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新しい若き王とともに
草原での修行
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僕とミッシェルとオリエラは、前衛の武器の練習をするため草原へと来ていた。
実はルイスも「今回は会議の進行内容と、それに対する貴族の質問とその回答について、宰相に書類と詳しい内容は口頭で伝えたので私も練習に参加しますよ」と、仏の笑顔で言っていた。
しかし今日になり「本日の会議を始めようとプリントを配った途端に、貴族達は書類の結論に対してどう言う事だと言い出し、だからそれを今から会議で質疑応答という形でやりますよと、言っても全体的な流れは、わかっている時間の無駄だ。私の知りたい部分について知りたい! というバカばっかりで会議が進みません! ルイスさんが来てくれないとダメなんです!」と言う第二書記の懇願に折れる形で、良く切れるカミソリな冷笑を浮かべたルイスは、第二書記連れていかれてしまった。そして今、フィーナとウンディーネに見守れながら城下町から離れた景色のいい場所で練習をやっている。
「行くよーー!」
「はい!」
僕は槍替わりの木の棒を持ったミッシェルにテニス位の大きさのボールをどんどん投げる。
子どもの頃やったドッチボールのように当たったら死認定。ミッシェルは最初、ボールを避けれたり、はじき返すが、オリエラも投げる側に加わると難しい様でミスが多くなる。
しかし選手交代オリエラは、次から次へと二人が投げても当てて、そして避けていく。
「オリエラ、凄いやはり相手の体の癖とか、息遣いでわかるの?」
「そうみたい。肩とか、目線や行動パターンの癖とかポイントはいろいろ見てはいるけど無意識に身につけたものだから、どうやるかとはわかんないんだよ」
「やはり積み重ねなんだね……」僕は少しがっかりした。
そこへウンディーネがやって来て、「そろそろ昼食しょう」と言って来てた。
彼女の頭には草がついていて……寝てた?
「そうだね、そろそろもういい時間だ」とオリエラは伸びをする。
「は……やっとですか……」
そう言ってミッシェルは、ボールを拾い始めた。
「今日のお弁当何か見た? ウンディーネ」
「私のお弁当はフルーツのキッシュだったよ」
「じゃあ、なんかのキッシュか、ここのはどんな味なんだろう」
そんな事を、言いながらボールや剣や槍替わりの木を片付けると、僕らはフィーナのいる紺色のシートまで荷物を持って歩いて行く。
フィーナの横には、彼女が用意しておいてくれた、このムーンドルイのコック長の作ったランチボックスが2つに分けて重ねられている。その隣のプレートの上のコップの中のお茶も彼女が用意してくれたものだろう。……いや、ウンディーネもちゃんと一緒に手伝ってくれたに違いない。
僕たちは、各自の魔法で手を洗い、いただきますやお祈りをしたりしてからみんな一緒に食べ始める。
ランチボックスの中には、ほうれん草のキッシュや甘辛い牛肉のキッシュなどいろいろなキッシュとフライドポテトが少し入っていた。
どのキッシュもしっとりして素材の味がひきたっていて、王宮の料理だから当たり前かもしれないが、どれも美味しくってペロリと食べてしまった。
食事の後は休憩が入る。
お茶を飲みながら、世間話をしたり、今後の話をしたりするのが、今日は僕の悩みを打ち明けるてみた。
「あのさ、僕は戦闘で、怪我によって途中で戦線離脱することが多いから、――をどうにかしたいんだ。なんかこうすればいいとかあるかな?」
オリエラが、「う……ん」と言ったのちに、「うちは盾職が居ないからしょうがないよ……。学校ではまず盾職が主導でパーティー集めて、盾の考え最強パーティー作るか、不遇職がまず盾を確保してパーティー組むのが普通だったからな……」
「えっ!? そんな感じなのにミッシェルも槍をやろうと思ったの!?」
驚いている僕に、ミッシェルは子どもに教えるようにやれやれ感を出しながら話し始めた。
「いいですか、ハヤトさん。盾はムッキムキか、家に伝わる、盾が無いのと魔王クラスには無理なんですよ。盾ジョブが欲しいならハヤトさんやって下さいよ。そして盾に反撃スキルや、盾の硬度バンバン上げてくださいよ」
「そんなことやったら帰って来た時、バジリオ師匠に、次はどんな顔して会えばいいの!? 最後の訓練の時、二人して師匠に激励されたじゃない!」
「あっあれですね。僕はそろそろハヤトさんに師匠からの伝言伝えないといけませんね……。オホォン! ハヤト、伝説の槍の武器が無かった場合、今の状態ではパーティーを安全に活動していくのはこんなんかもしれない。ジョブを転向する事も考えろ。リーダーが、考える事はパーティー全体の事であって、己自身の事ではない。だそうです。」
「なんで、今……、そして僕に直接ではなくミッシェルに?」
ミッシェルは、大変困惑した顔をしている。言いにくい事なのだろうか?
「僕がこの伝言は、あのハヤトさんが枝豆尽くしの皿を作りだした、祝賀パーティーの時です。師匠は、まず僕に『ハヤトの居場所は知らないか?』と言ったのですがどこにも居ないので、『フィーナさんとバルコニーにでも行ったのではないでしょうか?』と言うルイスさんの意見を聞き、バルコニーへ行った様ですけど、すぐ帰って来て僕に伝えて帰りました。次の日早いという事らしくって」
「あっ……」
僕とフィーナは、顔を見つめ合わせた。
その後、ちょっと無口な、僕とフィーナだった。
つづく
実はルイスも「今回は会議の進行内容と、それに対する貴族の質問とその回答について、宰相に書類と詳しい内容は口頭で伝えたので私も練習に参加しますよ」と、仏の笑顔で言っていた。
しかし今日になり「本日の会議を始めようとプリントを配った途端に、貴族達は書類の結論に対してどう言う事だと言い出し、だからそれを今から会議で質疑応答という形でやりますよと、言っても全体的な流れは、わかっている時間の無駄だ。私の知りたい部分について知りたい! というバカばっかりで会議が進みません! ルイスさんが来てくれないとダメなんです!」と言う第二書記の懇願に折れる形で、良く切れるカミソリな冷笑を浮かべたルイスは、第二書記連れていかれてしまった。そして今、フィーナとウンディーネに見守れながら城下町から離れた景色のいい場所で練習をやっている。
「行くよーー!」
「はい!」
僕は槍替わりの木の棒を持ったミッシェルにテニス位の大きさのボールをどんどん投げる。
子どもの頃やったドッチボールのように当たったら死認定。ミッシェルは最初、ボールを避けれたり、はじき返すが、オリエラも投げる側に加わると難しい様でミスが多くなる。
しかし選手交代オリエラは、次から次へと二人が投げても当てて、そして避けていく。
「オリエラ、凄いやはり相手の体の癖とか、息遣いでわかるの?」
「そうみたい。肩とか、目線や行動パターンの癖とかポイントはいろいろ見てはいるけど無意識に身につけたものだから、どうやるかとはわかんないんだよ」
「やはり積み重ねなんだね……」僕は少しがっかりした。
そこへウンディーネがやって来て、「そろそろ昼食しょう」と言って来てた。
彼女の頭には草がついていて……寝てた?
「そうだね、そろそろもういい時間だ」とオリエラは伸びをする。
「は……やっとですか……」
そう言ってミッシェルは、ボールを拾い始めた。
「今日のお弁当何か見た? ウンディーネ」
「私のお弁当はフルーツのキッシュだったよ」
「じゃあ、なんかのキッシュか、ここのはどんな味なんだろう」
そんな事を、言いながらボールや剣や槍替わりの木を片付けると、僕らはフィーナのいる紺色のシートまで荷物を持って歩いて行く。
フィーナの横には、彼女が用意しておいてくれた、このムーンドルイのコック長の作ったランチボックスが2つに分けて重ねられている。その隣のプレートの上のコップの中のお茶も彼女が用意してくれたものだろう。……いや、ウンディーネもちゃんと一緒に手伝ってくれたに違いない。
僕たちは、各自の魔法で手を洗い、いただきますやお祈りをしたりしてからみんな一緒に食べ始める。
ランチボックスの中には、ほうれん草のキッシュや甘辛い牛肉のキッシュなどいろいろなキッシュとフライドポテトが少し入っていた。
どのキッシュもしっとりして素材の味がひきたっていて、王宮の料理だから当たり前かもしれないが、どれも美味しくってペロリと食べてしまった。
食事の後は休憩が入る。
お茶を飲みながら、世間話をしたり、今後の話をしたりするのが、今日は僕の悩みを打ち明けるてみた。
「あのさ、僕は戦闘で、怪我によって途中で戦線離脱することが多いから、――をどうにかしたいんだ。なんかこうすればいいとかあるかな?」
オリエラが、「う……ん」と言ったのちに、「うちは盾職が居ないからしょうがないよ……。学校ではまず盾職が主導でパーティー集めて、盾の考え最強パーティー作るか、不遇職がまず盾を確保してパーティー組むのが普通だったからな……」
「えっ!? そんな感じなのにミッシェルも槍をやろうと思ったの!?」
驚いている僕に、ミッシェルは子どもに教えるようにやれやれ感を出しながら話し始めた。
「いいですか、ハヤトさん。盾はムッキムキか、家に伝わる、盾が無いのと魔王クラスには無理なんですよ。盾ジョブが欲しいならハヤトさんやって下さいよ。そして盾に反撃スキルや、盾の硬度バンバン上げてくださいよ」
「そんなことやったら帰って来た時、バジリオ師匠に、次はどんな顔して会えばいいの!? 最後の訓練の時、二人して師匠に激励されたじゃない!」
「あっあれですね。僕はそろそろハヤトさんに師匠からの伝言伝えないといけませんね……。オホォン! ハヤト、伝説の槍の武器が無かった場合、今の状態ではパーティーを安全に活動していくのはこんなんかもしれない。ジョブを転向する事も考えろ。リーダーが、考える事はパーティー全体の事であって、己自身の事ではない。だそうです。」
「なんで、今……、そして僕に直接ではなくミッシェルに?」
ミッシェルは、大変困惑した顔をしている。言いにくい事なのだろうか?
「僕がこの伝言は、あのハヤトさんが枝豆尽くしの皿を作りだした、祝賀パーティーの時です。師匠は、まず僕に『ハヤトの居場所は知らないか?』と言ったのですがどこにも居ないので、『フィーナさんとバルコニーにでも行ったのではないでしょうか?』と言うルイスさんの意見を聞き、バルコニーへ行った様ですけど、すぐ帰って来て僕に伝えて帰りました。次の日早いという事らしくって」
「あっ……」
僕とフィーナは、顔を見つめ合わせた。
その後、ちょっと無口な、僕とフィーナだった。
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