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それでも少しずつ歩む日々
月明りの下で、彼と彼女は見つめ合う
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報告会の後、僕はフィーナとシルエットの部屋を訪ねた。
まぁ……みんなの前で話がしたいと言ったけれど……、何故か別室のオリエラもいるのか……久しぶりの二人で話が出来る時間なのに、と言う気持ちが恥ずかしさより先に出ていた。
カーテンを可能な限りしめ、フィーナとベランダへ出ると水の薄い膜をベランダに張り巡らせ、やっと彼女の方落ち着いた気持ちで見る事が出来た。月の光は輝き、僕の前に彼女を照らし出す。
それでも、閉じられたガラスの扉から、視線は痛いほど感じるが、まぁそれについて囚われてても先に進めないので、僕は話し出す。
「来てくれて、ありがとう、うれしかった」そう言ってベランダの手すりに手を置く僕と。
「よしのさんやシルエットの励ましのおかげなんです。私一人では、ここへ来る事なんて、考えも及びませんでした」
彼女も同じく両手をベランダの手すりに手を、置き背伸びをする様に体を動かす。それがまるで、飛び立つ鳥の危うさの様で、僕の目を引き付ける。
「それなら僕はその二人と魔王に感謝するべきだよね」
そう言うと彼女は、口元に手をそえると、くすくすっと言う様に笑う。
「そうですね。きっと魔王様とよしのさんは不思議そうな顔をすると思いますけど」
「そうなんだ。なんかもうすでに懐かしい日々になってしまって……あの少し不機嫌な顔が見てみたい気になるから不思議だ……」
二人でベランダに手を置きながら、顔を見合わせて笑う。僕は落ち着き払っている様子を保ちたいだけれど……。
(これこれ、この感じフィーナ可愛いーー!)と、まぁ結構、そんな気持ちが心の中で渦巻いていた。
「ところで、私に話ってなんですか?」
彼女は、後ろで手を組み、少し腰を曲げつつ、こちらを向いた。よくアニメである。ポーズだがそのポーズをしてくれて、なお、かわいい彼女。気持ちが暴走気味にならないようにしつつ、僕は凄く何かに感謝したい気持になる。……しかし僕が、これからする話は真逆の話かもしれない。
「僕の契約した、ウンディーネの事なんだけど……」
「とても、楽しい方ですよね。いつも一緒と聞くと、嫉妬しちゃいますが。それにしても本で読んだ知識ですが、彼女達の御一人と会う事が出来るなんて思っても見ませんでした」
「そう、ウンディーネが地上で生活する事は珍しい、……その珍しい、地上にあられた彼女達は、僕が知る限りは必然か、偶然か人間と恋に落ちてしまう。」
「彼女もそうなんですか?」
「うんまぁ、そうなんだ……」
ここでフィーナは、何も発言せず僕の答えを待ってくれる。その気持ちに答えられる返答が、できればいいのだが……。
「僕は、ウンディーネを無下には出来ない……。でも、僕には好きな子が居て彼女と幸せになる為にここにいる」
「それ知っています。ハヤトは彼女についてどう思うのか、どうしたいのか? それをまず教えてください」
「僕には力が必要でその為には、ウンディーネ、彼女の力が必要不可欠だ。それはここで、そして魔界へ向かう為には絶対の要素だと思う。そしてこちら側から求めた契約をたがえる事はしたくない。それは絶対。僕を主様って呼ぶ彼女に、僕が出来る唯一の紳士的な行いなんだと思う。それで卑怯な事を君に言う様だけれども、君にとっての浮気のラインがまず知りたい」
「ハヤトの契約については、私もわかります。私も魔界で力が無いばかりに、消えしまった幸せについて知っていますから……。浮気のラインですか……そうですね……」
彼女は、僕の服を軽く引っ張り……静かに軽いキスをする。それなのに互いの唇が離れると……体ごと向こうに向いてしまう。僕といったらその衝撃に体が動かなってしまった。
「これが、私の中で恋人と浮気のラインです……わかりましたか?」
「わかりました……」
彼女から伸ばされた手が、僕の指先にふれまる。僕は、彼女の手を軽く握るとゆっくり彼女を振り向かせてさっきより少し長めのキスをする。
そのまま僕達は、見つめ合い僕は彼女の額に僕の額を合わせて僕は目を瞑る……。
「逢いに来ました、フィーナ」
「うん……」
さっきからうるさいほど響いていた、僕の心臓が少しず、ついつもの落ち着きを取り戻して来ていた。
額を離すと、彼女の瞳が、僕を見ていて……彼女は、ゆっくりと優しく笑った。僕も同じ様に笑えているだろうか? 彼女に好きでいて貰える位には……。
「そろそろ中に入ろうか?」
「そうですね」
彼女は、下を向く居て少し上げた自分の靴のつま先を、見ている。
「でも……」
(でも?)
「浮気は、だめですよ絶対」
「うん、わかった」
「もう、なんで笑ってるんですか! 凄く真剣なに」
「いや、僕の恋人は、ちょっとクールな人なのかな? って思ったけどやっぱり可愛い人だったから」
「なんですかそれ!?」
そうして、僕が水の膜に手を伸ばした時、水の向こうにガッツリまどに手をつけた誰かがが居た。その横に、気になるそぶりのオリエラとシルエットも居たが…。僕は、水と扉を払いのける様にその人物、ミッシェルの前に進みでる。
「何やっているのミッシェル……」
「勇者パーティー資金繰りについて、ハヤトさんに聞こうと思ったら、ルイスさんがこっちだろって言うから……」
「うん……そっかわかった。で、なんでそんなところで……。」
「フィーナさんに失礼な事をすれば、人間界と魔界の戦争にもなりかねない事態になるので、一応ハヤトさんの振る舞いについて、確認しておいてくださいってルイスさんが……」
「そんな事、魔王が!?……魔王」
蘇る過去の記憶……。そうそれは彼女に、白銀狐の現当主代理の父親、もしくは祖父の白煙の話であったが……。
「フィーナの事について貴方は、彼らに何もしないのですか?」
「まぁフィーナに何かあれば、滅ぼしても、根絶やしにしてもいいとは考えてはいる」
僕は、魔王を見た。
「なんだ、そんな顔をするな」
「魔王の部下に、手を出すと言うなら仕方なかろう」
「だが、それは白煙が証拠を残した時だけだ」
「じゃ、証拠が無ければ……」
「その時は、残念だが静かに、確実に、滅びて貰うしかないな……残念じゃが……」
「それを回避する方法は無いのですか?」
僕はいつもと違う魔王に驚きつつ聞いた。
「ある、簡単だ」
「負けた犬の様に、ひっくり返って腹を出しさえすればいい」
「一番、弱い急所を、我の前に差し出して敵意が無い事を証明すればいい」
「それだけでいい、すべて丸く収まる」
「例えば……白雪の産んだフィーナの従兄弟、白煙の大事な孫を差し出せば、今ならまだ収まるだろう」
僕は軽く身震いをする。あの時の話とフィーナと僕の関係は、違うのに……だ。
この世界で、弱い急所と言えば……オリエラもしくはその兄だろう……。僕の視線の先の、オリエラは戸惑っているようだった……つづいて、シルエットを見る。
僕は、慌ててシルエットの手を取り慌てて、部屋を出ると廊下の隅に彼女を連れて行く。シルェットさんは、おもいっきりニャニャしている。これは、何もかもさっした顔だ……。僕の出て来た扉から幾つもの顔が覗かせる。
「あの……これは、世間話として聞きますが……。シルエットさん婚前交渉などについて、魔界にはどうなっているのでしょうか!?」
「だめね。魔界は、ゆるい様でその辺はうるさいの、純潔とか純粋無垢とかそう言うのにうるさい奴らばっかりよ。人間界では、魔界のそう言うところは知られてないの? 結構きびしいのはよく聞く話よ」
いろいろ思い当たる節はある。生贄の娘はいつもそんな感じだ。
「では、魔王様のラインは?」
「彼は根っからの魔王だから、純粋培養魔王だから婚前交渉はだめだと思うわ、それに私はその見張りだから」
「わかりました……、ははは……初めから結婚するつもりでしたし、大丈夫です。本当に大丈夫ですから……紳士ですから……!」
「大丈夫? 泣く為に、胸かしましょうか?」
「たぶん、その方が大戦争ですが!?」僕は少し憤慨を隠せなくなっていた……。
僕達は、ゆっくりみんなのもとに戻る。フィーナの顔が赤い。これは聞こえてたぽいな……。
「ハヤトさん大丈夫ですか? 顔が青いですが?」
「ダイジョブ、ダイジョブ、資金繰りの話は、みんなでするの?」
と、言いつつそれどころではなかった。
「いえ、他のパーティの運用の仕方の説明と、うちもそれでいいかの確認だけですから」
「じゃー私、お役に立てるかと……」
そう、フィーナが申し出て、結局はルイスとフィーナとミッシェルが会議しだしてほとんど決めていた。
つづく
まぁ……みんなの前で話がしたいと言ったけれど……、何故か別室のオリエラもいるのか……久しぶりの二人で話が出来る時間なのに、と言う気持ちが恥ずかしさより先に出ていた。
カーテンを可能な限りしめ、フィーナとベランダへ出ると水の薄い膜をベランダに張り巡らせ、やっと彼女の方落ち着いた気持ちで見る事が出来た。月の光は輝き、僕の前に彼女を照らし出す。
それでも、閉じられたガラスの扉から、視線は痛いほど感じるが、まぁそれについて囚われてても先に進めないので、僕は話し出す。
「来てくれて、ありがとう、うれしかった」そう言ってベランダの手すりに手を置く僕と。
「よしのさんやシルエットの励ましのおかげなんです。私一人では、ここへ来る事なんて、考えも及びませんでした」
彼女も同じく両手をベランダの手すりに手を、置き背伸びをする様に体を動かす。それがまるで、飛び立つ鳥の危うさの様で、僕の目を引き付ける。
「それなら僕はその二人と魔王に感謝するべきだよね」
そう言うと彼女は、口元に手をそえると、くすくすっと言う様に笑う。
「そうですね。きっと魔王様とよしのさんは不思議そうな顔をすると思いますけど」
「そうなんだ。なんかもうすでに懐かしい日々になってしまって……あの少し不機嫌な顔が見てみたい気になるから不思議だ……」
二人でベランダに手を置きながら、顔を見合わせて笑う。僕は落ち着き払っている様子を保ちたいだけれど……。
(これこれ、この感じフィーナ可愛いーー!)と、まぁ結構、そんな気持ちが心の中で渦巻いていた。
「ところで、私に話ってなんですか?」
彼女は、後ろで手を組み、少し腰を曲げつつ、こちらを向いた。よくアニメである。ポーズだがそのポーズをしてくれて、なお、かわいい彼女。気持ちが暴走気味にならないようにしつつ、僕は凄く何かに感謝したい気持になる。……しかし僕が、これからする話は真逆の話かもしれない。
「僕の契約した、ウンディーネの事なんだけど……」
「とても、楽しい方ですよね。いつも一緒と聞くと、嫉妬しちゃいますが。それにしても本で読んだ知識ですが、彼女達の御一人と会う事が出来るなんて思っても見ませんでした」
「そう、ウンディーネが地上で生活する事は珍しい、……その珍しい、地上にあられた彼女達は、僕が知る限りは必然か、偶然か人間と恋に落ちてしまう。」
「彼女もそうなんですか?」
「うんまぁ、そうなんだ……」
ここでフィーナは、何も発言せず僕の答えを待ってくれる。その気持ちに答えられる返答が、できればいいのだが……。
「僕は、ウンディーネを無下には出来ない……。でも、僕には好きな子が居て彼女と幸せになる為にここにいる」
「それ知っています。ハヤトは彼女についてどう思うのか、どうしたいのか? それをまず教えてください」
「僕には力が必要でその為には、ウンディーネ、彼女の力が必要不可欠だ。それはここで、そして魔界へ向かう為には絶対の要素だと思う。そしてこちら側から求めた契約をたがえる事はしたくない。それは絶対。僕を主様って呼ぶ彼女に、僕が出来る唯一の紳士的な行いなんだと思う。それで卑怯な事を君に言う様だけれども、君にとっての浮気のラインがまず知りたい」
「ハヤトの契約については、私もわかります。私も魔界で力が無いばかりに、消えしまった幸せについて知っていますから……。浮気のラインですか……そうですね……」
彼女は、僕の服を軽く引っ張り……静かに軽いキスをする。それなのに互いの唇が離れると……体ごと向こうに向いてしまう。僕といったらその衝撃に体が動かなってしまった。
「これが、私の中で恋人と浮気のラインです……わかりましたか?」
「わかりました……」
彼女から伸ばされた手が、僕の指先にふれまる。僕は、彼女の手を軽く握るとゆっくり彼女を振り向かせてさっきより少し長めのキスをする。
そのまま僕達は、見つめ合い僕は彼女の額に僕の額を合わせて僕は目を瞑る……。
「逢いに来ました、フィーナ」
「うん……」
さっきからうるさいほど響いていた、僕の心臓が少しず、ついつもの落ち着きを取り戻して来ていた。
額を離すと、彼女の瞳が、僕を見ていて……彼女は、ゆっくりと優しく笑った。僕も同じ様に笑えているだろうか? 彼女に好きでいて貰える位には……。
「そろそろ中に入ろうか?」
「そうですね」
彼女は、下を向く居て少し上げた自分の靴のつま先を、見ている。
「でも……」
(でも?)
「浮気は、だめですよ絶対」
「うん、わかった」
「もう、なんで笑ってるんですか! 凄く真剣なに」
「いや、僕の恋人は、ちょっとクールな人なのかな? って思ったけどやっぱり可愛い人だったから」
「なんですかそれ!?」
そうして、僕が水の膜に手を伸ばした時、水の向こうにガッツリまどに手をつけた誰かがが居た。その横に、気になるそぶりのオリエラとシルエットも居たが…。僕は、水と扉を払いのける様にその人物、ミッシェルの前に進みでる。
「何やっているのミッシェル……」
「勇者パーティー資金繰りについて、ハヤトさんに聞こうと思ったら、ルイスさんがこっちだろって言うから……」
「うん……そっかわかった。で、なんでそんなところで……。」
「フィーナさんに失礼な事をすれば、人間界と魔界の戦争にもなりかねない事態になるので、一応ハヤトさんの振る舞いについて、確認しておいてくださいってルイスさんが……」
「そんな事、魔王が!?……魔王」
蘇る過去の記憶……。そうそれは彼女に、白銀狐の現当主代理の父親、もしくは祖父の白煙の話であったが……。
「フィーナの事について貴方は、彼らに何もしないのですか?」
「まぁフィーナに何かあれば、滅ぼしても、根絶やしにしてもいいとは考えてはいる」
僕は、魔王を見た。
「なんだ、そんな顔をするな」
「魔王の部下に、手を出すと言うなら仕方なかろう」
「だが、それは白煙が証拠を残した時だけだ」
「じゃ、証拠が無ければ……」
「その時は、残念だが静かに、確実に、滅びて貰うしかないな……残念じゃが……」
「それを回避する方法は無いのですか?」
僕はいつもと違う魔王に驚きつつ聞いた。
「ある、簡単だ」
「負けた犬の様に、ひっくり返って腹を出しさえすればいい」
「一番、弱い急所を、我の前に差し出して敵意が無い事を証明すればいい」
「それだけでいい、すべて丸く収まる」
「例えば……白雪の産んだフィーナの従兄弟、白煙の大事な孫を差し出せば、今ならまだ収まるだろう」
僕は軽く身震いをする。あの時の話とフィーナと僕の関係は、違うのに……だ。
この世界で、弱い急所と言えば……オリエラもしくはその兄だろう……。僕の視線の先の、オリエラは戸惑っているようだった……つづいて、シルエットを見る。
僕は、慌ててシルエットの手を取り慌てて、部屋を出ると廊下の隅に彼女を連れて行く。シルェットさんは、おもいっきりニャニャしている。これは、何もかもさっした顔だ……。僕の出て来た扉から幾つもの顔が覗かせる。
「あの……これは、世間話として聞きますが……。シルエットさん婚前交渉などについて、魔界にはどうなっているのでしょうか!?」
「だめね。魔界は、ゆるい様でその辺はうるさいの、純潔とか純粋無垢とかそう言うのにうるさい奴らばっかりよ。人間界では、魔界のそう言うところは知られてないの? 結構きびしいのはよく聞く話よ」
いろいろ思い当たる節はある。生贄の娘はいつもそんな感じだ。
「では、魔王様のラインは?」
「彼は根っからの魔王だから、純粋培養魔王だから婚前交渉はだめだと思うわ、それに私はその見張りだから」
「わかりました……、ははは……初めから結婚するつもりでしたし、大丈夫です。本当に大丈夫ですから……紳士ですから……!」
「大丈夫? 泣く為に、胸かしましょうか?」
「たぶん、その方が大戦争ですが!?」僕は少し憤慨を隠せなくなっていた……。
僕達は、ゆっくりみんなのもとに戻る。フィーナの顔が赤い。これは聞こえてたぽいな……。
「ハヤトさん大丈夫ですか? 顔が青いですが?」
「ダイジョブ、ダイジョブ、資金繰りの話は、みんなでするの?」
と、言いつつそれどころではなかった。
「いえ、他のパーティの運用の仕方の説明と、うちもそれでいいかの確認だけですから」
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