18 / 30
17話 カリーナの専属コーチ
しおりを挟む
冒険者ギルドを出た太助達が一旦、コミュニティに戻る。
中に入るか一瞬、悩む素振りを見せた太助であったがお昼にはまだ早いと判断して早速、カリーナの訓練に入る事にした。
コミュニティを囲むようにしてある腰ぐらいの高さの塀の上に大きめの石を3つ程、均等の間隔を空けて置きながらカリーナに話しかける。
「じゃ、早速、訓練しようか?」
「アンタ、本気? いくら弱めて魔法を打ったとして下手すると家を傷つけるわよ?」
もうさすがにノーコンである事を隠す意味がないカリーナは憮然とした表情で太助に詰め寄る。
しかし、太助もちゃんと分かって言っていたので苦笑して頭を掻く。
「まさか、魔法でやれって言わないよ。石を投擲してコントロールを覚える訓練だよ」
太助の説明を受けて、ホッとした様子を見せるカリーナに「魔法だったら精神力がすぐ尽きるから練習には不向きだしね?」と言われて口をへの字にして拗ねられる。
宥めようと太助はしたが、なんと声をかけたらいいか分からなくなり、差し伸べようとした手を彷徨わす。
そんな太助を見て、何よ? と言いたげに睨まれて苦笑いをした後、誤魔化すようにそのまま屈んで小石を拾い始める。
「とりあえず反復練習あるのみだよ」
そう言って小石を立ち上がると太助がおもむろに並べた石の1つに向かって投げ始める。
いとも簡単に当てる太助を見て少し感心した様子で見上げるカリーナに気を良くした太助は調子に乗り始める。
左右の手で投げだし、当てる場所を調整、そして威力も高めて明らかに重量的に上がるとは思えない、ティカ達ぐらいの頭の大きさの石を小指の爪程度の石で浮かせる。
宙に浮いた石を見て目を丸くするカリーナとキャッキャと楽しげに騒ぐティカとリンを見て嬉しそうに微笑んだ太助は小石を全ての指に、8個の石を挟む。
「ハッ!」
短く吐いた息と共に投げ放つと全ての石が違うルートを辿り、空中に浮いた石に全弾ヒットさせる。
太助のしでかした事に目を丸くして口をパクパクさせるカリーナ。
その様子を見てやり過ぎたかと困った顔をして頬を掻いていると復帰したカリーナが牙を剥き出しにして太助の甚平の襟を掴んで引き寄せようとしたが逆に体重差で引き寄せられる。
「あ、アンタ、おかしいでしょ? あんな真似出来る訳ないでしょ!!」
「あ、あははは……さすがにすぐに出来ると思ってないよ? 将来的に魔法で出来るようになったらいいね、とは思ってるだけだよ」
とんでもない事をさせられると思ったらしいカリーナの興奮具合のせいか目をが赤くなり始め、綺麗な栗色の髪を両端に縛ったツインテールが風もないのにワナワナと浮いているように見える。
その髪を見た太助は逆にカリーナに驚かされ、落ち着かせようと慌てて口を開く。
「まあ、まずは普通に投げて確実に当てられるぐらいになるところから始めようか?」
そう言って塀から2m程、離れた場所に線を引いてカリーナを見つめる。
渋々といった様子で小石を拾って線の前にくると投げていいのかと太助を見つめてくるので頷いてみせる。
前を見据えたカリーナが小石を投げる。
「……」
「……うん、どんどんいこう」
なんとなく予想をしてはいたが、見当外れな場所へと投げ放つカリーナにドンマイと声にせずに頷いてみせる。
嫌そうな顔をしたカリーナが投げ続け、そして、わざと違う所に投げてるんじゃないかな? と願望を込めて見ていたが本気のようなのでアドバイスを伝える。
「慣れないうちは腕だけで投げようとしない方がいいよ?」
「アンタは腕すら使わずに指だけで投げてたじゃない?」
「うーん、感覚が掴めるようになったら応用が利いてるだけだよ。まずは……」
太助はそう言うとキャッチボールをするような動作で山なりになる投げ方で石に当てて見せる。
見よう見まねでやろうとするが足を上げただけでバランスを崩して尻モチを付いたカリーナがお尻を摩り、涙目になって太助を睨みつけてくる。
「こんな事、言われてすぐ出来ないわよ!」
「えっと、練習したらちゃんと出来るから」
涙目で落ち込んでいるカリーナを見てハッと驚いた表情を浮かべた太助はバツ悪そうに頭を掻く。
太助が最初に普通の人が出来ないような事を見せた為、酷く自分が劣っていると思わせた事に気付いたからである。
「あのね、カリーナ。俺はバアちゃんに子供の頃に鍛えられたから出来るだけだよ? 何せ、バアちゃんは投擲の達人だからね」
「……じゃ、アンタも達人な訳?」
目尻に浮かべた涙を拭ったカリーナは太助に助けられた時にホーラとテツに追いかけてきた軍をあっさりと撃退してみせたと聞かされていたのを思い出して納得したらしく太助に問いかけてくる。
問われた太助は弱った笑みを浮かべて答える。
「その……嗜み程度でバアちゃんに怒られてばかりさ」
「ホーラさんから見ればそうかもしれないけど、私から見ればアンタも規格外よ!」
化け物のように言われて「酷いよ」と肩を竦める。だが、カリーナも立ち直った様子を見てホッと胸も撫で下ろす。
気を取り直して練習を再開したカリーナをしばらく眺めていたが一向に近くに石が行く素振りすらない。
どうしたものだろう、と太助が首を捻っているとカリーナが駄々を捏ね始める。
「無理! 全然、思ったところに飛ばないわ!」
「うーん、やっぱりバランスが崩れているからだと思うけど……」
ずっと見ていて太助はある事に気付いていた。
どうも太助の投げ方を真似ようとしているらしい。ようは格好をつけようとしている。
最初にちゃんとした見本を見せなかった太助のせいではあるがどうしたものだろうと頭を捻っているとカリーナの傍にティカとリンが近寄る。
足をペチペチと叩いて自慢げな顔、ティカに至ってはムフンと鼻息も荒くして話けてくる。
「ふっふふ、遂にティカ大先生の出番なのだ!」
「カリーナ姉ちゃん、見ててデシ」
何をしようとしてるのか分からないカリーナの目の前で小石を握るとティカとリンが短い足を掲げてピッチャーのようして石を目掛けて投げ放つ。
コン、コン。
見事に狙い通りに石に当てる2人を見て、カリーナは口をパクパクしてみせる。
そんなカリーナに腰に両手を当てて胸を張るティカとリンが話しかける。
「アタチ達はタスケに教えて貰って当てられるようになったのだ!」
「カリーナ姉ちゃん、こうやって足を上げるデシ?」
まだ立ち直ってないカリーナが太助を見つめてきたのでクスッと笑って言う。
「前に子供達の間で的当ての遊びをして負けて悔しがる2人にちょっと教えたんだ」
そう言うと自慢げに嬉しそうにするティカとリンの前でしゃがむ太助は2人を抱き寄せる。
「なぁ、2人にお願いがあるんだけど、カリーナの先生をしてあげてくれない?」
「えっ!?」
「任せるのだ!」
「えへへ、任されたデシ!」
嬉しそうにする2人を抱き寄せて顔を寄せ「有難う」と言うとギュッと抱き着かれる。
先程の2人に負けたとばかりにショックを受けた様子を見て、もう格好を付けている場合じゃないと思い始め、更に2人に教わる立場になって年上の矜持から必死になるだろうと目論んだ。
早速とばかりにティカとリンが指導を始めると情けなさそうに眉尻を下げるカリーナは一生懸命に投げる練習を始める。
そんな3人を微笑ましげに見つめ、そして太陽の位置を見て昼が近い事を知る。
ロスワイゼに言って昼食を用意して貰えるように頼みに行こうと太助は「頑張ってね?」と声をかけて家に向かって歩き始める。
背を向けた太助はクスッと笑みを浮かべる。
何故なら、本当にティカとリンに教えを受ける事実に太助を恨めしそうに見つめるカリーナが居た為である。
あの様子だと太助が教えるより短い時間で基本が出来るようになりそうだと太助はもう一度、笑みを浮かべた。
中に入るか一瞬、悩む素振りを見せた太助であったがお昼にはまだ早いと判断して早速、カリーナの訓練に入る事にした。
コミュニティを囲むようにしてある腰ぐらいの高さの塀の上に大きめの石を3つ程、均等の間隔を空けて置きながらカリーナに話しかける。
「じゃ、早速、訓練しようか?」
「アンタ、本気? いくら弱めて魔法を打ったとして下手すると家を傷つけるわよ?」
もうさすがにノーコンである事を隠す意味がないカリーナは憮然とした表情で太助に詰め寄る。
しかし、太助もちゃんと分かって言っていたので苦笑して頭を掻く。
「まさか、魔法でやれって言わないよ。石を投擲してコントロールを覚える訓練だよ」
太助の説明を受けて、ホッとした様子を見せるカリーナに「魔法だったら精神力がすぐ尽きるから練習には不向きだしね?」と言われて口をへの字にして拗ねられる。
宥めようと太助はしたが、なんと声をかけたらいいか分からなくなり、差し伸べようとした手を彷徨わす。
そんな太助を見て、何よ? と言いたげに睨まれて苦笑いをした後、誤魔化すようにそのまま屈んで小石を拾い始める。
「とりあえず反復練習あるのみだよ」
そう言って小石を立ち上がると太助がおもむろに並べた石の1つに向かって投げ始める。
いとも簡単に当てる太助を見て少し感心した様子で見上げるカリーナに気を良くした太助は調子に乗り始める。
左右の手で投げだし、当てる場所を調整、そして威力も高めて明らかに重量的に上がるとは思えない、ティカ達ぐらいの頭の大きさの石を小指の爪程度の石で浮かせる。
宙に浮いた石を見て目を丸くするカリーナとキャッキャと楽しげに騒ぐティカとリンを見て嬉しそうに微笑んだ太助は小石を全ての指に、8個の石を挟む。
「ハッ!」
短く吐いた息と共に投げ放つと全ての石が違うルートを辿り、空中に浮いた石に全弾ヒットさせる。
太助のしでかした事に目を丸くして口をパクパクさせるカリーナ。
その様子を見てやり過ぎたかと困った顔をして頬を掻いていると復帰したカリーナが牙を剥き出しにして太助の甚平の襟を掴んで引き寄せようとしたが逆に体重差で引き寄せられる。
「あ、アンタ、おかしいでしょ? あんな真似出来る訳ないでしょ!!」
「あ、あははは……さすがにすぐに出来ると思ってないよ? 将来的に魔法で出来るようになったらいいね、とは思ってるだけだよ」
とんでもない事をさせられると思ったらしいカリーナの興奮具合のせいか目をが赤くなり始め、綺麗な栗色の髪を両端に縛ったツインテールが風もないのにワナワナと浮いているように見える。
その髪を見た太助は逆にカリーナに驚かされ、落ち着かせようと慌てて口を開く。
「まあ、まずは普通に投げて確実に当てられるぐらいになるところから始めようか?」
そう言って塀から2m程、離れた場所に線を引いてカリーナを見つめる。
渋々といった様子で小石を拾って線の前にくると投げていいのかと太助を見つめてくるので頷いてみせる。
前を見据えたカリーナが小石を投げる。
「……」
「……うん、どんどんいこう」
なんとなく予想をしてはいたが、見当外れな場所へと投げ放つカリーナにドンマイと声にせずに頷いてみせる。
嫌そうな顔をしたカリーナが投げ続け、そして、わざと違う所に投げてるんじゃないかな? と願望を込めて見ていたが本気のようなのでアドバイスを伝える。
「慣れないうちは腕だけで投げようとしない方がいいよ?」
「アンタは腕すら使わずに指だけで投げてたじゃない?」
「うーん、感覚が掴めるようになったら応用が利いてるだけだよ。まずは……」
太助はそう言うとキャッチボールをするような動作で山なりになる投げ方で石に当てて見せる。
見よう見まねでやろうとするが足を上げただけでバランスを崩して尻モチを付いたカリーナがお尻を摩り、涙目になって太助を睨みつけてくる。
「こんな事、言われてすぐ出来ないわよ!」
「えっと、練習したらちゃんと出来るから」
涙目で落ち込んでいるカリーナを見てハッと驚いた表情を浮かべた太助はバツ悪そうに頭を掻く。
太助が最初に普通の人が出来ないような事を見せた為、酷く自分が劣っていると思わせた事に気付いたからである。
「あのね、カリーナ。俺はバアちゃんに子供の頃に鍛えられたから出来るだけだよ? 何せ、バアちゃんは投擲の達人だからね」
「……じゃ、アンタも達人な訳?」
目尻に浮かべた涙を拭ったカリーナは太助に助けられた時にホーラとテツに追いかけてきた軍をあっさりと撃退してみせたと聞かされていたのを思い出して納得したらしく太助に問いかけてくる。
問われた太助は弱った笑みを浮かべて答える。
「その……嗜み程度でバアちゃんに怒られてばかりさ」
「ホーラさんから見ればそうかもしれないけど、私から見ればアンタも規格外よ!」
化け物のように言われて「酷いよ」と肩を竦める。だが、カリーナも立ち直った様子を見てホッと胸も撫で下ろす。
気を取り直して練習を再開したカリーナをしばらく眺めていたが一向に近くに石が行く素振りすらない。
どうしたものだろう、と太助が首を捻っているとカリーナが駄々を捏ね始める。
「無理! 全然、思ったところに飛ばないわ!」
「うーん、やっぱりバランスが崩れているからだと思うけど……」
ずっと見ていて太助はある事に気付いていた。
どうも太助の投げ方を真似ようとしているらしい。ようは格好をつけようとしている。
最初にちゃんとした見本を見せなかった太助のせいではあるがどうしたものだろうと頭を捻っているとカリーナの傍にティカとリンが近寄る。
足をペチペチと叩いて自慢げな顔、ティカに至ってはムフンと鼻息も荒くして話けてくる。
「ふっふふ、遂にティカ大先生の出番なのだ!」
「カリーナ姉ちゃん、見ててデシ」
何をしようとしてるのか分からないカリーナの目の前で小石を握るとティカとリンが短い足を掲げてピッチャーのようして石を目掛けて投げ放つ。
コン、コン。
見事に狙い通りに石に当てる2人を見て、カリーナは口をパクパクしてみせる。
そんなカリーナに腰に両手を当てて胸を張るティカとリンが話しかける。
「アタチ達はタスケに教えて貰って当てられるようになったのだ!」
「カリーナ姉ちゃん、こうやって足を上げるデシ?」
まだ立ち直ってないカリーナが太助を見つめてきたのでクスッと笑って言う。
「前に子供達の間で的当ての遊びをして負けて悔しがる2人にちょっと教えたんだ」
そう言うと自慢げに嬉しそうにするティカとリンの前でしゃがむ太助は2人を抱き寄せる。
「なぁ、2人にお願いがあるんだけど、カリーナの先生をしてあげてくれない?」
「えっ!?」
「任せるのだ!」
「えへへ、任されたデシ!」
嬉しそうにする2人を抱き寄せて顔を寄せ「有難う」と言うとギュッと抱き着かれる。
先程の2人に負けたとばかりにショックを受けた様子を見て、もう格好を付けている場合じゃないと思い始め、更に2人に教わる立場になって年上の矜持から必死になるだろうと目論んだ。
早速とばかりにティカとリンが指導を始めると情けなさそうに眉尻を下げるカリーナは一生懸命に投げる練習を始める。
そんな3人を微笑ましげに見つめ、そして太陽の位置を見て昼が近い事を知る。
ロスワイゼに言って昼食を用意して貰えるように頼みに行こうと太助は「頑張ってね?」と声をかけて家に向かって歩き始める。
背を向けた太助はクスッと笑みを浮かべる。
何故なら、本当にティカとリンに教えを受ける事実に太助を恨めしそうに見つめるカリーナが居た為である。
あの様子だと太助が教えるより短い時間で基本が出来るようになりそうだと太助はもう一度、笑みを浮かべた。
0
あなたにおすすめの小説
妻からの手紙~18年の後悔を添えて~
Mio
ファンタジー
妻から手紙が来た。
妻が死んで18年目の今日。
息子の誕生日。
「お誕生日おめでとう、ルカ!愛してるわ。エミリア・シェラード」
息子は…17年前に死んだ。
手紙はもう一通あった。
俺はその手紙を読んで、一生分の後悔をした。
------------------------------
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
【完結】乙女ゲーム開始前に消える病弱モブ令嬢に転生しました
佐倉穂波
恋愛
転生したルイシャは、自分が若くして死んでしまう乙女ゲームのモブ令嬢で事を知る。
確かに、まともに起き上がることすら困難なこの体は、いつ死んでもおかしくない状態だった。
(そんな……死にたくないっ!)
乙女ゲームの記憶が正しければ、あと数年で死んでしまうルイシャは、「生きる」ために努力することにした。
2023.9.3 投稿分の改稿終了。
2023.9.4 表紙を作ってみました。
2023.9.15 完結。
2023.9.23 後日談を投稿しました。
処刑された王女、時間を巻き戻して復讐を誓う
yukataka
ファンタジー
断頭台で首を刎ねられた王女セリーヌは、女神の加護により処刑の一年前へと時間を巻き戻された。信じていた者たちに裏切られ、民衆に石を投げられた記憶を胸に、彼女は証拠を集め、法を武器に、陰謀の網を逆手に取る。復讐か、赦しか——その選択が、リオネール王国の未来を決める。
これは、王弟の陰謀で処刑された王女が、一年前へと時間を巻き戻され、証拠と同盟と知略で玉座と尊厳を奪還する復讐と再生の物語です。彼女は二度と誰も失わないために、正義を手続きとして示し、赦すか裁くかの決断を自らの手で下します。舞台は剣と魔法の王国リオネール。法と証拠、裁判と契約が逆転の核となり、感情と理性の葛藤を経て、王女は新たな国の夜明けへと歩を進めます。
冤罪で辺境に幽閉された第4王子
satomi
ファンタジー
主人公・アンドリュート=ラルラは冤罪で辺境に幽閉されることになったわけだが…。
「辺境に幽閉とは、辺境で生きている人間を何だと思っているんだ!辺境は不要な人間を送る場所じゃない!」と、辺境伯は怒っているし当然のことだろう。元から辺境で暮している方々は決して不要な方ではないし、‘辺境に幽閉’というのはなんとも辺境に暮らしている方々にしてみれば、喧嘩売ってんの?となる。
辺境伯の娘さんと婚約という話だから辺境伯の主人公へのあたりも結構なものだけど、娘さんは美人だから万事OK。
クラス転移したけど、皆さん勘違いしてません?
青いウーパーと山椒魚
ファンタジー
加藤あいは高校2年生。
最近ネット小説にハマりまくっているごく普通の高校生である。
普通に過ごしていたら異世界転移に巻き込まれた?
しかも弱いからと森に捨てられた。
いやちょっとまてよ?
皆さん勘違いしてません?
これはあいの不思議な日常を書いた物語である。
本編完結しました!
相変わらず話ごちゃごちゃしていると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです!
1話は1000字くらいなのでササッと読めるはず…
【完結】捨て去られた王妃は王宮で働く
ここ
ファンタジー
たしかに私は王妃になった。
5歳の頃に婚約が決まり、逃げようがなかった。完全なる政略結婚。
夫である国王陛下は、ハーレムで浮かれている。政務は王妃が行っていいらしい。私は仕事は得意だ。家臣たちが追いつけないほど、理解が早く、正確らしい。家臣たちは、王妃がいないと困るようになった。何とかしなければ…
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる