつでも良いけど」
そういうと涼君が顔をムスッとしてぷいっとそっぽを向いてしまった。
「ど、どした?」
「別に…またすぐ会いたかったのに…」
「え、なに?」
声が小さくて何を言ってるのかよく聞き取れなかった俺は、少しかがんで耳を涼君に近づけた。それに合わせて涼君も俺の耳に近づいて喋り始めた。
「………健人さんの鈍感」
ちゅ
「…え?」
「日曜、返しに行くから。また連絡する」
そう言うとそのまま涼君は駅の改札に行ってしまった。
「え、え、え」
とりあえず俺は落ち着くためにコンビニで缶コーヒーを買って家に帰ることにした。
夕飯を作り終えた俺は今、最大の難所にぶち当たっている。
そう、俺のベッドですやすやと寝息をたてながら可愛い顔で寝ている涼君を起こさなければならない。こんなに気持ち良さそうに寝てる涼君を起こすのは心苦しいと思ったが、時間も時間だし心を鬼にして俺は涼君を起こすことにした。
「涼君起きて、夕飯できたから食べよう」
「ん…」
一瞬動いたと思ったが全然起きる気配がなかった。
「涼君?もう外も雨止んでるよー」
「ん…まだねむぃ…」
どうしたものかと考えた俺はしばらくして良いことを思いついた。
「ふっふっふーこれなら起きるだろ。その名も冷え冷え氷作戦だ」
俺はビニール袋に氷と水をいれ、布団の隙間から涼君の首元をめがけて超冷え冷えの氷袋を当てた。
ピトッ
「っ!?!!?!!」
涼君が声にならない声をあげながら起き上がった。普段わりと大人しめな涼君の新鮮なリアクションに俺は面白すぎて腹を抱えて笑った。
「ちょ、酷いよ健人さん!こんな荒業で起こす人だとは思わなかったよ」
「ぶふっ、ごめんごめん、涼君全然起きないから」
むーっと口をへの字にする涼君が可愛かったので頭をポンポンとして俺は夕飯を食べようと言った。
「凄い美味しそう!いただきます」
「別にこれくらい大した料理じゃないって。いただきます」
嬉しそうに美味しそうにもぐもぐ食べる涼君の姿を見て人のために作る料理も悪くないなと思った。
「ご馳走様でした」
「ごちそーさん」
夕飯も食べ終え、時間を見るともうすぐ21時になろうとしていた。
「げっ、もうこんな時間じゃん!家まで送るわ」
「平気だよ、さっき健人さんがお風呂入ってる時に親に友達の家で雨宿りさせてもらってるから遅くなるって連絡した」
「んー、じゃあせめて駅まで送るわ」
急いで家を出る準備をし、俺達は駅までの道のりを歩いた。
「また健人さんに迷惑かけちゃった…」
「別に大したことしてないし、たかが3回お世話しただけで迷惑だなんて大袈裟だぞ」
「…。4回目だよ」
涼君が口を開いたタイミングで俺達の横を大きい音をたてたバイクが走り去っていった。
「え、今なんか言った?」
「…ううん、なんでもない。おりゃ」
「わ!手冷た!」
「さっきの仕返し、俺末端冷え性なんだよね」
涼君が少し寂しそうな顔をした気がしたが、すぐにいつものテンションに戻ったのであまり気には止めなかった。涼君の冷たい手が俺の首元に付けられ変な声を出してしまった。
そして話しながら歩いているとあっという間に駅に着いてしまった。
「日曜日、洋服返しに行ってもいい?」
「え?いやそんな急いでないしいつでも良いけど」
そういうと涼君が顔をムスッとしてぷいっとそっぽを向いてしまった。
「ど、どした?」
「別に…またすぐ会いたかったのに…」
「え、なに?」
声が小さくて何を言ってるのかよく聞き取れなかった俺は、少しかがんで耳を涼君に近づけた。それに合わせて涼君も俺の耳に近づいて喋り始めた。
「………健人さんの鈍感」
ちゅ
「…え?」
「日曜、返しに行くから。また連絡する」
そう言うとそのまま涼君は駅の改札に行ってしまった。
「え、え、え」
とりあえず俺は落ち着くためにコンビニで缶コーヒーを買って家に帰ることにした。
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