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5章 竜が見る夢
100話 俺が望む物語
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苛立ちげに半眼で見つめる俺が楽しいのか微笑を浮かべる初代勇者が勿体ぶるように言ってくる。
「名を名乗れだと? どうしようか? お前に名を教えて俺に得がないからな」
「別にいいんだぜ? 言い難いけどこのままにしとくか、クソヤロウ?」
まるで申し合わせたかのように額が付きそうな距離にお互いが接近してガンの飛ばし合いが始まる。
く、くそう! 顔は負けても気合いだけは……待て待て、悲観はしてはいけない、俺の方が男前な可能性は僅かに残っているはずさ!
必死に自分を叱咤する俺の内心を見透かしたのか余裕の笑みを浮かべた初代勇者は壁に凭れて腕を組む。
腹が立った俺は足下にあった石をいくつか拾うと躊躇なく初代勇者の顔を目掛けて投げつける。
「ふっ」
放るように投げた石だったから、避けようと思えば簡単なはずだが失笑するようにするだけで動かずに俺を見つめ返す。
しかし、ぶつかると思われた石は透過するように後ろ壁に当たり甲高い音を鳴らす。
「残念だったな……って、おい!」
悔しがる俺を想像していたらしいが、迷いも見せずに続けて投げる俺に驚いた様子を見せる。
驚いた顔をしたまま、透過させる石を見て憮然の表情を浮かべ、しつこく続けて投げる俺に苛立ちげに髪を掻き上げ避ける。
「ここにいるのが実体じゃないって気付いていたか」
「当たり前だろ? こんな出入口もない部屋で俺を延々と待ってた……まあ、クソイケメンが狭い部屋の隅で『の』の字を描く趣味がある可能性を残した方が良いか?」
チッと舌打ちする初代勇者にしてやったとばかりに口の端を上げる俺は、
「名を名乗るか、名乗らないか、さっさと決めろ」
と言ってやると悔しそうに顔を明後日に向けると「和也だ」と吐き捨てるように言ってくる。
「そうか、お前には勿体無い名前だな、で、クソヤロウ、俺に何のようだ? 足跡を辿れと言ってたのにわざわざ出てくるって寂しいヤツか?」
「名前を教えた意味あったのか、バカヤロウ? まあいい、今回、ここに俺が来たのはいつでも逃げれるように引け腰のバカヤロウに覚悟を決め、自分から選択させる為に来てやった」
俺を見下ろすように笑うコイツ、和也に眉を寄せる。
コイツは真性の馬鹿か?
選択を強いると宣言されたら抵抗する気になるに決まってるだろう?
「おい、クソヤロウ、俺を馬鹿にし過ぎだろ? 俺が望む望まないを誘導してお前に都合のいい選択肢を選ばせる事が出来る訳ないだろう?」
「いや、出来るさ。お前は絶対に俺が指し示す選択肢を選ぶ。酷く悔しげにな」
堂々と利用すると宣言する和也に俺は相手にしてられないとばかりに肩を竦める。
「お前の与太話に付き合ってる暇はねぇーよ。ルナ達が心配してるはずだから、さっさと出せ」
壁に凭れたままの和也が指を鳴らすと和也の左右に空間が歪められ、真っ暗な出入口が2つ生まれる。
あっさりと俺の要求に応じた様子の和也に疑惑の視線を向けると小馬鹿にするように笑われる。
「どういうつもりだ?」
「どうもこうもない。俺は最初からお前をここに閉じ込める気なんてサラサラない。お前には是非とも俺の足跡を辿って貰わないといけないからな」
ジッとキツイ視線で見つめるが和也には効果がないらしく、呆れるように肩を竦められる。
コイツは俺に何を期待、いや、俺の何を知っている?
少なくとも自分は、おとぎ話で語られるようなコイツのような事が出来る気がまったくしない。
おそらく、コイツと同じ事をしても勝てる気がしないし、それはルナや美紅を相手にしても俺の存在は色褪せるものだろうと自覚している。
それなのにルナや美紅ではなく、何故、俺なのだろう……
「お前は俺を使って何をさせようとしている」
「さてな、今のお前が知る必要はない」
腹立たしい顔で言われると意地でもコイツの言う事などきいてやるモノかと思えてくる。
フンッと鼻を鳴らす俺に和也が右手側に手を差し出し、「こっちがお前の仲間の下への直行ルートだ」と言われる。
一瞬、騙そうとされているのかと頭に過るが、騙して俺を1度だけであれば誘導も出来るだろうがその次はないと和也も気付いているはず、と眉を寄せながらそちらに体を向ける。
「そして、こちらが俺の足跡を辿る選択をお前がするルートだ」
左手側を指し示す和也に半眼で呆れ声で「そんな事を言われて誰が行くかよ?」と俺は言うが、どうしてか手に汗が滲む。
なんだ……この緊張は
カンが俺に訴える。警鐘が鳴り響き、鳴り止まない……
内なる俺が何かに怯える気持ちを必死に抑え込み、何食わぬ顔をして右手側の出入り口を潜ろうとした俺の横目で和也の口許に笑みがあった事に気付くと話しかけられる。
「覚えているか? お前が腰に差す二刀、『カラス』と『アオツキ』をオルデールに製作を依頼した時に俺が言ったセリフを」
「何をいきなり言い出す?」
思わず、歩みを止めて和也に体を向けてしまう俺。
駄目だ、聞くな、止まるな、そのまま出てしまえ!
内なる俺が必死に叫ぶが和也を睨みつけるように見つめて俺は動けない。
「俺は言ったはずだ。『神を殺す力を超える、神の因果を断ち切る力を作って欲しい』と……神、お前には心当たりがあるはずだ。神、そう女神に」
「な、何を言っている……」
どもる俺は口の中がカサカサになるのを感じて唾で湿らせようとするが思うようにいかずに荒い息を吐きながら締め付けられる胸を押さえる。
そんな俺の様子を気にした風も見せずに続ける。
「確かに俺はお前に左手側の出入り口を使わせたい。だが、決めるのはお前だ。断言しよう。右手側を潜ったら最後、お前は女神を殺すしかない選択を強いられると」
細く目を開いた瞳孔で俺を見つめる和也が言い切る。
それに俺は顔中に脂汗を流す。
バクバクと心臓の音が煩い……!
駄目だ、コイツの都合の良い展開を期待して俺を騙そうと……クッ!
自分から都合が良いと認めてやがる……まともに会うのは今回が初めてだが分かる。コイツはそんな見え透いた嘘は言わない……
「そ、それはお前をこの世界に召喚させる手筈をした女神の事か?」
最後の足掻きとばかりに告げる俺の言葉に一瞬、眉をピクリとさせるがすぐに嘆息する。
「お前は会った事も名も知らない女神を心当たりと言うのか? それ以上、自分を偽ってどうする?」
そう言うと凭れてた壁から身を起こし、俺に背を向ける。
「後はお前が決めろ」
ゆっくりと姿が透き通り始め、霞みのように消える和也の姿を凝視した俺は結界の中でサブレに言われた言葉を思い出していた。
「おや? おかしいですね。そこの只の人の少年が私の事が分からなくても、貴方には分かったはずですよ? 女神、ルナマリア?」
「あっははは! そう言う事ですか。まったく私とした事が早合点をしたようです。貴方は、『まだ』だったんですね。魔神の脅威に成りえないのに、こんな所で無為に時間を過ごしてしまいました」
アイツは確かにルナにそう言っていた。
ずっと、この事はいずれ、と自分に言い聞かせて考えないようにしてきてきた。
時にはサブレの世迷言だと斬って捨てる自分がいた。だが、あの時点でサブレが世迷言を言う理由などない。
ルナの事をルナマリアと呼んだ。
アイツは俺と出会う前の記憶を失っている。今して思えば、名前だって完全に覚えてたかどうかすら調べる術などない。
「ルナ……ッ!」
拳を握りしめた俺は和也が希望し、そして俺が選ぶと予言した左手側の出入り口の前で俯いていた。
クソッタレ!
和也が凭れていた壁を殴りつける。
『お前が疑問に思っている事の大半の謎を知りたければ、俺が残した足跡を辿れ。始まりは『俺が今の俺になった始まりの場所だ』、来る、来ないは好きにしろ』
そう言う事かよ、どうしても俺をお前が描くルート、物語の登場人物にしたいってかよ!
一歩、左手側の出入り口に近づく俺は呟く。
「悪いな、クソヤロウ。俺はお前の物語は気に入らん。絶対に引っ繰り返してやる!」
俺は左手側の出入り口、開けられた空間に身を躍らせる。
俺の望みは痛快な逆転活劇だ、見てろ、和也!
「絶対に相棒を守ってみせる!」
先が見えないの暗闇を滑降していると進行方向から照らされる強い光に俺は目を細める。
そして、俺は迷いも見せずに光の中へと飛び込んだ。
「名を名乗れだと? どうしようか? お前に名を教えて俺に得がないからな」
「別にいいんだぜ? 言い難いけどこのままにしとくか、クソヤロウ?」
まるで申し合わせたかのように額が付きそうな距離にお互いが接近してガンの飛ばし合いが始まる。
く、くそう! 顔は負けても気合いだけは……待て待て、悲観はしてはいけない、俺の方が男前な可能性は僅かに残っているはずさ!
必死に自分を叱咤する俺の内心を見透かしたのか余裕の笑みを浮かべた初代勇者は壁に凭れて腕を組む。
腹が立った俺は足下にあった石をいくつか拾うと躊躇なく初代勇者の顔を目掛けて投げつける。
「ふっ」
放るように投げた石だったから、避けようと思えば簡単なはずだが失笑するようにするだけで動かずに俺を見つめ返す。
しかし、ぶつかると思われた石は透過するように後ろ壁に当たり甲高い音を鳴らす。
「残念だったな……って、おい!」
悔しがる俺を想像していたらしいが、迷いも見せずに続けて投げる俺に驚いた様子を見せる。
驚いた顔をしたまま、透過させる石を見て憮然の表情を浮かべ、しつこく続けて投げる俺に苛立ちげに髪を掻き上げ避ける。
「ここにいるのが実体じゃないって気付いていたか」
「当たり前だろ? こんな出入口もない部屋で俺を延々と待ってた……まあ、クソイケメンが狭い部屋の隅で『の』の字を描く趣味がある可能性を残した方が良いか?」
チッと舌打ちする初代勇者にしてやったとばかりに口の端を上げる俺は、
「名を名乗るか、名乗らないか、さっさと決めろ」
と言ってやると悔しそうに顔を明後日に向けると「和也だ」と吐き捨てるように言ってくる。
「そうか、お前には勿体無い名前だな、で、クソヤロウ、俺に何のようだ? 足跡を辿れと言ってたのにわざわざ出てくるって寂しいヤツか?」
「名前を教えた意味あったのか、バカヤロウ? まあいい、今回、ここに俺が来たのはいつでも逃げれるように引け腰のバカヤロウに覚悟を決め、自分から選択させる為に来てやった」
俺を見下ろすように笑うコイツ、和也に眉を寄せる。
コイツは真性の馬鹿か?
選択を強いると宣言されたら抵抗する気になるに決まってるだろう?
「おい、クソヤロウ、俺を馬鹿にし過ぎだろ? 俺が望む望まないを誘導してお前に都合のいい選択肢を選ばせる事が出来る訳ないだろう?」
「いや、出来るさ。お前は絶対に俺が指し示す選択肢を選ぶ。酷く悔しげにな」
堂々と利用すると宣言する和也に俺は相手にしてられないとばかりに肩を竦める。
「お前の与太話に付き合ってる暇はねぇーよ。ルナ達が心配してるはずだから、さっさと出せ」
壁に凭れたままの和也が指を鳴らすと和也の左右に空間が歪められ、真っ暗な出入口が2つ生まれる。
あっさりと俺の要求に応じた様子の和也に疑惑の視線を向けると小馬鹿にするように笑われる。
「どういうつもりだ?」
「どうもこうもない。俺は最初からお前をここに閉じ込める気なんてサラサラない。お前には是非とも俺の足跡を辿って貰わないといけないからな」
ジッとキツイ視線で見つめるが和也には効果がないらしく、呆れるように肩を竦められる。
コイツは俺に何を期待、いや、俺の何を知っている?
少なくとも自分は、おとぎ話で語られるようなコイツのような事が出来る気がまったくしない。
おそらく、コイツと同じ事をしても勝てる気がしないし、それはルナや美紅を相手にしても俺の存在は色褪せるものだろうと自覚している。
それなのにルナや美紅ではなく、何故、俺なのだろう……
「お前は俺を使って何をさせようとしている」
「さてな、今のお前が知る必要はない」
腹立たしい顔で言われると意地でもコイツの言う事などきいてやるモノかと思えてくる。
フンッと鼻を鳴らす俺に和也が右手側に手を差し出し、「こっちがお前の仲間の下への直行ルートだ」と言われる。
一瞬、騙そうとされているのかと頭に過るが、騙して俺を1度だけであれば誘導も出来るだろうがその次はないと和也も気付いているはず、と眉を寄せながらそちらに体を向ける。
「そして、こちらが俺の足跡を辿る選択をお前がするルートだ」
左手側を指し示す和也に半眼で呆れ声で「そんな事を言われて誰が行くかよ?」と俺は言うが、どうしてか手に汗が滲む。
なんだ……この緊張は
カンが俺に訴える。警鐘が鳴り響き、鳴り止まない……
内なる俺が何かに怯える気持ちを必死に抑え込み、何食わぬ顔をして右手側の出入り口を潜ろうとした俺の横目で和也の口許に笑みがあった事に気付くと話しかけられる。
「覚えているか? お前が腰に差す二刀、『カラス』と『アオツキ』をオルデールに製作を依頼した時に俺が言ったセリフを」
「何をいきなり言い出す?」
思わず、歩みを止めて和也に体を向けてしまう俺。
駄目だ、聞くな、止まるな、そのまま出てしまえ!
内なる俺が必死に叫ぶが和也を睨みつけるように見つめて俺は動けない。
「俺は言ったはずだ。『神を殺す力を超える、神の因果を断ち切る力を作って欲しい』と……神、お前には心当たりがあるはずだ。神、そう女神に」
「な、何を言っている……」
どもる俺は口の中がカサカサになるのを感じて唾で湿らせようとするが思うようにいかずに荒い息を吐きながら締め付けられる胸を押さえる。
そんな俺の様子を気にした風も見せずに続ける。
「確かに俺はお前に左手側の出入り口を使わせたい。だが、決めるのはお前だ。断言しよう。右手側を潜ったら最後、お前は女神を殺すしかない選択を強いられると」
細く目を開いた瞳孔で俺を見つめる和也が言い切る。
それに俺は顔中に脂汗を流す。
バクバクと心臓の音が煩い……!
駄目だ、コイツの都合の良い展開を期待して俺を騙そうと……クッ!
自分から都合が良いと認めてやがる……まともに会うのは今回が初めてだが分かる。コイツはそんな見え透いた嘘は言わない……
「そ、それはお前をこの世界に召喚させる手筈をした女神の事か?」
最後の足掻きとばかりに告げる俺の言葉に一瞬、眉をピクリとさせるがすぐに嘆息する。
「お前は会った事も名も知らない女神を心当たりと言うのか? それ以上、自分を偽ってどうする?」
そう言うと凭れてた壁から身を起こし、俺に背を向ける。
「後はお前が決めろ」
ゆっくりと姿が透き通り始め、霞みのように消える和也の姿を凝視した俺は結界の中でサブレに言われた言葉を思い出していた。
「おや? おかしいですね。そこの只の人の少年が私の事が分からなくても、貴方には分かったはずですよ? 女神、ルナマリア?」
「あっははは! そう言う事ですか。まったく私とした事が早合点をしたようです。貴方は、『まだ』だったんですね。魔神の脅威に成りえないのに、こんな所で無為に時間を過ごしてしまいました」
アイツは確かにルナにそう言っていた。
ずっと、この事はいずれ、と自分に言い聞かせて考えないようにしてきてきた。
時にはサブレの世迷言だと斬って捨てる自分がいた。だが、あの時点でサブレが世迷言を言う理由などない。
ルナの事をルナマリアと呼んだ。
アイツは俺と出会う前の記憶を失っている。今して思えば、名前だって完全に覚えてたかどうかすら調べる術などない。
「ルナ……ッ!」
拳を握りしめた俺は和也が希望し、そして俺が選ぶと予言した左手側の出入り口の前で俯いていた。
クソッタレ!
和也が凭れていた壁を殴りつける。
『お前が疑問に思っている事の大半の謎を知りたければ、俺が残した足跡を辿れ。始まりは『俺が今の俺になった始まりの場所だ』、来る、来ないは好きにしろ』
そう言う事かよ、どうしても俺をお前が描くルート、物語の登場人物にしたいってかよ!
一歩、左手側の出入り口に近づく俺は呟く。
「悪いな、クソヤロウ。俺はお前の物語は気に入らん。絶対に引っ繰り返してやる!」
俺は左手側の出入り口、開けられた空間に身を躍らせる。
俺の望みは痛快な逆転活劇だ、見てろ、和也!
「絶対に相棒を守ってみせる!」
先が見えないの暗闇を滑降していると進行方向から照らされる強い光に俺は目を細める。
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