9 / 22
第8話
しおりを挟む
入学式が終わり、俺達はクラスに戻った。
俺の座席は一番廊下側の列の後ろから二番目、その後ろは先程の金本が座っている。
「なあなあ金本、前に俺とどこかで会ったことないか?」
「…自分一人称俺なん?まあええけど。いや、初対面やと思うけど。新しい口説き文句か」
「誰が口説くかばか」
そう言って金本の頭に軽くチョップをいれた。今日出会ったイケメンに共通して思うことはなんかどこかで会ったことがある気がするということなんだが、俺の気のせいなんだろうか。南城高校という名前もなんか違和感がある。
「冗談やて。てか俺高校からこっちに越してきたから絶対初対面やと思うで」
それを聞いて全ての違和感は俺の勘違いなんだと思った。だがそれにしてもなんで俺の体は女なんだとまた新たな疑問が浮かんできた。
そんなこんなで話をしていると先生が来たため前を向いた。
「それにしても小田さんちっちゃいから全然俺が寝るときの壁になれへんな」
その言葉にもう一度後ろを向いて先程よりも強く金本の頭にチョップをいれて前を向き直した。
「今日はこれで終わるぞ。明日からの時間割はプリントを見るように。今日から部活動の体験入部が始まっているので興味があれば各自行くように。入部届けも各自でその部活の顧問に渡しに行ってくれ、以上解散」
担任の先生は一節話し終わる度に鼻からズレる眼鏡をスチャっとあげるもんだからそれが気になって話が入って来なかった。眼鏡のサイズが合ってないのなら早く直しにいってほしいと思った。
「ほな小田さん、また明日」
「おー。あ、一応確認なんだが何部に入る予定なんだ?」
「俺?バスケ部やけど。なんなら今からいくつもりやし」
金本もバスケ部。やはりイケメンはバスケ部というのが相場なのだろうか。
「ふーんそっか、頑張って」
「おう」
今日はもう帰ろうと昇降口に向かってる途中自販機のある場所を見つけた。
「へーこんなところに自販機あんだ、知れて良かった」
小銭をいれていちご牛乳を押そうとした瞬間、後ろからピッとその隣の普通の牛乳を押されてしまった。違うボタンを押されてギョッとしていると聞いた事ある声ではいと牛乳を渡される。
「…し、紫音」
「あはは、また会ったね~」
今朝会った時と同じようににこにことしている。今朝と違うとこがあるとすれば服装が制服じゃなくなっていた。俺はその服装によく見覚えがあった。
「なあ、お前ってバスケ部?」
「朝は教えなかったもんね~、そうだよ」
紫音は自販機で水を買っていた。これで今日出会ったイケメンが全員バスケ部ということになる。たまたまだとは思うが。
「ほら今日入学式で体育館使えなかったからさっきまで筋トレと外周してたんだ~。もうすぐ体育館が片付くからこれから室内練習なんだよね」
「ふーん、つか俺いちご牛乳が飲みたかったんだけど」
仕方なく牛乳パックにストローを刺して飲んだ。
「じゃあ俺そろそろ戻るから、よければこの後バスケ部の練習見てってよ。部活終わったらその牛乳のお詫びさせて」
「…、気が向いたらな」
つれないな~またね~と言って紫音は行ってしまった。
バスケは好きだが内心少し複雑だ。悪いのは自分だとわかっているが、今またバスケを見たら虚しくなってしまいそうな気がした。
「うーん、どーすっかなぁ」
牛乳を飲み終えた俺は重い足取りだったがここの学校のバスケ部の実力を見たかったこともあり体育館に向かうことにした。
俺の座席は一番廊下側の列の後ろから二番目、その後ろは先程の金本が座っている。
「なあなあ金本、前に俺とどこかで会ったことないか?」
「…自分一人称俺なん?まあええけど。いや、初対面やと思うけど。新しい口説き文句か」
「誰が口説くかばか」
そう言って金本の頭に軽くチョップをいれた。今日出会ったイケメンに共通して思うことはなんかどこかで会ったことがある気がするということなんだが、俺の気のせいなんだろうか。南城高校という名前もなんか違和感がある。
「冗談やて。てか俺高校からこっちに越してきたから絶対初対面やと思うで」
それを聞いて全ての違和感は俺の勘違いなんだと思った。だがそれにしてもなんで俺の体は女なんだとまた新たな疑問が浮かんできた。
そんなこんなで話をしていると先生が来たため前を向いた。
「それにしても小田さんちっちゃいから全然俺が寝るときの壁になれへんな」
その言葉にもう一度後ろを向いて先程よりも強く金本の頭にチョップをいれて前を向き直した。
「今日はこれで終わるぞ。明日からの時間割はプリントを見るように。今日から部活動の体験入部が始まっているので興味があれば各自行くように。入部届けも各自でその部活の顧問に渡しに行ってくれ、以上解散」
担任の先生は一節話し終わる度に鼻からズレる眼鏡をスチャっとあげるもんだからそれが気になって話が入って来なかった。眼鏡のサイズが合ってないのなら早く直しにいってほしいと思った。
「ほな小田さん、また明日」
「おー。あ、一応確認なんだが何部に入る予定なんだ?」
「俺?バスケ部やけど。なんなら今からいくつもりやし」
金本もバスケ部。やはりイケメンはバスケ部というのが相場なのだろうか。
「ふーんそっか、頑張って」
「おう」
今日はもう帰ろうと昇降口に向かってる途中自販機のある場所を見つけた。
「へーこんなところに自販機あんだ、知れて良かった」
小銭をいれていちご牛乳を押そうとした瞬間、後ろからピッとその隣の普通の牛乳を押されてしまった。違うボタンを押されてギョッとしていると聞いた事ある声ではいと牛乳を渡される。
「…し、紫音」
「あはは、また会ったね~」
今朝会った時と同じようににこにことしている。今朝と違うとこがあるとすれば服装が制服じゃなくなっていた。俺はその服装によく見覚えがあった。
「なあ、お前ってバスケ部?」
「朝は教えなかったもんね~、そうだよ」
紫音は自販機で水を買っていた。これで今日出会ったイケメンが全員バスケ部ということになる。たまたまだとは思うが。
「ほら今日入学式で体育館使えなかったからさっきまで筋トレと外周してたんだ~。もうすぐ体育館が片付くからこれから室内練習なんだよね」
「ふーん、つか俺いちご牛乳が飲みたかったんだけど」
仕方なく牛乳パックにストローを刺して飲んだ。
「じゃあ俺そろそろ戻るから、よければこの後バスケ部の練習見てってよ。部活終わったらその牛乳のお詫びさせて」
「…、気が向いたらな」
つれないな~またね~と言って紫音は行ってしまった。
バスケは好きだが内心少し複雑だ。悪いのは自分だとわかっているが、今またバスケを見たら虚しくなってしまいそうな気がした。
「うーん、どーすっかなぁ」
牛乳を飲み終えた俺は重い足取りだったがここの学校のバスケ部の実力を見たかったこともあり体育館に向かうことにした。
0
あなたにおすすめの小説
強制悪役劣等生、レベル99の超人達の激重愛に逃げられない
砂糖犬
BL
悪名高い乙女ゲームの悪役令息に生まれ変わった主人公。
自分の未来は自分で変えると強制力に抗う事に。
ただ平穏に暮らしたい、それだけだった。
とあるきっかけフラグのせいで、友情ルートは崩れ去っていく。
恋愛ルートを認めない弱々キャラにわからせ愛を仕掛ける攻略キャラクター達。
ヒロインは?悪役令嬢は?それどころではない。
落第が掛かっている大事な時に、主人公は及第点を取れるのか!?
最強の力を内に憑依する時、その力は目覚める。
12人の攻略キャラクター×強制力に苦しむ悪役劣等生
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
転生したらBLゲームのホスト教師だったのでオネエ様になろうと思う
ラットピア
BL
毎日BLゲームだけが生き甲斐の社畜系腐男子凛時(りんじ)は会社(まっくろ♡)からの帰り、信号を渡る子供に突っ込んでいくトラックから子供を守るため飛び出し、トラックに衝突され、最近ハマっているBLゲームを全クリできていないことを悔やみながら目を閉じる。
次に目を覚ますとハマっていたBLゲームの攻略最低難易度のホスト教員籠目 暁(かごめ あかつき)になっていた。BLは見る派で自分がなる気はない凛時は何をとち狂ったのかオネエになることを決めた
オチ決定しました〜☺️
※印はR18です(際どいやつもつけてます)
毎日20時更新 三十話超えたら長編に移行します
メインストーリー開始時 暁→28歳 教員6年目
凛時転生時 暁→19歳 大学1年生(入学当日)
訂正箇所見つけ次第訂正してます。間違い探しみたいに探してみてね⭐︎
11/24 大変際どかったためR18に移行しました
12/3 書記くんのお名前変更しました。今は戌亥 修馬(いぬい しゅうま)くんです
拝啓、目が覚めたらBLゲームの主人公だった件
碧月 晶
BL
さっきまでコンビニに向かっていたはずだったのに、何故か目が覚めたら病院にいた『俺』。
状況が分からず戸惑う『俺』は窓に映った自分の顔を見て驚いた。
「これ…俺、なのか?」
何故ならそこには、恐ろしく整った顔立ちの男が映っていたのだから。
《これは、現代魔法社会系BLゲームの主人公『石留 椿【いしどめ つばき】(16)』に転生しちゃった元平凡男子(享年18)が攻略対象たちと出会い、様々なイベントを経て『運命の相手』を見つけるまでの物語である──。》
────────────
~お知らせ~
※第3話を少し修正しました。
※第5話を少し修正しました。
※第6話を少し修正しました。
※第11話を少し修正しました。
※第19話を少し修正しました。
※第22話を少し修正しました。
※第24話を少し修正しました。
※第25話を少し修正しました。
※第26話を少し修正しました。
※第31話を少し修正しました。
※第32話を少し修正しました。
────────────
※感想(一言だけでも構いません!)、いいね、お気に入り、近況ボードへのコメント、大歓迎です!!
※表紙絵は作者が生成AIで試しに作ってみたものです。
劣等アルファは最強王子から逃げられない
東
BL
リュシアン・ティレルはアルファだが、オメガのフェロモンに気持ち悪くなる欠陥品のアルファ。そのことを周囲に隠しながら生活しているため、異母弟のオメガであるライモントに手ひどい態度をとってしまい、世間からの評判は悪い。
ある日、気分の悪さに逃げ込んだ先で、ひとりの王子につかまる・・・という話です。
弟がガチ勢すぎて愛が重い~魔王の座をささげられたんだけど、どうしたらいい?~
マツヲ。
BL
久しぶりに会った弟は、現魔王の長兄への謀反を企てた張本人だった。
王家を恨む弟の気持ちを知る主人公は死を覚悟するものの、なぜかその弟は王の座を捧げてきて……。
というヤンデレ弟×良識派の兄の話が読みたくて書いたものです。
この先はきっと弟にめっちゃ執着されて、おいしく食われるにちがいない。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる