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女王のおさめる国にて
誰かの事を思う事
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黒髪の野生的な王子それがウイッシュ王子の印象だ。
その彼が、幼さがまだ残る黒髪をきれいに編み込みこむオリエラ王女に求婚し、僕らはそれを見守っている。
騎士団の夏季練習場でこんな事が起こるなんて……、もう2度と無いだろう。僕らは見守る事しか出来ない……
いや、見守っていいのか?
だが、ぬいぬいも見守っているからなあ……。
しかし以外な事に、止めたのはルイスだった。
「お待ちください。彼女は第一王女であり、我が国の第ニ位王位継承者です。そして彼女は辺境ではありますが、彼女の母上の名家の家紋を継ぐ直系の第一継承者です」
「わかっている。私たちが子をなしたのち、彼女の故郷から人を呼び寄せ立派な後継者として、送り出そう。それは約束する。例えそれが、第一王子であっても……。俺はただあの女に食いものにされる、今の我が国の現状が許せないだけだから……」
彼は牢獄に囚われていた。
だからとても現在無欲だ。だが、それが続くとは限らない。ましてや彼が、一時的でも王になればまわりが、彼のその無欲さを許すのだろうか?
彼の祖父が、この国の騎士達が、そして何より王子の為を思い涙を流しているウッリマリアさえも、彼の意思にそむく事も考えられる。
しかしルイスは「すぐさしでがましい真似をいたしました。少し、外で風に当たってきます」、と彼は外へ出て行ってしまった。
僕はルイスを追いたかったが、その場に残った。
彼はしばらく1人で居たいだろうし、オリエラの結婚は下手をすると世界情勢を変えてしまう。
だから怖すぎてほっとけない。
ルイスが出て行った出口を、オリエラはしばらく見ていた。
しかし彼女はふたたび王子の方を見て……「王族の結婚はやはり家同士しの結び付きでもあります。私も難しい身上です。なので、すぐにはお答え出来ません」と言った。
オリエラは、王子の求婚を棚上げした後、この部屋から出て行き、その後ろにぬいぬいが続き、その後に僕らのパーティーの女性陣もそれに続いた。
――そろ晩御飯のはずなに……。
「お腹空いてない?」
少し空気を読まず彼に聞く。
「いえ、大丈夫です……」
まあ、半分振られた状態だしなぁ……思春期だし、食べれないだろう。
「大丈夫ですよ。みな失恋を経てステップアップするんですよ」ミッシェルが慰めるが、結構的外れである。
「僕はルイスを見てくる。ここの台所をしきれるのは彼くらいだしね。ウッリマリアは、聖女のルナを連れて来て、でも、絶対無理強いは辞めてね! 君は勝手に付いて来たって立場を忘れないで! 絶対に!」
「わかった。王子を頼む」
「それはミッシェルがやるよ」
彼女はミッシェルを見た。彼女はミッシェルを見定めるようにみたが「王子を頼みます。ミッシェル殿と行って出て行った」
「僕がルイスさんなら呼んで来ますよ」
気まずい中、王子と二人きりになりたくないミッシェルがかそう言ったが、それは今回避けたかった。
ルイスは今、ちょっとおかしい彼は平気で人の弱点をつく人だから、他国の王子にも遠慮しないはずだ。でも、ミッシェルがその理由を、聞くのは違うと思った。
彼が使えるのは僕だから、僕が聞くべきなのだ。
「ちょっとミッシェル、こっちに来て」
ミッシェルは、助かったと、ばかりこっちに来たが……。「ミッシェル、彼は王子で、君は名家の三男だ。だから頼むけれど、君が名家の三男から僕らのパーティーのミッシェルになったように、今、しばらくは彼には王子である事を忘れてもらいたい。それはたぶん今しか出来ない。君に頼んでもいいかな? 彼の事」
「えっ!?……わかりました……」
「ありがとう、これからの作戦では王子は、王子として扱われる思う。凄く矛盾した事を言ってると僕も知っているから、僕は成果はそう求めないが、期待はしている」
「ハヤトさん、凄く矛盾した事を言っているとわかってます?」
「そりゃ、もちろん。でも、僕らの仲じゃないよろしく頼むよ」
「はぁ……、もうわかりましたよ。でも、成果は本当に期待しないでくださいね」
「うん、うん、じゃーよろしくー」
僕は急いでルイスの部屋を尋ねたが、もぬけのからだった。
そして建物中探し回ると、彼は馬小屋に居た。
たぶん僕らの為に一頭だけ馬がおり、その世話してをしているようだった。
沈んだばかりの太陽が残す、僅かな明かりの中で彼を見ていると、馬と彼はやはり絵になる。
「いつまでも見てないで、話しかけたらどうですか? 言いたい事があるなら」
「えっ? 僕は君に話かてもいいの、今」
「そこで、ただ見てられても困りますからね……」
「じゃ、話そうか、いろいろと……」
そして暗闇の中、僕らはらオリエラの運命について話しだす。
夜空にたぶん僕の知っている1番星が輝いている。
続く
※オリエラは以前、第二王女と自分で言ってましたが……男(←異母兄弟)女で、第二王女だと思ってました。
一般的に、男(第一王子)、女(第一王女)らしく以前のものを変更はした。
そしたら名前がエリオラになってて、そちらも変更いたしました。
いつも読んでくださりありがとうございます! 以上、ご報告でした。
その彼が、幼さがまだ残る黒髪をきれいに編み込みこむオリエラ王女に求婚し、僕らはそれを見守っている。
騎士団の夏季練習場でこんな事が起こるなんて……、もう2度と無いだろう。僕らは見守る事しか出来ない……
いや、見守っていいのか?
だが、ぬいぬいも見守っているからなあ……。
しかし以外な事に、止めたのはルイスだった。
「お待ちください。彼女は第一王女であり、我が国の第ニ位王位継承者です。そして彼女は辺境ではありますが、彼女の母上の名家の家紋を継ぐ直系の第一継承者です」
「わかっている。私たちが子をなしたのち、彼女の故郷から人を呼び寄せ立派な後継者として、送り出そう。それは約束する。例えそれが、第一王子であっても……。俺はただあの女に食いものにされる、今の我が国の現状が許せないだけだから……」
彼は牢獄に囚われていた。
だからとても現在無欲だ。だが、それが続くとは限らない。ましてや彼が、一時的でも王になればまわりが、彼のその無欲さを許すのだろうか?
彼の祖父が、この国の騎士達が、そして何より王子の為を思い涙を流しているウッリマリアさえも、彼の意思にそむく事も考えられる。
しかしルイスは「すぐさしでがましい真似をいたしました。少し、外で風に当たってきます」、と彼は外へ出て行ってしまった。
僕はルイスを追いたかったが、その場に残った。
彼はしばらく1人で居たいだろうし、オリエラの結婚は下手をすると世界情勢を変えてしまう。
だから怖すぎてほっとけない。
ルイスが出て行った出口を、オリエラはしばらく見ていた。
しかし彼女はふたたび王子の方を見て……「王族の結婚はやはり家同士しの結び付きでもあります。私も難しい身上です。なので、すぐにはお答え出来ません」と言った。
オリエラは、王子の求婚を棚上げした後、この部屋から出て行き、その後ろにぬいぬいが続き、その後に僕らのパーティーの女性陣もそれに続いた。
――そろ晩御飯のはずなに……。
「お腹空いてない?」
少し空気を読まず彼に聞く。
「いえ、大丈夫です……」
まあ、半分振られた状態だしなぁ……思春期だし、食べれないだろう。
「大丈夫ですよ。みな失恋を経てステップアップするんですよ」ミッシェルが慰めるが、結構的外れである。
「僕はルイスを見てくる。ここの台所をしきれるのは彼くらいだしね。ウッリマリアは、聖女のルナを連れて来て、でも、絶対無理強いは辞めてね! 君は勝手に付いて来たって立場を忘れないで! 絶対に!」
「わかった。王子を頼む」
「それはミッシェルがやるよ」
彼女はミッシェルを見た。彼女はミッシェルを見定めるようにみたが「王子を頼みます。ミッシェル殿と行って出て行った」
「僕がルイスさんなら呼んで来ますよ」
気まずい中、王子と二人きりになりたくないミッシェルがかそう言ったが、それは今回避けたかった。
ルイスは今、ちょっとおかしい彼は平気で人の弱点をつく人だから、他国の王子にも遠慮しないはずだ。でも、ミッシェルがその理由を、聞くのは違うと思った。
彼が使えるのは僕だから、僕が聞くべきなのだ。
「ちょっとミッシェル、こっちに来て」
ミッシェルは、助かったと、ばかりこっちに来たが……。「ミッシェル、彼は王子で、君は名家の三男だ。だから頼むけれど、君が名家の三男から僕らのパーティーのミッシェルになったように、今、しばらくは彼には王子である事を忘れてもらいたい。それはたぶん今しか出来ない。君に頼んでもいいかな? 彼の事」
「えっ!?……わかりました……」
「ありがとう、これからの作戦では王子は、王子として扱われる思う。凄く矛盾した事を言ってると僕も知っているから、僕は成果はそう求めないが、期待はしている」
「ハヤトさん、凄く矛盾した事を言っているとわかってます?」
「そりゃ、もちろん。でも、僕らの仲じゃないよろしく頼むよ」
「はぁ……、もうわかりましたよ。でも、成果は本当に期待しないでくださいね」
「うん、うん、じゃーよろしくー」
僕は急いでルイスの部屋を尋ねたが、もぬけのからだった。
そして建物中探し回ると、彼は馬小屋に居た。
たぶん僕らの為に一頭だけ馬がおり、その世話してをしているようだった。
沈んだばかりの太陽が残す、僅かな明かりの中で彼を見ていると、馬と彼はやはり絵になる。
「いつまでも見てないで、話しかけたらどうですか? 言いたい事があるなら」
「えっ? 僕は君に話かてもいいの、今」
「そこで、ただ見てられても困りますからね……」
「じゃ、話そうか、いろいろと……」
そして暗闇の中、僕らはらオリエラの運命について話しだす。
夜空にたぶん僕の知っている1番星が輝いている。
続く
※オリエラは以前、第二王女と自分で言ってましたが……男(←異母兄弟)女で、第二王女だと思ってました。
一般的に、男(第一王子)、女(第一王女)らしく以前のものを変更はした。
そしたら名前がエリオラになってて、そちらも変更いたしました。
いつも読んでくださりありがとうございます! 以上、ご報告でした。
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