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番外編 テスト勉強①
しおりを挟む今日は俺の家で中間考査を控えた涼君の勉強のお手伝い、という名のお家デートをしている(と俺は思ってる)
涼君が家にくること自体は初めてではないが、最後に来たのが付き合った日だったので恋人ととして遊びにきたのは初めてで内心ドキドキしてる。
涼君は普通に頭が良いが本人曰く文系科目が少し苦手らしい。苦手といっても日頃からちゃんと勉強してるので土台は完璧でちょっとヒントを出せばしっかり解けるレベルだ。わからないことがあれば涼君が質問して俺が教えるということを繰り返して進めている。
涼君が勉強している間俺は読書をしていたが、俺の横で真剣な顔で勉強してる涼君の横顔がとても可愛い。わりと表情に出やすいタイプなのか悩んでる時とわかった時の表情がコロコロ変わるのが更に可愛くて読書の合間に涼君を観察していた。
するとふとこちらに涼君の視線が向いた。
「わからないとこあった?」
「そうじゃないけど、健人さんの視線が…」
「あれ、もしかして見てるのバレてた?」
つい無意識に凝視してしまっていたらしい。
「俺の顔、なんかついてるの?」
「んーん、真剣に勉強してる涼君が可愛いから見てただけ」
「なっ、そんなこと言われたらやりにくくなるじゃん」
涼君はぷいっと身体ごと背を向けてしまった。
お家にきてからまだほとんど涼君に触れられてなかった俺は我慢出来ずに後ろから抱きしめた。
「ごめんごめん、もう邪魔しないから。でも俺の家きてからずっとぶっ通しで勉強してたし、そろそろ一旦休憩にしない?」
「うーん、たしかに。ちょっと疲れたし休憩しようかな」
「そうこなくっちゃー!」
そう言って俺は自分のベッドに座り、膝をぽんぽんして涼君においでと手を広げた。
「俺重いよ」
「俺はゴリラ並に力あるから大丈夫」
恥ずかしいそうにしてる涼君の腕を引っ張り、半ば無理やり膝の上にこちらに向けて座らせた。
「健人さんゴリラだったの?」
「いやいや、ゴリラ並に力があるって言いたいだけでゴリラではないからね?」
こんなしょーもない会話で笑えることが今はとても幸せだ。
頭を撫でながら涼君の顔に近づいてキスをしようとした寸前のところで俺は一度止まる。目を閉じて待っていた涼君があれっとした顔で目をおずおずと開ける。
「ねえ涼君、ちゅーしてほしい?」
「このタイミングで聞く?そんなのいちいち聞かないですればいいじゃん」
「だってほら、一応未成年だし。許可は必要かなって思って」
「…顔がニヤニヤしてる、ただ言わせたいだけでしょ」
流石俺のことよくわかってるなーと思って嬉しくなってしまった。すると返事ではなく涼君の顔が近づいてきて呆気なくキスされてしまった。触れる程度の軽いキスを角度を変えて何回もしてくる。そして最後に俺の唇をペロッと舐めてきた。
「ちゅーしたいのは、そっちなんじゃないの?」
涼君お得意の小悪魔のような笑顔に俺は身体の底からぶわっと熱くなった。
そのまま涼君をベッドに押し倒してキスをした。
んっ、ん、ちゅ、んっ
「ふぁ、まっ、て、んっ」
欲望のまま涼君の口の中も外も余すことなく貪るようにキスをしていた俺は涼君に胸を軽く叩かれて唇を話した。
ツーっと涎が途切れ、涼君の口まわりはどちらのともわからない涎でベタベタになっており、涙目になって息が荒くなっていた。
少しぼーっとしているのかとろんとした顔がとても可愛い。
「涼君はモテそうだけどあんまりこういう経験ないの?」
「それ今聞くの…?まあ、彼女いたことはあるけど。でも…」
涼君が俺の首に手を回して俺の身体を引き寄せ、耳元に顔を近づけてくる。
「こんなに好きになったのは健人さんが初めてだよ」
そう囁いて耳朶に軽くキスをされた。
この子はほんとに俺を煽るのが上手い。興奮しっぱなしで窮屈な状態の股間が痛すぎる。
そのまま涼君に覆い被さるように抱きしめて首元に顔を埋めていた俺はこれよりも先に進みたいという気持ちと我慢しなければという気持ちで悶々としていた。
「…健人さんの、あたってる」
「…」
俺の息子は健全な反応だと思う。そして多分涼君も察しのいい子だから俺が今考えてることはなんとなくわかってるんだと思う。
「健人さんは俺が卒業するまでしないって言ってくれたけど、俺も男だしずっとなにもしないなんてやだよ。我慢できない」
「でも…」
涼君の言葉に心の中の天使と悪魔が更に喧嘩し始める。
「だからさ、最後までするのは卒業までとっておいて、健人さんには触るのだけはダメ…?」
可愛い恋人にそんなことを言われてダメな訳がない。呆気なく俺の中の天使は負けた。
「…俺だって涼君に触りたい。最後まではしないって絶対約束するから、触ってもいい?」
「うん、触って」
その言葉を合図に俺はまた涼君にキスをした。
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