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それでも少しずつ歩む日々
思いがけない言葉
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僕は、まだ晩御飯を食べていた。むしろまだメインの肉も半分しか食べていない。小食のウンディーネとは食べる量が違うので仕方ない所だ。と言うか、ウンディーネは帰ってくるの遅いけどリビングルームで、また魚みているのでは……? などと考えている間に、ルイスの話は続いていた。
「人の恋路とかは、馬に食べさせておけばいいので、さっさとパーティーの方針の報告をします。フィーナとシルエットのお二人については、ギルドクエストについてはやはりウンデーネと同じ扱いで、ハヤトの個人の責任で扱いとなります。ので、お二人がケガをしてもあの少額で有名な見舞い金も出ません」
「最近は、モンスターを狩り過ぎて通常アイテムの値段などは落ちていると聞きますし、ギルドの資金繰りもやや厳しくなっているのかもしれませんね」
さすがこの前まで、兵士の事務関係を取り仕切る部署にいただけあってそう言う情報にもミッシェルは詳しい様だ。
「ですが、それでも魔物の量は、減らない様で魔族の手でも借りたいと言うところでしょう。王の呪いは解けたとは言えまだ体力面は回復しておらず、王をあげての魔物狩りは出来ない状態です。それに付け加えて王子も安全になったのですぐ帰りますでは、対面も悪いにで、後1年は、ギルド指導で魔物を狩らなければならないのが現状でしょうね」
「でも、それは逆にお前達の働き次第では、出発が早まると言う事だ、そろそろ本気で先を見据えて身の振り方を考えておいた方がいい」
ぬいぬいの一言に、皆が沈黙する。それはやはりルイスも一緒で、やはり僕はフィーナ達とだけで魔界に行くと言う事もありうるって事である。しかし幸運にも彼女が来た事で、白銀狐の里でどうするかの相談も出来るようになった。なので、もしかしたらその地へは行かなくて良い未来も想像してしまう……。
「僕は戦う為ではなく、魔界へ行くつもりです。勝手ですが、そこで一区切りついてしまうので……そこからの事も考えておいてください」
そこでミッシェルが、予想もしない事を言う。
「ハヤトさん……ついて来てくれとは、言わないのですか? なぜ?」
「えっ? 何故……?」
「はい、僕が読んだ物語は、勇者は一人では戦いに挑まなかった。どの時代でも仲間とともに遠いそらを思い駆けていた。貴方は、一人で行けばいいけれど……貴方の物語を読む子供達はなんで思うでしょう……それだけ勇者の在り方はこの国にとって特別です」
「いや、でも……魔界に入ってからの旅は本当に僕自身の問題だから」
「違います! 勇者の問題で、勇者をそうさせてしまった仲間達の問題なんです。この国では!」
「ミッシェル……いい加減に、気持ちを大義名分で、偽るのは止めた方がいいですよ。彼は貴方の家族ではないので……役職や立場でこうあるべきと言う考え方はしないので、貴方の話方では、ハヤトが理解に苦しむだけです。貴方の気持ちを素直に言えばいい。その方が彼には伝わる。そう思いませんか? 貴方も」
ルイスは、僕に助け舟を出した様で……。
「ルイスさんは、そうやって僕の事を何でも分かった様に言うのやめてください。僕は……心が広いので、ハヤトさんが行って欲しいと言えば魔界について、行くことを考えなくもないっていいたいだけなんです。でも、それでは僕が偉そうだら……あえて言葉を選んだだけです。僕は単に勇者を見捨てた仲間にはなりたくないですし、いや、皆さんがハヤトさんを見捨てるのか?とうか言いたいのではなく……あくまでも僕は、物語で偉大な人間として後世に語られるのもいいなって思ってるだけなので、ハヤトさんはそこんところ間違えないでください」
……ミッシェルの気持ちは、うれしくもあり、盛大なツンデレを見せられた気持ちでもあった……。
「僕は言っていいのだろうか? 皆に危険な魔界へ来てくれと…………」
「まぁ……パーティーのリーダーなのだからそれを言う権利は、あるんじゃないですか?」
僕はそう言うルイスの顔を見る。僕の顔に気持ちが書かれているのなら、今、僕の顔に『信じられない、なんかうれしくなる』と、書かれている事だろう。
「無理な人は大丈夫。僕はその気持ちはわかっているつもりだ。でも、僕について来てくれる人はついて来て欲しい。でもその事についてはよく考えて欲しいんだミッシェルも、みんなも答えは時期が来たら聞くよ。でも、今、そう言って貰えた事がうれしいありがとう」
「そうですね。私もその事について改めて考える様にします。意見がないようでしたら、報告は以上です」
辺りをみまわしても、居ない様なので話はおわった。
ダイニングルームルームには、僕とフィーナだけが残されて彼女は黙って僕が食べ終えるのを見ていた。
つづく
「人の恋路とかは、馬に食べさせておけばいいので、さっさとパーティーの方針の報告をします。フィーナとシルエットのお二人については、ギルドクエストについてはやはりウンデーネと同じ扱いで、ハヤトの個人の責任で扱いとなります。ので、お二人がケガをしてもあの少額で有名な見舞い金も出ません」
「最近は、モンスターを狩り過ぎて通常アイテムの値段などは落ちていると聞きますし、ギルドの資金繰りもやや厳しくなっているのかもしれませんね」
さすがこの前まで、兵士の事務関係を取り仕切る部署にいただけあってそう言う情報にもミッシェルは詳しい様だ。
「ですが、それでも魔物の量は、減らない様で魔族の手でも借りたいと言うところでしょう。王の呪いは解けたとは言えまだ体力面は回復しておらず、王をあげての魔物狩りは出来ない状態です。それに付け加えて王子も安全になったのですぐ帰りますでは、対面も悪いにで、後1年は、ギルド指導で魔物を狩らなければならないのが現状でしょうね」
「でも、それは逆にお前達の働き次第では、出発が早まると言う事だ、そろそろ本気で先を見据えて身の振り方を考えておいた方がいい」
ぬいぬいの一言に、皆が沈黙する。それはやはりルイスも一緒で、やはり僕はフィーナ達とだけで魔界に行くと言う事もありうるって事である。しかし幸運にも彼女が来た事で、白銀狐の里でどうするかの相談も出来るようになった。なので、もしかしたらその地へは行かなくて良い未来も想像してしまう……。
「僕は戦う為ではなく、魔界へ行くつもりです。勝手ですが、そこで一区切りついてしまうので……そこからの事も考えておいてください」
そこでミッシェルが、予想もしない事を言う。
「ハヤトさん……ついて来てくれとは、言わないのですか? なぜ?」
「えっ? 何故……?」
「はい、僕が読んだ物語は、勇者は一人では戦いに挑まなかった。どの時代でも仲間とともに遠いそらを思い駆けていた。貴方は、一人で行けばいいけれど……貴方の物語を読む子供達はなんで思うでしょう……それだけ勇者の在り方はこの国にとって特別です」
「いや、でも……魔界に入ってからの旅は本当に僕自身の問題だから」
「違います! 勇者の問題で、勇者をそうさせてしまった仲間達の問題なんです。この国では!」
「ミッシェル……いい加減に、気持ちを大義名分で、偽るのは止めた方がいいですよ。彼は貴方の家族ではないので……役職や立場でこうあるべきと言う考え方はしないので、貴方の話方では、ハヤトが理解に苦しむだけです。貴方の気持ちを素直に言えばいい。その方が彼には伝わる。そう思いませんか? 貴方も」
ルイスは、僕に助け舟を出した様で……。
「ルイスさんは、そうやって僕の事を何でも分かった様に言うのやめてください。僕は……心が広いので、ハヤトさんが行って欲しいと言えば魔界について、行くことを考えなくもないっていいたいだけなんです。でも、それでは僕が偉そうだら……あえて言葉を選んだだけです。僕は単に勇者を見捨てた仲間にはなりたくないですし、いや、皆さんがハヤトさんを見捨てるのか?とうか言いたいのではなく……あくまでも僕は、物語で偉大な人間として後世に語られるのもいいなって思ってるだけなので、ハヤトさんはそこんところ間違えないでください」
……ミッシェルの気持ちは、うれしくもあり、盛大なツンデレを見せられた気持ちでもあった……。
「僕は言っていいのだろうか? 皆に危険な魔界へ来てくれと…………」
「まぁ……パーティーのリーダーなのだからそれを言う権利は、あるんじゃないですか?」
僕はそう言うルイスの顔を見る。僕の顔に気持ちが書かれているのなら、今、僕の顔に『信じられない、なんかうれしくなる』と、書かれている事だろう。
「無理な人は大丈夫。僕はその気持ちはわかっているつもりだ。でも、僕について来てくれる人はついて来て欲しい。でもその事についてはよく考えて欲しいんだミッシェルも、みんなも答えは時期が来たら聞くよ。でも、今、そう言って貰えた事がうれしいありがとう」
「そうですね。私もその事について改めて考える様にします。意見がないようでしたら、報告は以上です」
辺りをみまわしても、居ない様なので話はおわった。
ダイニングルームルームには、僕とフィーナだけが残されて彼女は黙って僕が食べ終えるのを見ていた。
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