8 / 22
第7話
しおりを挟む
先生が持ってきたブラトップというものを拝借し、ベッドの方で着替えてみた。先程まで揺れて痛いくらいだったおっぱいがほとんど動かなくなり、位置が安定して俺はとても感動した。
着替え終わり俺がベッドの方から出てくると陽華が保健室から出ていこうとしてるところだった。まだ居たのかと思い少し顔が合わせずらい。
「…、結局何部なんだよ」
「そういえばまだ答えを言ってなかったね。でも答えを言うのはまた俺と次に会った時ね」
陽華はそれじゃあまた後でねと言い残し保健室を去って行った。
「ほら!小田さんも早く教室に行かないとみんな体育館に移動しちゃうわよ!これ配られたクラス表の紙あげるから」
クラス表を受け取り先生に急かされて俺は急いで教室に向かった。
俺のクラスは1年B組らしい。教室につくと体育館に移動するためにみんな廊下に整列していた。自分の座席に荷物を置き急いで列に並ぼうとするが、まだ顔も名前もわからない人達だらけでどこに並べば良いかわからずにあたふたしていると肩を叩かれた。
「小田さん?もしそうなら自分俺の前やからここやで」
急いでクラス表で彼の名前を調べた。俺の出席番号の後ろは金本楓(かねもと かえで)と書いてあった。
「あ、ありがとな」
「おん」
気だるそうな顔をしているが彼もまた関西弁の顔立ちが整ったイケメンだと思った。今日はよくイケメンに会う日だ、イケメンデーだ。
さっき保健室で会った陽華はまた後でって言ってたけどどういう意味だろうと考えていると知らない間に列が動きだしており、後ろから前進んどるでと言われて急いで追いかけた。
陽華の顔もなんかどこかで見たことある気がするけど、まあそんな訳ないか。
そして体育館に到着し退屈な退屈な入学式が始まった。全員の名前が呼ばれた後に校長先生の話が始まり、それが終わると在校生代表の言葉が始まろうとしていた。朝から色々あったこともあり、眠過ぎて頭がカクンカクンして意識が何度も飛びかけようとしていた。
「校長先生ありがとうございました。次に在校生代表の言葉、南城高校生徒会長紅陽華くんお願いします」
その言葉で目がパチッと開いた。
「新入生のみなさん、ご入学おめでとうございます」
陽華が最初の一言を喋ると新入生がワッとざわついた。至るところからかっこいいという女子の声が聞こえる。また後でとはそういう意味だったのかと理解した。
まあ確かにあの容姿の良さなら女子が騒ぐのも理解できる。
「女子ってほんまああいうの好きやな。小田さんもああいうの好きなん」
表情は先程と変わらず気だるそうなままだが、小さい声で隣の席に座っていた金本に声をかけられた。
「別に。なんで」
「さっきまで頭カックンカックンしとったやろ。けどあの人が出てきた瞬間目ギンギンやん」
「誰が目ギンギンやねん殴るぞ」
なんか彼につられて俺まで関西弁になってしまった。隣を見ると気だるそうな表情しか見せなかった彼が俺につられてるやん、てか怖っと言って笑っていた。まだ同学年で知らない人だらけだが確実にこいつが一番モテるだろうなと確信した。
前を向き直すとなぜかわからないが陽華とばちっと目があった気がした。こんな距離が離れているんだからそんなわけないかと思いつつもなんか目を逸らしづらい。
「最後になりますが、入学したての頃はなにかとわからないことばかりで困ってしまう事が多くあると思いますが遠慮することなくぜひ僕達上級生を頼って下さい。自分1人では解決できないような困難なことも、先生や友達達が助けてくれます。みなさんがこの南城高校で素敵な学園生活が送れますように」
普通に聞けば素敵な言葉だが、心なしか今日の自分にむけて言われてる気がした。今日みたいな失態は絶対にしないと心に誓った。
「そしてあと一つだけ、個人的な宣伝になりますがこの入学式の後僕が所属する男子バスケットボール部の活動がここで行われますのでお時間ありましたらぜひ見学に来て下さい。沢山の新入部員をお待ちしています」
そう言ってにこっと笑うと陽華は舞台袖から降りて行った。
着替え終わり俺がベッドの方から出てくると陽華が保健室から出ていこうとしてるところだった。まだ居たのかと思い少し顔が合わせずらい。
「…、結局何部なんだよ」
「そういえばまだ答えを言ってなかったね。でも答えを言うのはまた俺と次に会った時ね」
陽華はそれじゃあまた後でねと言い残し保健室を去って行った。
「ほら!小田さんも早く教室に行かないとみんな体育館に移動しちゃうわよ!これ配られたクラス表の紙あげるから」
クラス表を受け取り先生に急かされて俺は急いで教室に向かった。
俺のクラスは1年B組らしい。教室につくと体育館に移動するためにみんな廊下に整列していた。自分の座席に荷物を置き急いで列に並ぼうとするが、まだ顔も名前もわからない人達だらけでどこに並べば良いかわからずにあたふたしていると肩を叩かれた。
「小田さん?もしそうなら自分俺の前やからここやで」
急いでクラス表で彼の名前を調べた。俺の出席番号の後ろは金本楓(かねもと かえで)と書いてあった。
「あ、ありがとな」
「おん」
気だるそうな顔をしているが彼もまた関西弁の顔立ちが整ったイケメンだと思った。今日はよくイケメンに会う日だ、イケメンデーだ。
さっき保健室で会った陽華はまた後でって言ってたけどどういう意味だろうと考えていると知らない間に列が動きだしており、後ろから前進んどるでと言われて急いで追いかけた。
陽華の顔もなんかどこかで見たことある気がするけど、まあそんな訳ないか。
そして体育館に到着し退屈な退屈な入学式が始まった。全員の名前が呼ばれた後に校長先生の話が始まり、それが終わると在校生代表の言葉が始まろうとしていた。朝から色々あったこともあり、眠過ぎて頭がカクンカクンして意識が何度も飛びかけようとしていた。
「校長先生ありがとうございました。次に在校生代表の言葉、南城高校生徒会長紅陽華くんお願いします」
その言葉で目がパチッと開いた。
「新入生のみなさん、ご入学おめでとうございます」
陽華が最初の一言を喋ると新入生がワッとざわついた。至るところからかっこいいという女子の声が聞こえる。また後でとはそういう意味だったのかと理解した。
まあ確かにあの容姿の良さなら女子が騒ぐのも理解できる。
「女子ってほんまああいうの好きやな。小田さんもああいうの好きなん」
表情は先程と変わらず気だるそうなままだが、小さい声で隣の席に座っていた金本に声をかけられた。
「別に。なんで」
「さっきまで頭カックンカックンしとったやろ。けどあの人が出てきた瞬間目ギンギンやん」
「誰が目ギンギンやねん殴るぞ」
なんか彼につられて俺まで関西弁になってしまった。隣を見ると気だるそうな表情しか見せなかった彼が俺につられてるやん、てか怖っと言って笑っていた。まだ同学年で知らない人だらけだが確実にこいつが一番モテるだろうなと確信した。
前を向き直すとなぜかわからないが陽華とばちっと目があった気がした。こんな距離が離れているんだからそんなわけないかと思いつつもなんか目を逸らしづらい。
「最後になりますが、入学したての頃はなにかとわからないことばかりで困ってしまう事が多くあると思いますが遠慮することなくぜひ僕達上級生を頼って下さい。自分1人では解決できないような困難なことも、先生や友達達が助けてくれます。みなさんがこの南城高校で素敵な学園生活が送れますように」
普通に聞けば素敵な言葉だが、心なしか今日の自分にむけて言われてる気がした。今日みたいな失態は絶対にしないと心に誓った。
「そしてあと一つだけ、個人的な宣伝になりますがこの入学式の後僕が所属する男子バスケットボール部の活動がここで行われますのでお時間ありましたらぜひ見学に来て下さい。沢山の新入部員をお待ちしています」
そう言ってにこっと笑うと陽華は舞台袖から降りて行った。
0
あなたにおすすめの小説
強制悪役劣等生、レベル99の超人達の激重愛に逃げられない
砂糖犬
BL
悪名高い乙女ゲームの悪役令息に生まれ変わった主人公。
自分の未来は自分で変えると強制力に抗う事に。
ただ平穏に暮らしたい、それだけだった。
とあるきっかけフラグのせいで、友情ルートは崩れ去っていく。
恋愛ルートを認めない弱々キャラにわからせ愛を仕掛ける攻略キャラクター達。
ヒロインは?悪役令嬢は?それどころではない。
落第が掛かっている大事な時に、主人公は及第点を取れるのか!?
最強の力を内に憑依する時、その力は目覚める。
12人の攻略キャラクター×強制力に苦しむ悪役劣等生
弟がガチ勢すぎて愛が重い~魔王の座をささげられたんだけど、どうしたらいい?~
マツヲ。
BL
久しぶりに会った弟は、現魔王の長兄への謀反を企てた張本人だった。
王家を恨む弟の気持ちを知る主人公は死を覚悟するものの、なぜかその弟は王の座を捧げてきて……。
というヤンデレ弟×良識派の兄の話が読みたくて書いたものです。
この先はきっと弟にめっちゃ執着されて、おいしく食われるにちがいない。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
転生したらBLゲームのホスト教師だったのでオネエ様になろうと思う
ラットピア
BL
毎日BLゲームだけが生き甲斐の社畜系腐男子凛時(りんじ)は会社(まっくろ♡)からの帰り、信号を渡る子供に突っ込んでいくトラックから子供を守るため飛び出し、トラックに衝突され、最近ハマっているBLゲームを全クリできていないことを悔やみながら目を閉じる。
次に目を覚ますとハマっていたBLゲームの攻略最低難易度のホスト教員籠目 暁(かごめ あかつき)になっていた。BLは見る派で自分がなる気はない凛時は何をとち狂ったのかオネエになることを決めた
オチ決定しました〜☺️
※印はR18です(際どいやつもつけてます)
毎日20時更新 三十話超えたら長編に移行します
メインストーリー開始時 暁→28歳 教員6年目
凛時転生時 暁→19歳 大学1年生(入学当日)
訂正箇所見つけ次第訂正してます。間違い探しみたいに探してみてね⭐︎
11/24 大変際どかったためR18に移行しました
12/3 書記くんのお名前変更しました。今は戌亥 修馬(いぬい しゅうま)くんです
拝啓、目が覚めたらBLゲームの主人公だった件
碧月 晶
BL
さっきまでコンビニに向かっていたはずだったのに、何故か目が覚めたら病院にいた『俺』。
状況が分からず戸惑う『俺』は窓に映った自分の顔を見て驚いた。
「これ…俺、なのか?」
何故ならそこには、恐ろしく整った顔立ちの男が映っていたのだから。
《これは、現代魔法社会系BLゲームの主人公『石留 椿【いしどめ つばき】(16)』に転生しちゃった元平凡男子(享年18)が攻略対象たちと出会い、様々なイベントを経て『運命の相手』を見つけるまでの物語である──。》
────────────
~お知らせ~
※第3話を少し修正しました。
※第5話を少し修正しました。
※第6話を少し修正しました。
※第11話を少し修正しました。
※第19話を少し修正しました。
※第22話を少し修正しました。
※第24話を少し修正しました。
※第25話を少し修正しました。
※第26話を少し修正しました。
※第31話を少し修正しました。
※第32話を少し修正しました。
────────────
※感想(一言だけでも構いません!)、いいね、お気に入り、近況ボードへのコメント、大歓迎です!!
※表紙絵は作者が生成AIで試しに作ってみたものです。
過保護な父の歪んだ愛着。旅立ちを控えた俺の身体は、夜ごとに父の形で塗り潰される
中山(ほ)
BL
「パックの中、僕の形になっちゃったね」
夢か現か。耳元で囁かれる甘い声と、内側を執拗に掻き回す熱。翌朝、自室で目覚めたパックに、昨夜の記憶はない。ただ、疼くような下腹部の熱だけが残っていた。
相談しようと向かった相手こそが、自分を侵食している張本人だとも知らずに、パックは父の部屋の扉を開く。
このお話はムーンライトでも投稿してます〜
劣等アルファは最強王子から逃げられない
東
BL
リュシアン・ティレルはアルファだが、オメガのフェロモンに気持ち悪くなる欠陥品のアルファ。そのことを周囲に隠しながら生活しているため、異母弟のオメガであるライモントに手ひどい態度をとってしまい、世間からの評判は悪い。
ある日、気分の悪さに逃げ込んだ先で、ひとりの王子につかまる・・・という話です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる